紀元前六世紀、春秋時代。山西省に晋という国があった。
晋の有力貴族の令息、荀罃(じゅん/おう)は教え子で弟分の士匄(しかい)に問い詰められる。
楚との戦争で虜囚となったとき、なぜ自裁しなかったのか、と。
荀罃は捕虜になる程度の恥辱で自裁
しないと言った上で、生け捕りとなったときのことを語りだした。
9年前。虜囚となった荀罃に、楚王は言い放った。
「古来からの取り決めにより、贄とし、汝を祖霊に捧げる。その皮を以て鼓を作り、その血を以て鼓の彩りとしよう。骨は廟に捧げられ、肉は宴に捧げられる」
しかし、しかし
「我が臣がそちらの虜囚になっていることもある。汝を贄にするか、質にするか、遊戯で占おうではないか」
運任せの盤上遊戯で、己の運命を切り開けるか。
※2500年くらい前の人間がひたすら卓ゲーしてる話です。
ノベルアップ+、カクヨムに掲載してますが、こちらのほうが数話を1話分にしてまとめています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 17:00:00
34817文字
会話率:30%
中国古代には『実話』として不思議な記録がたくさん残っている。青い虹、踊るウサギ、降り立つ麒麟、五日経って生き返る死人、託宣の予言等々。そんな世界が日常の若者たちに降りかかる怪異とその顛末。
紀元前580~570年ごろ中国古代春秋時代。今の山
西省にあった大国・晋で、大臣候補の若い貴族たちが高校生みたいなかけあいコントしながら怪異にまきこまれる青春コメディです。ただし、甘酸っぱい恋愛はありません。
ノベルアップ+、カクヨムでも掲載しておりますが、1エピソード区切りが変わっています。
こちらは、三千文字以内で次話にする仕様となっています。内容は変わりません。ただ、ストーリーの区切りあまり関係無くぶった切る可能性ありますのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 16:00:00
308537文字
会話率:40%
紀元前8世紀、黄河流域中国古代。戦乱の春秋時代に滅亡の際に立たされた国があった。
晋という小国は、本家と分家に分かれ、血で血を洗う争いをしていた。それはまさに、晋の滅亡につながる。本家の重臣である欒成は少年君主を支えながら、晋の滅亡にあらが
っていく。
公募出してましたが、落ちましたので供養です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 12:22:03
32408文字
会話率:34%
チャラいインテリか。
陽キャのミリオタか。
中国・春秋時代。
歴史にその名を遺す偉大な兵法家・孫子こと孫武さんが、自らの兵法を軽ーくレクチャー!
風林火山って結局なんなの?
呉越同舟ってどういう意味?
ちょっとだけ……ほんのちょっとだ
け「チャラ男」な孫武さんによる、
軽薄な現代語訳「孫子の兵法」です。
※本文は直訳ではなく、意訳な雰囲気でお送りいたしております。
※この作品は、セルバンテス・pixiv小説で公開中の同名作に、修正加筆を施した物です。
※この作品は、アルファポリス・ノベルアップ+でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-12 20:59:55
114539文字
会話率:7%
古代中国、周の宣王から春秋時代の終焉までの約350年間
人が、天と共に生きた時代を描く
最終更新:2022-03-27 17:06:17
724824文字
会話率:16%
『春秋遥かに』、『夢幻の果て』、『鴻鵠の志』、『銅馬が征く』、『三国志』の外伝です。本伝と共に読んでいただくと嬉しいです。
他の時代のものも扱っております。
最終更新:2021-09-21 00:00:00
106813文字
会話率:31%
周王朝の崩壊から新たな秩序の再構築が図られた時代が春秋時代であった。しかし、もはや秩序の再構築は限界を迎え、諸侯は国内での改革を進め、自らが秩序の担い手になることを目指すようになった。その過程において多くの思想が生まれ、時代は激しく変化し
始めた。本当の乱世、戦国時代が始まり、戦争は激しさを増していく。そして、天下は統一されていくことになる。これはそんな乱世を生き抜いた者たちの物語。
前作の「春秋遥かに」では春秋時代を扱い、こちらでは戦国時代を扱っています。
ご感想、ご指摘お待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-15 00:25:35
568948文字
会話率:41%
遥か昔、古代中国において商王朝を倒した周王朝が天下を治めていた。だが時は経ち、周王朝に陰りが見え始め、周王朝も商王朝と同じ運命を辿り、崩壊しようとしていた。広大なる大地を治める国の崩壊を前に数多の諸侯は独立し、国の利益のため、または大義のた
め、時に争い、時に手を結びながら、何百年にも渡り争っていく。長い時の中、数多の人が現れては消えていく。その中でも歴史に名を刻んだのは極僅かの者たちばかりである。何故彼らは名を歴史に刻めたのか、歴史に名を残すとはどういうことなのだろうか?これは歴史に名を残した者たちの物語。
(ご感想、ご指摘お待ちしています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-06 00:00:00
1508512文字
会話率:35%
「管鮑の交わり」の故事で知られる管仲と鮑叔。春秋時代、自らの地位を投げうってまで敵対していた管仲の助命と登用を己が主君に進言した鮑叔の行いは、不滅の友情を示す美談として現代にまで広く語り継がれている。しかしその実態は…鮑叔は腹黒い管仲が憎く
て仕方なかった!?
