大陸ウェスタリア。その王都に暮らす凄腕の剣士ランドルは定職にも就かず、放蕩三昧の日々を送っていた。大酒を飲み、博打を打ち、娼婦を買うの三拍子だ。 そんな彼には、ある秘密があった。じつは彼の正体は、金で殺しを請け負う殺し屋なのである。もっとも
、ただの殺し屋ではない。彼のような存在は、『渡し守』と称された。王都の闇社会に幅をきかせる娼館の女主人シスからの斡旋を受け、治安の乱れた王都に蔓延る極悪非道のならず者たちや法では裁くことのできない悪党だけを狙い、その剣を振るう。 だがそれは決して正義のためではない。彼が剣を振るうのは、あくまで金のため、自らの欲望のためにほかならない。 これは陽の光のもとでは生きていけない者たちの物語。悪が悪を斬る物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 22:23:48
119734文字
会話率:32%
地獄の渡し守であるサジマは、同僚のアッサラバーとともに悪人を審判所へと移送する日々を送っていた。ある日、現世から降りてきた悪人の1人を移送することなり、そいつは自分と家族を殺した男であることを思い出す。現世の記憶を取り戻したサジマはアッサラ
バーと共に、男の地獄行きを確認するため審判所に侵入することにした。審判所では男に過去に戻れる「人生やり直し券」が与えられ、同じく現世に戻ったサジマと男との壮絶なバトルが始まる。サジマは過去を変え、家族を救うことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 11:59:38
3845文字
会話率:46%
ギリシャ神話×百合×冒険ファンタジー!
転生した女神ハルピュイア(ハーピィ)が前世のコネと魅了の魔声におしゃべりスキルで自由気ままに神話世界の美少女らを口説いてまわるふしだら冒険ラブコメディです。
『あらすじ』
わたくし、吟遊詩人にして名
誉蛮族の有翼少女カラット・アガテールにございます。
ぴよぴよひよこ【第三級】アドベンチャラーがいきなり挑むは地獄の番犬ケルベロス!
魔性の呪歌によって見事に番犬を眠らせるも、哀れ、冒険者仲間に裏切られてお亡くなりに。
はたと気づけばそこは地の底、冥府の川!
そこでわたくしは美しき冥府の女神の一人、冥府の渡し守カロン様を魅了し――♪
わたくしは冥府の七つの財宝を盗み出したる大罪人として死の国の女王ペルセフォネ様の面前へ。
そこで告げられるのは何と! わたくし、転生して記憶を失った疾風の女神なのだとか!
しかも冥王ハーデスのいとこでペルセフォネ様の愛人ですと!?
財宝の回収を命じられたわたくしは冥府の使者として地上に舞い戻ることに!
旅のオトモはわたくしを焼き鶏にしてくれたあのケルベロス?
