聖女キリエは、幼いころに強盗に襲われ、命を失いかけるも、神に祈りを捧げた結果助かり、力に目覚める。
それ以降、彼女は神殿で聖女として働いていた。
事件のショックでしゃべれなくなるも、彼女はたくさんの人にやさしくし、またあいた時間を神に祈
りを捧げ続け、王都で【静謐の聖女】として有名となる。
しかしその人気をねたんだ他の聖女が、王太子に頼んで、キリエを神殿から追放させる。
キリエは王太子の策略にハマり、恐ろしいモンスターたちが出現するフィールド型ダンジョン、奈落の森に廃棄される。
しかしキリエは神々に愛されてるため、モンスターたちに攻撃を全く受け付けない。
それどころか、傷ついたモンスターや、居場所を追われた魔族たちを治療していく。
キリエの祈りは奈落の森に恵みを、そしてそこに暮らす人たちに幸せを運ぶ。
その結果、森に暮らす民たちは、みんなキリエを大好きになる。
一方、キリエを失った王国は衰退の一途をたどるはめとなる。
今更、キリエが重要だったと気づいた王太子が土下座しに来るが、もう遅い。
力をつけた森の民たちは、決して彼女を取られまいと、連れ戻しに来た人間たちを次々と撃退していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 08:05:02
344135文字
会話率:42%
赤い瞳が揺れる。
いつになったらこの茶番は終わるのかと。
貴方のために、愛されるために、努力したのに。その結果がこれか、と鼻で笑う。
「元第一王子妃、ローズを処刑する。」
後ろ手を鎖で繋がれピタリと首に刃をあてがわれる。
「っはは、あははは
っ!!」
狂ったように笑う。心の底から笑ったのは何年ぶりだろうか。
青い瞳の獣人が驚いたように目を見開く。
黒の瞳の男は凛としてこちらを見ている。
民衆は殺せ殺せと喚いている。
雑音の中その声は私の耳元ではっきりと聞こえた。
深紅の瞳の悪魔が囁く。
『次はもっと上手くやってね。』と。
深呼吸をし、答える。
「もちろん。だって私は‥」
『悪役』令嬢ですもの。
鮮血が舞う。舞台が赤に染まっていく。
そう、これからが彼女の舞台なのだ。
物語は常にハッピーエンドで終わる。まぁ誰だって物語を読むときくらいは幸せな気持ちになりたいだろう。しかし、そんな物語に必要な役が悪役というものだ。
これがいないと物語はハッピーエンドへと話が進まない。悪役こそが唯一幸せを運ぶ者なのだ。だから、私は決めた。
真実を知り、決意したのだ。
魔力で溢れた世界のこの美しい物語の悪役。
そう。私は完璧な悪役になると。
後に誰かが言う。
「あの子は僕の可愛い愛し子さ。悪役なんてあの子には似合わないけどね、僕は彼女のためならなんだってするよ。」
と深紅の瞳の少年。
「あの人はなんと言うか、手のつけようがございません。」
と死んだ目で言うメイド。
「アイツを怒らせたく、ない。」
と耳を倒してばつが悪そうに言う獣人。
「さすがはローズだ。」
と嬉しそうに語る銀髪の男。
「‥加減を知らない人だ。」
と黒い瞳を細め楽しそうに笑う男。
これは愛されることを知らない、死に戻り『悪役』令嬢が作り上げる物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 20:58:22
45913文字
会話率:41%
三年前に両親を事故で亡くし祖母の世話になっていたが祖母も年の瀬には勝てず亡くなってしまい 残ったのは僅かな両親の遺産と祖母の家のみ このままでは人生積むと落ち込んでいた先に現れたのは 黒塗りのいかにも高級車そのドアがいきなり開き飛びついて来
たのはどう見ても幼女 この幼女が一言目に発した言葉から俺の人生が不幸から幸せに進んでいくのは今の俺には想像出来なかった 『見つけましたわ 御兄様 』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-28 15:06:35
27842文字
会話率:36%
あなたの幸せを運ぶ小鳥は何色ですか?
