槇中心《まきなかこころ》(42)は階段から転げ落ちて魔法ありレベルアップありのゲーム風の異世界に転移することになった、が、アル中のアラフォーに冒険は辛い。友人(?)に引きこもりするためのスキル【マイルーム】をもらい通販や無人島暮らしまでさ
せてもらえることになった。友人マジ神様。
とりあえずこの世界ではネットゲームで使っていたハンドルネームを使うことに決めたココロ改めカーラ。まずはトレーニングルームでハクスラしてレベルを上げることにした。ゲーム楽しい。ひたすらに戦い続けて確実に強くなっていく。
無人島でその辺りのモンスターを倒して売ればお菓子が買える! ベッドも枕も買える! 漫画やゲームまで?! そしてマイルームは自分だけの空間! いえす! ひきこもり!
しかし、金策する中で強敵に出会いもっと強くなることを迫られ、ゲームのような楽しいトレーニングにハマるうち、気づけば最強に。努力の果てに(?)引きこもりタイムを手にしたカーラ。
時には町を出歩いて色々な問題にぶつかったりしながらものんびり暮らすが、ある日、島に流れ着いたお姫様を元の国へ送り返すことになる。カーラの見た目が十歳くらいなので侮られるが力を示してみせることで信用を得た。いらないが。
最初しばらくはお姫様も引きこもりライフにハマってしまうが自分で稼いでるうちに責任感が芽生えたと言い出し、いよいよ国へ帰ることに。
カーラは少しずつこの星の、この大陸の実態を知っていく。
戦乱を引き起こす神々ときっかけとなったひとりの女神の死。この世界の神々とは何者なのか。そして魔女たちはどう動く。カーラはやがて大きな動きを見せ始める。
大陸を安定させるためにスキル【マイルーム】の機能を使い、暗躍していくことに決めたカーラ。たくさんの拾った命をまとめ上げ、都市を立ち上げ、戦端を開き、国の中枢にまで白の魔女と呼ばれやがては優遇されはじめた彼女は、影から覇道を突き進む。引きこもりつつ。
そんな中、なぜか魔王に請われて学園で教師をすることに。生徒と遊び、弟子を取ったりする。
やがて、彼らの戦いに巻き込まれ、幾つもの国を動かし、白の魔女カーラは神々と対峙する。
一話は六千文字以上。投稿は月曜日と金曜日の週に二回しますがシナリオの進み具合で変更する場合があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 18:10:00
100115文字
会話率:55%
竜と魔獣がいる世界。
貴族社会で魔力が少ないと侮られている男がいた。
やがて彼は生家から追放される事になるが、それは彼を守るための茶番劇だった。
自らの血が導く出会い、それすらも神の企みだったのか、彼の運命は大きく動き出す。
※悪人がい
ない追放劇というものやってみたくて書き始めました。
タイトルの回収までは、けっこう時間がかかります。気長にお付き合いください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 19:29:50
151587文字
会話率:42%
強い魔力が貴族の証とされる王国で「魔力なし」として生まれた侯爵令嬢のミリエルは、「御しやすい女」として貴族令息たちに陰で侮られる存在だった。
しかしミリエルは、その悔しい経験をバネに勉学に励み、女性の身でありながら自力で最年少宰相候補にまで
上り詰めた。
けれどある日、救国の英雄であり公爵家の嫡男でもある騎士団長に無理矢理迫られて。信じていた人に裏切られ、力のない悔しさを味わったミリエルは、
「あなたの愛はその程度ですの!」
と説教をすることになるのだが。
勘違いで暴走する騎士団長と幼馴染の王太子、二人の間に挟まれた訳アリ侯爵令嬢ミリエルの恋の行方は?ドキドキのハッピーエンドストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 17:49:35
5164文字
会話率:63%
「恋ごときで、世界を救えるはずがない」/『世界を救うためには青龍陛下が恋をしなければならない』という予言のせいで、無理やり御前に連行された恋の泉の精霊、美洲稚(みずち)に、冷にして烈と恐れられる青龍陛下はこう言った。そうですよね〜と美洲稚は
同情する。そもそも美洲稚は、役に立たない恋の神だと人にすら侮られる、ただ霊力の色が見えるだけの、ひ弱な精霊なのだ。
だめだ、無理、おしまいだ!
