長宝三年一月。
故常陸宮の娘である綾女は、右京の寂びれた邸で、世話役の命婦と共にひっそりと――否、ある意味にぎやかに暮らしていた。
というのも。
「綾女どのー! いい加減、主様と結婚してくだされ!」
もふもふの綿毛のような狐の妖が
、毎日毎日突撃してきては、そんな意味のわからないことを言うからだ。
綿毛のような狐「綿星」との付き合いは、綾女が内裏を追い出され右京の邸に移ってからもう六年も続いていた。
この妖は、自分の主である鬼の紫苑の嫁になれと、毎度毎度迫って来るのである。
鬼と結婚なんてしないと突っぱねつつも、鬼からの貢ぎ物でどうにか生活を食いつないでいる綾女は、どうしたものかと考える。
実は鬼との結婚は、父が生きていたころに勝手に鬼と約束を交わしてしまったことなのだ。つまり綾女は鬼、紫苑の許嫁なのである。
人外のものと結婚なんてしたくない。
そう思う綾女だったが、ある日、「だいたいねえ、よく考えて見なさいよ。結婚結婚いうけど、その紫苑とか言う鬼から、文の一通だってもらってないわよ! まずは文通からはじめるのが常識でしょう!」と口走ってしまったがために風向きが変わってしまった。
そう口走ってしまったすぐあとに紫苑から文が届いてしまったのだ。
そして、仕方なく文を返信すれば、なんと、紫苑が夜に訪ねてきて――
なんでこうなったの⁉
落ちぶれた姫君と鬼との運命が、今、交差していく……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:10:00
3820文字
会話率:16%
五歳の時に落とし穴に落としたことがきっかけで王太子ライオネルと婚約したエイミー・カニングは、とにかく彼が大好きである。
残念ながら十一年前の落とし穴事件をいまだに根に持っているライオネルは、ちっともエイミーを好きになってくれないが、ポジテ
ィブ思考のエイミーはめげることなく毎日毎日「殿下ぁ~~~~~~‼」と彼を追いかけまわしていた。
「殿下大好き」
「殿下今日もいい匂い」
「殿下~~~!」
毎日毎日追いかけまわされて、ライオネルはもううんざり。
エイミーは外見こそはモモンガに似て愛くるしいのに、中身はしつこくてちっとも愛くるしくない。
「自分の巣に帰れモモンガ‼」
「わたしは人間ですよ。モモンガみたいに愛らしいって殿下が思ってくださるのは嬉しいですが、モモンガと人間は結婚できません」
「ああくそっ」
ライオネルは考える。
このままエイミーと結婚したら、身の破滅だ。
(どうにかして婚約を解消しなければ……)
しかし何を言っても理解しないエイミーと婚約破棄するのは至難の業。
結婚まであと二年。ライオネルは必死に策略を巡らせる――
ポジティブすぎて常識のおかしいエイミーと、彼女と婚約を解消したいライオネルの追いかけっこラブコメディです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 21:00:00
97570文字
会話率:43%
日本のとある料理店で働いていた主人公 柊(ヒイラギ)。毎日毎日、そのお店の料理長から暴言、暴力というパワハラを受け精神的にも肉体的にもすり減っていく。過酷な毎日に耐えながらやってきた給料日……自分が働いただけの対価をもらえる日。喜ばしい
はずのその日、柊の運命はとある出来事によって一変してしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:22:49
486848文字
会話率:69%
玉帝学園に通う普通の高校生な黒瀬廻。いつも通り家に帰っているとヴァルハラと名乗る式神に出会う。この出会いが毎日毎日変わり映えのない退屈な黒瀬の日常に変化をもたらす。
最終更新:2025-07-23 10:46:17
33174文字
会話率:64%
“不滅の呪い”を解く為に祓魔師になった。
命を懸けて悪魔を殺しても、手に入る給金のほとんどは寄付(強制)される。
激ヤバな仕事に励んでいれば、強力な悪魔が群れを成して襲ってくる始末。
同期は全員鬼籍に入り、残った俺はただ一人で悪魔を殺し続け
た。
呪いの副作用により声を発する事が出来ず、ただ黙って悪魔を殺す俺を後輩が慕ってくれる筈もない。そして、呪いは解けなかった。
毎日毎日、悪魔を殺し続けてついたあだ名が“血濡れの天使”……いじめか(戦慄)?
これは中二病患者のような見た目(強制)にさせられた俺が。
ただ来る日も来る日も悪魔を殺し続けるだけの話。
友達も遊ぶ仲間も出来ず、ただただソロで社畜の如く働かされるだけのくそみてぇな人生……だった。
突如、上司から告げられる対魔修道院での教師生活。
ガキどもを教えるふりをし、適当に良い感じの指導をすればいいだけだろ? 楽勝ォ!
身分を偽り変装し、俺は第二の人生をのんべんだらりと過ごす事を決意する。
※ハーメルン様とカクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 23:00:45
598388文字
会話率:15%
毎日毎日毎日毎日、地味な受付業務をこなしていたら、国で一番かっこいい騎士に、伴侶になってくれと言われました……!?
錯乱したの? どうした、英傑!
