菊井芙実乃は、小学四年の弟に呼吸器を止められ、命を落とす。
再び目覚めた芙実乃だったが、そこが元の世界でなく、魔力保持者になったとも知らされ、パートナーを呼ぶよう求められる。なんでもここは、年八千を超す異世界人を召喚する学校とのこと。魔
力保持者の声なら、言葉が通じる同年代の魂に響くのだそうだ。
その芙実乃の呼びかけで捕捉された魂がこの世界に迎えられた。
柿崎景虎だ。芙実乃は彼の美貌と人柄に尊崇の念を抱き、日本一の侍を呼べたと確信する。
しかし二人の身体能力は年度最低。劣等人種と判断し、担任は密かに憂慮していた。景虎が傷を負わない力場を周知させる模範試合に選出されたからだ。学校側はその試合を、トップの生徒による一方的蹂躙と無傷の最下位生徒を見せる、例年行事のつもりで行った。
そこで予想を覆す景虎。死なないはずのステージで対戦相手を殺し、蘇生に来た相手方担任の首をも刎ねてしまう。その光景を控え室で見ていた芙実乃と担任は、景虎を射殺すべく踏み込んだ軍人と対峙する。
絶体絶命かと思われたが、魔法でも異能でもない芙実乃の特性が軍人を止め、担任が景虎に非はないと中継で語ることで、二人は無事学校生活を送りだす。
パートナーの殺害を願うルシエラと親しくなるが、一方でそのパートナーであるクロムエルとも交流を持った二人。試合で彼を殺めかける景虎を見た芙実乃が咄嗟に力場を作り、結果、景虎に黒星をつけてしまう。
不相応な勝利だとクロムエルが返上を訴えると、審議のため景虎が上級生に呼ばれることに。異世界人差別の緩和を夢見る彼らを下し配下とした景虎が、考えていた計画の実現性を検証し皆に告げる。その内容は元の世の狙った時と場所へ魔法を放つこと。
それが叶うなら、芙実乃の死を天災に見せることができる。
弟や両親を世間からの非難に晒さないため、芙実乃は魔法に励む決意をするのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 03:00:00
644853文字
会話率:42%
異世界線。それは多くの宗教や作家たちが使い倒してきた「破滅」の世界。何度も何度も滅ぼされる彼らの姿を、安全圏からただ消費してきたのが、われわれだ──そう、彼らは言う。地球は滅びると何度もくりかえし、その世界に苦しむものたちを示しながら、みず
からはのうのうと豊かさを享受している、おまえたちこそが代価を支払うべきだと。
彼らは強制徴収のために「侵食」を開始した、それが真実だとして、彼らを呼び寄せたものが身近にいる。おそろしい予断と伏線がばらまかれるなか、異世界線からもどったチューヤは、複数の「やることリスト」を抱えながら、それをただ着実にこなしていくしかない。
青山、上野、月島、小岩……戦場は西から都心、さらに東へと拡大していく。
目黒区の柿の木坂高校で、救いを待つ知人たち。一方地元、杉並区の高円寺、阿佐ヶ谷、大久保あたりでも、やることはたくさんあった。日本橋、田園調布、小伝馬町、東京テレポート……ああ、それでもリストはまだ折り返しでしかないという……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 01:00:00
179438文字
会話率:31%
前世34歳の末次安寿は通り魔に刺された後、異世界に転生するも親に捨てられてしまう。
棄てられたゴミ捨て場で悪態をついていると、それを聞きつけた孤児の少年に拾われた。
少年の名前はリヒュート、それはゴミ、廃棄物を意味する言葉だった。
少年に
よってアンジェリーチェと名付けられた彼女は、彼にデスティーノという新しい名前を与える。
その意味は運命、巡り合わせ。
ふたりは力を合わせて、捨て子の運命から成りあがることを決意する。
R15はたぶん保険です。恋愛要素はちょっと後になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 22:46:06
990429文字
会話率:35%
高校生の矢上恵太と柿原綾乃は、謎の神父から「使い魔を召喚し、操る」という超常的な能力を授けられた。しかし、異世界から帰還したと言う2人の人物が現れ、衝撃の事実を告げる。神父の正体は邪神であり、与えられた使い魔は暴走し、使い手と周囲の人間を破
滅へと導くための「罠」だったのだ。
自らが養分にされるなどまっぴらだと、恵太と仲間たちは暗躍して能力者を増やし続けている神父の追跡を始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 16:30:00
133610文字
会話率:55%
こうすればいいんじゃないの?——皆それぞれ、いろいろ考える。
総選挙の日の、地味な東京のA市を中心とした、さまざまな人々による物語。
カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2024-11-21 15:40:00
80697文字
会話率:35%
