〜*
この胸、これがお前の鞘なのよ……。
*〜
剣と魔法の異世界に敵対する全てを砂に変えてしまう少女がいた。彼女の魔法は強大で数万の兵士さえ一瞬にして灰燼に帰すことができる。
ロゼという名のその少女は、ある国の抑止力として幽閉生
活を送っていた。自身の魔法ゆえ、交わる者をも殺してしまう彼女は、国防の要を維持するため、死刑囚と子を成すことを強いられようとしていた。
十五歳の誕生日が来ればその儀式が行われる。だとしても……。心優しいロゼは民のため自らを犠牲にする覚悟を決めていた。
暗い未来しか見えぬ彼女の慰めは、幼いころから誠心誠意尽くしてくれるメイド、アンジュの存在だった。 実は、アンジュ、ロゼに対し主従を超えた想いを持っていた。だが、この世界には厳格なソドミー法があり同性間の情交は死刑、軽々に胸中を明かすことなどできない。
そんなある日のこと、隣国の勇者ニールがやってくる。大国の侵略に苦戦している勇者の国、ロゼの助力が欲しいというのだ。協力して敵を撃退した二人に恋が芽生える。しかしロゼは二国間の条約で貸し出された身、籠の鳥に戻り再び憂鬱な日々を送っていた。
そこへ、全てを捨てた勇者が囚われの姫を迎えに現れる!
「私の不在は国の滅亡を意味する」戸惑うロゼ。「誰かを贄とする幸福などあってはならない」アンジュは恋情を抑えロゼの背中を押した。
逃避行を続ける中、ロゼが持つ死の魔法は勇者に無効だと分かり、隠れ里に落ち延びた二人は子宝に恵まれる。安住の地で平穏な毎日が続くかにみえたが……。
中世ヨーロッパ風エピックファンタジーワールドを舞台に綴るロミジュリ・ストーリー、その結末や、いかに?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 21:00:00
173689文字
会話率:48%
文鳥のピイちゃんと戯れる話。
最終更新:2024-03-07 23:46:36
2081文字
会話率:26%
ゴシップ雑誌のライターである小柳京)介は、ある日、新宿の事務所で刺されたうえ、財布を奪われる。一命を取り留めた京介は、安全のために居場所を転々と移動させながら、助手の高見沢祐真とともに細々と仕事を再開した。
一方、京介の妹で売れないアイドル
である朝霧莉子は、兄である京介が刺されたと知ると、協力者であるコウ君の助けを得ながら、兄の行方を探しはじめる。
そんなある日、京介は財布の中に忍ばせていた取材の極秘資料を材料に、犯人から脅迫される。犯人との取り引きに応じようとする京介と、兄を追う妹。そして、京介を刺した犯人の行方を追う田所刑事。
……という展開で話は進むが、最後の最後に、事件はまったく異なる構図だった事実が明らかになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 07:00:00
118130文字
会話率:27%
完結済み
少しずつ変わってゆく。
壊れていく私を救ってくれたのは一人の男の子だった。
太陽の光のような幸大と、夏沢さんの恋の物語。
最終更新:2024-01-13 19:00:00
40896文字
会話率:37%
孤児院で育ったナディアは歌うことが大好きな普通の少女だった。
ある日、聖歌隊に入るための試験で心を込めて歌うと、教会内の植物が一斉に咲き始めた。
そのことで聖女であることが判明し、ナディアは彼女の意思とは無関係に王宮で暮らすことを余儀なくさ
れる。
なかば軟禁状態のナディアはそこで謎の青年と出会い心を寄せていくが、王太子との婚約でその恋心を封印せざるを得なくなってしまった。
しかしすべてを諦め参加した婚約披露パーティーの当日、ナディアは聖女なんかではなく偽物だと告発する者が現れて――。
籠の鳥だった聖女が偽聖女と貶められ、王子との婚約を破棄されてようやく自由に生きられるようになるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 10:31:59
15769文字
会話率:30%
空に憧れたとある鳥のお話
最終更新:2023-10-23 12:46:16
434文字
会話率:0%
鳥籠の鳥になってみませんか?(※重複投稿しています)
最終更新:2023-10-15 16:00:00
232文字
会話率:0%
アルメリア伯爵家の令嬢であるジョエル・ミリガンは産まれた頃から別館に軟禁されていた。日々を諦め、ただ窓の外を眺めて生きてきた。誰からも愛されず、孤独のまま十七歳を迎えた頃、突然、部屋の扉を蹴破って、新しく雇われたというメイドのオフェリアが
やってくる。
およそ従者とは思えない態度と自由気侭さで接するオフェリアは、凍り付いていたジョエルの心をやんわり溶かしていく。ジョエルを取り巻く問題を解消していくうち「外の世界が知りたい」という彼女の願いを叶えるために、オフェリアは「私ならそれが出来ますよ」と手を取った。
最初はちょっと変わり者なのだろうと思っていたジョエルだったが、オフェリアが時折みせる真剣な眼差しと行動力や、周囲の人間関係から普通ではないことに気付き、その本来の姿に触れようとする。