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-16 23:57:50
25323文字
会話率:22%
結婚記念日の夜、パーティで夫の腕にぶら下がった小娘に、「怠け者のあなたは、彼にふさわしくない」と侮られたベルガ。けれど夫アルタイは、子供の言うことだと、ベルガの怒りを受け流してしまう。それが許せなかったベルガは、年に一度だけ開くゲートへとふ
らりと入ってしまう。ベルガの失踪に気づいたアルタイは、その娘が罠を仕掛けていたことに気がついて、ベルガの後を追うが。
七夕モチーフ第二弾。スペースっぽいけど、ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 16:58:44
9287文字
会話率:7%
今から少し昔のこと、日本各地に突如としてダンジョンが出現した。
同時に人間たちは一人一つずつの『クラス』に目覚め、魔物の潜むダンジョンに潜って収穫を得る『探索者』が一つの職業となった。
学生たちのカリキュラムにも『ダンジョン探索』が加わる
ことになり、全国各地に敷地内にダンジョンがある『探索者育成校』がつくられた。
学園の新入生である『藤原司(ふじわらつかさ)』は、入学式の日に自分に前世があること、異世界で悲劇的な死に方をしたために女神に邂逅し、転生を希望したことを思い出す。
『転生したら荷物持ちの悩みである、所持限界を無くしたい』
女神はその希望に応えて、転生時にあるスキルを与えていた。
そのスキルが周囲の人物に認識できなかったために、司は入学早々から侮られてしまうこととなるが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 19:00:00
225782文字
会話率:60%
【カドカワBOOKS様より書籍化決定!】
※小説大賞受賞作を転載しております。
■簡単あらすじ
『下民の主人公が、身分も顔も持っている術の秘密も全て隠して、宮廷で医官としてがんばるよ!不遇な生まれだから一般常識が狂っていて周囲の方が苦労す
るけど、主人公の成長を皆温かい目で見守るよ!な、主人公成り上がり幸せ物語』
■普通あらすじ
下民の少女「月英」には秘密があった。秘密がバレたら粛正されてしまう。
だから彼女はひっそりと邑の片隅で、生きるために男装をして姿を偽り、目立たぬように暮らしていた。
しかし、彼女の持つ「特別な術」に興味を持った皇太子に、無理矢理宮廷医官に任じられてしまう!
自分以外全て男の中で、月英は姿も秘密も隠しながら任官された「三ヶ月」を生き抜く。
下民だからと侮られ、医術の仕えない医官としてのけ者にされ、それでも彼女の頑張りは少しずつ周囲を巻き込んで変えていく。
しかし、やっと居場所が出来たと思ったのも束の間――皇太子に秘密がバレてしまい!?
あまつさえ、女だと気付かれる始末。
しかし色恋細胞死滅主人公は手強い!