これなるはふしだらな不死の鳥獣少女が物語る、異世界ファンタジー冒険譚にございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 18:01:03
271492文字
会話率:31%
「黙想の散歩道」の中で展開してきた哲学的思索を整理しまとめたものです。内容は変化や無といった形而上学的なテーマについてのものです。思索を整理し、まとめていく過程で、図らずも間違いや新たな問いが見つかったしたので、内容を訂正したり、新たな問い
の答えを付け足したりしました。問いの答えを考える上では、「黙想の散歩道」に思索を投稿していた時と同様に、文献・資料には一切頼っていません。また、誰かと議論したこともありません。間違いの訂正や新しい内容の付け足しのため、「黙想の散歩道」に投稿した時とは、内容が若干異なります。しかし、大きな変更はありません。
章立ては以下の通りです。
第1章 変化
状況は断続的に変化する/状況の変化における注意の役割/今の状況の構成/状況の変遷の起きる仕組み
第2章 注意と状況の関係
注意は状況の全事物に向けられる/前の状況の残像は前の状況に注意が向けられなくなった状態/注意には時間は存在しない/注意は注意自身にも向けられる/今の状況の外側/今の状況は仮想でできている/今の状況の内外の違い/今の自分=今の状況を感じ取ること=注意/意思と注意/今の自分と一般的に言われる自分の違い
第3章 無について
状況の静止が無/状況の静止に至るには/無における状況の構成/無を呼び込む状況の条件/注意の向けられる無感覚/無感覚が存続する時に無感覚に気づく/無感覚に気づくことは出現した無感覚の存続を表現する/状況の半残像化で生じる錯覚/状況の半残像化の構造/錯覚による無感覚の出現が起きない場合/無においては過去はなかったことになる/無からの解放/無感覚の出現した状況の外側
哲学的思索ではあるものの、スピリチュアル系の内容も含んでいます。「黙想の散歩道」では既に書いたことではありますが、我々に前世が存在したことは第1章の「状況は断続的に変化する」で述べています。生に終わりがないことは、第1章と第2章を通して説明しています。もちろん、これらの内容が絶対に正しいなどど主張するつもりはありません。思索の結果導かれた一つの答えであることをご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-27 14:51:40
57552文字
会話率:0%
ボートに乗った渡し守の夢を見て起きたら帰還命令が発令されたので、主人公の自分達は殺しと略奪と人肉を食べながら母国に帰る事になり、奇妙な男のミダスと出会い同行する事になった。
結婚した翌日に出兵した自分は、人を殺して食べる事に歓びを感じる
ようになっていた。
ミダスと同行するようになって、夢か幻覚か現実かわからないミダスの異母兄弟や知り合いが見えるようになり、夢で見た渡し守に1オボロスの銅貨を口移しで渡せばボートに乗れる事をなんの脈略もなく唐突に知る。
血塗れ鎧の美男は、病死者より戦死者の人数を多くしないと地球は滅びると言うし。
キラキラナルシストホモ美男は、略奪最終日に自分へと死の予言する。
死の予言を素直に受け入れ母国を進む自分は、自宅前にたどり着くと妻が幼馴染みと、自宅内で愛し合っていたので外で待つことになり、体調不良に陥って目を閉じたのが人生最後だった。
邪魔な自分を埋める穴を掘る幼馴染みと妻。自分の前に訪れた渡し守に渡す1オボロスの銅貨がないので乗船を断り、自分はミダスのスワローテールを掴み、徒歩で河を渡り裁判所を目指す。そして遠い遠い祖父のミダスと遠い遠い祖母の冥王の妃に「ただいま」と言おうと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 06:00:02
6661文字
会話率:24%
生まれたときに母が亡くなった悲しい過去を持つ、香月秋奈(あきな)は16歳。
家は太古の昔から現世と幽世をつなぐ「岩戸の扉」を守る破邪師の一族だった。
秋奈は黄金の金目を持ち、それは鬼を招くとされていた。
ある時、厄災を招くくらいなら
、鬼に贄として捧げてしまえという上からの命令により、秋奈は拘束されあちらとこちらを自在に行き来できる「渡し守」凌空(りく)の手によって、幽世の一つ、鬼界へと送られてしまう。
しかし、そこは現世並みに発達した文化を持ち、鬼たちにとって人食いはすでに廃れた習慣だった。
鬼の長者、支倉は現世の酒や珍味が大好物だという。
鬼界と現世の間で、さまざなま輸入代行を請け負う会社を営む凌空に、支倉は秋奈を屋敷に常駐する職員として雇うように持ちかけるのだが……?
