川越透は非生産的な人間だった。付き合った人間が影響を受けて人生の価値観が変わったりすることはないし、いることでクラスの雰囲気が変わることはない。中学の頃に知り合った相田智樹とは他人以上友達未満な関係だった。高校は智樹と一緒で智樹は早鐘りん
に恋をした。透は犬の散歩中にクラスメイトの山岸太陽と出会う。彼は透とは正反対の生産的な人間だった。関われば考え方に影響を与えて今までとは違う人間に変えてしまう。いるだけで雰囲気が自然と明るくなる。そんな太陽を普通と称した透に太陽は興味を持ち友達になってくれと告げる。人生初めての友達が出来た瞬間だった。ある日透は太陽に打ち明ける。非生産的な部分について悩んでいると。それに返ってきた答えは「俺は透の非生産的な部分が好きだぜ、あ、ライクじゃなくてラブな」だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 14:59:28
27122文字
会話率:59%
「り、理佳子……」
「――!」
彼女である理佳子に、用事があるから行けないと断られた夏祭りの会場。
そこで俺は、二年の藤島先輩と手を繋ぎながら歩いている、派手な浴衣姿の理佳子と遭遇してしまった。
あまりの光景に、脳が現実を受け入れる
ことを拒否している。
全身の血が冷水に変わったんじゃないかというくらい寒気がする。
それなのに心臓だけは、ドクドクと今にも爆発しそうなほど早鐘を打っているのだ。
う、噓だよな理佳子……。
これは、何かの間違いだよな、理佳子……!
「あーあ、まさかここで康太くんと会っちゃうかぁ」
「……!」
が、当の理佳子は、まるで授業中に先生から問題を解いてみろと指名された時みたいな、気だるげな態度を取っている。
そ、それが、浮気現場を見られた第一声かよ……!
こうして最悪な形で彼女にフラれた俺は、もう二度と恋愛なんかしないと、心に誓ったのである――。
「あれぇ? う~んと、おっかしいなぁ~?」
「……!」
そして季節は巡って春。
二年生になった俺が、いつものように放課後部室に向かっていると、廊下のド真ん中でうろうろしている女の子がいた。
これが同じ部活の後輩になる、宮永さんとの出会いだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 21:01:16
8335文字
会話率:47%
僕(ケンジ)は平凡なサラリーマンだった。だが、ある朝目が覚めると見知らぬ場所にいた...
(おかしい...昨日は普通に仕事後アパートで寝たはずだ...)
「え??、ここは…どこ...?」僕は呆然としながら、周囲を見回した。見覚えのない風景
に、彼の心臓は早鐘のように打ち始めた。
「なんだ、ここは??」(こんなでかい木があっていいのか?)
ポケットからスマートフォンを取り出したが、画面は真っ黒で反応しない。何度もボタンを押してみたが、無駄だった。
「とりあえず早く帰らないと…」自分に言い聞かせ、まずは落ち着くことを心がけた。
深呼吸をし、頭をクリアにしようと努めた。
- ケンジは、未知の森での生活が今、始まろうとしていた -折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-27 08:11:16
300文字
会話率:0%
ある夜のこと。ふと気になったそれは夜空に線を引いた流れ星……かと思いきや、こちらに迫りくる隕石……でもなかった。逃げようと思う間もなく、それは旋回、及び急降下し地上に、それも目の前に降りてきたのである。
「やー、どうもどうも、ワタシは宇
宙人ですってネ。正確には△□星から来ましタ、※●▽と言うんですけドー。ん? ああ、やはりこの翻訳装置でも聞き取れませんかネ。まあ、宇宙人と呼んじゃってくださイ。地球人サン」
と、フランクな口調と立ち振る舞いに、この突然の事態に直面した者たちはひとまず胸を撫で下ろした。とはいえ、心臓は早鐘を打っている。一体なぜどうしてここに突然現れたのか。何を聞けばいいのか。
黙りこくる一同の代わりとばかりに宇宙人は喋り続けた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-29 11:00:00
