異能……それは人の進化の形、或いは破滅への道。
触れずとも物を動かせる念力、物理法則を無視し目的地に到達する瞬間移動、常人よりはるかに優れた肉体を持つ強化身体、その他多くの特殊な能力を異能と称し、異能を持つものを異能者と呼び蔑んだ。
そんな世の中において一人の少年が居た。異能を持たない、比較的何処にでもいる普通の少年が。
名前を雨宮翔。彼はケーキを買った帰り道に助けを求める呻き声を聞いた。
その出会いが、彼の人生を大きく狂わせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
352491文字
会話率:48%
ある頃から、戦場に現れては戦死者の死体を連れ去る魔女の噂が流れるようになった。
曰く、激しい籠城戦が行われた日の翌朝城から死体が消えた。夜明け前に畑作業に出た農夫が、道を一人歩く女を見かけ不審に思い声を掛けたが笑い声を残し女は掻き消え、その
後をいくつもの死体が呻き声を上げながら連なり歩いていた。
曰く、平原で両軍が激突し何千人もの死者を出した翌朝死体が消えた。停戦協定を結び両軍の死者を回収に向かった部隊が、打ち捨てられた武具を残し連なり歩き去る死体を見た。追いかけたが日が昇り始めると女の笑い声と共に掻き消えた。
曰く、夜中に馬車を飛ばす商人が道なき道を歩く女を見かけその後に続く死者の大軍を見た。商人が死者の大軍に驚いていると背後から女の笑い声が聞こえ振り返ると誰もおらず、再び死者の大軍を見やると女と共に掻き消えていた。
噂である、しかし見た。と言い出す者が後を絶たず、ここ数年続く戦争の地で死体が消えるようになったのも事実であった。
茨の魔女である。誰が言い出したのかは不明だが、死者を引き連れ消える女は茨の魔女と呼ばれるようになっていた。
そして茨の魔女の噂に、新たに騎士が加わる事となった。
妖馬の背に乗り、魔剣を振るう騎士である。
かの魔女に仕える騎士が現れ、魔剣によって城を、砦を、大軍を打ち砕く。死者は茨の魔女が連れ去り、騎士は次の得物を求めて妖馬を進ませる。
骸の騎士である。
これは骸の騎士と呼ばれるようになった少女と、その従僕が茨の魔女と交わした契約の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 12:00:00
36261文字
会話率:36%
友人は、今日も死んだ顔をして天井を仰いでいる。
口から零れるのは、自分に対する自虐の念であり、罪悪感ばかりだった。
それでも。座席にしがみつけているうちは、まだやれる事があるんだ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら
申し訳御座いません。
注意事項2
この世に向いてる職なんて、何一つないんですよ。
だから、ハンバーガー食べて頑張るしかないんですよ。
コミュ障が接客業やってた時よりは、まだ全然大丈夫なんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 18:25:04
757文字
会話率:47%
全てを焼き払う、八大地獄の様な真夏日に、彼女は御礼参りに訪れた。
釜で似たように茹だった顔をして、それでもうわ言の様に意志を連ねて此処に来た。
『私にとっちゃ、蜘蛛の巣が焔で焼かれるよりも、上様に見放される方が余っ程怖い事でありますよ』
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
個人的には気に入ってます。
来なくても、梅香の君には届いてそうですね。
また梅香の君の人となりの話がしたくなりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 09:25:22
1045文字
会話率:30%
あなたは壁の染みを見て何を想像するのだろうか?
人の顔に見えてしまう事はないだろうか・・・
また、柳の枝が揺れる様をみて何を思ってしまうのだろうか?
