平成最後のゴールデンウィーク。無事三回生へと進級を果たした緋村と若庭は、ある少女の要請により、彼女と共に「白亜の町」を訪れる。そこは国内有数の大企業を経営する一族──鷺沼家の保養地であり、かつて一人の女性とその両親が、非業の死を遂げた場所だ
った。
一方、美杉探偵事務所に舞い込んだのは、五十年前に鷺沼家の別邸で起きた密室殺人の、再調査依頼。多くの謎を残しながらも、被疑者死亡という形で幕を閉じたこの事件こそが、全ての始まりであり……。
半世紀以上にも亘る因縁、怨嗟、狂気、謎──。さまざまな人間の思惑と宿命が織りなす、前代未聞の“ミステリ・ドラマ”。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 14:48:47
159623文字
会話率:44%
王都の中央にそびえる白亜の塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金
糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
「ベア、また一人で昼食か?」
友人の一人が声をかけても、彼女は微笑みで答えるだけだった。その微笑は、どこか寂しげで、冷たい風のようだった。
「私は平気よ。彼には……王女殿下という、ふさわしい方がいらっしゃるもの」
そう言ってベアトリスは、手にしていた魔導書を閉じ、立ち上がる。そして学院を離れ、城壁の外れにある「旧市街の地下迷宮」へと足を運ぶのだった。
かつて王都を守るために築かれたその地下迷宮は、今では訓練場として解放されており、一定以上の許可を得た生徒ならば立ち入りが認められていた。だが、危険な魔物が潜むその場所に足を踏み入れる者はそう多くはない。
しかし、ベアトリスは違った。
「──火よ、我が敵を焼き尽くせ。“クリムゾン・レイン”!」
紅蓮の雨が降り注ぎ、現れた魔物たちが一瞬で灰と化す。彼女の魔力は学院でも屈指のものであり、その戦闘技術もまた実戦経験に裏打ちされたものだった。
怒り、悲しみ、失望。シャルルへの報われぬ想いが、彼女の心に炎を灯し、それが戦場での強さとなって現れる。何度も迷宮に足を運び、何百、何千という魔物を打ち倒すうち、いつしか彼女は「地下の女王」とまで呼ばれるようになっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 12:20:00
36076文字
会話率:33%
埼玉県秩父市。2年前に病気で仕事をやめた俺は、乏しい退職金と親の遺産で食い潰しながらただ日々を生きていた。
そんなある夏の日、俺は家庭菜園に倒れていた黒いとんがり帽子にケープの少女を拾う。
彼女に連れられて向かった先にあったのは、そこには決
してあるはずのない白亜の王宮と城下町だった。
その日から、俺の詰みかけていた人生は音を立てて動き始めた。
突如異世界から転移してきた都市を巡り交錯する人々の思惑。そして都市を狙ってやってきた異世界からの刺客。
さらに都市を確保しようと送り込まれた大国のエージェント。そんな中に放り込まれた無職の俺は、どう立ち回るのか。
魔法も武力も金もない俺の武器は、知恵と言葉と愛。
これは、俺が異世界への扉を開くまでの物語だ。
※「悪役令嬢と性悪執事は転生者狩りをするようです」の続編ですが、単品でも読めます(むしろ前作要素は中盤以降にしか出ません)。
※以前執筆していた同タイトルのリメイク版ですが、設定やストーリーは大幅に変えてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 09:14:09
60419文字
会話率:46%
これは、光と影、聖性と呪いという、相容れぬ運命を背負った二人が、互いの欠落を埋め合うように惹かれ合い、世界の常識と自身の存在意義に挑む、仄暗くも美しい異世界転生譚。
