神社の御神木である桜の古木に吸い込まれ、異世界に迷い込んだ神木桜。
彼女は、その国の姫・リナリアと瓜二つだったため、身代わりを演じることになってしまう。
だが、婚約者である情熱的な王子ギルフォードは、すぐに身代わりであることに気付き、温かく
桜を受け入れるのだった。
本作は、同じく公開中の【桜咲く国の姫君~神様の気まぐれで異世界に召された少女は王子と騎士見習いに溺愛される~】をギュッと凝縮した改訂版です。
ただし、前半の内容はほとんど変わらないものの、後半から〝ギルフォードルート〟に突入するため、彼寄りに修正しています。(たとえば、〝二人の間で揺れ動く〟雰囲気は一切ありません。気持ちはギルまっしぐらです)R15部分も多少弱めています。
要するに【桜咲く国の姫君】をギル寄りに修正し、続編のギルルートまで描きつつ、表現や行動もマイルドに修正した作品が【桜咲く国の姫君~神様の気まぐれで異世界に召された少女は隣国王子に溺愛される~】というわけです。
その点をご理解の上、お読みくださいますようお願いいたします。
※カクヨムでも同時連載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 06:30:00
28267文字
会話率:34%
蒸気機関車が国を駆け抜け始めたころ。
山と水に抱かれたクロノフェルデ王国では、鐘楼の音が朝・昼・夕に響きわたり、人々の暮らしを律していた。
王国を導くのは、時と歯車の神を掲げるヴェルツ正教。
正確な時を刻むことが、人としての正しさとされるこ
の国で、村々にも教会と時計塔が建ち並び、司祭たちが時の教えを説いている。
ルーシュはその教会に育てられた少年だった。
物心つくころにはすでに鐘楼の歯車に魅せられ、振り子の規則的な揺れに耳を澄ませていた。
ともに育った領主の娘エルザとは、幼い頃からどこか噛み合わないままも、並び歩く日々を送る。
家の名誉を背負うエルザと、教会に生きるルーシュ。立場は違えど、互いの歩む時間が交差することを、ふたりは心のどこかで願っていた。
だが、穏やかなはずの村にほころびが訪れる。
御神木の倒壊、古井戸の異変、水車小屋の崩壊。
まるで何者かが、村の「時」を狂わせようとしているかのような事件が次々と起きる。
誰もがそれを天の兆しかと恐れるなか、ルーシュは積み重ねた観察と技術を武器に、疑念の先へと踏み出す。
導かれるように機械の中を覗き込み、わずかなズレと変化を見つけ出していく。
ヴェルツ正教が掲げるのは「時の理」。
しかし、理が人を救うとは限らない。
村でひそかに積み重なってきた歯車の狂いは、やがて国全体を巻き込む大きなうねりとなっていく。
やがて少年は青年へと成長し気づいていく。
小さな村で回る歯車も、大きな国の歯車も、繋がらないようでいてひとつの機構の一部だと。
そして、どんなに細く小さな歯車であっても、たしかに時を動かす力があるのだと。
時間は止まらず、歯車は巡る。
──すべての歯車が重なるとき、少年はその手で何を動かすのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 15:00:00
179433文字
会話率:33%
【みどりの診療所】で働く新人樹木医の双葉緑。樹木のことにしか興味がなく、また人をすぐに信じてしまうため、樹木の診断を頼んできた依頼者と連絡が取れなくなることも屡々。そんな中、千樹の森と呼ばれている奥地で立派なケヤキを見つける。それは、誰の目
にも触れることない、忘れ去られた御神木だった。枯れかけているケヤキを診断しようとした時、縁の前にひとりの男性が現れる。
「俺はこのケヤキの木霊だ。精霊とも呼ばれている」
なんと彼はケヤキに宿る精霊――ツキだった。ひょんなことからツキの頼みを聞くことになった縁は、平安時代に別れたというツキの友人・スギに会いにいくことになる。有名な酒造の当主に貰われたらしい千年前のスギ。居場所をすぐに突き止めた緑だったが、現在の当主から衝撃的なことを言われてしまい……。
「スギはもうここにはありません。管理が難しくなり、五年前に伐採しました」
樹木医と精霊。迷いながら、ぶつかりながらも、少しずつ心を通わせていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 15:12:35
14789文字
会話率:60%
総合PV1,300,000達成! ユニーク数160,000達成!
感謝の限りです!
