ルカ・アルフィスは不思議な夢を見た。
臨場感溢れる夢。ゲームという世界があり、それをプレイする過程が流れ続ける夢。途中までは興味を惹いていたのだが、唐突に自分が登場し、夢は悪夢へと変貌する。
なぜなら、ゲームに登場したルカはリィナというキャ
ラクターのために死んでしまうのだ。ゲーム内のルカはリィナに一目惚れをし、リィナもまたルカが好きだと言った。だが、リィナは病に冒され死を待つだけの身体。ところが、ルカには彼女を救う術があった。
それは他者の運命を奪う魔法。悲運の女神の使徒であったルカはそんな固有スキルを有していた。リィナが息絶える場面。ゲーム内のルカは選択を迫られる。かといって、それは一択だった。リィナの身代わりとして死ぬ選択しか画面には表示されていなかったのだ。
それこそが悪夢だと感じる原因。当然のことルカは運命を奪う魔法を使うことになるのだが、ここで悪夢から彼は解放されている。酷い寝汗と共に目覚めることによって。
予知夢かもしれない。現実に戻ったルカは思った。これから先の未来にリィナと出会い、そして彼女のために死を選ぶのではないかと……。
【警告】本作は悲劇的なシーンがございます。苦手な方はご遠慮いただきますようお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-09 23:00:00
342282文字
会話率:41%
1月1日、初夢で見たのは地球が吹き飛ぶ予知夢だった。
地球最後の日まであと100日。
なんとか地球滅亡を阻止しようとしてみたけど色々やってダメだったので、地球最後の日までにやりたいことをやろうと思います。
人類滅亡を前に気楽〜に生きる少女
の奇妙な日常をご覧下さい。
※基本毎日投稿予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-09 19:10:03
350488文字
会話率:61%
転移した世界は、殺人鬼がいる世界。
なかなか捕まらない殺人鬼を捕まえるために「救世主」として召喚された咲季と陸。
待ち受けるのは、希望か絶望か。
「あなたがいないなんて、耐えられない」
最後まで予約投稿済みです。
本編後サイドストーリー等
入れて約93000字予定。
本編32話+サイドストーリー等5話
1話ごとに文字数バラつきあります。
3月中に完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-09 19:00:00
7584文字
会話率:39%
わたし、来見愛理。
勉強は苦手、運動はも~っと苦手!
そんなフツーの小学6年生だけど、
ときどき「未来の夢」を見ることがある。
マンションの隣には成海千聖くんと、
弟の優夜くんが住んでる。
成海家と来見家は、
家族ぐるみで仲良しなんだ
。
ある日、お父さんが言ったの。
「千聖くんのお母さんと結婚してもいい?」って。
というわけで、
イケメン兄弟とのドキドキな同居生活、始めます!
※他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-09 16:22:34
35691文字
会話率:33%
複雑な過去を背負う17歳の少女ラナ・プラノード。
彼女は二つの大陸の間に位置するパラボロフ島のフュードルド学園に通っていた。人と獣人、エルフなど様々な種族が交わる学園で彼女は普通のなんてことない生活を謳歌していた。
しかし彼女はある日の晩に
特異体質である予知夢から地獄のような光景を目にすることとなる。それは罪との向き合いであり、彼女の人生を大きく変える転機地点であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-09 00:00:00
291072文字
会話率:61%
「背筋を伸ばして凛とありたい」
トワイス国にアンナリーゼというお転婆な侯爵令嬢がいる。
アンナリーゼは、小さい頃に自分に関わる『予知夢』を見れるようになり、将来起こるであろう出来事を知っていくことになる。
幼馴染との結婚や家族や友
人に囲まれ幸せな生活の予知夢見ていた。
いつの頃か、トワイス国の友好国であるローズディア公国とエルドア国を含めた三国が、インゼロ帝国から攻められ戦争になり、なすすべもなく家族や友人、そして大切な人を亡くすという夢を繰り返しみるようになる。
家族や友人、大切な人を守れる未来が欲しい。
アンナリーゼの必死の想いが、次代の女王『ハニーローズ』誕生という選択肢を増やす。
1つ1つの選択を積み重ね、みんなが幸せになれるようアンナリーゼは『予知夢』で見た未来を変革していく。
トワイス国の貴族として、強くたくましく、そして美しく成長していくアンナリーゼ。
その遊び場は、社交界へ学園へ隣国へと活躍の場所は変わっていく……
