熱に浮かされ、悪夢に捉えられたルシが漏らしたのは闇の言葉、しかも魔を生成する呪文だった……!
数奇な運命に翻弄される少年ルシと、ルシの真実の力が覚醒するまで彼の護衛を任された竜騎士ラヴァスアークが遭遇した奇怪な一夜の物語。
昔ネット上で「
本編を未読の方でも楽しめる番外編であること」を条件に開催された番外編競作企画の為に書いた作品です。
テーマは「禁じられた言葉」。
ウェリガナイザシリーズの「暗黒の輪」「月隠にむかって」の後の話になります。
こちらに当時いただいたレビューがまだ残っているようです
http://www.novelism.com/annex/second/review/archives/000065.html
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:00:24
12306文字
会話率:30%
『構築される精霊』より抜粋
〜序〜
世界でもっとも謎めいた生き物は、精霊だ。
あるところでは死者が転じ、またあるところでは無機物に宿り。ひとくちに精霊といえど、その経緯は千差万別である。
系譜を引くことは不可能に近く、体系だった研究は
長命な魔女すら投げ出すほど。しかし、精霊の魅力は損なわれず、むしろ一生を捧げる研究者ならぬ偏執狂は増えるばかりだ。
なかでも私の興味をひいてやまないのが、構築された精霊だ。
魔法はおろか、魔術の知識も持たない人間の、何気ない言動。そこに乗せられた意思や、執念や、また驚くべき偶然が重なることで奇跡のような運命をまとい、「彼ら」は生み出される。
構築された精霊とはすなわち、魔法的あるいは魔術的な条件を満たしたことで力を得た魂。ゆえに、世界の変動にたびたび登場する精霊も彼らであることが多い――
◇
風土記系競作企画「構」に参加しています。
http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2024_01_kamae/kikaku.html折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-10 13:19:26
9483文字
会話率:19%
「ルージュ、お前の瞳は神様に愛された色なのよ」
「ルージュ、貴様の瞳の色は不吉で、厄災を呼ぶ色だ」
元公爵令嬢のルージュは石榴の瞳を生まれ持ったため、王城の物置部屋に追いやられ、不遇な扱いを受け続けてきた。
そんな彼女はこの世界を守る【国境
塔の神】の書物を読み解き、いつかその場所に行きたいと望んだ。【国境塔の神】は人の持つ色を好み、その色に込められた思いを食らうという。彼なら自分の願いを叶えてくれるかもしれない──そう一縷の望みを抱き、彼女は生け贄として【国境塔の神】に赴くのだが……「君は間違いなく【人】だ。であれば、僕の話し相手になってくれないだろうか」とカミ様に気に入られてしまい?
風土記系競作企画「構」に参加しています。
http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2024_01_kamae/kikaku.html
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 08:39:17
9322文字
会話率:29%
ユイが越してきた村では、年に一度独自の神事があるという。主役となるのは、十〜十五歳の少年少女。彼らは弓や銃を携えて、夜の杜へと入り込む。
〈神狩〉と呼ばれるその神事。狙いは、その夜に生まれ落ちる神。
神を産む塔の足下で行われる〈神狩〉と
は。〝他所者〟のユイが体験した一夜の話。
企画『風土記系FT競作企画「構」』参加作品
http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2024_01_kamae/kikaku.html
※「カクヨム」「Nolaノベル」にも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 00:00:00
9680文字
会話率:39%
異世界風土記様の競作企画「構」参加作品。
古代の失われたわざを用いて膨大な蔵書を収蔵した『黄金樹の書庫』、その探索にまつわる話。
最終更新:2024-11-07 00:00:00
8004文字
会話率:44%
――もしも、あなたが匿名競作企画の主催をするとして。
――もしも、作品が驚くほど集まらなかったけれど、ゼロではなかったとして。
あなたなら、どうするだろうか?
