東洋の端に浮かぶ島国「秋津皇国」。
戦国時代の末期から海洋進出を進めてきたこの国はその後の約二〇〇年間で、北は大陸の凍土から、南は泰平洋の島々を植民地とする広大な領土を持つに至っていた。
だが、国内では産業革命が進み近代化を成し遂げる
一方、その支配体制は六大将家「六家」を中心とする諸侯が領国を支配する封建体制が敷かれ続けているという歪な形のままであった。
一方、国外では西洋列強による東洋進出が進み、皇国を取り巻く国際環境は徐々に緊張感を孕むものとなっていく。
六家の一つ、結城家の十七歳となる嫡男・景紀は、父である当主・景忠が病に倒れたため、国論が攘夷と経済振興に割れる中、結城家の政務全般を引き継ぐこととなった。
そして、彼に付き従うシキガミの少女・冬花と彼へと嫁いだ少女・宵姫。
やがて彼らは激動の時代へと呑み込まれていくこととなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 12:00:00
1935591文字
会話率:36%
特にこれと言って特別なわけではなかった一人の少年。ただ、そんな彼はとある不幸によって身を焼かれて命を落とす………かに思われたが。目が覚めた時、彼は知らない世界で、知らない体で、知らない家族がいた。その状況に混乱しつつも、なんとか生きていく
ことを決める。
だが、生まれた故郷は数百年も続く呪いによって永久に寒波に閉ざされた極寒の辺境地だった。人々の生活は困窮し、不治の病が蔓延する大地。それでも、人々は諦めてなどいなかった。
人間の生きる力と、他者に与える温もりを知った少年は、身に宿る炎を以てその温もりを周りにも返していく。そんな少年が、英雄譚として語り継がれるようになるまでのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 03:20:22
278658文字
会話率:61%
世界には天井がある。
その空間は中央の最も太い管とそこから伸びる細い管で形成され、巨大な木の根のようになっていた。
空間には光が入り、大量の水がたまっている海や木々が生い茂る森、地中が一年中凍った永久凍土、乾燥して植物の生えない砂
漠、と様々な環境が存在する。
人類は2000年ほどでその端々へ行き尽くし、居住地を広げてきた。
世界中に分布した人類は「さらに人口が増え、資源が枯渇し、破滅に近づいているのではないか」などと戯言を抜かしていた。
自分たちが世界の行方を左右できると思っていた。
百年前までは。
井の中の蛙とはこのことである、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 07:49:43
14154文字
会話率:34%
蔵入りのメモを雑多に歴史的に書いただけ。
石器時代っぽい時代から旧戦国時代っぽい時代まで。
北方辺境…北蛮大陸のラダミーア地方、エティホ地方、中央大陸のバハカルン地方、ノスロー地方の北にある草原と永久凍土のみが果てしなく広がる大地。北の果
てには別大陸がある。深部は太陽が昇らない日が多い。北蛮大陸側は馬を飼う遊牧民系部族、中央大陸側は犬を飼う寒冷民族系の部族が多い。
北蛮大陸…北方辺境の南、中央大陸の西、遥西大陸の東、南夷大陸の北西、魔境の北、死の荒野の北東に位置する大陸。
北部は雪原と高原と荒野、丘陵地帯、山岳地帯が多く、南部は湿地帯や河川、平原、森林が多い。移動は南船北馬の理が近い。首都はヤージカル。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 12:07:46
147870文字
会話率:1%
「おまえは、ほんとうに愛を選択するんだな?」
王宮で行われたパーティーの後、公爵令嬢のスミ・クロークは生まれたときから定められている婚約者であり第一王子のスライ・コパーフィールドから「愛」か「金貨」かの選択を迫られる。スミは、実母が亡くなっ
て以来家族からは虐待を、スライからはいっさい顧みられることなくすごしている。「金貨」を選択すれば、家族や婚約者から逃れて生活が出来る。しかし、読書だけが心のよりどころの彼女は、書物に登場する多くのヒロイン通り「愛」を選択すればいつかはしあわせになれる。婚約者の愛を得ることが出来ると信じ、「愛」を選択した。が、その結果は、凍土への追放。そして、飢えと寒さでの死、だった。婚約者のスライは、彼女の義姉と不義を重ねており、彼女を始末したかったのである。しかし、スミは死に戻った。彼女は、決意する。つぎは本音のまま生きよう。「愛」と「金貨」の選択は、全力で本心をさらけだすのだ、と。そして、いよいよ選択するときがやってきた。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ドアマットヒロイン、死に戻りの王道のストーリー。いつも通りご都合主義のゆるゆる設定はお許しください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 19:29:36
16500文字
会話率:26%
この世界には祝福を与える神とそれを食らおうとする悪魔が存在する
そんな悪魔から神を守ろうとして人間達は騎士団を作る
それが"聖天守護騎士団"
主人公、"カイル"は騎士団の新人として所属する
ある日カイルが悪魔討伐に向かった先で事前情報
になかった出来事が発生し……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-09 10:25:32
14050文字
会話率:58%
王が集う街、王集都市トヨトミ。そのトヨトミを中心に発信される掲示板の会話の一部を覗いてみましょう。
最終更新:2023-10-14 21:00:08
126143文字
会話率:1%
ギルド最強かもしれないボクが付ける日記だよ!自前の大量魔力とお爺さんの研究成果を駆使して時には森を凍らせ、時には砂漠を凍らせ、時には海を凍らせる!