家族に支えられ、友人に慕われ、仲間を集め、愛する者たちが幸せな未来を生きられるよう、死の間際まで凛とした薔薇のように懸命に生きていく。
予知の先の未来に幸せを『ハニーローズ』に託し繋げることができるのか……
『予知夢』に翻弄されながら、懸命に生きていく母娘の物語。
※この作品は「カクヨム」「アルファポリス」「ノベルアップ+」「ノベリズム」にも掲載しています。
表紙絵(プロローグ参照)は、菜見あぉ様にココナラにて依頼させていただきました。
アンナリーゼとアンジェラです。
タイトルロゴは、草食動物様の企画にてお願いさせていただいたものです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-08 22:10:15
3794872文字
会話率:51%
《二つの前世を持つ占い師が異世界で人々を幸せにする物語!》
「私が占い師になった理由」は、二つの前世を持つ女性、アリアが異世界で占い師として活躍する物語です。
一つ前の前世は、日本で雑誌の占いページを担当していたアラフォーの編集者。占い
と推し活を愛する普通の女性でした。
二つ前の前世は、ヨーロッパのとある大国の宮廷占い師。人々を癒し、導くことに喜びを感じていました。
ある日、目が覚めると、アリアは二つ前の前世とどこか繋がりのある異世界にいました。
外見は若返り、二つの前世の記憶と占いの知識を持ったまま。
なぜ自分がこの世界に飛ばされたのか、理由はまだ分かりません。
しかし、アリアは持ち前の楽天的な性格で、露店で占いを始めることにしました。
アリアは、スピリチュアル鑑定と命占の力で、人々の悩みや問題を解決していきます。
婚約者との関係に悩む青年、家族の問題を抱える女性、将来に不安を感じる若者など、様々な人々がアリアの元を訪れます。
アリアは、彼らの魂に触れ、過去、現在、未来を見通し、必要なメッセージを伝えます。
時には、前世からの因縁やカルマを解きほぐし、彼らを癒します。
アリアの占いは、単なる未来予測ではありません。
相談者の心に寄り添い、彼らが自分自身の力で未来を切り開いていけるように導きます。
物語が進むにつれて、アリアは異世界の秘密や真実に迫っていきます。
なぜ彼女はこの世界に呼ばれたのか?彼女の過去と未来はどのように繋がっているのか?
そして、アリアは前世で果たせなかった恋愛を、この世界で成就させることができるのでしょうか?
「私が占い師になった理由」は、心が温まる異世界ファンタジーです。アリアと一緒に、素敵な出会いと冒険を楽しみませんか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-07 05:00:00
636778文字
会話率:30%
占星術師のエリは、何度も国を救ってきた。しかし他の若い子に目がくらんだ王子より、突然婚約破棄とクビを言い渡される。五年も頑張って来たのに。
徹夜明けでフラフラ。帰って寝よう。と、帰路の馬車で爆睡したら予知夢が厄介ごとを運んできた。王都がに迫
る大洪水、川辺で動けなくなっている人もいる! もうクビになったけど、私がなんとかしましょう!
元・王宮占星術師の眠くて忙しい一日。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-06 07:42:55
4418文字
会話率:32%
──この世には、正義と悪が存在する。
正義と悪。組織化こそしてはいないものの、確かにこの世界にはその二つが存在した。今では正義代表やら悪代表やらもいる始末で、おまけにその代表を決めるために三年に一度、トーナメント形式のバトルコンテストまで
開催しているという話だ。
因みに開催場所はその時々により異なっていると聞く。
そんな世界に主人公、ジル・デラニアスは産まれ落ちた。死を経て新たな世界に産まれた彼は、とてつもない弱者である。人間と獣族、その間に生まれ落ちた彼が誇れるのは人より優れたその身体能力のみ。それ以外はてんでダメな主人公である。
彼が13歳になったある日、とあるチラシが家に届いた。それは悪への招待状。力を求め、弱き少年は悪になることを決意する。
旅立った彼はスライムに敗れた道中、不思議な少女、ミーリャと出会う。呪術師と名乗る彼女は凄まじい力を有しており、彼はつい死んだ目に。その後ある町でオルラッドと名乗る悪を嫌う世界最強の剣士と出会い、流れのままに共に旅をすることになった。
最強で最凶かつ最恐な彼らに囲まれた雑魚。これからどうしようか、悩んでいた矢先、彼は『予知夢』という能力を目覚めさせる。自身の身の回りで起きること、他者の身に起きたことなどを読みとることのできるその力を上手く使い、彼は度重なる死を回避。上手く生存していくことに。
だが、スライムにすら敗れる雑魚を守る、強い仲間の死を目にし、彼は焦る。なんとしてでも、このフラグを折らねばならないと──!