皇太子のアピールも虚しく、主人公は今日も自分の野望の為に、不思議な術で周囲を巻き込む!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 10:00:00
349615文字
会話率:44%
国民すべての頭上に表示されるようになった『スコア』……その人の価値。
スコアの高い者ほど尊敬され、低い者は侮られる……貴族界ではそんな常識がまかり通るようになっていた。
そんな中で、スコアの低いエリスは当然のように周囲から蔑まれ、疎まれる
存在となっていた。
ある日、スコアが低いことを理由に彼女は王族との婚姻を破棄するように迫られる。しかし、実は彼女は一筋縄ではいかない人物で……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 18:26:51
8219文字
会話率:45%
カヴァン国の第二王女マデリーン。周囲から虫愛ずる朽ち木姫と侮られているが、全く気にしていない。とある理由から他国の王族との婚姻を避ける為、美しい婚約者をあてがわれたが早く婚約破棄したい。何故なら愛する人がいるから。
最終更新:2023-05-26 19:20:34
4370文字
会話率:48%
地球の真なる恐ろしさは科学だけではない。人が作り出した歴史という歩みと幻想である。
すっかり地球にかぶれている譲治ことジョージはこの春に魔道学園一年生。だが彼には不満があった。心の故郷地球の神格と魔法は、このアトランティア世界では弱小のパン
ゲア神格、パンゲア魔法と馬鹿にされて侮られていたのだ。それが我慢できないジョージは思った。地球ファンタジーを食らえファンタジー!チェスト!と。これは地球ファンタジーを身に収めた少年が、魔道学園でハチャメチャを巻き起こす物語。深淵も秘めて。
この小説は『カクヨム』様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 11:00:00
35640文字
会話率:37%
数千年の歴史ある魔法文明で五人しかいない史上最高の魔法使いの称号――『至宝』、その内の一人であり最新にして最年少とされる少女ミシェル・エンテント。
誰にも侮られた催眠魔法を最高の学問にまでのし上げた少女の学生時代 のお話。
最終更新:2023-04-09 01:13:49
63634文字
会話率:46%
【タイトル】
「寄越せと言ったのは賠償金であって花嫁ではないっ!」と、初恋の君に拒絶されましたが、溺愛目指して頑張ります!!
【あらすじ】
……と、思ったのだけれど。侮られたので、その初恋の君であるレオンに喧嘩を売ってしまったディアの
話。
溺愛の前に、わたくしがいかに有能な者なのかを貴方に示してあげましょう!ふんっ!負けるものですかっ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-13 22:23:25
23867文字
会話率:44%
※加筆した再投稿です。後半の設定と展開が以前投稿したものと異なっています。
愛し合う二人を引き裂く端役、それが私に与えられた立ち位置です。例えその二人から侮られて見られ、逢瀬に利用されても、婚約者の家から援助を受けていたのでずっと堪えていま
した。だけどしてもいない浮気を理由に婚約破棄と援助の打ちきりを公衆の面前で宣言されてしまい、困惑する私を助けてくれたのは、婚約者の浮気相手の縁談相手でした。
ゆるい設定なので、ゆるく読んで頂けると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-09 07:00:57
14853文字
会話率:26%
彼らの名前は「マーティン・フルグラント」
そして「ジーンズ・バルケッタ」
王都と辺境の街とを繋ぐ宿場町を拠点とする冒険者である。
特に大きな功績もなく、特に大きな失敗もなく
本当にどこにでもいる冒険者の中の2人
積み上
げてきた実績は信頼感そのもの
一流とは言えないが、二流ではない
新人から憧れられる事もなく
一流から侮られる事もなく
そんな2人の冒険者の物語
「冒険者は冒険しなくなったら終わりだろ」
「俺にも、そんな時期があったよ」
「このまま歳を重ねて、どこかで朽ち果てる」
「焦るなと言い聞かせては、無駄に時がすぎていく」
「C級冒険者の意地、見せねぇか?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-12 17:50:04