他の投稿サイトでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 07:46:49
14351文字
会話率:22%
ここは、現世とあの世の境目、賽の河原。
僕は、この河原に建つ「フェリーマンカンパニー」という渡船会社に勤める三途の川の渡し守。
今日も、渡船場から沢山の死者を渡し舟に乗せ、あの世へと渡している。
僕は、エフと呼ばれている。
どうや
ら僕は6番目にここへ来た渡し守らしい。渡し守A、渡し守B……6番目の僕は、渡し守F。
恐らく、過去には別の名前があったと思われるのだが、まるで思い出せない。何故ここで働いているのか。いつここへ来たのか。何も憶えていないのだ。
気がついたら、ここで働いていた。まったくトホホのホだ。
ちなみに、渡し守の仕事は、実際に船に乗って死者をあの世へ渡す、いわゆる「船頭」ばかりではない。
乗船する死者の受付。死装束や三角頭巾の配布。乗船員数・出船時刻の管理。渡し舟のメンテナンス。などなど。仕事内容は様々。
僕は、数年前から最終決断補助者《ファイナルジャッジヘルパー》という仕事に就いている。
毎日現世とあの世の境目にある賽の河原で働いていると、時折、生者とも死者ともつかぬ、ワンダラーがふらりと訪れる。
ワンダラーが、三途の川を渡るか否かを決める。つまり「生きるか死ぬか」の最終決断をする。そのお手伝いをするのが、僕の仕事。
ファイナルジャッジヘルパーと言えば聞こえはいいが、まあ、事実上現場のトラブル処理係。
ほら、今日もこの賽の河原に、生者とも死者ともつかぬ悲しきワンダラーがやって来た。
現代編から、異世界編、黎明編、戦国時代編、宇宙編、と続けて行く予定です。
評価やブックマークを頂けると、大変励みになります。よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 07:33:23
141543文字
会話率:51%
三途の川の渡し守、エフは、渡し舟に乗ってあの世から戻ってくる老人を待っていた。現世の人々が「神」と呼んで崇める向こう岸の者の「粋な計らい」に導かれ、エフとその老人は、認知症の妻の待つ村へと向かう。
最終更新:2022-07-05 20:43:09
6040文字
会話率:53%
今日も、三途の川の渡し守エフのもとに、生者とも死者ともつかぬ悲しきワンダラーがやって来た。上司に過去への出張を命じられたエフ。出張先は昭和初期、第二次世界大戦中の三途の川の河原。エフはそこで一人の神風特攻隊員と出逢う。山田貫一(やまだかんい
ち)、彼は爆弾を抱かせたゼロ戦に乗り、敵の軍艦に体当たりをする寸前に、何故かあの世とこの世の境目に迷い込む。三秒後の世界について熱く語り合うなかで、徐々に心を通わせていくエフと山田。神風特攻隊は洗脳されていたのか? 彼らが命を賭して守ろうとしてものは何か?エフと山田の、時空を超えた友情の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 17:12:55
6553文字
会話率:46%
異世界から乙女を召喚して王子の花嫁とする国があった。
今までの花嫁は叡知を齎し、誇りを持ってくれていた。
だが、今回来た乙女は…花嫁になることを拒否した。
最終更新:2020-12-04 19:40:43
3557文字
会話率:53%
むかしむかし。仲間うちの飲みで、大いに酔ったおさむらいが、対岸の我が家へ戻るべく渡し守を探した。
ようやく見つけた渡し守はほっそりとした四肢を持ち、まるでおなごのよう。
更に「行くなら8文。冷えていいならタダ」と、不可解な文句を投げかけて
きて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-18 22:00:00
2602文字
会話率:13%
むかしむかしのこと。
大変賑わっていた二つの町があったが、その間には一本の大きな川が横たわっていた。
生半な技量では、流れに押されるまま、たちまち舟が転覆してしまう急流。
それでも一刻も早く対岸へ渡りたい人々のため、仕事を続ける渡し守たち
がいたという……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-28 22:29:52
3512文字
会話率:15%
冒険者が集まる町で渡し守をする男が一風変わった冒険者に出会った話。
最終更新:2019-10-26 19:27:55
6790文字
会話率:42%
未孵化の子どもたちのような短編集