嘘八百・古代史ねつ造小説です。あまり真面目に読まないように(管鮑ファンの人達、ごめんなさい…)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-09 16:13:29
27822文字
会話率:20%
権力、怨恨、打算。
国内の闘争によって有力な氏族が次々と滅んで行く。その姿を目の当たりにした男が、己の子孫に伝えたかったこと。
春秋時代、晋の国きっての良識家父子を描くオムニバス。
自サイト「淵に睡る」に置いていたものを再編集しました。
最終更新:2018-04-22 16:28:21
6010文字
会話率:23%
春秋時代、国を追われ放浪していた公子重耳は、斉で厚遇され束の間の安寧を得る。
安楽な生活に浸ろうとする彼を見て、その妻が下した決断とは。
自サイト「淵に睡る」で掲載していた短篇を再編集したもの。
最終更新:2018-04-22 15:11:12
4465文字
会話率:26%
子貢・・・中国の春秋時代に活躍した孔子の弟子の一人。弁舌や商売の才能に優れ、政治家としても高い素質を持っていた。
古代中国の思想書『荘子』の天地篇にある寓話を参考に、話を書いてみました。原作の内容と異なる部分がございますので、ご注意くださ
い。
※他小説サイト「カクヨム」と重複投稿をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-23 23:11:07
7272文字
会話率:43%
時は春秋時代、魯の孔子によって対ゾンビに特化した秘拳。
その秘拳が遅れてきた血と暴力の世紀末に蘇る。
終末の果てに待ち受けるのは死者のうめきかV8の咆哮か……!?
アルファポリスと重複投稿です。
やったもん勝ち的な……
最終更新:2017-06-18 23:04:02
7070文字
会話率:27%
よき友に恵まれて、主君桓公を覇者にした名宰相、管仲。
中国屈指の名宰相とまで言われる男は、いったいどんな人物だったのだろうか。
いくつかの逸話を紹介しながら、彼について書く。
最終更新:2016-12-18 21:08:10
3514文字
会話率:15%
戦国時代の楚には、春秋時代の中原諸国に居た卿大夫と似た豪族集団が存在した。彼らは戦国四君のような大領地を保有しては居なかったが、政治的・軍事的な実権を握っていた。
楚の豪族の力を弱めようとする動きも春秋時代に無くはなかったのだが、それは改革
ではなく誅滅という形をとっていて、王族の分流が新たな有力氏族として再生される仕組みは変わらなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-03 22:21:02
6099文字
会話率:0%
中国、春秋時代末期。戦国の世を開いた男、趙の君主、無恤の物語。
短編
最終更新:2016-06-19 23:21:07
1308文字
会話率:11%
中国、春秋時代。周王朝の荒廃した時代にあって、その出生ゆえに、母から憎まれ続けた男がいた。名を寤生、春秋、鄭国の太子である。
理不尽に母に恨まれながらも、彼は孝心をなくすことなく、強く、誠実に生き続けていた。この人物こそ、勤王を重んじ、
傾く周室を輔翼せんと志ながらも適わなかった、不遇の覇者である。五覇に数えられることは先ずない人物であるが、作者はこの人物もまた春秋の覇者の一人であると信じている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-28 12:00:00
10530文字
会話率:17%
男は、謀叛人の子であった。名を、郤缺という。彼は、隠伏生活の中で、考え続けた。正しい、とは、如何なることなのかと。春秋時代、晋の大夫であり、罪人の一族でありながら遂には晋で政柄を執るに至った名臣、郤缺の人生を描く短編歴史小説。
最終更新:2016-02-01 12:21:21
13342文字
会話率:20%
春秋時代の名宰相、晏子のお話。漢文を元にしています。
最終更新:2015-03-27 15:08:57
1021文字
会話率:43%
群雄割拠の時代(春秋時代を想定した架空)。
その中で南の大国である礎は、眞と手を組み、北の大国である靖の国を攻めた。が、礎はその同盟国であるはずの眞に裏切られ、礎王桓秦、その子である、桓栄、桓儀、ならびに礎の八駿の五名が殺されてしまう。
そして眞と靖はその勢いをもって、礎へと進行を始める。
礎国にせまりくる危機。辺境の地で孤立してしまった八駿の一人春華。
礎の公子桓秀は、自国と彼女を救えるのか?
この物語は一人の少年と若き女性が互いの絆の強さを確かめ合いながら、荒れ狂う激動の時代を駆け抜けてゆく、そんなお話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-09 01:14:17
102955文字
会話率:45%
「宋襄の仁」の故事で知られる宋の襄公の話
最終更新:2010-09-03 12:02:36
3963文字
会話率:18%
中国春秋時代の人、尾生の話。
最終更新:2010-08-01 20:45:01
2688文字
会話率:11%