八百万の神々がおわす東の島国、輪国。輪国を統治していた花川幕府は天災や飢饉によって治政が不安定となり、やがて輪皇軍によって倒幕された。
そんな、輪皇中心の新政が始まろうとしていた激動の時代。
幕府の元御庭番だった少女・清水桜夜(しみずさく
や)は、弟の蓮夜とともにひっそりと紀和の山中で暮らしていた。姉弟は水を司る龍蛇神を先祖に持つ神と人との間に生まれた稀有な存在。それゆえ、異形の姿や力を見られぬよう、息をひそめるようにして身を寄せ合っていた。
しかしある日、輪皇直属の護衛兼隠密部隊〈親兵局〉の副長、烏賀陽伊織(うがやいおり)が姉弟に接触する。彼は輪皇の勅命を受けて、姉弟を保護しにやってきた。
桜夜は伊織に刃を向け、脅威を打ち払おうとする。が、為す術なく彼に気絶させられ、気づけば輪皇が住む皇宮にいた。そこで、輪皇である寧子(ねいこ)に謁見し、彼女は大切なものを守り抜くため、親兵局に入局することを決意する。
一方で、幕府軍の残党組織〈沈丁花〉が秘かに暗躍していた。輪国は再び統治者の座を巡る戦の火蓋が切られ、それはやがて姉弟の命運を左右する大きな渦へと変貌していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 21:54:59
34045文字
会話率:48%
明治中期。
いまだ幕末の昏さを残す、帝都郊外。
瑞香は町外れの、小さな貸本屋のひとり娘。
生まれつき身体が弱い彼女は、店番をしながら少しずつ物語を綴り続けてきた。
あるとき、憧れの作家に送った原稿が文芸同人誌に掲載されることになった。
あ
あ、冬には、あの文士さまと、同じところに……。
だが、彼女は知っていた。
身体は秋までもたないと、医者が言っていることを。
生きたい。生きていたい。
はじめて心から願う彼女に、父親はある決断をした。
瓦斯灯がほのかに照らす明治の夜を。
巨大な月が運命を削りだす、激動の時代を。
そのあやかしは、生まれ出でて、跳んだ。
ねえ、あたしの喉を噛み切っておくれよ。
あんたの肝を喰ろうてやるからさぁ。
*完結済、最終話投稿済です。
*毎日正午に更新。
*最終回は2024/7/2となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 12:00:00
103123文字
会話率:39%
沈丁花が転がり、不穏な話がどこか繋がりを持って続いていく短編集。
思いつくままに書いているので物語の舞台は様々。
一話一話は夜寝る前にさっと読める程度の長さ(1000〜3000文字)。
ただし、夢見が悪くなりそうな終わり方が多数なので、自己
責任でご覧ください。
夜毎とありますが、作者の力不足により不定期更新です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 20:10:00
42547文字
会話率:42%
沈丁花禄郎とその周辺人物による人間模様
キーワード:
最終更新:2024-04-14 06:12:54
203文字
会話率:0%
こんな自分知らない。
それとも、見ないふりをしていただけ?
花池 風磨(はないけ ふうま)
入学早々、退学を余儀なくされた。
そんな風磨を受け入れたのは、離れ小島の一風変わった通信制高校。
戒田 俊葵(かいだ としき)、畠山 光生(はた
けやま こうき)
二人の男と出会い、人生が転がり始める。
舞台は日本のとある離れ小島。
完結済、『沈丁花の咲く家』https://ncode.syosetu.com/n5706ga/ のスピンオフ作品になります。
キーワードに、LGBT、ボーイズラブとしていますが、性的表現はほとんど無いです。(スキンシップはあります)
以前、Pixiv様に投稿していた未完作品をこちらにお引越しし、修正加筆して、完結を目指します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-05 11:00:00
120923文字
会話率:43%
故郷の島に10年振りに帰って来た俊葵。
ずっと避けていた島に帰ってきたのには理由があった。
生きていくため、自分を守るために無理矢理封じ込めた心の傷。
傷の元になった過去の謎に否応なしに向き合うこととなってしまう。
それは俊葵の傷を更に抉ぐ
るのか、
それとも分厚く降り積もった心の澱(おり)を押し流してくれるのだろうか、
戒田 俊葵 (かいだ としき) 28歳 フォトグラファー。
18歳で作品が認められヨーロッパに渡る。以来帰国することなく順調にキャリアを積んできた。
作品もさることながら、その類い稀なビジュアルに於いても注目を集めている俊葵。本人は自身の背景についてほとんど語ることはない。
二ヶ月前、俊葵は祖父の死の報を受け取った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-08 07:00:00
245252文字
会話率:41%
のんびりゆったり紫子さんと、しっかり者の瑠奈さんが、春のベランダでお茶会をしていた時のこと、どこからともなく甘い香りがしてきたのです。それは美味しいフレンチトーストの香り。
だけどここは凄い田舎で、フレンチトーストなんて作るような人は近くに
住んでいない。と言うか田んぼと畑だらけ。いったい誰が作っているの?