前世で工業デザイナーの夢破れ、不慮の事故で命を落とした相馬巧(そうま た
くみ)。彼が異世界アステリアで与えられたのは、【呪物創成】――所有者に不幸をもたらす「呪い」の品しか生み出せない、忌むべきスキルだった。王都の裏路地、陽も差さない煤けた工房で、彼は世間から忌避されながらも、モノづくりへの執念を捨てきれず、歪んだ美しさを放つ呪物を打ち続ける孤独な日々を送る。「タクミ」と名乗る彼は、自身の存在を呪い、光の世界とは無縁の影として生きることを受け入れていた。
一方、王国で唯一無二の存在として崇められる「暁の聖女」セレスティアナ。彼女はその聖なる力で人々を癒し、導く光の象徴。しかし、その内面では、制御不能なほど強大すぎる聖性に苛まれ、常に力の暴走の恐怖と、完璧な聖女を演じ続けることへの重圧に苦しんでいた。白亜の神殿は、彼女にとって美しくも冷たい牢獄であり、その孤独を理解する者は誰もいない。
ある祭りの日、力の制御に苦しむセレスティアナの手に、偶然、タクミが落とした呪物のブローチが触れる。瞬間、荒れ狂う聖性が嘘のように凪ぐ感覚――生まれて初めての「平穏」――を知ったセレスティアナは、そのブローチの作り主を探し始め‥
本作は、単なる異世界転生ラブコメに留まらない。
光と影の対比と融合: 聖女と呪物鍛冶師という対極的な存在を通して、善悪、聖俗、祝福と呪いといった二元論的な価値観に疑問を投げかけ、それらが時に交錯し、互いを補完し合う可能性を描く。
存在意義と自己受容: 望まぬ力や境遇を与えられた主人公たちが、自身の存在意義を見出し、他者との関係性の中で自己肯定感を取り戻していく、普遍的な成長の物語。
繊細な心理描写と情景描写: 登場人物たちの心の機微や葛藤を丁寧に描き出すと共に、煤けた工房、荘厳な神殿、月下の庭園など、光と影が織りなす情景を豊かに描写することで、物語世界への没入感を高める。
果たして、黄昏の鍛冶師と暁の聖女は、世界の偏見と陰謀を乗り越え、互いの手を取り合って新たな未来を紡ぐことができるのか? 煤けた指先が触れた禁忌の輝きは、世界に破滅をもたらすのか、それとも、新たな時代の暁を告げる光となるのか―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 06:40:00
180381文字
会話率:24%
幼い頃から口下手で、思った事を伝えるのが苦手な少女、岸波美羽。それが原因で中高一貫校に入学して間もなくいじめの対象になってしまった。高校に上がってもそれは変わらず、それでも自分には唯一の友達がいるから………そう思っていたが、とあることをきっ
かけにその友達からも見放されてしまう。
これで自分は本当に独りなのだと理解した彼女は家で飼っている少し長生きな黒猫にふと願った事を口に出してしまう。
「その願い、叶えてあげましょうか」
そのたった一つの美羽の願いが彼女自身の人生を大きく変える。これは独りの平凡な少女と、神のようなネコの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 02:26:20
106643文字
会話率:65%
特にこれと言って特別なわけではなかった一人の少年。ただ、そんな彼はとある不幸によって身を焼かれて命を落とす………かに思われたが。目が覚めた時、彼は知らない世界で、知らない体で、知らない家族がいた。その状況に混乱しつつも、なんとか生きていく
ことを決める。
だが、生まれた故郷は数百年も続く呪いによって永久に寒波に閉ざされた極寒の辺境地だった。人々の生活は困窮し、不治の病が蔓延する大地。それでも、人々は諦めてなどいなかった。
人間の生きる力と、他者に与える温もりを知った少年は、身に宿る炎を以てその温もりを周りにも返していく。そんな少年が、英雄譚として語り継がれるようになるまでのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 02:41:46