弱き少年の進む先にはなにがあるのか……。
最弱の主人公が最強の仲間達とともに悪を目指してがんばる、ほのぼのでシリアスなバトルファンタジー(もどき)。
※流血、死亡など残酷でえげつないと思われる表現を多々取り入れる予定です。苦手な方は閲覧をお控えください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-03 19:32:08
761000文字
会話率:43%
元男爵令嬢や子爵令嬢であったアナスタシアは現在庶民であるが、家の管理費と生活費を稼ぐために辛い職場で侍女として働いていた。
実は予知夢能力を持っているのだが、それを言っても信じてくれるわけないので、誰にもその能力を明かさずにいた。
し
かし、アナスタシアが見る予知夢は悪い予知夢ばかりで、その見た出来事が変わることはない。
そのため、被害を防ごうといつも裏で働いて実際被害を防いでいた。
そんな中、ある日舞踏会の予知夢をみてしまう。
途中で目が覚めたため、何が起こるかは分からないが、間違いなく良からぬことが起こると思ったアナスタシアは舞踏会に行くことになるのだが、何故か王宮侍女として抜擢されてしまって……。
「シンデレラと魔法使い」に出てくるエラの義姉アナスタシアが主役のスピンオフ作品です。
https://ncode.syosetu.com/n6359id/
前回の三人称とは異なり、今回はアナスタシアの一人称で話が進みます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-02 07:00:00
192347文字
会話率:50%
「自分の意志じゃない『借り物の力』で何を手に入れても、それは君の勝利じゃない」
不平等な現実(運ゲー)に絶望していた高校生の僕は、ある夜、夢の中の「縞瑪瑙の教会」で、不気味な神父・ナイと出会う。
与えられた使命は、異世界でチートに溺れる転
生者たちを説得し、その「魂」を地球へ連れ戻すこと。
協力者は、学園のアイドル・白河さんに瓜二つの毒舌シスター・クロカワ。
僕は事務的に最強たちを解体し、報酬として得た「予知夢」を武器に、現実世界でも「完璧な日常」を手に入れ始める。
神の嘘を暴き、屁理屈(パラドックス)で全能者を追い詰める、知略の果ての逆転劇。
図書室で僕を待っていたのは、夢よりも残酷で、愛おしい「現実」のどんでん返しだった。
能力バトルの皮を被った、知的逆転ラブコメ。
――全能殺しのチート解体(隣の席の白河さんと)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-25 20:10:00
12591文字
会話率:22%
■ あらすじ
先端技術研究所。
天才・葛城は、夢録画装置を自ら試用し、成功したかに見えた。
だが、記録された映像には「まだ起きていないはずの未来」が映り込む。
現実の八時間は、脳内で「十九時間」の記憶へと肥大していく。
これは、睡眠という
記憶の洗浄プロセスを汚染し、現実認識を永久に喪失した男の機密報告書。
今日が未来になる惨劇のすべてが、ここに記されている。
■ ご案内
葛城の暴挙は、ある「職業相談員」によって『再配置』された結果に過ぎません。
この世界には、まだ360名の「バグ」が残っています。
論理の猛毒で、システムの喉元を焼き切る物語の本編は、こちらで執行中です。
本編
余命一年の世界。デタラメ能力者360名の再配置。作者が捨てた世界は『論理的改竄』。
本編URL(小説家になろう)
https://ncode.syosetu.com/n1348lv/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-23 01:40:00
7083文字
会話率:22%
異世界転生した先は、「王立学園の秘密の花園」という乙女ゲームの世界。
私は、ルビア王国の公爵令嬢、ライラ・ヴィルヘルム。
王太子様の婚約者、悪役令嬢だ。
幸せな未来を掴み取るため、十歳の王太子様に、タロットカードを使って、婚約解消を提案す
る。
「ヨハネス様との未来は、何度占っても『恋人』の逆位置。私たちは、愛しあわない運命なのです」
「愛する人くらい、自分で選びたいとは思いませんか? まだヨハネス様は子供なんです。反抗して怒られたとしても、見捨てられたりはされません。許されるのは、今しかないのです。子供である今が、最後のチャンスですわ」
「自由恋愛がしたいと、一緒に訴えましょう」
彼のワガママで、ヒロインに会う前に婚約解消をさせるのが、私の目的。
婚約を破棄される前に、合意の上で解消させてやる。
でも、あれ?