最終更新:2024-01-11 02:14:10
721文字
会話率:0%
両親を事故で亡くし、そのショックで声が出なくなってしまった華族令嬢の鈴花(りんか)。彼女を疎んだ親戚たちの画策により、療養という形で家から追い出されてしまう。
やがて彼女は、親戚の伝手で、元軍人の實(みのる)が営む写真館で住み込みで働くこ
とになった。
ある日、美しい客人に乞われ、不思議な写真を見せることになる。客人が怒り出すのではないかと心配するが、意外にも鈴花の写真を褒め称えてきた。
さらに鈴花は、實の協力により声を取り戻す。その後結婚してほしいと求婚された鈴花は……。
自分に自信のない薄幸な元令嬢のヒロインと、変わり者に見せかけて実はとても真面目で一途な元軍人ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 20:14:14
9913文字
会話率:40%
夏の面影を残しながら、移りゆく季節。空を渡っていく星の白鳥を、追いかけるもう一つのデネブ。幸せを運ぶ、星の光とともに。
最終更新:2023-09-18 19:12:47
538文字
会話率:0%
原っぱで転げまわって遊んでた子供の頃も。
子供たちを連れて毎日通った公園でも。
息抜きにふらりと散歩に出かけ、立ち止まった近所の空き地でも。
やっぱり探してしまいますね。幸せを運ぶ四つ葉のクローバー。
最終更新:2023-09-06 05:00:00
440文字
会話率:0%
幸せを運ぶイルカの話。
主人公は自殺しようとした。海に飛び込むがイルカに助けられる。そして、想い人そっくりのイルカの主人に出会いお互い身の上話をすることになるが…?
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2023-07-16 07:38:02
3239文字
会話率:67%
ヒナギクは身の回りの物を大切にしながら穏やかに暮らしていた。彼女に名づけられ命を持った猫のぬいぐるみ“ソラ”は、のんびりするのが好きだった。
最終更新:2023-04-12 14:55:16
8013文字
会話率:40%
座敷童がとある田舎の武士の家に幸せを運ぶお話です。
しかし幸せの形とは、定義とは何なのでしょうか。
最終更新:2022-11-25 23:52:08
2276文字
会話率:18%
雄一と沙也香の二人は学生。恋人同士だ。
雄一が引っ越してきたアパートの近くに不気味な家がある。
空き家のようだがいつも玄関が少し開いていた。
恋人の沙也香と一緒にその原因をつきとめる。
その家には以外なものがいた。
最終更新:2022-10-11 21:49:12
7237文字
会話率:29%
中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。
高校の卒業式、二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。
「優、迎えに来たぞ」
でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。
最終更新:2022-08-30 07:00:34
7993文字
会話率:55%
「息子が懸賞か何かで当選して、たくさん送られてきた」
と言って、隣のおばさんがお裾分けとして持ってきたのは、有名なカップ麺の「赤いきつね」と「緑のたぬき」だった。
もしかすると、これは抽選で当たるような懸賞ではなく、僕も応募した(ただし
落選した)小説コンテストの賞品なのでは……?
(「カクヨム」でも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-21 18:23:19
2448文字
会話率:18%
五国王家と肩を肩を並べる仙の血を受け継いでいるとされる風、花、水、月、山仙の家はその土地を国が成る前から守ってきた。五仙家と呼び名門の一つ――花家が治めてきたファンリョ。花の化身であったとされる女仙だったため、ファ家だけは女人が当主を務めて
きた。自分たち以外に関心のないファ家に棘あり花を守るとさえ言われだしたのは王の後ろ盾になったからだ。
ファン家次期当主補佐のルナは鼻と味覚が鋭い。六年間一途にヨンを想っていた。好きでいることもあきらめることもできず。主であるシアと恋仲である姿にずっと苦しい思いをしながらも大好きな二人に想いを告げることもなくひた隠しに感情を押し込めていた。五国から要請が届く。シアを囮に使い、謀反人を一掃する計画だ。姿が似ているシアの代わりに囮になることを反対されるが意見を押し通す。ヨンを忘れるために。
シアとして入宮する。第二殿下イルは彫刻が歩いているような容姿に鍛えられた筋肉。裸で出会う。気にった相手と婚約すると縁談を跳ね返していたが、裸に目を逸らないルナに一目で気に入る。初恋を引きずることを見破られ告白されるが自分でなくシアに告げたと思い込む。