406382文字
会話率:61%
アメリカの田舎町の総合病院で働く精神科医ダニエル・シェパードは、ある日、異世界に召喚される。そこは、医療全般が未発達の中世的な世界で、とりわけ「心の病」については個人の性格や奇癖としか見られていなかった。
最終更新:2025-04-19 00:00:00
59814文字
会話率:58%
護符魔法が発達し、魔獣が跳梁跋扈するユーパン大陸には、いにしえからの言い伝えがある。曰く、「汝、身体もしくは心が病いに侵されし時、十字の印刻まれし白亜の建物を見るであろう。ただし、それは汝が生涯に一度きりなり」人間、エルフ、ドワーフ、イーブ
ルエルフ、獣人族、リザードマンなど、あらゆる種族の者たちはこの伝説を信じ、病魔に蝕まれた者は、その出現をこいねがった。その建物を実際に訪れたことのある者は、そこを次のように呼んだ。「本多医院」と……。
これは、次元の狭間に出現する本多医院に来院した、数々の患者たちの記録の物語である。
いわゆる異世界+職業もので、おちゃらけた医師と無機質ナースが異世界からのお客様の相手をします。
大体六回前後(一万字とちょっと程度)で一つの話が完結しますが、例外的に長いのや短いのもありますのでご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 22:00:00
851605文字
会話率:56%
ドタバタコメディ、時々人類滅亡。
勉強嫌いの主人公・三畳三太と、
人間嫌いのヒロイン・白峰白亜。
仕事嫌いの先生、運動嫌いのアイツ、お化け嫌いのあの子……などが織りなす、人類の存亡を賭けた大量絶滅バトルとドタバタコメディ。
最終更新:2025-04-16 02:10:00
54166文字
会話率:54%
幸せと喜びで満ちたお伽噺が見る、少しだけ残酷で悲しくて美しい夢のような短いお話です。
最終更新:2025-04-13 23:19:26
45633文字
会話率:30%
エルフ族の少女アベルは、エルフの里で除け者にされて育った。ある日、アベルが家に帰ると、そこには見知らぬ二人組がいて……。この二人との出会いが、アベルのその後の人生を変える。もちろん、良い方向に!
お転婆で甘えん坊、時々泣き虫な少女の、
ほのぼの成長物語。
理想の男性像は? 父さんみたいな人!
※『転移先が大魔王城ってどういう事よ?』『白亜の騎士と癒しの乙女』のスピンオフ作品です。前作を読まなくても楽しんで頂ける構成にはなっていると思いますが、併せて読んで頂けるとより楽しめるかと思います。
※毎週土曜日更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 12:03:11
595235文字
会話率:63%
魔物に襲われたアイリス。彼女を助けたラインヴァイスは左目を失った。それに責任を感じたアイリスは、ラインヴァイスの目を治す事を誓う。師弟として過ごすうち、アイリスはラインヴァイスに対しての恋心を自覚する。しかし、ラインヴァイスには心に決めた
人がいるらしく――。
『転移先が大魔王城ってどういう事よ?』のスピンオフ作品です。前作を読まなくても楽しんで頂けるような構成にしておりますが、併せて読んで頂くとより一層楽しめるかと思います。
※毎週土曜日に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 22:22:41
1083705文字
会話率:58%
ブラック気味なホワイト企業に勤める30歳の社畜・相坂優希は、ある夜、推しアイドル「白銀白亜」のツイートを見ながら帰宅中に命を落とした——
そして目覚めた先は、剣と魔法が支配する異世界《ラグナ=カダステア》。
目覚めた名前はカイン・アークラ
イト。使命は“魔王を討つ勇者”!?