偶然にも触れあった、自由気侭な大英雄と、籠の鳥だった令嬢の絆の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 03:23:02
188183文字
会話率:55%
婚約者のアルルを「ちょうだい」と言われたケイナ。
アルルはサララを選んでしまった。
サララに見下されて笑われる。
ケイナ視点とアルル視点のUP予定です。
一度短時間UPしたことがあります。
削除して手直しした作品です。
最終更新:2023-06-07 21:00:00
17487文字
会話率:33%
自分で読めば分かります。
最終更新:2023-05-05 09:00:02
37533文字
会話率:39%
大規模な自然災害により絶滅寸前となった兎耳族の生き残りは、大帝国の皇帝の計らいにより宮廷で保護という名目の軟禁下に置かれている。
彼らは宮廷内の仕事に従事しながら、一切の外出を許可されず、婚姻は同族間のみと定義づけられ、宮廷内の籠の鳥と化し
ていた。
そんな中、宮廷薬師となった兎耳族のユーファは、帝国に滅ぼされた亡国の王子で今は皇宮の側用人となったスレンツェと共に、生まれつき病弱で両親から次期皇帝候補になることはないと見限られた五歳の第四皇子フラムアーク付きとなり、皇子という地位にありながら冷遇された彼を献身的に支えてきた。
フラムアークはユーファに懐き、スレンツェを慕い、成長と共に少しずつ丈夫になっていく。
だがそれは、彼が現実という名の壁に直面し、自らの境遇に立ち向かっていかねばならないことを意味していた―――。
柔和な性格ながら確たる覚悟を内に秘め、男としての牙を隠す第四皇子と、高潔で侠気に富み、自らの過去と戦いながら彼を補佐する亡国の王子、彼らの心の支えとなり、国の制約と湧き起こる感情の狭間で葛藤する亜人の宮廷薬師。
三者三様の立ち位置にある彼らが手を携え合い、ひとつひとつ困難を乗り越えて掴み取る、思慕と軌跡の逆転劇。
※自サイトからの作者本人による転載です。
※アルファポリス、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 23:00:00
516207文字
会話率:44%
歌うことが何よりも好きなカメリア・ラフォンは、視察にやってきた第一王子シリル・ボードリエに歌声を見初められて婚約者候補に選ばれてしまう。
カメリアに結婚願望はなかったものの、敬愛する令嬢が王妃になるのだという領民の期待を裏切りたくはないから
と、婚約者候補として王宮へと向かうことを決める。
そうして始まった王宮暮らしは順調かのように思えたが、ある時「籠の鳥姫」と呼ばれているのを耳にしてしまいーー
***
この作品は「Nolaノベル」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 17:07:09
21667文字
会話率:17%
私は、国のため、戦えない市民のため、戦ってくれる戦士たちを支えたいと、軍の衛生兵に志願した。
必死に戦場で働く中で、敵の切込隊長と呼ばれる男と目が合ってしまった。
私が怪我を負った戦士たちを回収に行く度に、その男と目が合う。
彼は私を探して
いるようで、私を見つけて目が合うと、自陣に引いていく。
敵同士の恋。それは一方的なのか、それとも・・・
ヤンデレ作品を書いてみたくて、この作品が出来上がりました。
一万字程度の作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 19:00:00
10114文字
会話率:18%
少女の名はアイリーン。
籠の鳥……。
これは恋に目覚める少女の物語。
最終更新:2022-12-25 18:10:50
29765文字
会話率:16%
シーラは、閉ざされた世界で生きていた。
物心ついた時から外出は厳しく制限され、生活は母親との二人だけ。
娯楽と言って良いものは本を読むことと母親との手遊びぐらいなものだったが、それでも本人は満足だった。
幼いシーラにとって、最愛の
母とたまに訪ねてくる優しい父がいてくれたら、それで結構幸せだったのだ。
だがある日、父が死に、続いて母が死に────シーラが狭い建物の中に幽閉されるようになると、彼女の心の支えは本の世界だけになった。
そこではシーラは邪魔者で、会う人全てに辛く当たられる。
それでもシーラは日々に耐えることができていた。
どんなに辛い目に遭っても、寝床の隠し本棚に幼い頃から好きだった本があったから。
────『天空城の白き魔王』。
昔から世界中で語り継がれている有名な御伽噺で主人公の『魔王』は他人の迷惑を顧みない嫌なやつ。
貴重な宝物を独り占めする、けちで、意地悪で、嫌われ者で、子供向けの御伽噺に相応しい『わるいやつ』。
でも、シーラはそんな魔王が好きだった。
たとえ世界の全てを敵に回しても、我関せずと高笑いしながら自慢の城で空を飛び回り、どんな我が儘も力づくでやり通す……ずっと籠の鳥だった、自分とは正反対の存在に憧れた。
そんな気ままな主人公がいる物語に浸っている間は、シーラも自由になれたのだ。
だから、親族の意向によりシーラが処刑されることが決まった日。
不意に目の前に現れた見知らぬ白銀の髪の男に、シーラはその物語の話をした。
できれば自分もあんな風に生きたかった、と。
