北海道の寒い冬。年齢不問の児童館「めだかの学校」は、子どもも大人も入り混じる不思議な居場所だ。ある日、常連の崎田さんが「江別のコメダで、てっちゃんと春江さんが一緒にいた」と話しに来る。春江はこの児童館の創設者、てっちゃんは62歳の“児童”。
ふたりの関係を「ゼレンスキーとプーチン」と例える亀田さんのひとことが、大人たちの複雑な思いを映し出す。
その日、参加していた子どもは2人だけ。パソコンで大晦日の「夢のカラオケ大会」のチケットを作っていた。その1曲目は、春江&てっちゃんによる「ペッパー警部」。そして、そこにはある少年の名が記されていた——なかいくん。
かつて「めだかの学校」に通い、クラスの中心的存在だったなかいくんは、「ドラえもん事件」によって学校で孤立し、児童館を卒業していた。だが、大晦日の夜、スマホ持ち込み禁止の中で行われたコンサートに、なかいくんは「約束を破るわけないじゃん」と姿を現す。仲間たちも続々と現れ、静かに熱い夜が幕を開ける。
カーテンが閉まったあとの「本当のパフォーマンス」を知る人は少ない。だが、窓の外からこっそり見ていた亀田さんは、心に残る思い出として、夫のしげちゃんと紅白を見ながら語り、そして年明け、自らの手帳に詩を綴った。
この物語は、「子ども」と「大人」の境界を超えて生まれるつながりと、寒い季節に灯るあたたかな物語を描いている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 19:20:18
2396文字
会話率:39%
星花女子学園ソフトボール部員、根積千宙はお嬢様学校の生徒らしからぬ色モノ曲モノ揃いのチームメイトに揉まれて鍛えられている真っ最中。一方、後輩部員の八尋千佳はただいま新しいお姉さまを探している真っ最中。二人はチームメイトの間柄でしか無かったが
、夏休みの紅白戦で起きたちょっとした事件がきっかけで関係性が変わっていき……
楠富つかさ様主催、世界観共有日常系学園百合小説企画「星花女子プロジェクト」第14弾作品。千宙と千佳がおりなす「姉妹」物語をスポ根を添えてお送りします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 22:22:28
81614文字
会話率:58%
探偵の真黒紅白(まぐろこうはく)とその愉快な仲間たちが、様々な依頼を解決する物語です。
※各話の①は「よくある怖い話」なので、苦手な方は②からお読みください。
最終更新:2025-04-01 16:00:00
135349文字
会話率:36%
体育館の壁には紅白の幕が張られて、壇上の奥の壁には『第75回 高山中学校卒業式』と掲げられていた。 私は厳かな空気の体育館の、後ろの保護者席ではなく、卒業生の席に座る娘の前にそっとしゃがんだ――。
愛しいあなたへ。
最終更新:2025-03-03 16:52:26
1738文字
会話率:4%
中学1年生の清水裕美は、男の子っぽいさっぱりした性格と好奇心旺盛な心を持つ少女。ある晩夏の午後、学校帰りに近所のため池で「かいぼり」が行われているのを偶然見つけ、準備もせず勢いで泥んこ遊びに飛び込む。白い体操服とエンジ色のブルマ、その上に重
ねたジャージ、そして紅白帽子を身にまとった彼女は、一歩踏み出した瞬間、胸までヘドロに浸かり、その冷たくヌルヌルした感触に快感を覚える。年下の男の子と意気投合し、外来種駆除そっちのけで泥の中で遊びまわり、全身泥まみれになることに喜びを見出す。特に、ショーツのクロッチが泥でぐっしょりになり、気持ちよくてヌルヌルする感覚に心が弾む。
夕方まで遊び尽くした後、帰り道で尿意を催すが、全身泥んこであることを理由に気にせずおしっこをしてしまう。おしっこは勢いよくショーツを叩き、足をつたって靴の中を満たし、泥と混ざって黄色がかった水たまりを作る。この行為に背徳感と解放感を感じ、再び快楽に浸る。家に帰ると、泥まみれの姿に驚く両親に楽しかった思い出を話し、シャワーで泥と一緒にその日の冒険を洗い流す。洗濯後も残る泥シミを誇りに思い、次の冒険を夢見て眠りにつく。昭和後期の外遊びの時代を背景に、裕美の自由と好奇心が泥と服を通じて描かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 00:25:03
4933文字
会話率:47%
二月も半ばに寒波襲来を叫ぶメディアが煩くて、季節外れに詩を詠む。
最終更新:2025-02-21 10:00:00
312文字
会話率:0%
紅白歌合戦には夢中にならず。
毎年恒例の、グルメ番組を観ています。
そう、こんなのでいいんだよ。
最終更新:2024-12-31 23:09:55
200文字
会話率:0%