最終更新:2024-09-23 12:10:00
2500文字
会話率:6%
世界中で神童と呼ばれてきた、サッカー選手のロベルトは、大怪我により、才能の輝きを喪った────。
============
以下リンク先の、カクヨムでの匿名競作企画『#匿名短文元神童企画』への参加作品です。
https://kaku
yomu.jp/works/16818093083205335474
39作中1位でした。
サッカーへのありったけの情熱を込めた作品です。評価いただいて嬉しかった……!
2000文字に想いの全てを乗せてるんで、ぜひ読んでいただければと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 13:22:51
1996文字
会話率:27%
とある学生が「アッケンデーレ」という植物についてレポートに纏めるために『炎の平原』に赴いた時の日記を見返す。
短編小説競作企画「調」#異風調
http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/20
22_01_shirabe/kikaku.html#gaiyou
への参加作品。
カクヨムにも掲載しています。
蒼き月夜に来たるシリーズ「天は厄災の旋律(https://ncode.syosetu.com/n0623fp/)」にちょっとだけ出てきた学生のその後になります。が、そちらを読んでなくとも全く問題ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 20:40:43
9312文字
会話率:21%
樫の森の妖精王サルヴァンの弟子レイヴンは、小人のボルトとともに、遠く離れた西方の山脈の調査を命じられた。古代王国の遺跡を探しだし、そこに眠る〈黄金の騎士〉の存在を確かめよ、というのだ。
ワタリガラスに変身したレイヴンは、ボルトを乗せ、大
陸の西の果てを目指す。
◇
異世界風土記、競作企画「調」、参加作品です。『塔の上のレイヴン』シリーズの番外編ですが、本編を知らなくても内容の理解に支障はありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 15:00:00
10343文字
会話率:42%
2008年春、小説投稿サイト「小説家になろう」内で、SF小説競作企画「空想科学祭」を開催しようと思い立った私は、手探りながらに企画サイトを立ち上げる――。今年、五回目にして最後の開催となる空想科学祭を記念し、今までの歩みを覚え書きかねて、エ
ッセイとしてまとめることにする。※“空想科学祭の歩み~2012年最後の空想科学祭へ~”より改題 多忙により、更新は遅めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 11:09:51
95843文字
会話率:13%
間違えて人に生まれてきた精霊の子は森へ帰り、精霊が生まれる。
森と洞窟の国ルキエーでは、時折緑の髪の子供が生まれてくる。
緑の髪の子は、間違えて人に生まれてきた精霊の子ラー・ロウと呼ばれる。
名前を持たず、家も持たず、人ではなく精霊に近い
ものとして生きる。
ラー・ロウが森に帰るその時は、精霊に戻る時。そして、新しい精霊の誕生の時でもある。
──さあ、祝え。ラー・ロウは帰る。ラーは生まれる。
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この作品の舞台は、『旅をする──ドラゴンの少女と巡る異世界』の第四章、第五章の舞台と同じ国です。
https://ncode.syosetu.com/n8191go/
この作品単体で完結した作品ですので、特に『旅をする』を読んでいる必要はありません。
ですが、もしよろしければ、『旅をする』もどうぞ。
『旅をする』は世界各地のグルメと観光がメインのほのぼの旅日記で雰囲気はだいぶ違いますが、それでもよろしければぜひ。
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風土記系競作企画参加の短編です。
http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku.html
テーマは「祝い」……祝えてると思います、多分。
カクヨムとノベルアップ+でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-18 20:00:00
3710文字
会話率:23%
中学生の少年は、雨の日の古本屋で見かける文学少女に恋をしていた。彼女は熱心に本を立ち読みしてはいつの間にか帰ってしまう。ある日少年は少女の帰ろうとする姿を目にする。彼女は雨の日の風景を、「めくる」ようにして軽々と別の世界へと帰っていくとこ
ろだった。
人生に絶望した少年の、逃亡の物語。
競作企画「ハトヲ 偲ぶ会」参加の作品です。
※同じ書き出しから始まる【パターンB】の話も書く予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 21:39:15
13558文字
会話率:53%
これは、私立フィロソフィー学園で繰り広げられたある日の麻雀大会の記録である。総勢二十名の哲学ガールズたちがめいめいの個性を炸裂させて麻雀で戦いあう24時間! ソクラテスが! ソシュールが! パスカルが! ニーチェが、孫子が、アダムスミスが!