すると男は夜空に浮かぶ影を指差して、涙を浮かべる少女にこう言った。
「ならば────俺の城に来て、働くか?」、と。
◇
これは後に、『天空城の白き魔女』と呼ばれる一人の少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 19:32:59
32105文字
会話率:41%
こちらの話は、『あなたの愛など要りません』の外伝となります。
メインキャラクターの一人、ランスロットの恋のお話です。
「女性は、花に似ていると思うんだ。水をやる様に愛情を注ぎ、大切に守り慈しむ。すると更に女性は美しく咲き誇るんだ」
そうランスロットに話したのは、ずっと側で自分と母を守ってくれていた叔父だった。
12歳という若さで、武の名門バームガウラス公爵家当主の座に着いたランスロット。
愛人宅に入り浸りの実父と訣別し、愛する母を守る道を選んだあの日から6年。
18歳になったランスロットに、ある令嬢との出会いが訪れる。
自分は、母を無視し続けた実父の様になるのではないか。
それとも、ずっと母を支え続けた叔父の様になれるのだろうか。
自分だけの花を見つける日が来る事を思いながら、それでもランスロットの心は不安に揺れた。
だが、そんな迷いや不安は一瞬で消える。
ヴィオレッタという少女の不遇を目の当たりにした時に ーーー
守りたい、助けたい、彼女にずっと笑っていてほしい。
ヴィオレッタの為に奔走するランスロットは、自分の内にあるこの感情が恋だとまだ気づかない。
※ アルファポリスさんでも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-20 20:08:40
205379文字
会話率:31%
大概の事は、本が教えてくれる。
この気持ち以外は。
この作品は「エブリスタ」さんにも掲載しています。
最終更新:2022-08-26 18:42:42
1670文字
会話率:36%
この出逢いは、自分にとって最大の救済であり奇跡だった。
夜会に参加していたミレイラ・シュミットは、兄の元婚約者に一方的に暴言を吐かれた上に突き飛ばされてしまう。そこに現れた王太子殿下の側近アードルフ・エイルースに手を差し伸べられる。ミレイ
ラは唖然としたままそれに応じるが、彼の手を掴んだことで彼女の最大の秘密を知られる事になる。
前世の断片的な記憶と自身の持つ能力に苦しむヒロインと、同じく心に闇を抱えたヒーロー、歪な二人がお互いの愛を求めるお話です。特に横槍が入ることの無い一本道予定ですがゴールは共依存です。
※前世持ち(自覚なし)です。
※R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 12:00:00
200840文字
会話率:45%
銀髪で蒼眼の美しい少女___リーリアは母を亡くし貧民街で一人で暮らしていたところ、突然やってきたアッシャー公爵家の一員として連れて行かれた。
少女にはとある特別な能力を持っていた。
_______それは歌に心を込めることで人々の傷を癒
すことができるというものだった。
リーリアが逃げ出さないよう枷をつけられ、窓が一つしかない部屋に閉じ込められていた。
そんな日常がリーリアにとっての世界であった。そんな日々ががらりと変わってしまうのは、1匹のコウモリとの出会いだった。そのコウモリがリーリアの血を舐めると、とても美しい青年へと姿を変えたのだ。
漆黒の髪に血のように紅い瞳。そして鋭い牙を持った_____そう、彼は吸血鬼だった。
「我の名は、ルーク・レクテーター_______出たいか、人間。この部屋から」
その冷たい手を取ると、赤く染まる満月の下に少女は引っ張られるように連れ出された。
ルークがリーリアを連れてきたのは、夜の国と呼ばれるアルカナという世界だった。そのには人間以外の異形が面白おかしく暮らしているという。
リーリアは人と人ならざるものとの価値観の違いに悩まされ、時にルークの非情さから人間との違いを突きつけられながらも自分が吸血鬼であるルークのことが好きになってしまったことに気づく。愉快なことにしか全く興味を示さないルークに翻弄されながらも、人間とは違う一途な異形たちの温かい物語に触れていく________。
これはリーリアが異形の世界"アルカナ"にて自らの存在意義を見つけ、そしてルークの手によって____
_________殺されるまでの物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 18:00:00
22520文字
会話率:37%
「今までよくも私を、ひいては国民をも騙しおおせたものだな!」
「とっととこの城から出て行きなさいな、偽物聖女!」
異界から聖女として呼び出されたカナは、召喚されてから何も語らず、奇跡も起こさず『沈黙の聖女』と呼ばれていたが、『本物の聖女
』が現れたことで『偽の聖女』として城から追放される。
「やっっっっっと出てこれた〜〜〜!」
これは、籠の鳥だった沈黙の聖女が外に出るまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 07:00:00
2904文字
会話率:40%