巨大な浮遊大陸が、大量繁殖した青いドラゴンの重みで落下し、未曽有の大津波がアストレア王国を襲おうとする。王国の王女・結衣は、体内に宿る姉ユイの空間操作能力と、想像を具現化する幻想魔法を駆使し、世界を救うため立ち上がる。彼女は、この世に存在し
ない黒い素材の巨大な津波消しブロックを創造し、世界各地の沿岸に配置していく。迫りくる大津波に対し、結衣と姉ユイは力を合わせ、人類の存亡をかけた戦いに挑む。しかし、浮遊大陸落下の裏に隠された謎、そして大量繁殖したドラゴンの存在は、新たな脅威の始まりを予感させるのだった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 09:43:02
3940文字
会話率:23%
外宇宙より飛来した隕石。
ハワイ沖に落下し、太平洋沿岸の国々に大津波災害を引き起こしたそれは、始まりに過ぎなかった。
地球上の生物をコピーし、驚異の戦闘力をもって襲い来る地球外生命体「ゼルロイド」。
まるでそれに呼応するかのように現れた異
能の者「魔法少女」。
魔法少女たちの奮闘も虚しく、緩やかな絶滅へ向かう世界で、一人の魔法少女と、一人のイカれた天才少年が出会った。
その出会いが地球の、人類の未来を大きく動かしていく!
次々に現れるゼルロイドに!
異次元からの侵略者に!
そして、全てを滅ぼす破壊神の眷属達に!
魔法少女と装翼勇者が立ち向かう!
この作品は「マグネット!」でも連載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 02:23:09
486163文字
会話率:37%
2024年、4月。異常気象や太平洋での大津波、戦争など、世界では不穏なニュースが連続する中、北海道、阿嘉霧市(あかむし)、阿嘉霧極東高校(あかむきょくとうこうこう)のパソコン部にて、不思議な事件が起きた。
生徒五人がパソコン室の奥、用具
室への扉を開くと、そこには不思議なレンガ造りの迷宮が広がっていたのだ。
現れた怪しげな『ダンジョンマスター』が言うにはこのダンジョンの果てに棲む『巨人』の力によってこのダンジョンが世界に侵食しているのだという。それを食い止めるべく、部活のメンバーである五人と顧問一人が挑むことになる。
モンスターだらけの迷宮で、レベルアップでステータスを上げ、頂上にいる『巨人』を討て!
カクヨムにも同作品を投稿しています。
(URL)
https://kakuyomu.jp/works/16818093073106115264折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 18:00:00
277341文字
会話率:37%
……今から十二年後、この国を震度七の大地震が襲う。その二年前、つまり今から十年後には海溝型巨大地震が発生し、これによって引き起こされた巨大津波で、外国が大きな被害を受ける。八年後、アメリカでテロが発生する。それは今から六年後に再開した中東
の戦争の影響だ。四年後、飛行機事故が起き、乗客が――
「……なんか、暗い話ばかりですね」
僕はパソコンから顔を上げ、先輩に言った。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-02 11:00:00
1336文字
会話率:77%
元局アナで記者経験を持つ大倉雅典は、自らのCeroTubeチャンネル『大倉雅典の霊チャンネル』に配信するための映像を撮影するために港へやってきた。雅典は、近くにある大地震の慰霊塔をバックに亡霊たちへインタビューを行うことにした。そこで語られ
る亡霊たちの本心は……。
※地震や大津波に関する心理描写があります。閲覧の際には十分ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 20:41:50
3771文字
会話率:41%
巨大隕石の衝突で文明は滅んだ。しかし、人々は生きようと必死に立ち上がり……
最終更新:2024-07-16 01:09:52
1385文字
会話率:39%
今あるこの地球は、小さな惑星が合体を繰り返した事により。
何十億年もかけて出来上がったと言われている。
しかし、古来からある世界の神話などでは、神様がこの世を作ったっとも、闇の世界かから光の世界が生まれたとも言われる。
また、あるネ
イティブアメリカンの部族に残る予言では、人類はこれまで4度にわたって高度な文明を築き上げ、そのうち3度はバランスを失って天変地異で滅び、今まさに4度目の大切な分岐に差し掛かっているという。
そんな始まりも定かではない不思議な地球。。
その上で生きている自分は一体何者なのだろう。
どこから来てどこに向かって行くのだろう。。
なぜここに居るのだろう。
。。。
想像しいて欲しい。
雄大な海に浮かぶ美しい夕焼け空。
暗闇の中輝く満点の星。
広大な大地の上を一面咲き乱れる色とりどりの花畑
大きな月が照らす藍色の草原。
こんなにも美しく、本当に素晴らしい世界。
なぜ。
こんな素晴らしい景色があるのだろう?