僕は十七歳にして命を落とした。
死を願っていた僕の呆気ない、それでいて御神木が倒れるという有り得ない唐突な死。そんな僕は真っ白い空間で色んなものを見たんだ
。ステータスの中にある加護の力と固有スキル。少しヘタレな僕を慕ってくれる仲間達と共に元の世界にいた時のような地獄を見ないため、強大な敵だって倒してみせる。そんな少し重い系の不幸な少年が成長していくハイファンタジー。
大体、水曜日と土曜日に投稿しています。「自分なりのこういうようなラノベがあったら面白い」をモットーに足りない語彙力や文章力をフル活用して書かせてもらっています。ブックマークや評価、感想なども日頃のモチベーションに繋がるので何卒、宜しくお願い致します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 09:00:00
1227728文字
会話率:44%
ここ御神楽市には古くから伝わる祭があった――それは聖妖祭。
その儀では神から選ばれた姫巫女が、精霊神の代行者となり、神の加護が付与された4つ調理品を作り、人々に振る舞う。そして人々は姫巫女に感謝し、想いを共にするのである――そんな伝承
がかつてあったのだ。
風化した伝説が語り継がれる街、御神楽市に暮らすパティシエを目指す少年・雨蔵澪。彼は将来有望な才を持ち、若くしながら店を出すほどの実力があったが、師である母親を亡くしてしまい、お菓子作りの意義を無くしそうになっていた。
そんな時、 母親の遺言書が見つかる。何かがあるかもしれないと、それに従い、伝説の精霊がいるとされる桜華神社を訪れる。そこで御神木に宿る世界樹の精霊を名乗る少女・ラチカと出会う。
彼女はかつての伝承。女神の使いであり、新たな巫女姫見つけるために現れた存在であり、聖妖祭を成功させなければ、豊穣を司る世界樹は枯れて、街の人々に災いが訪れるという。
最初は断ろうとした澪だったが、亡くした母が過去に巫女姫候補に選ばれながらもその使命を果たせなかったことを知り、自分が母の遺志を継いでみせることを決意するのだった。
しかし、巫女姫は古来より、女性でなければ選ばれないため、澪はしきたりに乗っ取り女性に姿を変えられる。戸惑う彼に巫女姫として4つの神器の詮索と信仰を取り戻すために澪は男でありながら巫女姫として奔走することになる。
しかし、何の手かがりもなく途方にくれる澪の前に、『ますかれーど』の店長・魅島薫子が現れる。彼女もまた、かつて巫女姫に選ばれながらも、とある事情から拒絶した人物だった。
彼女の下で働き、手がかりを探しながら製菓技術をさらに磨く。そんな提案を快諾する彼に課せられたのはネット配信で巫女姫としてのPR活動を行いつつメイド喫茶で働くことであった!
これは、才能がありながら挫折した少年が、雲のような消えかがった伝承と、眠りについてしまった過去の記憶。謎と神秘に彩られた街で出会う、個性豊かな人々とちょっと不思議な事件。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 20:54:58
35005文字
会話率:57%
不思議でちょっぴり怖くて、でもどこか笑える――そんな家族のエピソードを綴る怪奇エッセイ。
祖母の実家はお寺、曾祖母は“御神さん”の声を聞く人。そして母はとんでもないマシンガントークの持ち主。
あるとき、御神木で作ったアレのご利益(?)にま
つわる話を聞いてしまった「私」。今までネタにしていたアレはついに私の生活に入り込んできた――――
前作「御神木」を読んでからお読みください。まさか後日譚があるとは思わず、短編設定にしてしまったのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 15:24:50
1475文字
会話率:25%
祖母の実家の寺には「ご神木」と呼ばれる巨大な楠があった。住職だった大叔父に、頑なに守られ続けたその木は、やがて切り倒されるのだが……
最終更新:2025-03-29 07:10:00
845文字
会話率:17%
今から1万3千年ほど昔の日本。南の海から船でやって来た民たちが種子島に住み着いた。やがて民の数が増えすぎ、食べるものに困るようになり、若いリーダーが次の土地を目指し、北上することになる。リーダーの妻の樹の巫女は一緒についていくことになり、
娘と老いた両親は島に残る。