2875文字
会話率:57%
シルヴィ・ザマースルの婚約者ルシウス・シタッパーは気が短い。
日常的に「生意気な女め! 俺に逆らうなら婚約破棄だ!」とわめくので、お望みどおり婚約破棄した。
二度と侮られないよう、シルヴィは自分を鍛え抜くと決めた。
一年後、シルヴィの前に再
び現れたルシウスが「謝るなら復縁してやる」と言い出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-24 00:33:18
3096文字
会話率:34%
明治四十五年七月、北海道十勝地方。那波農場の陽子、香苗姉妹と柘植は半矢(手負い)のヒグマを仕留めた。その直後、ヒグマ手負いにした佐伯農場の士郎とその仲間と、陽子が揉め事をおこす。陽子は、士郎たちを殴り倒すが、近くにいた酒井組にからまれる。そ
の場は、幌母警察署長の岸川が仲裁に入り、事なきを得る。
西山農園の次男が賭博にはまり、酒井組から多額の借金を背負った。隣家の那波農場の主の那波玄平(陽子、香苗の父)は、西山から相談を受けていた。酒井組とズブズブの関係にあった岸川署長が間に入ったが、話し合いは不調に終わる。
そんなとき、酒井組はガトリング砲を手に入れる。西山に侮られていると感じていた、酒井と岸川はガトリング砲で脅しを掛けた。いざ射撃が始まると、想定以上の破壊力をコントロールできず、西山家の四名と偶然居合わせた、那波玄平を射殺してしまう。
那波農場の使用人の小野喜助は、その直後に酒井組に斬りこみ、命を落とす。
那波農場の使用人は酒井組に降伏するが、陽子、香苗姉妹と柘植は、アマックの森に逃げ込む。また、使用人の瀬尾は札幌に向かう。札幌には、玄平の姐のユキと妹のアキが住んでいた。
アマックの森には、那波姉妹に縁のあるオオカミ犬がいた。酒井組による、山狩りが行われたが、オオカミ犬の助けもあり、那波姉妹と柘植は撃退する。
那波アキ、ユキが幌母駅に到着すると酒井組が待ち受けていた。しかし、遊女の乱心があり、混乱の中、アキとユキは那波農場に到着する。
また、長倉と沢野の二人が助っ人として付いてきていた。
陽子と香苗は釧路に向かう。釧路には、アキとユキのなじみの武器商人がいて、ガトリング砲に対抗できる武器の確保のためだった。
しかし、武器商人は。酒井組の協力者により、拉致されていた。陽子と柘植は武器商人の手下の十蔵と協力し合い、キヌを助け出す。
陽子と柘植は、キヌから武器を受け取り、幌母に向かう。
幌母では早瀬副署長とその背後にいる勢力に、岸川署長と酒井組が追い詰められていた。酒井組は陸軍から横流しを受けており。早瀬副署長はその内偵のため派遣されていた。
岸川と酒井は潮時と思い、幌母町を出て行こうとするが、その前に那波家との抗争の決着をつけようとする。
札幌からの警察隊が到着する日の早朝、酒井組はガトリング砲で那波農場に攻撃を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-25 11:17:51
51861文字
会話率:31%
ルースは勇者育成学校「ハイフォレスト」の新入生。
入学試験の順位から“最下位”(ワースト)と呼ばれ、周囲から侮られる。
またルースの入ったF学級は他にも落ちこぼれ生徒や難物の寄せ集めで、二百年前に魔王を討伐した本物の“勇者一行”(ブレ
イバーズ)の血を引く末裔が一人もいないことからも、他学級の物笑いの種にされていた。
「――だが、俺がこのクラスを勝たせよう」
ルースは真の実力を隠したまま、時にクラスメイトたちの長所をマッチングさせ、時に謀略を巡らせて暗躍し、影の参謀として「落ちこぼれ学級」を密かに操り、学級対抗試験を勝ち抜いていく。
ルースにとっては全く造作もないことだった。
なぜならば彼こそが二百年前、本物の“勇者一行”の一員として魔王を討ち、陰の立役者となった不死人なのだから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-24 19:05:45
100021文字
会話率:30%
小国リデュレス王国の王女シェレネ・リーリアス。彼女は生まれた時から大国ディアネス神国の国王で闇の神のウィルフル・モートレックの聖なる妃となることが定められていた。14歳でディアネス神国に渡り、無意識の女神として、また国王の聖なる妃として過ご