まあ、やりすぎて怒られることが多いのはご愛嬌
黒「ミュート、カンウ湖を早く解凍して来い
!」
J「ミュート様、街の門前の氷像を退けてください。」
緋「ミュート、溶かした後の水も片付けろよ〜。」
鋏「ミュート、討伐の証拠部位を凍ったまま出すな!」
35「ミュート〜、街道が凍ってるって行商から苦情が来てるぞ〜(笑)」
V「ミュート!あたしの楽譜に霜が走ってるんだけど!?」
4「ミュートさん、香水を凍らせないで下さい。容器が割れました。」
1位「ミュート……寒いから吹雪かせないで………。」
ご愛嬌(笑)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-24 16:56:57
29502文字
会話率:1%
永久凍土製造中!!シリーズに出てくる登場人物たちのスキルや物語についてです。
最終更新:2017-07-25 17:10:43
10255文字
会話率:28%
永久凍土から出てきた男の物語
最終更新:2023-09-20 19:59:16
532文字
会話率:0%
『日本SF作家クラブ主催・さなコン3 一次通過作』
共通書き出し「チャンスは残り三回です」どこか楽しげに声は告げた。で、はじまる(pixiv文字数)一万文字以内という縛りがあるコンテストです。
二次選考者からいただいたフィードバックコメ
ントで、三つの疑問が上がりました。そのうちの一つ、「どういうサンドイッチを作らせたいのかなぜ言わないのか」を本文に追加しましたので、改の文字を題名に付けました。オリジナルはpixivにUPしています。
大学生のウシヲの元に届いたクール宅急便。
入っていたのは、歩行し人語を操るあざらしであった。
奥さんと名乗るあざらしのいる未来では、地球温暖化が急激に進んだ結果、溶けた永久凍土から発生した未知のウィルスによって人類のオスはもれなく性的不能となっていた。絶滅危惧種となった人類を救うべく、ウシヲはなかば騙された形であざらしと契約を結ぶのであった。契約の鍵は、ツナサンド。これなら楽勝!と思ったウシヲであったが……
煩悩男子ウシヲくんと、かわいさ炸裂の腹黒あざらしのコメディSF折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-20 10:15:22
9673文字
会話率:49%
人殺しの少年は、世界を救う王子になれるか?
その王国には怪物が現れる。怪物は大地を砕き、疫病をばら撒き、野山を焼き払う恐ろしい災害だ。同時に、その王国には特別な王子様がいた。怪物に抗する聖なる力を持ち、人心を束ねるカリスマ性を備えた王子様
が。
これは、そんな王子様の『影武者』を演じるために育てられた、九人の子供たちの物語。
影武者たちに与えられた名前は——
電光のワン。
熱線のツウ。
砂城のスリイ。
凍土のフォウ。
剛腕のファイブ。
透明のシックス。
天秤のエイトナイン。
そして最後に……不気味なテン。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 15:03:17
186586文字
会話率:38%
——魔導学院。災いを祓う為の魔なる術を扱う『魔術士』、そしてその中でも選ばれし力を持つ『魔導師』を育成するための教育機関。
そんな名誉ある学院であっても、影は存在する。
汚点であると示すような漆黒の制服。それは何かしらの理由から
『落第』とされ、見捨てられた者達。決して能力が著しく低いわけでは無い。いずれもが学院に入学できるだけの力は有しており、学院生となったのだから。
しかし、彼らは墜とされた。欠点があるからと切り捨てられ、先への道を閉ざされて。教師は蔑み、生徒には見下され、地を這う事を強要される、無能の烙印を押された者達。
——飛ぶ羽をもがれた、鴉の雛鳥達。
そんな彼らはある日、一人の少年と邂逅する。彼らと同じく無能と呼ばれながら、しかし高みへと羽ばたかんとする“鴉”と。
そしてそれは、彼らが大空へ飛び立つまでの、始まりの一歩に過ぎなかったのだ。
——ここでは無い世界、モノリア。これはそんな世界で紡がれる、雛鴉達の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 12:00:00
9423文字
会話率:41%
赤色にトラウマを持つ兵士科2年生の男子生徒エヴァンは、ギルド職員科1年生の赤髪の女子生徒アンナへの一目惚れをきっかけにトラウマを克服する。
進級後、エヴァンは生徒会長、アンナは生徒会会計となる。多才で有能なのに恋愛だけは致命的にポンコツなエ
ヴァンと、恋愛に無頓着で鈍感なアンナ。果たしてエヴァンの健気なアプローチはアンナに通用するのか?
