昔、四国のお山にタヌキの集落があった。
人間たちが住む里には優しいお地蔵さまが鎮座している。
そのお地蔵さまを巡って村人とタヌキの交流が始まる。
そんなある日、お山に飢饉が襲い、タヌキたちは里の村人たちに助けを求めた。
村人たちも決して豊か
ではないが、できる限りタヌキたちを助けた。
そのご恩を決して忘れないタヌキたち。
やがてこの国に戦争の影が忍び寄る。
里の村人たちの中からも次々と若者が兵隊にとられた。
そして尊い犠牲者となって故郷に変わり果てた骨として帰ってくる。
その悲しい光景を見たタヌキたちが立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 04:00:00
77453文字
会話率:11%
それはとある、大きく二分化された世界。
男が大半を占め暮らす"火陽国"と
女性が大半を占め暮らす"麗月国"という名の国同士の世界である。
互いの国の人間は異なる"人種"を憎み、嫌い
、言葉に於いても身体に於いても傷つけ合っていた。
そんな中、火陽国の人間が組織的に麗月国の人間を大虐殺したとされる
通称"十三月七日事件"が発覚したが、これを火陽国が一笑して否定したことにより
両国の互いへの憎しみは更に加速することとなってしまう。
「―――この事件が起きた日を付けるのならば、"十三月七日"と記すであろう。」
「其れ位、この逸話は有り得ないことであると断言する。」
冷たい視線と風情が世界全体を流れ、希望が潰えた世界にて目が覚めた青年は
白い軍服を来た少女にこう命令される。
「――私達に仇なす強き者を、あの事件を否定する者を。
全員、尽く、"制裁"しなさい。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-05 01:06:52
8160文字
会話率:16%