樹と心が通じる娘ナミは、毎日母オカの乗った船を作った樹の切り株を周り「母さん元気?」と心を送る。「元気よ」と母も船に横たわり心を送る。
やがてベーリング海峡をわたり、北米大陸に達した姉達は、見たことのない巨大などんぐりの森と出会い、そこに住み着く。(アメリカ北米インデアンの50%以上がどんぐりが主食だったという)互いに子を産み、二つの民は子孫を増やし、時が流れた。いつか生まれ変わってまた会える日を約束して……。
北米インデアンの海洋民族、チマシー族の母を持つ棟方七樹は亡き縄文考古学者の父の信じる「ケルプ・ハイウェイ説」を証明するため、手作りの丸木船の帆舟で、鹿児島からたった1人ベーリング海峡沿いに進み、カリフォルニアに到達し、一躍英雄となる。
これからは、小さい頃育ててもらったおばあちゃんに恩返しをしたいと、チマシーに留まるという七樹に、祖母は死んだ母の可愛がっていたククルというカラスと共に川上の隠された洞窟に案内する。
そこには水に浸かって朽ち果てた丸木船と、洞窟壁画の世界樹、日本語で岩壁に掘られた文字には、7,300年前の七樹が、現代の七樹に宛てたメッセージが彫られていた。
「7300年前の鬼界アカホヤ噴火から、種子島・上野原遺跡住民と船団を組んで脱出し、ここについた。どうかククルと共にこれを成し遂げてくれ」と。
驚いて洞窟の外に駆け出す七海。洞窟の外で祖母がククルに語りかけていた。
「この命くれてやる。七樹を我が同胞の元に連れて行け」
途端にカラスは体が解け、長い蛇の尾と飾り羽、鋭いかぎ爪を持つ龍のような姿になり、七樹を7300年前の種子島に連れ去る。
待っていたのはナミと言う樹の巫女の少女。御神木の言葉を伝える。「5年後、鬼界アカホヤ噴火により、この世界が全て滅びる。そうなる前に我らの体を使い船を作れ、我が民をお前の故郷の地に連れて行くのだ」
海辺を伝い、一万キロ彼方の“約束の地”へ。縄文のモーゼの物語が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 05:53:50
34628文字
会話率:33%
両親の突然の死で、父の実家に連れてこられ、家を継ぐことになった僕。
夜、布団の中で泣いていると、天井の羽目板の木目が笑って話しかけてきた。
それは400年前に斬られた、御神木でできたこの家の守り神だった。
最終更新:2024-05-17 16:51:08
1652文字
会話率:19%
神代から続く、欅を御神木と仰ぐ大槻家の長男、冬樹が死んだ。「鬼の影に食われた」と珠子の祖父で当主の栄は言う。影が人を食うとは何なのか。1人取り残された珠子は戸惑い、恐れた……。
最終更新:2024-05-14 03:58:19
19982文字
会話率:26%
エリーザベトは十歳の時、龍神様に選ばれた『豊穣を齎す聖女』としてベルトラム王国の王太子と婚約した。
だが、エリーザベトにできるのは、少し雨を降らせて雷を鳴らすということだけで、役立たずの聖女として神殿で掃除と洗濯をさせられることになった。
それから八年後、エリーザベトは聖女を騙ったという罪を着せられ、王太子に処刑されそうになるが、寸前で雷鳴が鳴り響いた。
一方、干ばつによる飢饉に苦しむ肥賀の国では、雨乞いの祈祷が行われていた。
祈祷が終わるまでに雨が降らなければ、姫を竜神様の花嫁として泉に沈めなければならない。
もうだめかと思われたその時、突如として雷が御神木を直撃し、巨木は真っ二つに裂けて倒れてしまった。
そして、その裂け目には、不思議な色の髪をした女性がいた。
ナーロッパ系の世界から、安土桃山時代っぽい世界にヒロインが異世界転移するお話です。
ノベマに投稿していた短編を、改稿して投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 20:00:00
30744文字
会話率:23%
夏休み初日、高校の同級生で幼なじみでもある真優と亮太が、海岸で奇妙な物体を発見する。見た目はソフトボールほどの黒い鉄球のようだが、人の目線ほどの高さに浮いており、ゆっくりと北北東方向へと進行している。「UFOだ!」と興味をもった二人は、そ
の映像を撮影し、様々な実験を行うが、どうやってもその進行を止めることができなかった。
真優によって「ルシファー」と名付けられたその物体は、防波堤を破壊し、山を貫き、なおまっすぐ、一定の方向に向かって速度を変えることなく進んでいく。