昔の人はそこに幽霊を想像してしまったのかも知れない
他にも何も無い闇夜を無駄に恐れたりちょ
っとした雑音が何かの呻き声に聞こえてしまう何ていう事はないだろうか・・・
これはそんなちょっとだけ想像力を働かせた御話―――
作者自身の身の回りで起こった割とどうでもいい出来事をホラー風味仕立てでお送りするホラーエッセイ集?・・・
なのかも知れない―――
ぶっちゃけ割りとどうでもいい御話(できごと)だったりするよ(笑)・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 18:55:06
51141文字
会話率:19%
猫の博物館「NEKOJARASHI MUSEUM」から招待状を受けたわたしは、夜の電車に乗って「猫駅」へと向かう。途中、山高帽をかぶった黒猫と出会い、ふたりで博物館へと向かうが、奇妙なことが連続する。トイレの個室は血だらけで、人間の中指が落
ちていたのにそれを「ゴミ」と言って平然と片付ける清掃員の猫。時々、幻覚のように聴こえてくる呻き声。鼠とは何のことか。博物館には一体どんな秘密があるのだろうか。シュールホラー小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 07:29:23
15636文字
会話率:48%
僅差の農耕から都市へ
斜光が、目にしみる昼、鍬が土に打たれている。日は頭上に昇り、頭部に水気をさそい、そんなに少なくはない髪が体温調節の結果起こる水滴の発生と滴りのせいで、熱い熱いと呻き声を上げる。慣れっこになり無感覚
のはずな身体がそうではないことを告げ、貧弱な人間本体に怒りを覚える。そもそも、土と戯れる仕事に、楽しみや快楽などは感じたことはない。時間感覚など曖昧なものしか有していないのにもかかわらず、ちっぽけな人間の男に、この世界を支配する時間という完全無欠の絶対主義者は、一日のうちで一番つらい労働を課した。生暖かい地面が、意識を朦朧とさせる。突如として視界がゆらりふわりと揺れた。視機能の異常は今に始まったことではない。ふわりふわりと陽炎のように、土中から噴出した熱気が透明の膜を浮かび上がらせ、時折、球状の暑さの塊が目の中に飛び込んでくる、そんな視感覚を持たせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 17:08:51
9644文字
会話率:100%
呻き声が聞こえる梅の木。。
この作品はショートショートガーデンに投稿済みです。
https://short-short.garden/S-uCTrrz
最終更新:2021-12-20 20:17:54
300文字
会話率:77%
大陸を覆う戦乱、秩序なく人間が殺しあう地獄の時代。二人の少年が傭兵となる。
王に憧れる"タフ"と人生に意味を求める"ライム"
彼らは人を殺した。その罪に耐えられない二人に手が差し伸べられる。
古来よ
りある殺人者たちの戦場の習わし
その手は救いか、破滅へ導く罰なのか
手を取った二人の闘争の運命へと捻じ曲げられた世界を生きていく。
彼らの呻き声を聴きながら。
***構想中につき、随時改稿や追記をしていきますので、ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-11 21:52:22
788文字
会話率:32%
僕の部屋から聞こえてくる呻き声の場所を突き止めろ!
僕は、1ヶ月前にあるマンションに引っ越してきた。
お金のない僕は、家賃の安い部屋を探していた。
最終更新:2020-09-25 03:00:00
1584文字
会話率:22%
呻き声を上げながら魘される男の怪我が治ったら、皆んな殺してあげよう。そうしたらいっぱいご飯が食べられる。
最終更新:2020-08-07 14:43:07
10048文字
会話率:71%
世界は闇に包まれていた。
ある研究所から漏れたウイルスが世界中に拡散した。感染者は理性を全て失い、人の肉を喰らうようになり、呻き声を上げながら、それを求めた。
その様子は映画などで見るゾンビそのものだった。
ウイルスの感染力はと
ても強力だった。人々は様々な対策を試みたが、全て失敗に終わってしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-01 00:00:00
1835文字
会話率:11%
榴弾砲が飛び交い轟音と共に地形が激しく凸凹している中、重機関銃による連射音が聞こえてくる。塹壕の中でいつ敵味方の号令が発せれるか分からない状態で、極度に緊張した状態でずっと同じ体制で銃を構えている、そして不衛生な環境故に伝染病の蔓延が拡大し
ないか不安になり、足はボロボロの軍靴を履いて傷を負い破傷風に感染にしないか心配し、頭に命中しない事を祈りながら機銃や小銃の弾丸が飛び交い、撃たれたか榴弾砲による負傷で呻き声を上げながら死に行き、砲撃が自分の上に落ちないように神に祈りながら交代で休む日々だった。 食事も、寝床も、外も冷たい環境か、発狂した兵士が塹壕から飛び出し、撃たれる新兵が多かった。 重機関銃の発明により騎兵突撃は完膚なきまでに粉砕され、塹壕を掘り、塹壕戦へと移行した。
そして新たなる兵器、重機関銃からの攻撃を守り、塹壕を乗り上げる、戦車が登場しそれを撃破する為に更に大きな大砲を作り始め、大砲から戦車を守る為に空中から爆撃機が爆弾を降り注ぐ事になり爆撃機から大砲を守る為に迎撃機や戦闘機が作られ、もはや戦争は歯止めが利かなくなりつつあった。