別に誰も望んでいないのに、あの変わり者が帰ってきた。
外見はとても地味なのに、言動はハチャメチャな中学校教師、近藤のエキセントリックな日々をご紹介します。
カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2024-11-19 02:40:00
11451文字
会話率:48%
パソコンだと10行、1話に二つずつの、短いコメディーです。
カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2024-10-11 23:40:00
40610文字
会話率:69%
時は現代から約2000年後の新暦2018年。
川崎市でカラオケのオフ会に参加しようとする7人の少女たち。
そんな中で桃井さくらは男の子の声が聞こえ、その場所へ向かうと白い子犬と黒い魔女がいた。
黒い魔女を退けると他の6人の少女
が駆けつけ、白い子犬が異世界の王子と名乗り、案内された場所はまさかの芸能事務所。
そこで社長である黒田純子、専務でプロデューサーを務める夜月晃一郎、そして秘書の水野澄香によって魔法少女の運命を話され、覚悟を決めた7人の少女たちの物語。
桃井さくら、赤城ほむら、柿沢橙子、黄瀬千秋、葉山みどり、青井海美、紫吹ゆかりは謎の黒い魔女の組織『モノクロ団』に対して世界を救えるのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 20:18:38
353167文字
会話率:56%
柿崎零華が送るショートストーリー集。
人間をテーマに様々な感情・光景・状況など、作者が思い描いた無限の世界を描いていきます。
ジャンルはヒューマンドラマ・コメディ・ホラー・サスペンスを中心に「3分で読める短編」を作りました。
「人間っ
て、面白い」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 19:51:37
53098文字
会話率:18%
もしも、自分の母親が○○だったら、あなたはどうしますか・・・
そんな言葉と「親子愛」をテーマとして、サスペンスヒューマンドラマを作ってみました。
全5話で送る、母親と娘の愛を描いたお話をぜひご覧ください。
最終更新:2022-06-29 16:49:49
6287文字
会話率:18%
完璧なはずだった…
女性消防士は殺された姪の仇を討つべく、同僚で姪を殺害した男を爆殺した。全ては事故として片付けれるはずだった。しかし、そんな彼女の前に立ちはだかるのは、警視庁捜査一課の凄腕刑事“岡部警部補”だった。
今回も事件編・対決編・
解決編の全3話で描く柿崎式倒叙ミステリー。
岡部警部補シリーズ第5弾!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-14 09:59:34
10229文字
会話率:60%
ディオザニア帝国の皇女ルナフレーナは、誰もが驚くほどの天真爛漫な女性だった。
彼女の世界は、常識や規則とは無縁の場所で、何をするにも突飛で自由奔放。
皇宮の中で食事のマナーを全く無視してみたり、時には堂々と暴言を繰り出し、周囲を困惑されるこ
とが日常茶飯事。
彼女の一日の行動は、帝国中の人々にとって予測不可能の連続だ。
この無邪気で奇抜な皇女に振り回されるのが、彼女の友人であり忠実な輔導役のアイリス。
彼女はルナフレーナの突拍子もない行動が引き起こす様々な騒動を、時に激怒し、時に笑いながら対応する日々を送っている。
しかし、ルナフレーナの自由奔放な行動は、トラブルを巻き起こしながらも、彼女らしいやり方でみんなを幸せにしていく。
果たして、予測不能な彼女は、今日もまたどんな大騒動を引き起こすのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 18:00:00
56966文字
会話率:30%
物語は冷たく孤独な牢獄から始まる。
二人の囚人、疲れ切った青年と美しいが無情な少女が、共に暗い夜を過ごしていた。
少女は自分の過去を語り始める。
彼女は人殺しの化け物として生きてきたが、記憶も感情も失ってしまっていた。数えきれないほどの人々
を手にかけながら、その理由すらも覚えていない。
しかし、過去に通りすがりの『青年』が彼女差し出した林檎をきっけに、彼女は微かな記憶を取り戻す。かつて自分にアップルパイを作ってくる人がいて、そのアップルパイが大好きだったことを思い出したのだ。
少女は林檎の味を手掛かりに、自分が忘れ去った人間としての感情や過去の記憶を探す旅に出ることを決意する。
彼女は世界を巡りながら、人々や様々な文化、そして美しさと醜さが混在する現実に直面する。静かな村、貪婪な都市、古の遺跡――彼女はそのすべてを目の当たりにしながら、人間の本質、生命の本質を問い続ける。
彼女は失われた記憶を探し、その旅路で自身の存在意義を見つけ出そうとする。