ものすごく、つりあわないはずだったのに……
ネット小説大賞さまもBLoveさまも二重投
稿OKとのことでBLoveさまで開催されているコンテストにも応募させていただいています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 11:11:09
33502文字
会話率:32%
メルリーシュを地獄のような虐待生活から救い出してくれたのは王都で『魔王殿下』と呼ばれる呪われた王子・ルートヴィヒ。
ガリガリだった子供時代から一転、成長したメルリーシュは甘やかされてすっかりポッチャリさんに。
保護者であるルー様に密かに想い
を寄せていることはメルリーシュだけの秘密。
言って良いわけがない!
だって年齢差・身分差もさることながらメルリーシュは今やお世辞にも可愛いとは言えない完全無欠のブスメガネなんだもの!
「大好きなルー様にご恩返しをするにはどうしたらいいのかしら。」
毎日毎日メルリーシュは一生懸命考える。
よくある切ない両片想いはメルリーシュが下した衝撃の決断と共にズブズブに愛される溺愛生活に変わるのだけど……?
基本ほのぼの、コメディちらほら、しんみりチラホラの超ハピエンです。
悪者はギッタンギッタンにざまぁされます。
ブスとかブタとか外見に関する無礼なワードが飛び出すのでお嫌いな方はこの作品はNG。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 06:48:00
86837文字
会話率:43%
毎日毎日いろんなことが起こる猫のおはなし
最終更新:2025-07-18 00:26:47
357文字
会話率:0%
女子全てを愛する事ができると言い張る花菱俊翔は、百十八人の女子に一ヶ月で振られ、まだ告白していない灰色の髪をしたクールな女子、矢吹星歌に近づこうとする。
ストーカー染みた行為ばかりしている彼だが、矢吹からは告白にOKの言葉が!
だが、矢吹
は実は『一日に一回以上好きな人に会えなければ死亡』する特殊な呪いにかかった人間だった。
信じてあげられず矢吹を死なせてしまい、そして巻き添えで自分も死んでしまった俊翔は、その後朝の五時に巻き戻された。
一度失敗したことを繰り返さない様に毎日毎日頻繁に矢吹と会う様に心掛ける俊翔だが、それを阻むかの様に不運な目に遭うことになってしまう。
矢吹が死ねば自分も死ぬ為、二人は運命共同体という形となる。
一生守ってあげたいという気持ちが芽生えた俊翔は、百日間を生き抜き、矢吹にプロポーズすることを目標とした。/////:現在第三章。。
頑張りますね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 20:00:00
441995文字
会話率:49%
主人公のキャシーは4人姉妹の3女。彼女だけが黒目に黒髪というだけで、使用人もしくはそれ以下の扱い。毎日毎日家事に洗濯・掃除とやらざるを得ない人生でした。
しかし、辺境伯からの縁談話がくると、主人公以外の姉妹は会ったこともない辺境伯の噂を気に
して、尻込みをします。
そこで白羽の矢が立ったのが、主人公!
家を出ることができることがこんなにも嬉しいこととは!
しかし、体面を気にする母や姉に不慣れな食事を強要されてしまいます。胃が慣れていないので、リバースしてしまうのはやむを得ないかと…。
侍女さん達もどうにか私の手入れをしようとしますが、栄養が足りないのでうまくいきません。
それでもなんとか辺境伯領に放りだされました。
主人公が新しく生まれ変わるのはそれからのこと…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 08:26:47
23965文字
会話率:52%
2回目の転生でテリエルギア統一王国の王女となったアリシア・テメラリオは、毎日毎日の高級宮廷料理に飽き飽きしていた。ある日、自室で趣味のゲテモノ料理(モンスターのあまり食べない部位の料理)を食べていたアリシアは、王国付き魔法使い見習い兼付き
人のオルカ・ストリエラに見つかってしまう。そして意外にも好感触だったオルカを連れて、さまざまな異世界ゲテモノ料理を探し、食べる旅に出かけた。
大陸の台所〈グラン・バリテ〉の裏路地で、アリシアは様々なちょっと聞いたことのない料理や、元かわいい生き物だった料理に出会い、ワイバーンの翼膜に辿り着く。やっとのことで、情報屋カルミールからゲテモノ料理情報を入手したアリシア。
彼女は様々な地方の様々な文化に触れながら、様々な人々と出会い、虫料理やゴーレム、妖精の手料理や、ベヒーモスの睾丸やゾンビドラゴンを求めて旅に出ることになる。
※ とか言っていますが、基本はお嬢様文体の短編集になっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 18:10:00
93241文字
会話率:55%
「君の美しさは、まるで天上の花だ」
毎日毎日そんなことばかり言ってくる婚約者であるルーファス殿下。
――私自身を見てくれない人と添い遂げるなんて考えられないわ。
ルーファス殿下からの婚約破棄目指してみようと画策する公爵令嬢シンシア。か
つて、ルーファス殿下との結婚を夢見ていた隣国のリリー王女と組んで仕掛けてみるものの――?
「シンシア以外には考えられないんだ」
そんなに私が好きなら、せめて顔以外も見てくださる!?