大晦日の夜、紅白歌合戦を見ていたら、君はうとうとしていた。それから、除夜の鐘の頃には、炬燵に潜り込んでいた。頑張っているから、夜更かしは苦手だなと思っていた。詩を書いたら、いつも褒めてくれた。調子にのって、今もたまに書いている。これからは、
できれば、光を届けられるような、詩人になりたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 20:59:12
300文字
会話率:0%
ごく普通の生活を送っていた高校生の東野正樹は十七歳の誕生日を迎えた朝に両親から衝撃の紅白をされる。それは正樹には異世界に婚約者がいて母親も実は異世界の人間だったというのだ。いきなりぶっ飛んだ告白にとても信じられない正樹は本気にせずに受け流し
た。高校では部活に友人関係、そして好きな女子もいて充実した高校生活を送っていた正樹だが、この日を境にその生活は一変する。現代社会と異世界の二重生活を強いられることになった正樹は異世界の婚約者と共に振り回されていく。そして二人は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 07:30:00
147876文字
会話率:38%
魔界で繰り広げられる異能力バトル。その中心に立つのは、紅白の武神である赤船志。彼はかつて英雄として名を馳せた千寿院桜の隠し子であり、魔界の均衡を崩す原因となる存在だ。桜の処刑後、志は彼女の血を引く者として宿命を背負い、家族の名誉を取り戻すた
めに戦うことを決意する。
志の前には、彼を取り巻く数多の仲間と敵が立ちはだかる。彼の姉、赤船命良は魔力の制御に優れた催眠の使い手であり、かつて志を嫌っていたが、今では彼を支える強力な味方だ。彼女は、志が自分の運命を受け入れ、真の力を発揮することを望んでいる。
また、志の友であり、白金の武神である陸音夜彩は、桜の右腕として絶大な力を持っていた。しかし、夜彩は桜の死後、彼女の代わりに魔界を治めていたが、突然の爆発によってその地位を失い、今は自分の力に戸惑いながらも志を見守る存在である。さらに、夜彩の弟、陸音帝は、その蒼白の姿からは想像できないほどの魔力を秘めているが、制御ができず、戦いの中で彼を守らなければならない。
物語は、志が仲間たちと共に様々な試練を乗り越え、己の力と運命を受け入れる過程を描く。彼は家族の絆、友情、そして愛の意味を理解しながら、魔界の未来をかけた壮絶な戦いに挑む。志が切り裂く敵の心臓、彼を支える仲間たちとの絆、そして彼が果たすべき宿命の行く先には、どのような結末が待っているのか。
これから、異能力バトルと深い人間ドラマが交錯する物語であり、運命に翻弄される者たちの姿を描いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 16:07:28
2444文字
会話率:35%
贅沢の贅は税で形作られる。圧政に耐えかねるなら救援の狼煙を。それに気づかぬほど当代王は暗愚ではない。
後に賢王と呼ばれる王の治世の、表舞台と幕間劇と舞台裏。
最終更新:2024-05-17 18:00:00
6084文字
会話率:38%
――熱を出しても病気が治らなかったらどうなるの?
――お医者さんが注射で治してくれるよ。
最終更新:2020-04-05 22:46:56
642文字
会話率:89%
とある兄妹のとある日常。兄視点。
最終更新:2019-11-29 23:43:36
210文字
会話率:67%
昔、四国のお山にタヌキの集落があった。
人間たちが住む里には優しいお地蔵さまが鎮座している。
そのお地蔵さまを巡って村人とタヌキの交流が始まる。
そんなある日、お山に飢饉が襲い、タヌキたちは里の村人たちに助けを求めた。
村人たちも決して豊か
ではないが、できる限りタヌキたちを助けた。
そのご恩を決して忘れないタヌキたち。
やがてこの国に戦争の影が忍び寄る。
里の村人たちの中からも次々と若者が兵隊にとられた。
そして尊い犠牲者となって故郷に変わり果てた骨として帰ってくる。
その悲しい光景を見たタヌキたちが立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 04:00:00
80026文字
会話率:12%
世界から人が忽然と消えてしまい、取り残された主人公。
彼は孤独と絶望に押しつぶされそうになりながら、それでもたった1人生きる。
だけど時の流れは容赦なく押し寄せ、ついにたった1人の正月を迎えようとしていた。
最終更新:2024-02-18 19:00:00
3038文字
会話率:8%
「はーなこさん。遊びましょ」皆さんも一度は言ったことがあるのではないですか?