どうでもいいような日常推理wあなたはこの話の本当の謎は解けるかな?(多分無理。私の他の小説読んでないとね)
真実はいつも、藪の中(教える気は全くないwww)。ほのぼのと読んでくれればそれでいいのです( ー̀֊ー́ )ふふふのふ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 21:00:00
25885文字
会話率:18%
転落した男が娘を取り戻す物語です。
最終更新:2021-04-01 19:27:34
15031文字
会話率:45%
調香師の春子は洋装の青年、子槻に妻にと迫られる。
春子はまったく心当たりがなかったが、いくつかの困難を乗り越え、子槻の助力で香水の店を出せることに。
子槻の素性や気持ちが分かり距離が近付いてきたところ、春子の事情でふたりは決定的にすれ違
ってしまう。
子槻は「もう二度と君の前には現れない」と残して姿を消してしまうが……。
※話数は多いですが、一話あたりは短めです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-12 20:00:00
118961文字
会話率:42%
先週、蕾だった沈丁花が咲いていました。いろんな花が咲いていたので。ただ、待雪草と福寿草は創作。実際に咲いていたのは椿とクリスマスローズ。それはないな、と思ったので、この時期咲いていても不思議ではない花に変えました。うん、さすがにちょっとね…
。きれいだけどね…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-25 18:50:51
454文字
会話率:0%
花の名前はお好みでどうぞ。職場のビルの花壇で毎年咲く花がありまして、今年も蕾が膨らみ始めました。咲くと、香りでわかるのです。ああ、今年も咲いたなあって。書きながら、えっちくさい気がして仕方がない。なのでR15つけたけど、これえっちって思うほ
うがえっちなんじゃ…。というかえっちくさいというよりは犯罪くさい!?大丈夫かなあ!?これ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-17 00:40:03
314文字
会話率:0%
アルス王国の第一王子の妃が産んだ赤ん坊には王子の子供ならば必ず現れる守護精霊が現れなかった。
その為、妃は不貞の罪に問われ、その証の赤ん坊も極刑になろうとしていた。
そんな母子を救った意外な人物とは?
その後の赤ん坊の人生は大丈夫か?
最終更新:2020-11-01 09:00:00
2009文字
会話率:22%
よこれんぼ【横恋慕】[名](スル)すでに結婚している人や恋人のいる人に対して、横合いから恋をすること。(大辞林 第三版より)
報われない恋愛であってもハッピーエンドはあり得るのか。
これは幼なじみという近すぎる距離ゆえに歯車が噛み合わなく
なってしまった男女の恋の物語。
Twitterにて「リプでもらった単語で作品を作る」というタグで「横恋慕」「未練」「ハッピーエンド」「沈丁花」のワードを元に作成しました。
過去作「ほつれ糸の先にあるもの」の別視点です。
先にそちらをご覧いただけるとより楽しめると思います。
https://ncode.syosetu.com/n9917fg/
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-29 18:21:54
9373文字
会話率:37%
浮世(うきよ)から常世(とこよ)に連れてこられた
二人の高校生と
古き友との再会を待ち続ける常世(とこよ)に住む者の物語。
最終更新:2019-09-14 00:28:15
5236文字
会話率:19%
真白菜月は書痴気味の中学三年生。
この一年、雨宮広慈の書いた一冊の本だけを繰り返し読み続けていた。
作者の病死のために完全とはとても言えない物語だったが、ところどころ欠けたかたちを、菜月は何より愛している。
中でも、解決されないまま
の三つの伏線は、菜月をどうしようもなく魅了した。
梔子の谷。
沈丁花の館。
金木犀の丘。
勇者がたどることのなかった旅路。
そこでどんなお話が広がることになっていたのか。
菜月は、いつもこう願っていた。
「わたしがそれを見られたらいいのに」
──その願いは、唐突に叶うことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-21 16:00:00
176949文字
会話率:58%
沈丁花の香りと共によみがえる悲恋の物語。
最終更新:2019-03-25 22:08:25
401文字
会話率:34%
絶望の中で何も育んでこれなかった男と、絶望の中で希望を育んできた少女の話。
最終更新:2018-11-10 18:20:37
3030文字
会話率:3%
ある晴れた春の昼時、母は突然見知らぬ女の子を家に連れてきた。
「引き取っちゃった」
母の唐突な発言。
ボロボロで汚れた服を着ている女の子は、瞳に光が宿っていなかった。
状況が呑み込めないまま彼女を家へと迎え入れるが、その日の夜、
彼女は訴える。
「私は生きていてもいいのですか」
彼女の言葉に、僕は……。
これは僕と、不思議な女の子のちょっとした物語。
春。沈丁花の香る縁側で、僕は彼女と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-04 19:00:00
3857文字
会話率:34%
天才科学者には変人が多いと言うが、彼もまたその一人。とある実験の結果を、いつも失敗作といって譲らない彼。実験を始める前も、相当頑固で彼女を困らせていたようだ。
そんな二人の、思い出の話。
最終更新:2017-11-25 14:32:19
2581文字
会話率:0%
人を殺すことで“時間”を“狩り”、我が物とすることが出来る男たち――<狩る者>。
彼らと共に行動を共にし、体内に“時間”を溜めることが出来る女たち――<袖の花>。
互いに殺し合い、“永遠”を求める彼らが辿り着く場所とは。
最終更新:2017-03-28 22:24:13
128688文字
会話率:43%
沈丁花の香りを思い出して書きました
最終更新:2017-03-02 16:00:00
566文字
会話率:0%
目を伏せたくなる様な肉片の一面
最終更新:2016-12-13 23:26:22
2674文字
会話率:0%