美しい、しかし、その反面、自然や人までも私たちに牙を剥いている。
身近では海水温上昇による地球温暖化や、大森林の大炎上、未知のウイルスによる大量死、地震による大津波の発生、巨大なストームによる町の崩壊。。
今、自然災害や人為災害が多発しさらには、大多数の行方不明者、この日本だけでも1年間で8万人以上にものぼる、この消えた人たちは一体どこへ?
もし、、
もし、この美しい世界が本当に些細なバランスの中で成り立っていたのだとすれば。
もし、その些細なバランスが崩れ始めてしまったら。
このままでいいのだろうか?
あなたの側にある大切な人を、大切な物を、大切な景色を、守ったら良いのだろう。。
過去 未来 異世界 バランスを崩し崩壊に向かい世界の中で必死に戦う彼らの話。
バランスを崩した止める事ができず、世界は終わりを迎えるのだろうか。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 09:35:12
827528文字
会話率:26%
ある日、少女を連れ去り、殺害した男。だがその夜・・・
最終更新:2024-05-14 20:00:00
3393文字
会話率:46%
海沿いのアパートに住む事になった岳弥。だが、住み始めたその日の夜、悪夢を見る。
最終更新:2024-03-06 21:00:00
2262文字
会話率:53%
2024年元旦、それは突如起きた。
令和6年能登半島地震。正月早々、平穏な日常から非常事態に一転する。
生活インフラは全てアウト。大津波警報が発令される中、高台に避難する。
果たして一体この先どうなるのだろうか?
能登半島地震に被災した経験
をここに綴る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 20:46:09
23345文字
会話率:7%
注)この作品は「罪深き町に鉄槌を」の続編です。
1972年、夏。
前田千尋は、北海道にある漁師町「日向町」に巣食う暗部を掃討し、平穏な日常を取り戻した。
だが、それは彼女の知らぬ間に、街全体に掛かる「呪い」を解き放つ結果を招いてしまう。
突如として「日向町」を襲った未曾有の大地震。
それにより発生した大津波は瞬く間に町を覆いつくし、「日向町」は1日にして地図から消えることとなってしまった。
時は流れ1998年。
26年前の大災害で海の底に消えた街の痕跡を取材する為に、地方テレビ局のクルーが現地付近までやってきた。
普段と変わりない、ただの1日になるはずだった彼らの運命は、取材活動中に起きた謎の出来事を切欠に急変してしまう…
それぞれの過去を背負い、まだ「生がある者」がそこで目を覚ました時。
彼らの目に映った光景は、真っ赤な空と赤黒い霧に包まれた、異質な「日向町」…
そして、「生を失った者」の成れの果てが蠢く異界の姿だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 14:00:00
66810文字
会話率:31%
その日、世界は一変する______。
日本の小都市に始まった小さな波は、大津波となり、世界を巻き込む渦となる__________。
最終更新:2023-05-27 01:26:55
2036文字
会話率:48%