仲間も与えられぬまま放り出された彼は、初めての戦いで妖艶なクィーンスライムに完敗。
孤独の果てに出会ったのは、伝説の導師と、癖の強い仲間たち。
ツンデレ女戦士、ギャル系美人(?)魔法使い、癒し系ハーフ妖精神官——
やがて明らかになる、自分を見つめる“歪んだ愛の影”。
それはこの世界の理すらねじ伏せる、魔王の執着。
「誰に笑いかけてもいい。けれど、最後に選ぶ相手は私じゃなきゃ、許さない♡」
世界の命運を背負った勇者に降りかかるのは、激戦か、それとも——溺愛か。
異世界×転生×ヤンデレファンタジー、愛と宿命の物語がいま始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 18:00:00
37190文字
会話率:32%
「猫耳美少女爆誕ニャン!! とか言ったりして!!!」
……酒瓶に映っている自分と目が合ってしまった。そこには片足を上げ、両手で猫ポーズをキメている中身アラサーの猫人がいたんだ。
恐竜を変身させるスキルを与えられた、アラサー呑兵衛猫耳美
少女の八白亜紀(やしろあき)。戦闘力ミジンコだけど、度胸とハッタリは超一流!
闘う相手は、異世界から転移してくる魔王軍。転生勇者が強いから、人類が産まれる前に行って地球を占領しようというセコイ作戦だ。
パワハラからヒッキーになってしまった主人公が、新天地(?)の地球で、天真爛漫な恐竜少女達を通して成長してゆく。
ジュラシックカーストNo.1のティラノや、もふもふ可愛いサーベルタイガーの子。様々な能力を持った恐竜娘達と、人類存亡をかけた戦いに挑む物語。
©猫鰯2022-2023 All rights reserved 企画立案:TEAM鰯
ジュラシック・テイル表紙→https://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/3163370/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 20:11:45
397957文字
会話率:42%
魔王ディアブール・サタンは別名、血のディアブールと呼ばれるほど残虐で残忍な性格なのだが、実は隠れ乙女ゲーム大好きオタク。乙女ゲーム「白亜の乙女」に出てくる別名ホワイトネージュの姫君、(その美しい肌からそう呼ばれる。)ネージュ・リングベルを博
愛している。ネージュの為なら命を掛けても惜しくはないと言うほど彼女を愛しているのだが……?
沢山の人々を殺したその罰から敵対している悪役令嬢ダークチェリーの姫君、(その髪の色からそう呼ばれる。)チェリー・ローズ公爵令嬢に転生?!してしまう。悪の手からネージュを守るべく画策し、ネージュが攻略者と結ばれるように乙女ゲーム攻略をしはじめて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 18:17:22
10207文字
会話率:68%
とある研究所の実験の結果、まっさらな人の姿で現世にやってきた2匹の恐竜が人との繋がりを通して色付く世界を見ていくお話です。
大自然の雄大な緑色を写した緑色の髪の少年「被験体:緑」と売れない画家の男「浅葱」の逃走と成長を描いた章と、大海原の深
い青色を写した長い髪の少年「被験体:青」と落語好きな世話係の女性研究員「渚」の抵抗と成長を書いた章の2編構成。
30分くらいで読み終わると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 02:42:56
20034文字
会話率:39%
大学3年の初夏。
主人公である佐藤まどかは、人生最大の失敗をする。
練習台のインターン先が秘密結社だったのだ。
加えて、そこに強制就職させられることになった。
逃れられない運命に、主人公は悟りの境地に至る。
しかし、新入社員にもかかわ
らず「白亜」という悪の組織を調べるよう指示される。
———一人で・指導員なし(ナビゲーターはいる)で・単独調査!