この旅を通して、彼女は次第に世界の虚無や不条理の中に潜む希望や美しさに気づき始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 07:10:00
16430文字
会話率:22%
エデンガルド帝国魔法学院非常勤講師、オルレア・ツァラトゥストラはその能力・知識こそ特級たるものだったが、遅刻、早退→自習の常習犯。その上、既存の道徳や常識を一切顧みず、授業を放棄したりと、生徒も呆れるロクでなしだった。
当然ながら彼のそんな
態度は、エミリア・ド・ティンカーベルをはじめとして多くの生徒、教員から反発を買う。しかし、彼の言動は一見不道徳・不倫理であるが、その本質は『都合よく捏造された道徳規範、権力者が作り上げた虚構から抜け出し、本来の自分を取り戻せ」という倫理に向けられ、人の善意や優しさに期待していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 20:32:38
74244文字
会話率:30%
勇名を馳せる前の壬生浪士組(新撰組)の時代から、土方歳三と沖田総司に出会いについて回想するお話です。
新選組を題材にしたオリジナル小説となります。
最終更新:2024-11-12 23:46:04
8778文字
会話率:43%
新選組として有名になる前の江戸にいた頃のお話です。
新選組の前身である「浪士組」として都へ出立する前、沖田総司は突然辞退を申し出た。その理由が気になった土方歳三は友人の伊庭八郎とともに行動を起こした。
最終更新:2024-10-07 23:31:13
30771文字
会話率:45%
人間が心底嫌いで、いなくなればいいと思ってるのに。愛してほしくて、愛したくて。
中途半端な『人間モドキ』。魔法使いのレノ・クラフトの物語。
いつかは消えて、無くなる。それが決まっている物語。
「魔法使いは人の形をしただけの化け物だ」
最終更新:2024-11-11 20:48:55
228478文字
会話率:39%
柿本戒司(かきもと かいじ)は生まれつき小柄なことを気にしている根暗な高校一年生。日課は下校途中の自動販売機で休憩をする事だった。今日もいつもの自販機で休憩をしていると同じクラスの五次元火鞠(ごじげん ひまり)に出会った。
彼女の毎日はとて
も楽しそうに見えた。類まれなるルックスに高身長、人気、どれを取っても羨ましく思えるものであったが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 10:04:14
62324文字
会話率:49%
小学1年生の柿谷沙奈は、亡くなった祖父の葬儀に出席するという両親に連れられて山間にある本家を訪れた。途中の道すがら、子ぎつねと子だぬきを見かけた。街で育った沙奈は野生動物を珍しく思いながらも、父親の実家である本家を前にその立派さに驚いた。
柿谷家は土地神を祀る神社の神職でもあり、地元住民との間を取り持つ総代でもあった。総代とは土地神の守り人の役目もあり、葬儀は一週間もかけてさまざまな儀式を行うことになっていた。
様式に則った儀式やその準備に7歳の沙奈が手伝えることはなく、年の近い従弟の利都とはなぜだか仲良くなれず離れ屋でひとり暇を持て余していた。
そんなとき、一匹の子ぎつねが姿を現して仲良くなった。言葉も話す子ぎつねアキが案内してくれた林の中に、老松御殿と呼ばれる屋敷があり、そこで老松さまと出会った。
このことは絶対にだれにも話すなというアキとの約束を守る沙奈。
そして夜を通して老松御殿で行われる儀式の間、困っている儀式の客の道先案内人を始めたアキと沙奈、狸族の子、チカの3人。
調子に乗った3人はお困りごと解決処『狐狸ん堂』を結成するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 20:00:00
18567文字
会話率:52%
鈴木 阿留斗(すずき あると)は何の変哲もない高校一年生。クラスの地味系キャラで基本一人でいることが多い。そんな彼だが気になる人がいる。それは同じクラスの松田 吹伶亜(まつだ ふれあ)。彼女もクラスの地味系キャラだが整った容姿を持っている彼
女は一部の人達から人気がある。
そんな両片思いのちょっともどかしい恋愛をお届けする物語。果たして二人は無事結ばれることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 21:01:43
6764文字
会話率:30%
高槻胡桃(たかつきくるみ)は、双子の兄・敦(あつし)と、親友である令嬢・絹(きぬ)の忍ぶ恋を応援するため、二人が密会するときは兄と着物を交換して兄になりかわっている。
しかしある日、兄の身代わりをしている最中に兄の友人・柿原星周(かきはら
せいしゅう)が訪ねてきて、とんでもないお願い事をされてしまう。
それは「妹の胡桃を自分の『恋人』の名目で貸してほしい」という内容で……。
あなたが頼んでいるのは、兄ではなく本人です!