おかしいな。
「恋愛の好きって感情がないのは、当たってるよ、ごめんね。でも、君としゃべるのは少し楽しくなってきた」
少しずつ、彼との距離が近づいていく。
お互いに恋心が芽生えていく。
それでも。
「ヨハネス様は、いずれ私ではない女性を好きになります。そして、結婚もできるような年齢で、私との婚約を一方的に破棄されます」
予知夢を見たから、受け入れられないと突っぱねる私。
「僕があの子に恋をするんだと君が予想したせいで、何もできない。違うと証明するまで、我慢し続けなければならない。まるで拷問だ」
信じてもらえるまで、口説き続けると言うヨハネス様。
溺愛されながら迎える、ゲームの舞台である学園生活。
ゲーム中のヒロインと、その攻略対象キャラクターたちと織り成す学園生活の中で、変化していく心。
これは、王太子ヨハネス様と転生した主人公ライラが、信じあい、愛しあうまでの純愛ストーリーです。
※前半は恋の芽生え編、後半は溺愛編です。どうか溺愛までお付きあいいただけると嬉しいです
※テーマは人生です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-22 07:07:35
376178文字
会話率:42%
予知夢を見ることができる主人公そらと同級生の彩葉(いろは)が繰り出すロマンス
最終更新:2026-02-21 23:19:36
2600文字
会話率:21%
主人公霧頃 恋(きりごろ れん)は夢を見た。
残酷で、ただ愛された夢を。
そして学校では今、男子生徒連続殺人事件が起こっていた。もしかしたら予知夢なのかもしれないと気づき、その犯人を探したが、そのうちに恋は犯人がクラスメイトの女子1人だと気
づき出した。
証拠を集めるため、付き合うことにした恋だったが
彼女はとんでもない人物で......
これを読んでいるあなたはきっと最後には絶望する。もしくは愛というものを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-15 04:40:00
9368文字
会話率:31%
母親の身分の低さから離宮へと追いやられ、冷遇されて育ったオディウム王国の第四王女アリシア。やがて成長したアリシアに、とある縁談が持ち上がる。相手は海を隔てた新興国フィニスの王甥にして公爵令息であり、『冷酷宰相』と恐れられるルキウス。冷遇必至
の政略結婚をアリシアが唯々諾々と受け入れたのには、実は理由があった。アリシアは予知夢を見ることができるという『夢見の力』を有しており、結婚も冷遇もある程度のことはお見通しだったのだ。冷遇されて我慢し続けるなんてもう勘弁、輿入れのどさくさに紛れて逃げ出してしまえ、と思っていたのに、夢見の力のせいであれこれと騒動に巻き込まれるアリシア。そんなアリシアにルキウスは興味を示し、未来予知の力にも気づき始めて――? すべてのしがらみから逃げ出したい元王女と、そんな妻を絶対に逃がしたくない冷酷宰相のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-05 11:35:02
78465文字
会話率:47%
過酷な労働環境で過労状態のプログラマー佐倉時道は、オフィスビルから転落しかけた瞬間、現世と異世界の狭間へ。少女クロノアから「時間認識強化」という一見最弱のスキルを与えられ、アルカディア大陸のベルガード王国に転移。親切な農夫カイルに助けられた
時道は、自分のスキルの可能性と、不思議な予知夢に戸惑いながら、王都への旅を決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-05 00:00:00
127803文字
会話率:56%
伯爵令嬢フィオーレは、自分がいつか異母妹を虐げた末に片想い相手の公爵令息や父と義母に断罪され、家を追い出される『予知夢』を視る。
現実にならないように、最後の学生生活は彼と異母妹がどれだけお似合いか、理想の恋人同士だと周囲に見られるよ
うに行動すると決意。
※「婚約破棄をした令嬢は我慢を止めました」の隣国のお話。此方の連載を読まなくても大丈夫です。
隣国の公爵令嬢である友人、陽気な謎の隠居貴族にも協力を求めた。
自身は卒業後、隣国の教会で神官になり、2度と母国に戻らない準備を進めていた。
――これで皆が幸福になると思い込み、良かれと思って計画し、行動した結果がまさかの事態を引き起こす……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-01-29 11:11:55
171107文字
会話率:51%
時は平安時代。
言わずと知れた『源氏物語』の主人公、光は元服を控えた十二歳のある日、夢でひとりの男の人生を描いた物語を見る。
たくさんの女性と恋に落ちるも、満たされない男はやがて老い、ひとりぼっちになってしまう。
これは一体誰なんだろうと
男の顔を見た光はぎょっとした。
なんと男は光自身だったのだ!
