「おお、ザイナスよ。おまえは信仰を何処にやった」
全ての人が天上の十二柱を信仰し、来世が約束された世界。その中でただひとり、ザイナスは無信心と宣告された。
このままでは、死んで屍鬼に堕ちるどころか、教会挙げての聖伐対象になりかねない。なじみ
の司祭の勧めで急ぎ大聖堂に向かったザイナスだが、その途上、国軍兵士に拘束されてしまう。
ザイナスを捕らえた王都執政官オルガの告げるところ、これはもはや地上の問題に非ず。ザイナスの魂は天上の賞牌にされ、それを刈るべく十二柱筆頭の御使いが降臨しているという。
生まれながらの災難続き、厄憑きとまで称されたザイナスは、役にも立たない卜占だけを頼りに、彼の魂を刈ろうと競い合う十二人の御使いと対峙する。何の力も加護もない彼に唯一残された対抗手段とは――。
現代日本の宗教感を紐解き、信仰とは何か、神とは何かを問い掛ける――的な。嘘です。こう、目を細くして眺めてみるとわかりますが、端的にハーレムもののギャルゲーです。
とはいえ、いわゆるゲーム的なお約束やメタな要素は省いた造り。むしろ、そうした見掛けに理屈を抉じ付けているので、SF的な風味があります。警察が怖いので言いませんが、ぶっちゃけSFです。
地の文多め、ルビ多め、視点で呼び名が変わることも間々ありますが、適当に読み飛ばして貰えれば。
全17章65話で書き終えています。誤字脱字以外はなるべく書き換えないつもりです。
機会があれば、ぜひザイナスくんの災厄を気長にお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 22:10:00
232954文字
会話率:38%
人間の世界とは異なる場所にある永遠の夜の街"死霊街"、そこに住む不死身の屍鬼"屍之宮ユウキ"は己の死に場所を求め空虚な時間を貪っていた。一方、オカルト誌ライターの"記部ヒナタ"は
取材の最中に死霊街に迷い込んでしまう。ユウキとヒナタ、正反対の世界に住む二人の出遭いは、彼らの心の音色に革命を起こすのか―――
音楽が鳴り止まぬ異境の街で、怪物達と人間達が巻き起こすリズミカルアクションダークファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 15:26:43
39277文字
会話率:56%
『終わる…―――今日で私の命は、くしゃくしゃに丸まった紙屑の様に、風に飛ばされ消えていく――――…』
身に覚えのない罪により、クラスメイトからいじめを受け追い詰められ疲れ果てた楠森薫は、ビルの屋上から身を投げるため柵の外に立っていた。
覚悟を決め身を投げたその時、地面が大きく波打ち路面に追突するはずだった薫の体は地下に水没する。どこまでも落ちていく事に恐怖を感じた時、下方に光が見えそれは大きくなっていった。
膜を突き抜ける感覚を覚えた時、下方にとてつもなく巨大な異形の“胎児”が見えてくる。目を閉じて眠る灰緑色の胎児の威容の傍を降下しながらこのまま眠っていてくれと薫が願ったその時、胎児の一つ目がうっすらと開きーーー中の四つの瞳孔がバラバラに蠢いて薫を凝視する。
異音に気付くと、下方から胎児の何本も枝分かれした指が薫に迫ってくる。自身の顔に触れる胎児の感触にゾッとした時、薫の頭の中に何人もの赤ん坊の声を重ねた様な異様な笑い声が響く。
指が薫の口の中へ入ろうとしたその時、轟音と共に薫の体は強烈な力で胎児から引き離され下方へと降下した。
同時につんざいた胎児の絶叫が遠くなり、恐る恐る自分を抱えた正体を見て薫は驚愕する。
灰紫色の装甲に全身を覆ったーーー体長数メートルの人型の異形が自分を抱え、はるか遠くに見える地上に向け高スピードで落下していたのだ。
その事実に慌てふためく薫に異形が声を発した時、薫は信じられない思いで異形を振り返った。
五〇〇年に一度起こる異界“ヒラニヤ・ガルバヤーツ”との融合ーーーー選定者(ブハヴァ・アグラ)となりヒラニヤ・ガルバヤーツの神に次の世界を願うーーーー薫の世界の人間のほとんどが屍鬼(ヴェーダラ)と化し魔神や魔族、魔獣や精霊などが闊歩する異界で、自らの生に絶望し終わらせようとした楠森薫は数多の出会いと別れを経験し、過酷な試練に苛まれつつ自らの生を問われる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 19:37:47
124664文字
会話率:49%
16世紀、架空のコンスタンティノープル。〈土曜日生まれ〉の異名を持ち、屍鬼を狩り、怪異を収めることを生業とする奴隷出身の少年イリアンのもとに、異国の青年から奇妙な依頼が持ち込まれる。奪われたあるものを取り戻して欲しいというその依頼を、知人
の海賊や娼館の女主人の協力を得ながら進めていくと、やがてそれが、自分の大切な恩人と国家の機密に係わる陰謀につながるものであることを知る。陰謀に巻き込まれそうな恩人を守るため、イリアンは戦う覚悟をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 22:07:45
99343文字
会話率:37%
キュートで明るい、不老不死のチート持ちと産まれた主人公【桜ノ宮朔也】ちゃんは黄泉の国の住人。
女王イザナミ様から、人界に蔓延る食屍鬼(ネクロドール)討伐を命じられる。
食屍鬼を倒せる唯一の武器は朔也の血液から造られた【血星】のみ。
その武器
を扱えるは朔也の血属である、椿、一華、萌衣、紅葉の四人。
彼らと共に朝神学園に通いながら、人界に溶け込むも何故か朔也のオタクが爆発?!