※短編「借りられ令嬢の決断」の長編版です。
※カクヨム先行です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 17:15:05
48248文字
会話率:28%
義矢留芸夢【ぎやるげいむ】は美少女ゲーム【どぎまぎマテリアル】の熱心なプレイヤーだった。
ゲームを完全に極めるために、彼はある特殊なプレイを始める。
それはヒロイン全員から嫌われるという、嫌われプレイ。
良心を痛めながらも、彼はついにやり
遂げた。
しかし、嫌われまくりの状態で卒業させられた主人公の怒りを買ってしまい、ゲームの中に引きずり込まれてしまう。
スタート地点は最後にセーブをした【卒業の一週間前】。もちろんヒロインの好感度は全員最低。
ヒロインの中から誰か一人でも攻略しない限り、元の世界には戻れないという。
この絶望的な状況から、はたして芸夢は誰かを攻略できるのだろうか……。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※他サイト様でも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 19:06:42
19331文字
会話率:37%
寂れた商店街で、男はある老婆と出会う。
聞けば、老婆には時を戻す力があるらしい。
老婆は望まれた通りの時代に男を戻すが……。
※他サイト様でも掲載中です。
最終更新:2024-10-26 19:05:55
1962文字
会話率:49%
ダジャレ好きのおじさん、田寺谷麗一【だじやれいいち】は四十歳のスーパーの店長。仕事帰り、電柱の陰に置かれた謎の招き猫に導かれ、異世界へと飛ばされる。そこで待っていた猫のような姿をした神様に「魔王を殺せば元の世界に帰れる」と言われ、仕方なく魔
王討伐に向かう事に。魔王を倒す力として授かったのは【ダジャレ魔法】。ダジャレを言うと、内容に応じた効果の魔法が飛び出すらしい。色々な可能性を秘めてはいるが、同じネタは使えないというルールがあるようだ。道中で出会った猫娘【チャト】を仲間に迎え、先の見えない不安な旅が今、始まる。※他サイト様でも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 19:13:00
164500文字
会話率:67%
システム関連の大型受注を懸けた
入札案件を担当する柿島。
あまりウマの合わない先方の
春見を相手にチグハグな営業活動を
する毎日、、、
そんか平凡な熱海での営業生活が
絡まる人間関係がきっかけで
思わぬ方向に進んで行く。。。
果たして誰が何の目的で
あらゆるいざこざを作っているのか、、、
謎は深まる。。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 22:58:46
10412文字
会話率:23%
ある日、高校生の先崎洋平は自分だけ人間の頭がスピーカーに見えるようになってしまった。
その中で、クラスメイトの道谷世奈一人だけは変わらず人間の頭のままだった。
遥平は彼女を気になり始めるが…?
最終更新:2024-10-23 21:45:35
3623文字
会話率:22%
学校からの帰り道。
柊月は普段通らない踏切の途中で異世界に迷い込んでしまった。
そこにはなぜか幼少期の友人・依がいて「もう元にいた言葉を喋ってはいけない」と告げられる。
一体ここはどこなのだろうか。
最終更新:2024-10-23 14:39:36
1896文字
会話率:22%
初心者ですが俳句を書きました。
最終更新:2024-05-01 13:44:21
542文字
会話率:0%
旧題『山野太一の、勘違いと愚痴と、それから……』
個人主催 : 第一回いっくん大賞 キャラクター部門受賞作
ーー毎週月曜12時更新ーー(たまに更新を忘れます許してください)
山野太一は小中を過ごした土地に別れを告げ、とある地方都市の
進学校へ入学する。
太一にとって都合の悪いことに、その学校は部活動が強制され、必ず一つの部活に所属することが義務付けられていた。中学生時代のイザコザから、人のいない部活を選び、入部を決める太一。
その部活の名は「発掘部」。
いったい何をする部活なのかは分からずに、何の気なしに入部届けを出しに部室へ赴くと、そこには気を失うほど綺麗な先輩がいた。
その先輩は部室の下に穴を堀り秘密基地を作り、バニースーツで誘惑してきたり…?