汗びっしょりになって目を覚ますと、その日は奇しくも正妻となる葵の上との婚姻の前日だった。
光は夢の男を反面教師に、葵一人を大切にしようと決める。全ては平穏な人生を送るためにーーー。
夢の中では、ついぞ光と打ち解けることのなかった葵と、何とか仲良くなろうと奮闘する日々の始まりである。
一方、葵も夢で光の人生を見ていてーーー?
夢で得た知識を総動員して葵以外の人とのフラグを叩き折る光と、夢と違いすぎる夫の姿に戸惑う葵。
光は無事に、夢で見た未来、『源氏物語』を変えることができるのか?
お互いが同じ夢を見ているとは知らない二人の、すれ違い、両片想いな結婚生活のお話。
たまーにシリアスですが、ほとんどコメディです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-01-28 15:15:10
131275文字
会話率:22%
この大地のどこかに願いを一つ叶えてくれる宝石があるらしい。
私はその力でこの世界の滅亡を望む。
きっと誰しもが心のどこかで争いの絶えないこの世界がなくなることを求めているはずだ。
「……やっぱり、夢で見た景色だ」
足を止めて振り返り、帽
子の鍔を摘み上げて一人呟く。
どこまでも続く青々とした林の先で、茜色の空を汚すように煙が立ち上っていた。
逃げ惑う人々の悲鳴と隣国から送られてきた兵士の叫び声。
舞う埃と風に運ばれてくる生臭い匂い。
燃える民家の前に立つと、人が焼けた時の異臭と脳の奥底に沈んでいた記憶が結びついた。
どれも数日前に夢で見た内容だった。
幼い頃、故郷が焼かれてお母さんが死んだ時もその数日前に予知夢を見た。
外れることはない。
変えることもできない。
どれだけ足掻いても誰かを救うことはできなかった。
その夢だけは、情景や会話まで鮮明に記憶に残る。
服の内側に刺した短刀に視線を落として呼吸を整える。
身を守るために刀の訓練を受けて少しはマシになったものの、もともと運動は得意な方ではなかった。
また帰る場所を失った。
故郷を失ったのは二回目だ。
あの時も同じように、隣国の兵士が攻め込んできて村を焼いた。
隣の村もその隣の村もすべて消えた。
この国の領土の半分は隣国によって制圧されてしまったらしい。
『長く生きて、アイ。こんな世界でも幸せになることを諦めないで』
もう十年以上前だというのに、お母さんのその言葉はしっかりと記憶に残っている。
村が焼き討ちに合う前夜、この刀を私に差し出してそう言った。
その言葉は正しいのかそれとも間違っているのか。
それは十六歳になった今でもわからない。
「……幸せになれそうもないな」
この世界では罪のない人が死に、生き残った人は奴隷となって土地の開発を進めている。
人の命を奪った隣国の奴らは、人が死んでいることなど素知らぬ顔でのうのうと暮らしているらしい。
この世界に尊厳などない。
国と文化を発展させるために強者が弱者を食い物にしている。
苦痛だらけの世界で、私は生きる理由を見つけることができなかった。
「生きていることそれ自体が一番の不幸なんだ」
だから私の手でこの世界を終わらせる。
争いも差別も貧富もない真っ白な世界に変えてやる。
この大陸のどこかにある宝石に願って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-01-26 20:13:07
29490文字
会話率:29%