朔也のオタ活と食屍鬼討伐の非日常が幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 06:58:45
1778文字
会話率:21%
少年たちが学校の裏山の洞窟に向かって食屍鬼に襲われる物語です。クトゥルフ神話の2次創作です。
最終更新:2023-10-02 16:16:18
3446文字
会話率:8%
高校三年生に進級してすぐの春。九条伊織は、改修工事中のビルの地下で大金を賭けたサバイバルゲームが行われているという噂を聞き、そのゲームに参戦する。
だが実際には大金は嘘であり、そこで行われていたのは、食屍鬼に人間を喰わせる儀式だった。
そん
な儀式に巻き込まれてしまった主人公は、地下で一人の少女と出会う。
その少女は、クラスメイトにして学年一の美少女と名高い天風愛叶だった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 16:03:25
88888文字
会話率:48%
ポル・カルルは優秀な姉のスペアとして育てられていた。
だが、姉と王子は無事、結婚し子供を授かった。
よって、不要な存在となったポル・カルルは辺境の地へと嫁がされることになる。
その動向を命じられた俺は、道中、何者かに襲われ彼女と共に死にか
ける。
命を落としたと思った俺だったが、なんと、【グール】に食われ、意識だけ取り込まれていた。
それだけなら、まだマシだったのに、その【グール】は、
「私は死ぬから、この子の面倒をみて欲しいの」
と、生まれたばかりの赤子を押し付けてきた。
本当は断りたいけど、「泣いてる人を守れ」って、憧れの人に言われた俺は渋々ではあるが承諾することにした。
種族 人→食屍鬼(グール)
性別 男→女
所帯 独り身→子持ち
一気に立場が変わり過ぎだし、脳内には令嬢であるポル・カルルと【グール】が同居中。
一つの身体に三人の意識。
しかも、育てる赤子にはなにやら、沢山の秘密がありそうで……?
これまで、子供とロクに触れ合わなかった男が、父として母として、赤子を育てられるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-04 14:25:46
7942文字
会話率:36%
――この世には、踏み込んではいけないものがある。
ある日、三木颯太は目撃する。
それは序章だった。
これは罪の物語。
最終更新:2020-10-12 23:37:54
358824文字
会話率:22%
友達の山茶花ちゃんは食屍鬼(グール)である可能性が高い。
これから、この推論を証明していこうと思う。
あなたが小論を読み終わる頃には、すでに私は山茶花ちゃんに食べられているかもしれない。
しかし、せめて研究者としての矜持を貫かせてほしいとい
う願いを込めて、これを残す。
この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-11 21:44:47
5791文字
会話率:27%
ドルヲタの会堂崇は偶然か、運命のイタズラか、WOTA-01を作動させイエッタイガーに変身してしまう。
これは推しグループを守るため、謎の組織〝パンデモン〟の積屍鬼と戦うヒーローの物語である
*調べても見つからなかったので、この作品タイトルに
しましたが既にあってもおかしくありません。ご存知の方は御一報くださいm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-11 05:44:22
3965文字
会話率:31%
クトゥルフもの2次創作。
女子中学生・千秋。
その兄で、探偵事務所を営む千夏。
ある日、兄の仕事に同行した千秋は、人ならざる者の騒動に巻き込まれることに。
最終更新:2019-09-26 14:29:39
9701文字
会話率:44%
とある王国には「死霊刑」という奇異なる刑罰が存在した。
多くの者が嘆き悲しむ、殺戮を行った者。
自国や他国を害し、社会を大きく乱した者。
神すら畏れぬ禁忌を犯した、許されぬ者。
死してなお許されぬ重罪を犯した者が受ける責め苦。
受刑者
は"不死の呪い"が掛けられ、刑期が終わるまで
死んだまま働かされるという、謂わば"死後の懲役刑"である。
その多くは鉱山や農場などで重労働を課せられるが
戦闘に長けている場合は兵として軍に編成される者達もいる。
中には異常に強い"正真正銘の化け物"の存在も……
彼らが所属する場所こそ王国立懲罰屍鬼部隊抜首騎士団科
通称「デュラハンナイツ」である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-13 20:53:24
5615文字
会話率:0%
宇宙に囲まれた中でも一際自然豊かな惑星 地球
その地球の一角には
"日の丸"
と呼ばれる列島が誕生していた。
そこ、日の丸の中心都市 大江戸にはたくさんの宇宙人・・・否、外来人が押し寄せていた。
そのおかげか大江
戸の利益のほとんどが外来人が占めていた。
それはいずれの"差別化"に繋がることとなる。
そんな大江戸の問題児を集めた街 歌舞伎町では、今日も破天荒な連中の一日が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-13 19:31:11
6932文字
会話率:61%
サロンに姿を見せなくなった友人を訪ねた「私」はそこで恐るべき絵画を見せられ、気が動転してしまう。
そこに描かれていた暗黒神とは?