テレビにも登場し話題となっていた真優が、「御神木」に迫るルシファーの中継に登場することになったのだが、亮太の「御神木とルシファーの対決が見たい」という不謹慎な願いからか、とんでもない事故に巻き込まれてしまう。
それを後悔し、命を賭けて真優を助け出そうとする亮太だったが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 22:15:30
9990文字
会話率:26%
前作『元カレの誕生日を祝おうとする恋人と穏便に別れるには』の男性視点です。
前作は縁切りの石で縁を断ち切ろうとする女性の話でしたが、今作は縁結びの神に縁を願った男性の話です。回想が何度も挟まるのでわかりにくかったらスミマセン。
前作で、主
人公が無条件に愛される理由は何かと考えているうちにできたお話ですが、愛される理由が亡き母への歪んだ感情のようなものからなので、そういうのが苦手なかたは避けた方がよいです。
※夏のホラー2024参加作品です。
R15は念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 00:14:41
4479文字
会話率:18%
ある町には一本の木が生えていた。
キーワード:
最終更新:2024-08-05 12:01:53
601文字
会話率:34%
―― ようちゃん! ――
この声で私は目覚めた。
フェリーの汽笛が鳴った。
もう目の前には緑の森に覆われた、懐かしい島が見えていた。
嘉神 洋子(かがみようこ)が瀬戸内海の島で体験した座敷童子は
幼なじみの少年だった。
二人の事件解決
と恋愛の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 10:00:00
21153文字
会話率:16%
子供の頃よく見た怖い夢。目を覚ますと覚えているのは恐怖の感情とおぼろげな内容だけ。そして、大人になり再び見始める事になった怖い夢は目が覚めてからも、はっきりと頭から離れることのない、何者かに追いかけられる夢だった。そしてある日、夢の中で一人
の女性と出会う。女性は自分は私がかつて通っていた小学校にある御神木に宿るものなのだと言い、協力を求めてくる。私は放っては置けず、彼女を助ける事にしたのだか……<<< 大人になってからも文を書く事が苦手な人間が頑張って書き始めた物です。アレな部分も多々あると思いますが、話数を重ねるごとに徐々に読みやすくなっていっているのではないかなぁ…と、思いますので辛抱強くお付き合い頂けると有難いですm(__)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 09:17:15
186172文字
会話率:19%
全てが幻想のようでいて、しかし、全てが真実だった。
誰かが他の誰かを想うことで、ひとつの奇跡にたどり着く。
──これは、ひと夏の恋の物語。
病気で父親を亡くした少年、高橋都(たかはしいち)は、四年ぶりに故郷である神無し島に戻ってき
た。
島根県の沖にあるこの島は、守り神がいるという言い伝えがある反面、神の姿を見た者は誰もいない。そんな状況を揶揄してついた名が、「神無し島」なのであった。
花咲神社の巫女である、花咲夏南(はなさきかな)と向かった川で、仲良しグループの面々と川遊びをしていた都。そんなおり、人数が一人増えているのに気が付いた。
しかし、全員が知っている顔で?
誰が、何の目的で紛れ込んだのか、まったくわからないのだった。
――増えたのは誰か?
真相を知りたければ、御神木がある時超山(ときごえやま)に向かうといいよ、と夏南に聞かされた鮫島真人(さめじままさと)は、新條光莉(しんじょうひかり)、南涼子(みなみりょうこ)、に都を加えた四人で山の中腹を目指すことに。
その道中。『同じ道筋を誰かがたどっていた』痕跡をいくつか見つけていくことで、増えた人物の『正体』が、段々と浮き彫りになっていくのであった。
増えたのは誰だ?
増えた者はいずれ消えるのか?
恋愛×青春ミステリー、ここに開幕。
※この作品は、アルファポリスとカクヨムでも連載しています。
【登場人物紹介】
〇高橋都
父親を心臓の病で亡くしたのち、神無し島に戻ってきた少年。心優しく面倒見のよい性格で泳ぎが得意。医者になるのが、将来の夢。
〇花咲夏南
島の守り神を祀っている、花咲神社の巫女。自分のことをボクと呼ぶ、明るく元気な女の子。過去に都と会ったことがある?