そんな事をして過ごしていると、独り暮らしの家の戸を叩く音。魚眼レンズを除いてみれば、ロリ巨乳の姿がそこにはあった。
明らかに違法な容姿の先輩に、胃袋と通帳と、もしかしたら貞操と、そんなあれこれを握られながら、始まる同棲生活。
まさかの二重苦に見回れた太一。しかし、二度ある、いや、二つあることは三つ目もある。
「俺に出来ることなんて、誰にでも出来る」そう嘯く太一に、迫る魔の手。
その正体は、世界を揺るがす最高峰の頭脳を持った兄だった。
「お前は俺以上の天才だ」
と言う、兄の言葉に耳も貸さず、
「兄さんの尻拭いくらいはする」などと言う太一。
人は、どこまで自分のことを卑下できるのか。真価を発揮し続ける天才は孤高で、しかしいつまでもシリアスはやってこない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 16:39:40
733616文字
会話率:36%
様々な登場人物の、様々な独白。
あなたは、この彩りの中で自分を見つめ直す切っ掛けが掴めるかも?
見るもの全て、皆美しい。
世界はいつも輝いて、だけれど神は、どこまでも残酷でいる。
人の願いの行く先、そこにあるのは誓いと、夢と、絶望
と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-29 03:00:00
24440文字
会話率:22%
海賊に襲われた船の底から助け出されたアリス。
国最高との呼び声高い鍛冶師の夫妻に引き取られた彼女は、自らも鍛冶師を目指して鎚を握り、また自ら打ち上げた剣を得物にに剣士としても研鑽を積んでいた。
鍛冶の技術も剣術も順調に成長を続けながら
、後になって生まれた弟、妹とも仲が良く、穏やかな日々が続くかと思われた。
しかしある日、両親が海難事故で消息を絶つ。
アリスはきょうだいを養いながらなんとか剣鍛冶師として両親の跡を継ごうとするが、父の仕事を知る人々からの評価は厳しく、剣鍛冶の仕事はほとんどないまま、生活の為に野鍛冶をやったり、冒険者として剣を握る機会も多かった。
どことなく悶々とした日々が続く中、上陸不可能と言われる島からボロボロの剣を携えた獣人が訪ねて来る。
島には魔王が封じられていると伝えられており、その剣は封印の要となっていたという。
かつて父が打ったというその剣を直してほしいというのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 18:00:22
109752文字
会話率:45%
白金級のクラン『泥濘の四本角』の雑用係であるトーリは、クラン統合の際に戦力外として解雇されてしまう。どうしたものかと途方に暮れていた所、最強と名高い冒険者”白の魔女”が彼の前に立った。世紀末覇者の如き威容を持つその老婆は、何とトーリを雇い
たいという。
”白の魔女”に、からかわれていると邪推したトーリは高額の雇い賃を吹っ掛けて暗に断ろうとするも、快諾され、魔女の家へと連れ去られる。
土下座して謝るトーリの前で、老婆だった筈の”白の魔女”は可愛らしい少女へと姿を変えて、言った。
「最初のお仕事……掃除、お願いね」
※自堕落系クーデレ魔法使いのお世話をする、品のないファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 19:00:00
343926文字
会話率:56%
強大な魔法文明が滅びてからおよそ千年。大陸はその七割が広大な森林で埋め尽くされていた。
森の遺跡を拠点に日々気ままに暮らしていた薬師のアトレイ・ベネシュは、星誕祭の日、薬の行商に行った町で、足を挫いた盲目の少女を助ける。無事に宿まで送り
届けたその夜、拠点にしていた森の遺跡の中で不思議な子どもを保護する事に。
何だか色んな事が一度に起きる日だ、とアトレイは訝しんだが、それは長い旅の序章に過ぎなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 18:07:56
130604文字
会話率:47%
それは凍れる柿を山中に求めた、かつての話
最終更新:2024-10-02 20:00:00
2339文字
会話率:0%
むかしむかし。
弥五郎という男の家の裏手にある柿は、たぐいまれな甘さで知られていたという。
そうなると、泥棒する者が後を絶えなかった。
弥五郎は彼らが容易に近寄れないようにしたのだが……。
最終更新:2022-01-07 18:00:00
3093文字
会話率:0%
あばら家で暮らす彼は、かつて主人を殺された世捨て人。
家そのものは、もうつぶれそうだが、その敷地の中に立派な柿の木がある。
自然に枝が折れたことのない柿の木は、年々、つける実の数を増していく。
中には脱落して、すってんころりんと、坂を下っ
てしまうものも……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-13 19:00:00
3995文字
会話率:7%