どれほど異様な姿をしていたのか?
「私」と友人の運命やいかに!
最終更新:2018-04-08 15:02:18
3649文字
会話率:29%
カル·トフランク、姉を無くした後、一つの普通の教師として、ハーメルと言う都市で一人で生きている、しかしある日、国の姫にあった彼は。食屍鬼(くしき)という化物に襲われた。ハーメルの一部町が破壊され、王宮もボロボロになった。せっかく生き残した挙
句、国に首謀者扱いされた。自分の容疑を晴らしたければ、姫が国王に精一杯頼んでできたチャンスーー姫の騎士になるという条件を受けるしかない……
一方、彼が首謀者であることは丸っきりデタラメというわけではない、彼らしき人物が当時化物の群れに現しているという目撃情報もある……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-26 03:05:18
8817文字
会話率:38%
最愛の弟を人間に殺された二人の美しい食屍鬼の兄弟がおりました。
紫の髪をもつ兄の名前はガイ、青い髪をもつ弟はカイ。
二人はある日死んだ弟にそっくりな少年レイを拾います。
その日から哀しい食屍鬼と、孤独な少年の共同生活が始まります。
最終更新:2017-09-17 22:25:49
903文字
会話率:25%
未だにアスファルトを遠ざけた、石畳と木造建築が連なる街道。
山間《やまあい》の寂れた宿場町。古き時代の名残が散らばる。
町に潜む化け物の影。女性を浚《さら》う噂あり。
次々と消えて行く町の住民。彼等はここが厭《いや》になって出て行ったのだと
言い聞かせる。
物侘びしさを懐に掻き抱いて、足を踏み入れた青年――京夜は、そんな怪しい舞台に立たされる。
彼のお供は妖艶な美貌を携えた鬼の少女がひとりだけ。
「あるじ様の血肉を頂けるのならば、わたくしは尽くし、奉仕いたしましょう」
歪な主従関係を持つ彼等の前に現われたのは、町の住民を喰らい尽くす鬼。
彼の使命はその鬼を討伐することであった。
これは、鬼どもが織《お》りなす、ちょっと耽美《たんび》な和風ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-07 12:00:00
24864文字
会話率:39%
駆動聖堂とは、肉体から解脱、解放された聖人らに与えられしもっとも崇高な棺である。執行するは聖なる職務。教会は神秘とともにあり、駆動聖堂は聖務とともにあり。聖人が一人、“罪の腕”もまた聖務とともにある。神はいない、竜はいない。神をおごるもの
、竜とあざまくものを打ち砕くもの。そして“罪の腕”は、理を外れ還りしものども、屍鬼グールを砕く。死者は死へ。相反しない自然を生きるもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-31 23:00:00
2082文字
会話率:0%
震災によって発電所から放射能漏れを起こしている無人街。
真白凪《まもうなぎ》はその街で誰にも見つからずにひっそりと死んでしまおうと、衝動的にバイクを走らせる。
しかし、海岸沿いのホテルを見つけ、中に入ると大学時代の後輩、綻陽鼎《たんびかなえ
》と再会した。
これは、二人の化物が静かに暮らす物語。
【注意】この作品は日常系ですが、以下の内容が含まれます。
・カニバリズム描写
・震災、放射線描写
・重度鬱の心理描写
・R15程度の性描写折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-12 22:14:11
51383文字
会話率:34%