すシェレネだったが、小国出身の姫と侮られいつ裏切られるか分からない、という日々。無意識、無表情、無感情。あらゆる制約の中で死ねない命を抱えて生きる彼女は、今日も今日とて冷酷・非情・無慈悲と謳われる国王であり闇の神ウィルフル・モートレックに溺愛れる。
Story Christine and Jean jack
Story Rosett and Crawford
を同時進行で読んでいただけると嬉しいです。シリーズのところにまとめてあります。
この作品はカクヨム、ノベルアップ+でも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-15 20:17:52
224296文字
会話率:43%
リリノア・ローズベルトは性格最悪、容姿が優れているだけで自分のことしか考えていない冷徹な女、『氷の薔薇姫』と呼ばれていた。
それゆえにリリノアは王太子殿下から婚約破棄を宣言され、以降の縁談も全て破棄され続けるようになってしまった。
しかし、
彼女は本当は小心者で、人に優しくするということにすら自信が持てずに固まってしまうだけだった。
冷たい女、価値のない女と蔑まれ、侮られ、婚約破棄され続け、リリノアは疲れ果て、実家の敷地に離れを作りそこに引きこもって暮らすようになる。そして、穏やかな日々を過ごす中、ふと思い立ち筆を取るようになったのだった。匿名で文のやりとりをする顔も名前も知らない相手にやがてリリノアは心惹かれるようになるのだが、そんなある日、もう話を聞くことはないことはないと思っていた縁談の話がやってきて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-25 20:13:32
16390文字
会話率:38%
世界樹の頂上には闇の魔術師が住んでいた。
聖なる樹の力を利用して魔物を生み出し、人々を襲わせていたのだ。
闇の魔術師の目的は分からない。
今まで数々の冒険者が闇の魔術師を倒すべく、世界樹の頂上を目指したが未だ討伐に成功した者はいない。
田
舎娘のロゼッタは魔法が上手く使えない特殊体質のために、村の皆から馬鹿にされ、侮られていた。
そんな彼女の夢は魔法が下手な自分でも世の中の役に立つことを証明することだった。
ある日、ロゼッタは偶然村を訪れた冒険者クリフと出会い共に冒険に出ることを決意する。
魔法が下手なロゼッタは一体どうやって世界樹の頂上を目指すのだろうか。
今彼女の奇想天外な冒険が始まる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-26 23:03:16
262268文字
会話率:24%
シャノン=スフィア伯爵令嬢は、癒しの力を持ち聖女と言われる妹リンディだけを一方的に贔屓する両親から、十分な食事も与えられず、無視、迫害を受ける毎日を送っていた。妹のリンディもまたそんな姉を冷笑し、使用人からも侮られ、シャノンは家の中で居場所
のない日々を過ごしていた。
そんなシャノンはある日唐突に婚約が決定した旨を告げられる。その相手とは女性を次々に捨てるという悪い噂の絶えない横暴なロベルタ大公爵であった。追放同然で家を追い出されるシャノンは、何の取り柄もない自分は早々に捨てられ野垂れ死ぬことを覚悟するが、一方で、自分の身よりも唯一付いて来てくれたメイドの安全や、自分を捨てた家族、更に残して来た領民たちの安寧を願うのだった。
そんな謙虚で健気な彼女の姿に、徐々に理由があって横暴な態度を取っていた大公爵の態度は変わって行く。
また元々、実家で碌な食事も与えられておらず痩せぎすで、髪の手入れすらされていなかった彼女は、公爵領で普通の生活をするだけで、その本来の美しさをも取り戻して行った。
これはどんな状況でも人に優しく、また本来の姿を取り戻すことで、大公爵の心を救い溺愛されるとともに、周囲の様々な人間たちも彼女に自然と惹かれてゆき、公爵や民から最も愛される真の聖女として崇められるようになる物語。
一方で伯爵家の両親と妹は、今更ながらに公爵夫人の地位が惜しくなり、妹のリンディを姉に代わって婚約者にしようとして、シャノンを脅すなどするのだが、彼女を溺愛するロベルタ公爵がもはやそれを許すはずがなく、シャノンの知らないところで公爵の逆鱗に触れ王国での居場所を失っていくのだった。
★は妹リンディやロベルタ公爵など主人公以外の視点のエピソードとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-27 07:40:33
72063文字
会話率:43%