熱く牌を闘わせる!
※ギャグです。
(本作は、2011年の飲茶さんの小説競作企画「哲学ガールズ小説」企画に応募した作品です(優秀作品賞を頂きました!)。本家サイトのほうがダウンしてしまったとのことなので、こちらに投稿し直させていただきました。)
(また、それから約五年を経て、哲学ガールズたちが活躍する4コマ漫画「てつがくフレンズ」(原作:飲茶さん、絵:MAKO)が発売されたそうです! ほんわかした絵柄ながら、飲茶さん独特のわかりやすい哲学の解説と後半盛り上がるストーリーが見どころです。 ))折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-11 20:07:54
84172文字
会話率:58%
私立フィロソフィー学園の古代クラスに通うエピクロスは、いつもおにぎりを食べている楽天家の女の子。ある日、その広い学園の森の中で不思議な青年ドルトに出会う。彼は同じ古代クラスのソクラテスを好きだと言うのでその呼び出し役を引き受けることに。ちょ
っとばかり人を殴りがちなソクラテスと彼の恋路はいかに。(本作は、2011年の飲茶さんの小説競作企画「哲学ガールズ小説」企画に応募した作品です(短編部門の大賞を頂きました!)。本家サイトのほうがダウンしてしまったとのことなので、こちらに投稿し直させていただきました。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-20 18:00:00
37704文字
会話率:64%
彼女は普通の女子高生だ。
しかし、普通とは自己の主観を客観に還元し一般化する暴力的な基準である。
彼女の生きてきた唯一無二の人生を、構造論的に回収し、乱暴にくくり、平板に叩きならす。いかに生きていようと、一切合切の区別なく、ただ一個の人間を
有象無象に埋没させる。
ゆえにこそ、彼女は普通の女子高生だ。
哲学者を美少女化した哲学ガールズの会話集。
(当作は、2011年に開催された飲茶様の小説競作企画「哲学ガールズ大賞」に応募した作品です。本家サイトのほうで見られなくなったようですので、こちらで再公開させていただきました。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-06 00:41:28
7373文字
会話率:38%
二宮酒匂様主催 競作企画、二宮杯参加作品。
これは神々の苦い記憶と愛した空、楽園の一幕。
それは、救いの焔。
テーマは一応『解』です
色々勇み足的展開です。作者のメンタルは朧豆腐以下です。よろしくおねがいします
最終更新:2017-05-01 03:00:00
10401文字
会話率:11%
俺は最近ビクビクしている。仕事の同僚が急に自分のことを僕と言い始めたからだ。それだけならばどうってことは(多分そんなには)ないのだが、俺には少なからず心当たりがあって――
※底辺スレから派生した話です。競作企画のようなもので似たような話が
いくつかあるかと思います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-06 05:07:13
5007文字
会話率:50%
「自分の机の上に菊の花が飾られることになるなんて思ってもみなかった」
終わってから知ってしまうこと。しかし彼女にはもう「悲しみ」は失われていた。
お題競作企画『【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 14』(http://t
ext-poi.net/vote/102/)からの転載となります。
・お題→「主人公がモテる」「しゃん」「触れてしまった」
全てのお題を使って小説を書いてください。
・字数は一万字以内。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-16 22:41:42
5036文字
会話率:27%
※小説サイト「TEAR DROP.」からの転載です。
※競作企画「テルの物語」参加作品です。作品世界を渡り歩くキャラクター「テル」を主人公にして、作品紹介のための番外編を書く企画です。
ーーーーーーーーーーーーー
