毎週水曜日、図書館のある敷地内のベンチで楽しげに読書談議をする若い男女がいた。
男性は王城に勤める役人と思われる貴族の青年で、相手の方はどこかの貴族の家のメイド見習いらしき、まだ少女といった方が適切だと思える女性だった。
いつし
か二人は互いに思い合うになっていたが、それを口に出したり感情を表すことはなかった。
二人が身分違いで結ばれることができないことなど一目瞭然だったからだ。
それ故にお互いに本名も住まいも伝えることはなかった。
そんな中、ちょっとしたすれ違いで、彼女は水曜日に図書館に現れなくなった。
彼女を探し出して謝罪したくても、彼女の居場所がわからない。それなら王都中の貴族の屋敷を調べてやると思ったが、彼にはやるべきことがあり、それを優先しなければならなかった。
それは母親が推し進めてくる縁談の阻止だった。
しかしその過程で偶然に想い人である少女と再会する。
そして二人は身分違いだけでなく、互いの両親が因縁の仲であることを知ってショックを受ける。
しかし、そんな辛い想いを隠しつつ、とある疑惑の解明に向かって二人は協力して行くことになる。
そして待ち受ける、二人の運命は……!!
クズ親のせいで辛い思いをして育った二人が、自己を犠牲にしても過去からずっと続いてきた犯罪を明らかにしていく、ちょっとだけサスペンス風の恋愛ものです。
ハッピーエンドで、ざまぁ有りです。作者は微ざまぁ専門なのですが、今回は過激なものはありませんが、微といはいえないかも……です!
あくまでも異世界の話で、出てくる社会制度も薬も植物も料理も虚実が混ざっています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 20:00:00
29479文字
会話率:20%
生まれたとき、期待されていた魔力がゼロだと認定された私は、伯爵である父の大きな期待を裏切った。そのため父に愛されることはなく、罵倒されて育った。
そして八歳のときに魔術師だった母親がなくなると、父親は子連れ女性と再婚し、今度は三人で私を
虐待し始めた。その上使用人達からも見下されて、彼らの仕事までさせられた。
そんな最悪の家庭環境の中にいたドアマット状態の私を救い出してくれたのは、同じ一門の伯爵家の三男の幼なじみだった。
その後私は、一門の長である侯爵様の取り成しで、我が家の嫡女と認定された上に、その恩人の幼なじみと婚約することが決まった。
しかし、その七年後に二人の婚約は解消されてしまった。弟が生まれたために私が廃嫡され、婿取りではなくなったからだ。
婚約者を心から愛していた私は大きなショックを受けて悲しみに沈むが、彼は平然としてそれを受けいれてしまった。その様子またショックを受けた私だったが、学園の卒業式に予想もしないとんでもない展開を迎えたのだった。
ドアマット伯爵令嬢と幼なじみの伯爵令息、そしてもう二人の幼なじみの意外とハイスペックな四人組の恋愛模様と友情の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 19:00:00
28183文字
会話率:23%
短編の「婚約破棄ですか? 了解です。二番目ならいざ知らず三番目はさすがに無理!」の弟視点からの話です。
短編では名前も出ていないモブのはずなのに、弟視点が読みたいと感想欄に書いて下さった方が数名おられたので、書いてみました。
短編のつ
もりでしたが、思いがけなく長くなったので連載にしました。一気に投稿する予定です
こちらの話は少しシリアスになってしまいました。
大好きな姉のために、家庭を顧みない父親の面倒まで見なくてはならなくなった弟。
そんな彼と、そのガールフレンドの男爵令嬢が支え合って、見事に姉と屑婚約者の婚約を破棄させるお話です。途中虐めの仕返しの話もあります。
ざまぁが足りないと思う方もいらっしゃると思いますが、微ざまぁ専門なので、ざまぁは大したことはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 10:29:55
15756文字
会話率:14%
死にたい人の代わりに死んでくれる男子高校生寺野くんと、その保護者紺野先生の何も起こらないぐだぐだ日常話。なので飽きたらその時が終わり。あと意図せずボーイズラブみが漂っているしよく死ぬ。
(掌編集『SSSSs』https://ncode.sy
osetu.com/n4363fw/の一編・代死人が一編じゃなくなったので連載にした形です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:58:52
177576文字
会話率:50%
発売前から大注目を浴びていた、とあるVRゲームが誰にもクリアされる事なくサービスを終えようとしていた。