944文字
会話率:36%
どの街もだれかは異邦人。
最終更新:2024-03-13 07:00:00
255文字
会話率:0%
子供の頃、同じ夢を何度も見た。
広場で白い子供や黒い子供と遊び、トンネルを通って帰るのだが、後ろから聞こえる音が怖くて振り返ってしまう。
目が覚めると、いつも心臓が早鐘のように打ち、変な汗を大量にかいている。
いつしか忘れていたのに
、私はまたその夢を見た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 16:09:10
2160文字
会話率:10%
「高校三年間、ずっと貴方の事を見ていました」
ある春の日、空き教室に呼び出された俺──上杉巧は園崎真央に告白された。
「いつも優しくしてくれる貴方が好きです! 私と付き合って下さい!」
顔を真っ赤にしながら、園崎は頭を下げる。
俺
はというと、彼女の姿を見る事で精一杯だった。
心臓が早鐘のように鳴り響く。
長い沈黙が俺達の間に流れる。
俺は覚悟を決め、沈黙を破ると、返事を待ち続けている彼女に疑問の言葉を投げかけた。
「……さっき入学式終わったばかりだよね?」、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-24 14:43:06
6022文字
会話率:51%
仏壇を磨いては亡くなった人を
影法師の手招きが消える午後六時頃
時計の音がやけに大きく響いて
胸の鼓動がドクドクと早鐘を打つ
賽銭箱に真っ赤な呪い紙を入れたら
逆さ時計がぐるぐる廻りだす
此処は何処でも呪いばかり
日は沈んで夜が来る頃
私は
布団に潜り込んで
怖いものから逃げようとしている
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-26 17:48:24
2639文字
会話率:10%
ぼくは、恋をしている。相手は親友...和人だ。
しかし、ぼくがどれだけ和人のことが好きでも、和人は男であるぼくを恋愛対象として見てくれないだろう。
だから、ぼくはこのキモチを心の奥に封じ込めなくてはならない。
和人や葵と話をし
ていても、ぼくと和人のふたりしかいない空間で勉強を見ているときも。
しかし、意識しないようにしていても、和人のことを目で追ってしまうし、授業中でも和人のことがきになって、そちらを見てしまう。
和人と目が合っただけで心臓が早鐘を打つ。
ああ、いっそのこと女の子になれたら好きって言えるのに。
そのような悩みを抱えたままぼくは毎日和人と会っている。
これは、女体化願望のあるぼくが本当に女の子になってしまった。
そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-24 00:00:00
8850文字
会話率:40%
「ええっと……タライの8分目までぬるま湯を注いで、そこに1番の粉と2番の粉をそれぞれ混ぜて……後は部屋から出て30分待つだけ、か。こんなに簡単なのね。傍に着替えも準備しておいたし……これでよし!」
洗面所の扉を閉めて、その場にすとんと座
り込みました。すでに興奮して心臓が早鐘を打っています。何せ給料1年分を、この『理想の王子メイカー』に注ぎ込んだのですから。
逸る心を抑え、説明書通りに大人しく時間が経つのを待ち、恐る恐るドアを開けると、そこには殺風景で質素な手洗い場には場違いな、正真正銘の美少年王子が堂々と直立していました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-21 19:59:54
3495文字
会話率:50%
今日はサイコーチョーに眠れません。心臓が早鐘を打ってどくどくいってて、破裂しちゃうんじゃないかってくらいです。破裂してくれませんかね。
最終更新:2020-04-07 03:31:37
318文字
会話率:0%
彼女は妖精。
小さな体、ヒラヒラとした服、そして羽根。
瞳は大きく、元気を力一杯溜め込んでいるようだ。
流れるような髪は美しく、宝石のよう。
そんな、おとぎ話の愛くるしいマスコット、フェアリーの彼女は、とある人物に恋をする。