私の名は、テル。
気付くと暑い砂浜に裸足で立っていて、何故ここにいるのか、どこから来たのか、一切の記憶を失っていた。
真昼の太陽に焼かれた砂に埋もれて立っている、白いくるぶしが、まだあどけない。
私は少女だった。
潮風に吹かれた長い髪が、裸の背をやさしくなぶるので、自分がなにも着ていないのだと分かった。
頭がぼうっとしていて、恥ずかしいという気が起こらない。貝殻混じりの白い砂浜は、甘い花の香りがして、あまりにも綺麗だった。
「テル……あなたは神殿種か?」
私を連れに来た男は、かすかな声で、そう尋ねた。
私はぼんやりと彼の目を見つめた。海みたいな、吸い込まれそうな青だった。
ーーーーーーーーーーーーー
長編小説「カルテット」の世界観を紹介する番外編です。
この作品単品でもお読み頂けます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-15 14:48:00
18865文字
会話率:41%
本四連絡船に初めて乗ったのだが、どうも以前に乗ったことのあるような気がする。既視感、というのだろうか。
いろいろ悩みもするが、医者に行っても「害はない」という気がするのである。病気ではあるらしいが。
他サイトのタイトル競作企画に出展
した旧作品です。瀨川潮♭名義。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-30 10:28:18
489文字
会話率:37%
水商売のまちで、大手調査会社の下請けをしていた個人探偵事務所が廃業した。
故郷での父の訃報を受け、今更ながらに帰郷し親孝行をと考えたのだ。
事務所内を整理し、さあまちを後にしようかというところで、最後の依頼人が転がり込んできた。
未
成年の少女である。
風営法違反ではあるが、裏の世界ではよくあることだ。
とにかく話を聞く。
「いつも肌身離さず持っていた五百万円がひったくられたんです」
明らかに警察の事案だが、立場上警察に頼めないよなぁ。
が、こちとら探偵事務所は締めたところ。
ついでに、このまちでは盗られた方が悪い。探したところで出てくるはずがない。
「……あの五百万円が一番気に入ってたのに」
残念そうにつぶやきながら引き上げる少女。
その後、少女の言った言葉の意味を身をもって知ることとなる。
他サイトの、比較的縛りのきつい競作企画に出展した旧作品です。2006年8月。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-26 00:00:00
3023文字
会話率:30%
高校三年の夏。
俺たちは男女八人で海水浴に出掛けた。
受験?
青春最後の夏に勉強ばかりはしていられない。
実はその浜には神隠しの伝説があるらしかったが、そんなものはさして重要ではない。青春最後の夏が、終わろうとしているのだ。
結
果、俺たちは女子一人を残していつの間にか小さな無人島に立っていた。
神隠しらしい。
付近を通る漁船に発見してもらうべく、男女ペアになって島の各地に分かれることになる。
俺は中学以来の女子と一緒。
どうやら俺に気があったらしい。
俺は、小学以来の……一人ここにはいない、神隠しに遭わなかった女子を密かに恋心を抱いていた。
すべては、終わりゆく夏の夢。
最後の夏が……その夕日が包んだ一瞬の見せた夢だった。
その場面を、まさか、あのようなことになるとは。
他サイトの比較的縛りのきつい競作企画に出展し、自ブログに掲載している旧作品です。やや改稿しています。2007年7月作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-25 01:28:58
4308文字
会話率:33%
雪の上に倒れた娘を助けた男は城の警備兵だった。
娘は日本に留学中の氷の魔女の娘の転生した姿だったが、召喚中、不慮の事故に遭い記憶を失ってしまう。
共通のプロローグから始める競作企画に参加しています。主催者はナツ様。企画名は「共通プロロ
ーグ企画」です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-25 00:00:00
12218文字
会話率:53%