歓迎会にヨンとシアの姿を見た。心に突き刺さる。逃げ出す。追いかけてきたイルは泣いてもいいとルナを優しく抱きしめた。涙と共に抑えていた感情があふれ出した。痛さを感じないように凍っていた心が溶けだす。初恋に別れを告げた。
宴の疲れか倒れた。イルに看病され優しさは錯覚だと言い聞かせるが、手に入れたかった心と居場所を差し出してくれるイルに自然と惹かれていく。傷つくのが怖くて素直になれない。
薬草を煎じようと訪れた薬草庫で陛下のお茶を飲んだ。薬草茶が原因で陛下の持病を悪化させていることに気づき謀反の証拠を掴む。刺客におびき寄せられ謀反の仲間に誘われた。手を取れば領主に任命し居場所を用意すると誘惑するがきっぱりと断る。
領主の意思を表す首飾りを奪われ一人閉じ込められた。
自分の不甲斐なさを責めるが思い浮かぶのはイルの顔。名を呼んで欲しかったと願う。助けにきたイルに想いを告げた。
優しさはルナに向けてのものだった。朝議に連れて行き、継承権を放棄しルナと婚約すると臣下の前で宣言した。
初恋を終えた後に訪れる本当の恋は自信と幸せを運ぶ。彫刻のような美貌を携えた裸の殿下。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-21 18:38:43
107034文字
会話率:52%
「まだ、恋をしたことがないんです」結婚のため国を離れる前夜、第三王女ユーミアは魔女のもとを訪れる。
正妃の娘ではないユーミアは目立たないように生きてきた。だが小国であるアリアディール国は大国の属国になることが決まる。一人だけ婚約者のいない
ユーミアは、人質として年老いたレイブランド王の妃になることが決まってしまったのだ。
ユーミアに魔女は、砂が入っていない不思議な砂時計を渡す。「魔女からの贈り物は幸せを運ぶこともあるけど、大きな災いを運ぶこともある」それでも、ユーミアは魔女からの贈り物を受け取ることにした。
ユーミアの手元で、砂時計が砂を湛えて光る。ユーミアの目の前に現れたのは、黒い鎧の騎士だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-11 13:39:23
23815文字
会話率:38%
一年中雪の振る寒冷地帯の警備団長は、ある日怪我をした雪猫というモンスターと出会った。
幸せを運ぶという言い伝えのある雪猫、手当をして懐かれてからというもの、団長は妙に幸運が続き…。
最終更新:2021-03-04 12:55:25
3326文字
会話率:33%
「たこ焼きを食べたい」という彼女のために、たこ焼きを買ってきて一緒に食べる。ただそれだけの、小さな幸せの話。
最終更新:2020-10-14 10:41:58
1710文字
会話率:59%
世の中の幸せと苦しみは常に同量で均衡が保たれており、幸せを運ぶ【クシュエ】と苦しみをもたらす【ペーダ】でよって世界の運命は定められていた。
メイン大陸を二分する大国であるアヴェルダ連合王国はこの世の理を支配する”隷術”と強大な力を持つ”異
界の者”を駆使して世界統一を狙うブルートー共和国との間で激しい戦いを長い間繰り広げている。
ブルートー共和国は自国内の苦しみを”罪深きもの”と呼ばれる聖職者に一手に背負わせる事で泰平を維持し、幸せと苦しみの化身であるペーダとクシュエは世界のコアと繋がることが出来る祈り子によって操作され、幸福の多くを権力者が牛耳っていた。
アヴェルダ軍の兵士であるシャザールは同じ境遇から将軍となったバルザックに憧れ、自身も大きな戦功を上げるために近代隷術の一つである法剣を駆使して戦地を駆け回っていた。
ブルートー共和国が秘密裏に建設していた鉄道を破壊したシャザールはその功績が認められて中尉に任命され、黄泉渡りの要の拠点であるクリオにて罪深きものであるセフィリアと出会う。斬首されそうになったセフィリアを間一髪で助けたシャザールは自らが苦しみを一身に受ける事で世界に幸せを届けると考えるセフィリアの思想に違和感を持ちながらも惹かれていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 06:51:35
52659文字
会話率:32%
ーー世界は絶望に包まれたーー
本来幸せを運ぶ青い鳥が絶望を運んできた。
人間が化け物になり、人々を蹂躙し始めた。
だが我々は戦わなければならない。
人として、このまま蹂躙されるわけにはいかない。
そして奴等に対抗する戦力
を生み出すことができた。その名は「特殊戦闘部隊CaSiO」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-17 08:00:00
2605文字
会話率:16%
3ヶ月で仕事を辞めて、親戚の弁当屋に務めることになった雪菜。
慣れてしまった変わり映えしない毎日。そんな毎日をどうすれば変えられるのか。
日々のちょっとした気まぐれと、小さな変化が幸せを運ぶ、どこにでもある日常譚。
完結しました。もしよろし
ければ感想お待ちしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-16 21:38:40
10608文字
会話率:31%