彼と共に居るだけで鼓動は早鐘のように脈打ち、頬は上気する。
口元は緩み、蕩けた笑みを浮かべ、まるで砂糖菓子のようだ。
しかし、読者諸君。彼女の恋のお相手には、少々特殊な特徴がある。
そう、彼はなんと………
マフィアで、オネェだったのです。
※少しだけドラッグを用いる表現が含まれています。ご注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-26 01:57:41
11577文字
会話率:31%
「ねぇ、桜は私の事は好きだよね?」
「どうしたの、唐突に....」
付き合ってはや二週間、
藍に負けず劣らずな女装をしている僕は
藍の部屋で二人
離れてだらだらとしていた
と言っても僕は本を読んだりしてるだけで
藍は締まりのない様子
で後ろのベットに横になっている
戦いになると頼もしくもあり
強くもあるから
こう言った切り替えが出来てるのは
少し恨めしく思うときがある
気が緩んでるのか頭のネジが抜けてるのだろう、
藍が半分からかうような口調で僕にもの申す
「うーん、私が言うのもなんだけどさ、
恋人らしいことしてないじゃない?」
「まぁね....」
そう、付き合ってからしたことと言えば
一緒に手を繋いで歩いたりご飯を食べ、
夜に通話をしたり少し遠出をしたりと
普段からしてるこ
「うん」
....なんだ、このやり取りは....
藍は納得もなにもしてない状態で
僕と目を合わせる
綺麗な瞳に一本一本まで整ったまつげ....
本当、僕にもったいないほどの
彼女です
僕がヘタレなのが悪いけど
「ねぇ、桜」
「んっ、なっんんんっ!!」
顔がアップになると
強引な口付けをする
後ろにはベットの縁なので
逃げることは出来ず、
確り首から上を掴まれてるからか
それから逃れることもできない
密着しているのが仇になるのか、
逃れられる気がしない
「んっ、んん!
んんん?!」
「はぁ....んっ....あ、ふぅ....
んんっ....」
僕の思いは余所に、藍は
舌を絡めるキスに没頭する
熱くざらついた舌が妙に魅力に感じる
密着する胸もお腹も、
比例して熱さを増していくようだった....
心臓が早鐘を打っていて
今ではどちらの熱さが優っているのか
見目つかない
それと、心地よさと微睡みにのまれ、
このままでも良いかと思えてきてる
藍の柔らかな肉体、
瑞々しい唇に溢れる吐息
ムッチリしたお尻がモゾモゾと容赦なく動き
何かを誘ってるように動きがエロくなっていく....
長い10分ほどの
情熱的で扇情的なキスをしてから
藍は離れていった
繋がった銀の糸がまだ僕たちを繋
満足
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-17 09:18:34
2495文字
会話率:48%
小梅美菜のことが好きになってしまったんだから仕方ないじゃないか。
誰しも一度くらい一目惚れしたことがあるでしょう。
大学生にもなって菊池亮介の心臓は早鐘のように鳴り続けるのです。
※大学サークルでの投稿作品転載
最終更新:2017-02-12 20:41:05
9761文字
会話率:47%
人の思いが交錯する世界――。人の強い思いは力をなし人に害をなす。これを人は「呪い」と呼んだ。
生まれつきその手に触れたものの「呪い」を引き受ける「呪い」を掛けられたツキヨという少年は、その「呪い」によって受けた「呪い」を引き受けながら己にか
けられた「呪い」を解く方法を探し世界を放浪する。
「呪い」に惑わされる人間の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-15 01:00:23
6449文字
会話率:44%
彼女の死から青年の人生は一変する。
最終更新:2015-01-04 21:46:31
1460文字
会話率:54%
ハロウィンの、創作です
最終更新:2014-10-31 20:00:00
1142文字
会話率:12%
理香は自分の心臓が早鐘のように打つのをどこか遠くで聞いているような気がした。そんな感じの話です。
マグネット!にも投稿しています。
最終更新:2008-01-14 19:03:42
862文字
会話率:25%