・「夜叉姫と鶴の婿」……鶴の半生の少年×夜叉の姫、異種婚
・「恋愛未満コンロ。」……会社員×後輩×ハム、ゆるめ恋愛
・「紅」…少女×にいさん、和
・「共鳴する第五指」……高校生×幼馴染の少女、冥婚
・「a
Fairy tale, a Fair liar」…花売りの少女×王、王国
・「初恋薊」……神様の少年×機織りの少女、回想、恋
・「花に嫉妬」……強気女子×年下オトコ、カメラ
・「数多の花と、ただ一片の」……処刑前の姫君×渡し守
・「レイ・レイ・リー・シャンの森と龍の玉座」……贄の少女×龍、異類婚
・「百年薔薇」…舞手の少年×神隠しにあった幼馴染、能、亡霊
・「道化師ウォウル・カ・シャと夜のサーカス」…少女と道化師、さがしもの折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-25 22:21:28
97214文字
会話率:46%
オレが奴隷だった頃、トムジという奴隷の男が、額に「永遠」と刻まれて溺死した。トムジは逃亡奴隷を川の向こうへ渡していたらしく、代わりにオレが渡し守をすることになった。だが、新月にボートに乗る連中は、どうも不気味で……。
最終更新:2019-09-21 15:29:31
5236文字
会話率:25%
平々凡々な日常を送っていたはずの男子学生、湊は、ある日突然謎の客船の中に放り込まれる。
そこで渡し守を名乗る少女に出会い、話し、過ごしていくうちにある大きな転機を迎える事になる。
ただの学生の自分には何も出来ないと、挫折や傍観ばかりの湊のち
ょっとだけ理不尽でイレギュラーな日常譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-18 20:14:48
2743文字
会話率:44%
彼の両目に映るのは、この世とあの世の境界線。神の怒りか、あるいは悪魔の慈悲か。死者の無念を晴らすため、あの世にきっちり渡します。渡し屋ニコライとその仲間たちが、無法者たちの住む監獄都市ゴーダムにて生き抜いていく姿を描いたダークファンタジー
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-26 00:28:16
120451文字
会話率:42%
村々を隔てる川の渡し守をする男の元に、今日も依頼がやってくる。
それは少し離れた所にある橋を使いたくない、使えない、訳ありの人間たちによる、悲喜こもごも、第二の人生の始まりをかけた依頼で――。
最終更新:2019-03-19 07:47:07
10466文字
会話率:34%
実家から指示を受けた魔術師・リリトと、同行者であるセロンは、〝忘れ去られた廃屋〟を目指すが――
最終更新:2019-02-21 08:21:04
15706文字
会話率:56%
渡し守というものがある。
それは、亡くなった者が通るとされている川を行き来出来る存在。
しかし、一人だけ別の任を任されている者がいる。
彼は、生死をさまよい、ここに訪れてしまった者たちを、無事にこの世へ戻すこと。
そんな彼を狙う者たちがおり
、彼の船に乗っている人間たちをあの世へ連れて行こうとしている。戻りたいという気持ちさえあれば、彼は必ずこの世界へ戻してくれる。
彼を狙う影の正体とは?彼はさまよう者たちを無事に戻せるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-01 07:54:37
31266文字
会話率:40%
俺は三途の川の渡し守をしている。
今の時代、渡し守という言葉を聴き慣れない方も多いだろう。
舟で川を渡り、対岸まで人々を運ぶ、それが渡し守の仕事だ。
キーワード:
最終更新:2017-12-10 13:00:00
2174文字
会話率:26%
とある大きな河の、渡し守の独白。
最終更新:2016-11-12 09:00:03
200文字
会話率:0%
病弱な令嬢と冥府の渡し守の精霊の婚姻譚。
体の弱い令嬢、ニルチェニアの元へ毎夜やってきては贈り物をして帰る精霊、アルリツィシス。彼が彼女へ贈り物をし続ける理由とその結果の話。
他種族の慣習に則って求婚するのってロマンなのでは……というよう
な話から書き上げた話です。
※文咲るねさんのキャラクター、【アルリツィシス】さんをお借りした話です。自サイトに載せている話を持ってきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-09 12:00:00
22729文字
会話率:51%