そのセリフを言ったために起こった、不思議で頼りになる人のお話。
最終更新:2024-01-22 19:53:37
3578文字
会話率:66%
コレ、一種の体験談なんでかるーく聞いといて下さいw
最終更新:2024-01-01 13:06:26
811文字
会話率:25%
来年はうまく行くよ何もかも。そう思えるのが大晦日だから。
最終更新:2023-12-31 22:51:40
1604文字
会話率:0%
たった一人で魔王を倒した最強の魔術師――エリオ・ルーングレイス。
“英雄”と讃えられた彼の存在により人間と魔族との間に勃発した“魔絶戦争”が終結し、世界に平和が訪れた。
しかし、エリオは突如として王国を裏切り、王城に火を放つ。
何故“英雄”
がそのようなことをしたのか、それは誰にも分からない。
ただ誰もが彼を讃えることをやめ、恐怖するようになった。
この日を境にエリオは“英雄”ではなく“大罪人”となった。
そんな英雄の反乱から、五年の歳月が流れた。
表舞台から姿を消した“大罪人”エリオはアイオン森林地帯に身を隠しながら静かに過ごしていた。
ある日、いつも通り森の中で過ごしていたエリオは、魔王軍が残していった魔界の魔物に追われていた少女を助ける。
少女はエリオを“大罪人”だと気づくと、恐れるわけでも軽蔑するわけでもなく――
「わたくしを、誘拐してくださいまし!」
――どういうわけか、目を輝かせながら土下座したのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 17:05:04
161905文字
会話率:39%
伯爵貴族エーデリック家の次男であるハエンには剣の才能も魔法の才能もなく、兄であり現当主であるアスタルから「無能」と蔑まれていた。
ある日、ハエンは兄から突然エーデリック家からの追放を言い渡される。理由は「無能がいるだけで家名に傷がつく」とい
うものだった。
最後のチャンスとして自分との一対一の試合に勝てば考え直すと告げられるが、王国でも屈指の剣才を持つ兄との実力差は明白。
勝てるはずないと絶望するハエンは、試合までの少ない時を唯一心を許せる友と過ごす。
その友とは、エーデリック家の家宝である古代遺物“風神剣ウィンダール”――ハエンにしか聞こえない言葉を話す剣だった。
兄に内緒で“フウ”と名付けた友と最後の時を過ごすハエン。
ほとんど諦めていたハエンにも可能性があるとすれば一つ。「無能」である彼が生まれつき持っていた唯一の力――〈精霊回帰〉である。
しかし、それはハエン自身ですら扱い方が分からないという重大な欠陥を抱えていた。
その力が兄との試合でついに開花――するはずもなく、あっけなく敗れたハエンは友に最後の別れを告げる。
その際に〈精霊回帰〉を使ってくれと頼まれ、言われるがままに技能を発動するハエン。
すると、信じられない出来事が起こる。
剣だったはずの友が、どういう訳か少女の姿になったのだ。
呆気に取られるハエンは少女に手を引かれるかたちで、屋敷の外に飛び出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-07 17:08:21
129342文字
会話率:40%
「きっと素敵な世界が待っていることでしょう……。そんな世界を、またわたくしと一緒に歩いてくれますか……?」
「……あぁ、もちろん」
魔王の自爆に巻き込まれたノアは、仲間であるレントローゼとの最期の約束を交わし、共にその生涯を終える。
そ
れから五百年――。
魔王の自爆によって終結した戦いが“魔王大戦”と名付けられ、魔王に立ち向かった五人の英雄達が【五英雄】と呼ばれるようになり、遥か昔の伝説として語り継がれるようになっていた、そんな時代。
辺境の町で冒険者として過ごしていた青年――アルスは、子供の時から不可思議な夢を見るようになった。
それは、自分が五英雄の一人――【勇者】ノアとなり最期を迎える夢。
何故そんな夢を見るのか、原因は何も分からないままいつも通り依頼をこなしていたアルスは、依頼中に陥ったピンチをきっかけに自分の前世が【勇者】ノアであったことを思い出す。
しかしその英雄の力までは受け継がれておらず、もはや絶体絶命かと思われたその時――。
アルスは一人の少女と出会う。
「――やっと見つけたよ、ノア!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-27 18:09:56
145179文字
会話率:39%
ある異世界では毎年二つの国が紅白に分かれて『チェス』をします。チェスでは魔法使いや騎士など32人がプレイヤーとなって、魔法や剣技などで腕比べをします。
今年は白のスターチス王の国と赤のデンファーレ王の国の戦いです。
GLや図書館のお
話は、Ⅰ-iiから始まります。
小説は完結しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 11:31:22
496635文字
会話率:42%
5月の、学校帰りの道すがら。
小学三年の男子、渉くんは、ずっとため息交じりでした――。
ひだまり童話館第31回企画参加作品。
お題は「びりびりな話」
最終更新:2023-05-22 07:00:00
3498文字
会話率:53%
真冬に噂される奇妙な噂話。村から町にでて色仕事に精をだすおミヨという女がいたが――
最終更新:2023-01-29 21:00:00
1796文字
会話率:19%
2021年の暮れにあるニュースがトレンドに。「Creepy Nuts、紅白出場ならず」という話題。Creepy Nutsの新曲を聴きながら「なぜCrrepy nutsは紅白に出場できなかったのか?」そしてそれに対して我々Creepy Nut
sファンはどうあるべきなのか?を綴ったエッセイ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-23 21:00:00
2383文字
会話率:0%