そんな中、ヘルマン・フォン・カール伍長の11月に配置され12月を迎えたちょっとした物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-01 22:27:42
5182文字
会話率:33%
荒野に夥しい数の死体が転がっていた。
エブリスタにも投稿しています。
最終更新:2019-08-06 16:07:47
234文字
会話率:10%
初めて入院した俺は深夜、隣から聞こえる呻き声に苛まれて。
ナース長峰桐絵が登場する怪談、第二弾。
最終更新:2019-07-12 20:00:00
3335文字
会話率:27%
“おまえが深淵を覗く時、深淵もまたおまえを覗いている”
遠く古より“人に非る者”はこの世界に存在していた。
それは怪物、百鬼夜行、或いは吸血鬼と呼ばれ、闇に潜み人目を忍び生き長らえていた。
18世紀末、ある“新薬”の発明により彼らは人と
変わらず太陽の下を歩くことが出来るようになった。
しかし、彼らの脅威は消え去るどころか、より身近なものとなってしまった。
仮初めの平和は長くは続かない。
人と人に非る者、相まみえることのない両者の戦いは、闇の中で既に始まっていた。
日本古来より“百鬼夜行”を監視し取り締まって来た《夜警》。
その特殊部隊二番隊隊長(警察庁公安部管理官)須賀威貞(佐藤善康)は、戦時中に旧日本軍が潜在吸血鬼《欠番》たちへ行ったとされる《生体実験》について独自の捜査を続けていた。
ちょうど同じ頃、奥多摩地区の山中に、人の呻き声のようなものが聴こえてくる鍾乳洞があると言う噂を聞きつけたウェブマガジンの記者如月とカメラマン植村が現地へ取材に入る。
鍾乳洞の奥深く、意気揚々と暗闇の“深淵”を覗き込もうとする如月と植村だったが……。
(「不発弾」他、数篇を収録予定)
現代を生きる吸血鬼たちの戦いを描いたSFホラーアクション作品《アザーサイド:Otherside》のスピンオフ短篇集。
本編で描ききれなかったエピソードを短篇化。
一篇につき3〜4話で完結させる予定です。それより長くなったらごめんなさい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-25 17:59:41
42091文字
会話率:39%
夜中の2時にオンボロアパートに閃光…
衝撃音…
呻き声…
小さく揺れる……
最終更新:2018-11-13 19:46:37
681文字
会話率:0%
僕は高校の入学式の帰りに水溜りに落ちたスクールバッグを拾おうとすると1人の女性と会った。
その人はこの世の者とは思えないほど美しい姿で主人公の一橋 絆(ひとはし きずな)は若干、運命を感じてる。
そんな華やかな高校生1日目を過ごしたのだが、
翌朝学校に行くと何やら変な噂が流れていた。
「夜中の12時に学校の理科室に行くと変な呻き声が聞こえる」
僕は神社の跡取として妹とクラスの委員長と噂の真相を確かめるべく行くのだが・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-23 16:56:34
3944文字
会話率:33%
文化祭の出し物を決めていた2-Aの生徒と先生。
そんな彼らに、突如最高神と名乗るものが現れ、彼らは異世界に転移されてしまう。
目が覚めるとそこは、無人島だった。
転移された生徒先生含め12人は、最高神のお願いのもと、新しい異世界(王都)を創
ることになる。
転移した日の夜、嘉山優羽は、明らかに人の者ではない恐ろしい呻き声が聞こえた。
その呻き声は、最高神がいないと言っていたはずの魔物のものだった。
転移された12人は、無事新しい異世界を創り、もといた現実世界《リアルワールド》に帰れるのだろうか。それとも……。
無人島転移系異世界ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-14 19:35:49
50177文字
会話率:50%
またこの夢だ..
昔から私は同じ夢を見続けている。
歳を重ねる毎に夢の内容が進んで行くと
言った方が正しいかもしれない。
最初は眼が開いているかも分からないほどの
暗闇、闇。
それが段々
呻き声とすすり泣く声が聞こえはじ
め、
頬や手に感じる濡れた感覚。
そして15を迎えた年。
赤い二つの光が見えたと同時に、
夢の内容がいつもと違うことに気がつく..。
ラミア(吸血鬼)に異世界へ誘われ、
成長しつつ、自分の本当の正体を知るそんな少女のお話。
..なつもり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-15 18:17:17
619文字
会話率:0%
貧困地域で飢えを凌ぐために、人肉を喰らっていた少女エイミー。
彼女から、かつて人であった記憶は剥がれ落ち、四足歩行で呻き声を挙げる獣と成り果てていた。
そんな彼女を検体と称して、精神科医をとうの昔にやめた初老の男、リチャードが引き取ることに
なる。
これは誰もが患う愛しい病の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-11 02:38:20
16997文字
会話率:35%