2011年3月11日大地震と大津波が原子力発電所を襲う。その未曾有な災害に対して電力会社も日本政府も為す術もなかった。その中、孤軍奮闘で立ち向かう主任黒田一樹と操作員の小島鉄平がいた。彼らは絶対絶命の危機を何度も救い一時は最悪事故が避けられ
ると思われた。しかし、彼らの奮闘もむなしく、想定外事象が続き水素爆発が起きる。日本では250キロ避難の最悪シナリオが出るほど緊迫した状態になった。黒田の家族は津波で亡くなり、小島の家族は避難中に亡くなる。悲痛な思いの中2人は命を掛けて事故に対応した。原発事故が起きる7年前、黒田は普通の運転員の一人で小島は学生だった。この2人が運命の糸に操られるように原子力発電所の安全を担う立場になっていく。黒田は子会社に出向となり、出向先社長から原子力発電所の運転訓練用シミュレータの提案書の作成を命じられる。社長の熱意と妻の協力より提案書は完成する。その提案は採用され、その製作の為に新人を募集し、その募集に小島と弟をバイク事故で亡くし失意の西田が採用された。最高の技術力を持つ日芝千葉工場の小林主査がシミュレータを製作することになる。シミュレータ完成後、中越沖地震が起き、黒田は徹底的な地震対策の為、その調査を西田に命じる。西田は津波高さ15.7mを求め会社に提出するが、認められることは無かった。西田はその計算データ外部流出より会社を辞める。その当時小林主査はアメリカでプロジェクトリーダ―として活躍していた。西田の辞職を知ると西田をNRCへ紹介する。1年半後、小林主査は黒田と小島をアメリカに呼ぶ。渡米した黒田と小島は9.11テロで遥かに進んだ安全対策を目にする。帰国後黒田は安全対策案を報告するが、受け入れられることはなかった。黒田の話を聞きつけた新聞記者がその原発大惨事予測について記事をする。黒田と小島は安全対策担当から排除され運転員に戻される。2011年3月11日。黒田と小島が運転中に大津波が襲い原子力発電所は水素爆発に至る。事故がほぼ収拾され発電所から離れた2人には事故を救えなかった罪悪感に苛まされることになる。小島は会社を辞め、黒田は妻を亡くした寂寥感から西田に原子力を小島に娘雪子を託して人生の幕を引く。10年後西田はNRCから戻り、原子力規制委員会の副委員長の就任の記者会見で驚きの宣言をする。小島は墓参りで10年前に託された手紙を雪子に渡す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 23:53:43
410285文字
会話率:50%
都内の不動産会社に勤務する主人公(颯)は、愛犬のクロ(雄のシェルティー)と平凡だけどそれなりに幸せな生活を送っていた。ある日、颯は東京が大津波に飲み込まれる悪夢で目が覚めた。悪夢が忘れられなず心の片隅に不安が残ったまま日常を過ごしていとき、
世界を震撼させるニュースが報じられた。
地球の近くを横切るはずだった隕石が衝突すると、アメリカ大統領に続き各国の政府が公式発表した。世界中が隕石衝突を目前にパニックに陥るなか、颯とクロは、兄弟や友人、職場の上司と共に生き残るために全力を尽くす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-03 15:54:13
3900文字
会話率:16%
夏のホラー2022参加作品です。
誰の為の楽園?
