彼女は妖精。
小さな体、ヒラヒラとした服、そして羽根。
瞳は大きく、元気を力一杯溜め込んでいるようだ。
流れるような髪は美しく、宝石のよう。
そんな、おとぎ話の愛くるしいマスコット、フェアリーの彼女は、とある人物に恋をする。
彼と共に居るだけで鼓動は早鐘のように脈打ち、頬は上気する。
口元は緩み、蕩けた笑みを浮かべ、まるで砂糖菓子のようだ。
しかし、読者諸君。彼女の恋のお相手には、少々特殊な特徴がある。
そう、彼はなんと………
マフィアで、オネェだったのです。
※少しだけドラッグを用いる表現が含まれています。ご注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-26 01:57:41
11577文字
会話率:31%