放任が過ぎる会社……じゃなくて、秘密結社。
なんとか進めていた調査は、急展開を迎える。
「白亜」の敵と対峙してしまったのだ。
『狂犬』と呼ばれる敵が、主人公に襲い掛かる。
———しかし、なぜかその『狂犬』に懐かれてしまった。
これは、平凡な女子大学生が平凡じゃない世界に放り込まれた話。
うかうかしてるとあなたも、ブラックよりブラックな秘密結社に取り込まれてしまうかも?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-28 22:09:16
66284文字
会話率:34%
丹波篠山盆地を股にかける恐竜化石ハンター。丹波竜タンバティタヌスに続き、またもや、大発見! アジア大陸に繁栄した角竜が白亜紀ベーリング陸橋を渡り、北米大陸にたどりついた動かぬ証拠を見つける。丹波城址から篠山層群をのぞんで聞く角竜ササヤマグノ
ーナス化石の発見秘話とは……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 11:16:15
1562文字
会話率:27%
――とても馬鹿らしい事かもしれないけれど、ひどくこっけいな事を言うのかもしれないけれど、どうか聞いてほしい。
君の近くを歩いている人を、君の隣にいる人をほんの少しでもいいから気にかけてあげて欲しい。
もしかしたらきっと、何かが変わるかもしれ
ない。
もしかしたらきっと、何かが得られるかもしれない。
何も変わらなくて、何も得られないなんて考えないで、まず関わって欲しいんだ。少しだけでも。
それだけで、きっと僕がこの物語を語った意味は果たせるだろうから。
(※重複投稿済)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 23:00:00
31229文字
会話率:14%
ハクアはかつては名のある便利屋だったけどが長いこと眠っている間に百何年と経ち忘れ去られていた。
本当は何もかもに嫌気が差して、ずっと眠りつづけるつもりだったけど起きてしまったものは仕方がない。あてもなくふらふらと旅をすることにしたんだ。
おしゃべり相手は髪飾りにしている薔薇で、彼は生意気な人間を生け花にすることができる。それはさておき、生憎この世界は美しくない。
宇宙からの侵略者や別世界からもたらされた病。放射能汚染。発狂した魔術師……。街の外はそんなおっかない者ばかりで、じゃあ人々の暮らす都市はどうかと言うと、どこも巨大企業が支配してる。国なんてないからね。
そんな世界を旅する話だ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 11:50:00
8954文字
会話率:32%
斎藤聖真(さいとうせいま)、17歳。
レベル不全体質、万年F級。
どんなにモンスターを倒しても経験値が得られない。
その体質ゆえに「万年F級のクズ」「レベル1のゴミ」「スライム以下(笑)」と嘲笑われ、蔑まれる人生。
それでも聖真は病気の
妹の治療費を稼ぐためにダンジョンに潜り続けていた。
そんなある日、妹の様態が急変し死に直面する。
突如として大金が必要になった聖真は、自分にかけられたシーカー保険の金を目当てにダンジョンで死ぬことを決意。確実に死ぬためにS難度ダンジョン【女神の神殿】に挑むが、そこで女神から試練を与えられる。
女神曰く、試練をクリアした暁には妹を延命し、さらには力を授けてくれるという。
なんと聖真は人類唯一のイレギュラー個体であり、そのせいでレベルが上がらなかった。そしてイレギュラーであるが故に、女神から力を授かることのできる特別な存在だった。
かくして聖真は妹のために全力で試練を乗り越え、覚醒に至る。
聖真は女神から授かった力で自身を強化し、高難度ダンジョンで金を稼ぐ傍ら、レアリティの高い回復アイテムの収集に勤しむ。
やがて聖真はレベル1にも関わらずトップシーカーを遥かに上回る存在として名を馳せ、世界各国のギルドによる聖真争奪戦へと発展する。
一方、日本最北地に存在する世界唯一の塔型ダンジョン「白亜の塔」では、モンスターが不穏な動きを見せていた――。
⚫︎こちらの作品は「カクヨム」でも連載しています。
※主人公覚醒は4話
※最初のざまぁは第2章
※ヒロインは1,2、5話で登場、8話から本格的に仲間になります
※ヒロインは他にも数名登場します
※主人公がイレギュラー個体だと判明するのは物語中盤予定
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 12:04:46
21545文字
会話率:31%
白亜紀に生きた勇敢な少年が、カタツムリとなって帰ってきた!!!!
最終更新:2025-01-17 12:45:31
4884文字
会話率:85%