最終更新:2022-07-08 17:00:00
1271文字
会話率:43%
太平洋戦争末期、窮地に立たされた日本は、起死回生の究極の破壊兵器を設計する。科学者であり、軍人であった神田成人中佐は、重力崩壊理論により膨大な破壊エネルギーが生み出すことを発見する。しかし当然のことながら、当時の日本にはそれを実現する技術
力はなかった。
「海風」作戦と呼ばれる、その途方もない計画は実現することもなく、終戦を迎える。
しかし何者かによってその研究は継続され、六十六年の歳月を経て、ついに動作実験に成功する。それは未曾有の大災厄へのカウントダウンの始まりであった。
巨大津波に異常気象、火山活動が世界規模で発生し、人類は滅亡の危機を迎える。
原因調査の使命を受けた木村教授は、政府機関と自衛隊の支援のもと、この事態が時間と空間の致命的な歪みに起因することを突き止めた。
彼らはその歪みの中で、確定しない不安定な世界に閉じ込められる。六十六年前に通じる入口、日本兵と自衛隊との不思議な交流、米軍海兵隊の深い関わり、神田中佐なる人物の謎の素顔、更には木村教授自身の過去の事件まで、複雑な要素が絡み合い、ひとつの結論が導きだされようとしていた。
運命の分岐の解明により、人類滅亡の危機から救えると信じた木村教授は最後の大胆な賭けに出る・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 12:00:00
61364文字
会話率:55%
戦国時代を書きます。
登場人物の発言と行動は、史料・日記・歴史書・統計資料にあるもののみ。織田信長・武田信玄・上杉謙信・毛利元就。あるいは、カール五世・スレイマン大帝・万暦帝。史実の彼らが、世界にいかなる影響を与えたのか。
「天の夢 地
の道」に引き続き、十五世紀から十六世紀の日本と世界を見ていきます。現代の世界が抱えるのと同じ閉塞感であり。それを踏み越える人達がいた。
第一章:古河公方
足利義教死亡→細川勝元・山名宗全台頭、明で土木の変→斯波・畠山没落(織田・朝倉登場)、日明交渉、大内台頭→享徳地震(東国大地震・奥州大津波)→享徳の乱開始(関東で戦国時代開始)
「第二章:応仁の乱」開始
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 20:00:00
140739文字
会話率:19%
――これは、化け物の如き水生生物達と、
それらに立ち向かう命知らず達の話である――
――これは、世界を巡る彼らを通じて、
変貌した世界の表と裏を垣間見て紐解く話でもある――
そう遠くない未来
突如とした氷河全融解からの未曾有の大津波によ
り、
命と陸と文明の多くが呑まれた
加えて、容易に人を屠り、時に災害のような被害を齎す、
これまでに類を見ない化け物の如き、脅威
新種の水生生物群『モンスターフィッシュ』の出現
産業革命以前へ逆戻り、脅威を制圧する手段無くとも、
生き残った人々は今だけを見据え続けることで、生き続けた
が、その中から現れ始めたとある者たちだけは、
そこに留まらなかった
彼らは脅威に挑んでみせた
お伽噺の登場人物のように
夢と希望と熱の籠った目をして
命懸けの冒険に臨んだ
彼らは不可能を成し遂げてみせた
お伽噺の英雄のように
蛮勇と知恵の全てを振り絞り脅威と戯れ
終いに脅威を制してみせた
人々は、希望を、見た
人々の見る目は、軽蔑から畏敬へと変わり、
彼らを『モンスターフィッシャー』と呼んだ
人々が今に終始せず、未来を抱き始めた今、
また一人、ある少年が希望を抱いて、海へ出る!