恋と波乱を含んだ生徒会活動が始まる!
※連載中別作品『異世界人受付カウンター』の0章に位置する作品です。片方だけ単体で読んでも楽しめますが、両方読むと更に味わい深くなると思います。恋の結末は『異世界人受付カウンター』の最後になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 13:00:00
33317文字
会話率:38%
白銀の世界。雪で覆われた国。一年中冬の王国の城から眺める景色は、つまらない景色。王国の姫様は、毎日退屈で飽き飽きしていた。
そんな、氷のように美しく、冷えきった姫様は、異世界からやって来た少年を側に置き、異国の話を聞くことで、その退屈さをま
ぎらわしていた。そんなある日、少年は夏祭りを説明する……。小説家になろうラジオ大賞4 参加作品。テーマは「夏祭り」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 23:22:23
1000文字
会話率:55%
保護国家日本。かつて起こした世界的無差別大量虐殺事件の責任を負う形で日本は国連軍を中心とした多国籍軍によって支配を受けていた。神戸での麻薬事件を乗り越えた黒崎ジンと葉村綾は極道組織である竜胆会組長の神崎の指示を受け、ロシア帝国が統治する北海
道へと渡る。神崎による指令は二つ。北海道にある幻の二振りの刀を回収すること、北海道総督府の長を暗殺すること。現地での協力者を得て仲間を増やす二人の前に立ちはだかったのは一人の青年だった。彼は告げる。自分はジンの兄弟である、と。その言葉の裏に隠された真実とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-22 20:43:46
45541文字
会話率:45%
初めてできた彼女から突如別れを告げられた東雲陽⦅しののめひかる⦆は失意のうちに帰宅するが下宿先にトラックが突っ込み下宿先は大破。
急遽、引越した先に現れたのはクラスメイトで学校トップクラスの銀髪碧眼美少女の夜見美月⦅よみみづき⦆だった。
葉
月は自分は陽の祖父が連続5000日参拝した御利益で陽のもとに派遣された許嫁だといいだす。
御利益でやってきた許嫁がぐいぐいと俺を攻略しようとするドキドキあまあまラブコメ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 12:29:16
140140文字
会話率:33%
現代版死海文章、あるいはロゼッタストーン
キーワード:
最終更新:2022-10-06 07:57:26
396文字
会話率:0%
人生について考えていた。
結婚が人生の墓場だというなら、結婚できない人は墓場にすら入らないのか?
そんな下らないことを、葬儀会場で考えていた。
最終更新:2022-09-24 17:43:38
1437文字
会話率:6%
今から数年前、北にある永久凍土から古代人が発見された。しかし、今までに発見された人類とは異なる容姿をしていたため、大きな研究所があるアミシア大陸のエレミック帝国で研究が進められることになった。しかし、そこで行われたのは非人道的な実験ばかり。
そこで、その研究所から古代人の彼女を救い出し、安心して暮らせる土地を目指すために旅をすることに…。
(随時書き直します)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 21:08:31
42922文字
会話率:53%
ソル・パインズは暑苦しい男であった。
例え話ではなく、彼は本当に熱を放っていた。彼が持つ炎魔法の加護は極めて強く、全力を出せば雲を晴らして熱波を呼び寄せてしまうほどの力があるのだ。
その力を見込まれてソルはザクソン帝国の賢者に抜擢さ
れたものの、運悪く続いた干ばつの責任を取らされて北の凍土へ追放されてしまう。
だが……国王は気づいていなかったが、帝国はソルのおかげで保っていたようなものだった。
ザクソン帝国が崩壊していく一方、ソルは凍土の流刑地〈スノードリフト〉で全てを諦めて暮らす人々の凍った心を暖め、周囲から愛される日々を送る。
極寒地帯の苦しい生活にも負けずに熱を放つソルは、周囲を巻き込みながら頭角を現していき、凍土に国を打ち立てる。
これは、アツい男が苦難を跳ね除けて前に進み続ける物語である……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 21:23:21
100913文字
会話率:46%
一年前。世界の北に位置する国アイセント王国が突如凍りついたときから、世界は過酷な冬を迎えた。アイセント王国を中心に凍土は拡大。ものの半年で世界の半分は雪と氷の中に閉ざされた。
世界の中央に位置するリソナ連邦の調査団の一員であったマリウス
は、はじまりの地アイセント王国で唯一生き残った王女カティアと出逢う。唐突な世界凍結現象の原因を探る鍵となるだろうカティア。しかし、交流の末に想いあった彼女こそ、この世界を凍てつかせた元凶だった。
※全2話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-28 21:00:00
7874文字
会話率:37%