愛と自由のざまぁなし溺愛予感必至のストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 12:03:05
11135文字
会話率:34%
花嫁喰いの悪魔と呼ばれる、皇帝エルヴィルの元に嫁にやってきました。
って私、逃げちゃった侯爵令嬢の身代わりなんですけど!?
平民! ただのパン屋の娘!
うちの両親、人が良すぎる!
「人違いなんですー!」
「美味だ。合格」
ちょ、合格っ
て何基準??
魔力を渇望する体質の皇帝陛下と、キスで魔力を補う日々が始まってしまった。
しかも吸われすぎたら死ぬって聞いてません!!
毎日毎日吸いすぎですよ、皇帝陛下!
呪いの原因、突き止めましょう!! 死ぬ!(切実)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 19:11:07
13534文字
会話率:41%
クソ田舎に住む青年、クロ・スミスは兎に角剣を振るのが大好きだった。
それはもう毎日毎日田舎故に無駄に広い庭で食事をする時以外は常に剣を持って素振りをしているくらいには…
彼は素振りをするのが好きなのであって戦うのが好きな訳では無い…しか
しその太刀筋は外から見る分には無駄に洗練されすぎていた。
本人が無口なのも相まって周りはどんどん勘違いしていく…彼は唯剣を振っていたいだけなのに…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 09:00:00
82996文字
会話率:41%
毎日毎日、辛いことも嫌なことも頑張る人達。時に生きることも辛くなる。しかし、生きるためには息抜きも必要であるため毎日頑張る自分にご褒美をあげよう。
三人の共通点、それは頑張った後に小さなご褒美が待っていること。
どんなにつらくてもご褒美があ
れば乗り越えられる、また、頑張ろうと思える。
そんな人生がいろいろ詰まった短編集です。
物語はフィクションです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 12:13:41
19340文字
会話率:37%
とある流派が存在している。
その流派は真上に広がる大いなる天を穿たんとするために生み出された流派だった。
その流派を起こした存在は、毎日毎日自らの肉体を鍛え、その身に宿る力を鍛え、そして力を扱う術を学び、天に拳を振るった。
天を撃ち、
天を穿ち、天に飛び、天を烈しく穿ち、天を廻し、時には天を斬り、天を堕とし、天に砲を放ち、天を貫いた。
ありとあらゆる術理を起こし、天に挑み続けたその男の前にある時とある存在が舞い降りた。
その存在は男が挑み続ける空に舞う存在だった。大きな翼を羽ばたかせ、その翼で筋肉と鱗で覆われた巨躯と尻尾を持ち上げている。口からは時折稲妻が迸り、爬虫類の瞳を持つ存在。
竜と呼ばれる存在がその男の前に現れたのだった。
これはそんな男から始まった、いくつかの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 20:07:55
10423文字
会話率:47%
すきぴの猫になりたいって誰もが思うよね!?
わたしは毎日毎日毎日毎日祈ってた!
そしたらね!なれちゃったの!猫に!
すごいでしょ?すごいでしょ?
なりかたをこっそりおしえてあ•げ•る☆
最終更新:2025-04-26 23:08:23
32065文字
会話率:33%
由良は戸籍を持っていない。
若くして由良を産んだ母親は、毎日毎日男を取っかえ引っ変えで、由良に興味など持っていない。父親は由良が産まれる前に失踪した。
病気になっても、食べ物がなくとも、由良を助けてくれる人などいない。学校にだっていけないし
、そもそも学校という存在すら知らない。
とうとう耐えかねて外に出た由良は、苦しいながらも放浪して生きていくことになる。
そんな死と隣り合わせの生活を送っていた由良は、ある日、18歳のマルと出会うことになる。
マルは由良に衣食住と娯楽、そして愛を与えた。愛を知った由良は、次第にマルに依存していくことになる。
マルに拾われてから三年が経った頃。由良はマルに、「結婚することになった」と告げられ──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 18:00:00
7796文字
会話率:53%
学校の授業で偶然出会った音楽
それは私にとって運命の出会いだった。
二度目の運命の出会いは
商店街の入り口の小さな広場に置かれた古いストリートピアノ
嬉しくて楽しくて毎日毎日広場に通った。
毎日毎日鍵盤を叩いた。
最初はとても下手く
そだったけれども……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 20:04:12
3393文字
会話率:6%
桜瀬真央は貧乏学生である。毎日毎日カップ麺であった。
そんな真央に不幸が起こる。
天使コスプレの二人組み、ウリエルとガブリエル。
二人と真央のドタバタ天使日常が始まってしまうのであった。
最終更新:2025-03-23 09:50:00
24828文字
会話率:53%
気がつけば、目の前に恐ろしく美人で巨乳のお姉さんがいた。
他愛もない話をしているうちに仲良くなり、毎日毎日駄弁るようになった。
お互いの名前も年齢も、何も知らない。
だけど、お姉さんのくだらない与太話に付き合う内に、僕は彼女のことを……。
いや、恋かどうかはわからんな。
これは、「僕」と「お姉さん」がただ色々な場所で与太話をするだけの、恋かどうかよくわからない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 23:49:16
18781文字
会話率:69%