これはそんな、近未来SF冒険ファンタジー
《更新情報》
※新章開始。 第四部第三章 短き命連なる海(2020/10/17 03:34~)
※【第三百十話 はぐれもの】(2020/12/17 16:49投稿)
《お知らせ》
※不定期投稿です。次話投稿されたかすぐ知りたい方は、更新通知を利用ください。ブックマークする際か、ブックマーク後に更新通知設定が可能です。
※挿絵・設定集あります。一番下にあるリンク、【挿絵・設定集】から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-20 01:51:54
1193632文字
会話率:26%
職業【読書家】という戦闘向きでない職業を授かったのにもかかわらずとある理由から世界最強の力を自力で手に入れた主人公・ユウヤが送る読書生活。
読書家として自分の本を読むというのに障害となる物全てを彼は打ち砕いていく。それが何万という魔物の群れ
だろうと。世界を滅ぼす魔王だろうと。侵略国家だろうと。大津波や噴火に台風といった災害だろうと。
その世界最強の力を本を優雅に楽しく読むたったそれだけの為に彼は存分に振るっていく。
ただそれだけの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 21:21:04
31450文字
会話率:31%
天国は地球と並んで浮かぶ双子の天体。死んで初めて目に見える。天国は地球と同じ一日二十四時間で流れるが、逆回転で自転するため時間が戻る。天国に来ると一日毎に若返りやがて羽の生えた天使になって現世に転生する。
天国では修業をして現世に転生する「
修業コース」、天国で永久に公務につく「公務員コース」のどちらかを選択。修行コースを選択すると「ヒストリー」(死んだ日から生まれた日までの出来事が一頁毎に書かれた日記帳)が渡され、現世と同じ出来事を同じ年数をかけて振り返る。呪文をマスターすると、現世の様子を確認したり天国と現世を行き来することができる。
最近の天国は、野球チームを作ったり、日刊紙ができたり、公務員同士の結婚が許されたりと、現世に近い生活が送れるようになってきた。
前半は自殺した吉田と上司の郷原、元死神の吉豊を中心に、現世と天国を行き来しながら物語が展開。天国に行く途中、気を失った吉田を助けるため、郷原は死神(吉豊)に魂を渡して代わりに死神になる。吉田は、郷原が自分の不手際で現世でパワハラ課長と誤解されていることを知り現世に戻り奔走。
元死神で首切り一族であった吉豊は、郷原から「ちゃんとやればちゃんとなる」という言葉を教わり改心。郷原と現世に行くが先祖の返り討ちに遭う。
後半は幼少の記憶がない郷原が、偶然立ち寄った奥尻島が生まれ故郷で一九九三年の大津波で島民二百人が、集団で天国に来た場所だと知る。郷原は、田中屋の大将と女将が実の両親だと確信するが実父は認めようとしない。
その後両親は、なべつる岩の写真をそれぞれ手にして転生。二人は違う人間として成長するが、写真のメッセージに導かれ奥尻島で再会し結婚。
彷徨い幽霊になった吉豊(黒いおじさん)は、恩人郷原が現世に転生する日を待ち構え、実母のいる病院まで郷原の魂を導く。郷原が母の胎内に転生したことを確認すると力果て、奥尻の空と海に散っていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 17:21:40
133410文字
会話率:39%
一九一五年、第一次世界大戦の真っ只中に、それは起きた。
――グレヱトブリテン島への、巨大隕石の落下。
覇権国家・大英帝國は二つの島ごと地球から姿を消し、西ヨーロッパ諸国もまた、言語に絶する大津波によって壊滅的被害を受けた。
突如と
して宗主国ヰギリスを失った世界中の植民地は混乱し、あるいは独立を志向する勢力が蜂起し、しかして米国や帝政ロシア、あるいは大日本帝國による干渉を受けた。
それから一年後、世界中を覆い尽くした粉塵がようやく晴れて太陽が見えるようになり、今や三国協商の盟主となったロシアが西ヨーロッパを席巻しようとしていた最中に、その国は突如として名乗りを上げた。
『新星ローマ帝國』。
ローマ皇帝・フリーデリケ四世を名乗る若干十四歳の娘は、対露最前線でいきなり歌声を披露するや否や、竜巻を起こしてロシア将兵を天高く放り上げ、あるいは爆炎を起こしてロシアの戦車団を鉄屑にして見せた。
――Diva。
隕石が地球中に巻き散らした粉塵、地球には存在しない未知のヱネルギヰを超常の力に変える、人間兵器。戦場を席巻するローマの歌姫たちの登場によって、世界中の戦況は一変した。
十年後の冬、大日本帝國は大阪の下町で、今まさに夜逃げを決行しようとしている少女が一人。
――渡瀬歌子、十五歳。
これは、夢を失い、家を失い、唯一の家族すら失いつつあるこの少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-29 22:36:50
96283文字
会話率:33%