〇鮫島真人
造園会社の息子で、明るく活発なクラスのムードメーカー。都がやってくるまで水泳部のエース候補だったが、彼が来てからというものずっと二番手に甘んじている。
〇新條光莉
都と幼馴染の女の子。物静かで、優しい性格。心臓に先天性の病を抱えておりスポーツは苦手。病のせいで、いまひとつ積極的になれない自分の性格がコンプレックス。
〇南涼子
市会議員など優秀な人材を輩出することで有名な南家のお嬢様。
容姿端麗な美少女。都に思いを寄せているが、彼の気持ちが光莉に向いていることで、嫉妬の念を抱いている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 20:59:51
126267文字
会話率:43%
「スカウトはダサい。男はつまらん。つーことでラクター、お前はクビな」
――その言葉を待ってたよ勇者スカル。じゃあな。
勇者のパワハラに愛想を尽かしていたスカウトのラクターは、クビ宣告を幸いに勇者パーティを出て行く。
かつては憧れていた勇
者。だからこそここまで我慢してきたが、今はむしろ、追放されて心が晴れやかだった。
彼はスカルに仕える前から――いや、生まれた瞬間から決めていたことがあった。
一生懸命に生きる奴をリスペクトしよう。
実はラクターは転生者だった。生前、同じようにボロ布のようにこき使われていた幼馴染の同僚を失って以来、一生懸命に生きていても報われない奴の力になりたいと考え続けていた彼。だが、転生者であるにも関わらずラクターにはまだ、特別な力はなかった。
ところが、追放された直後にとある女神を救ったことでラクターの人生は一変する。
どうやら勇者パーティのせいで女神でありながら奴隷として売り飛ばされたらしい。
解放した女神が憑依したことにより、ラクターはジョブ【楽園創造者】に目覚める。
その能力は、文字通り理想とする空間を自由に創造できるチートなものだった。
しばらくひとりで暮らしたかったラクターは、ふと気付く。
――一生懸命生きてるのは、何も人間だけじゃないよな?
こうして人里離れた森の中で動植物たちのために【楽園創造者】の力を使い、彼らと共存生活を始めたラクター。
そこで彼は、神獣の忘れ形見の人狼少女や御神木の大精霊たちと出逢い、楽園を大きくしていく。
さらには、とある事件をきっかけに理不尽に追放された人々のために無料で楽園を創る活動を開始する。
やがてラクターは彼を慕う大勢の仲間たちとともに、自分たちだけの楽園で人生を謳歌するのだった。
一方、ラクターを追放し、さらには彼と敵対したことをきっかけに、スカルを始めとした勇者パーティは急速に衰退していく。
(他サイトでも投稿中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-30 21:39:27
200763文字
会話率:32%
仕事終わりに御神木を見上げながら「木になりたい」と思って目を閉じた。
少しして、目を開けるとそこには何もない荒野が広がっていて、自分の体が木になっていた。
最終更新:2023-05-29 12:00:00
68793文字
会話率:17%
現代を生きる男子高校生――春野吉(はるのよし)は、巨大な桜の御神木を守る一族の一人。そんな春野の元に、突然吸血鬼の少女が現れる。彼女の名前はエンジュ。何年も前から日本に移住し、過ごしているという。ある理由で右目が見えない春野を支える瞳になる
と誓ったエンジュと、彼女との愛を添い遂げる誓いをした――少し変わった恋の物語。そして、春野の物語(じんせい)のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-14 22:18:58
61248文字
会話率:64%
私は今、全国有数の名門と言われている高校の入学試験を受けている。試験の内容はかなり難しいが、私にとっては大した問題ではない。
学業成就の神、ウカル様の御神木から拵えた必勝えんぴつ。これを転がせば、ウカル様が必ず正解を選んでくれるのだから!
最終更新:2022-12-29 22:00:00
1000文字
会話率:30%
無自覚のまま死に、神のノリで転生させられたとある女子高生の物語。何に転生するのかくじ引きで決められ選ばれたのは何と桜の木!!村で御神木として崇められていた!村に生まれた他の転生者を見守りつつほのぼのしていた主人公に逃れられない世界の無情が
降りかかる。
最初はほのぼのさせていく予定ですがそのうちシリアスにして行く予定です。
不定期、日曜 19時に更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-14 19:00:00
44513文字
会話率:27%
貴重な水晶玉は山ほど壊し、大事な会議は昼寝で欠席し、料理をしただけで御神木を燃やし、人間界に作物を実らせすぎて国一つ埋め、聖杯に貯めた大切な聖水は全部こぼす。
そんな、ぜんぜん神ってないダメダメな女神には、誰にも言ってない秘密がありまし
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-26 17:14:55
4419文字
会話率:52%