前例が無いほどの高難易度と理不尽さに、ユーザーは次々と撤退し、ついには誰も手を出す事がなくなったのだ。
そのゲームを生み出した天
才は、全身全霊を捧げた作品が終わってしまう事で狂ってしまった。
会社を辞め、唯一そのゲームで1度も死ぬ事無く終盤まで攻略した、とある特殊な能力を持つ少年 エータを自らのゲームに閉じ込める。
目的は、自分が愛したこのゲームをクリアしてもらう事、また、自らのゲームの素晴らしさを世界に知ってもらう為、その攻略映像を配信する事だ。
歯止めが効かなくなった天才は、会社の都合や法律により実行できなかった、ログアウト機能の非表示や、1人1人のNPCに自作のAIを搭載し、もう一つの現実と言える世界を作ってしまう。
一方、その攻略配信を見た視聴者は大盛り上がり。この方法を使えば自分もクリア出来るのでは? と次々と後追いが増えていく。
目指すは、スキルポイントを貯めると手に入れる事が出来る、『知識チートVI』のスキル本だ。
その本には、このゲームを作った天才が秘匿している全ての知識が書いてあるようで、何億もの懸賞金が掛けられている。
そんな世界中から注目を集まる中、少年エータは小賢しい手段と特技を活かし、このゲームで出来た仲間達と共にゲームクリアを目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:38:08
11887文字
会話率:63%
主人公の名前はロード。緩やかに逆立つ金髪とエメラルド色の瞳を持つ10才の少年である。
レジェンドオーブ・スライムというスライムが勇者として世界を救う物語という絵本を愛読書に、その本に影響を受け自分も故郷であるストンヒュー王国の衛兵を志すよう
になる。
しかし、十九才となった彼はその夢を捨ててしまう。
ストンヒュー王国の使用人となったロードだったが、ある日悪い竜が突如として現れる。
それはくしくも自分の愛読書と同じ展開だった。
怪我を治療する能力を得ていたロードは王様の命令により、竜の被害に遭った村や街に支援活動をしに行く。
そんな中、オオカミである友人の竜が近づけない山があると知り、その秘密を王国に持って帰ろうとする。
しかし、その情報を持っているレオリカン王国の王に帰れと言われやむなく帰る。
そんな中、近づけるはずもないミャーガン山に悪しき竜が現れロードに向かって剣を持てという。
そうしてレオリカン王国の国宝竜殺しの剣を手に入れたろーどは悪しき竜を退治しに行くが、そんな中ある違和感を覚える。それは誰も命を落としていないことだった。
悪しき竜に刺さっていた黒き剣を引き抜き、元の赤い竜に戻したロードは竜が異世界から来たことを知る。
異世界に行ってみたいというロードだったが、行けば二度と元の世界には帰って来られないと釘を刺される。
そして、悪しき竜もいなくなったことで事件は解決したかに見えたが、その裏で暗躍していたのは魔王アグロ―ニ、赤き竜の力を奪い、ストヒュー王国をのとった魔王もまた異世界の住人だった。
赤き竜の活躍により王国の民は全員避難することに成功した。
そして魔王の言う秘宝玉という特異な宝石の情報を得るため旅のオオカミと共に物知りな亀のお爺さんの元へ向かう。そこで魔王や秘宝玉の話を知り、打倒魔王に燃えるロードだった。
異世界からやって来た最強の魔王アグロ―ニvs真の強さを持ち帰って来たロードの戦いが今始まる。
それがこれから続く長い長い旅の序章であるとも知らずに…
渾身の力作です。多くの人に読んでもらいたく投稿を決意しました。
もし読んでみてお気に召しましたらお気に入りの方をよろしくお願いいたします。
アドバイスなどがあればコメントの方でお願いいたします。…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:11:26
1132702文字
会話率:52%
とある惑星リエントでは、人類はバグという人の命を脅かす驚異と共に生きていた。
リエント北部をバグの魔の手から防衛しているD機関で生まれた双子の兄妹クノとシノは、生まれた直後には外界から隔絶されて、将来バグを殲滅する英雄になるようにと、特殊
な教育や訓練を強いられていた。
満足な食べ物も与えられず、訓練では失明しかけたり、骨が砕かれそうになったりと、毎日が命懸け。周囲の大人である機関の職員達は自分達を道具のように扱い、信用できるのは修羅場を隣で一緒に生き延び続けた兄妹の絆だけ。
そんな2人が7歳になった時のこと。
機関の代表を務める実の父親エクラシーは、英才教育をしてきた割には、強いものの最強には至れない中途半端な戦闘力のまま、成長が見られなくなった自分の息子と娘に見切りをつけた。
これ以上は訓練費用と時間の無駄・邪魔・不要と判断されて、クノとシノは廃棄処分と称され、捨てられることとなった。
リエント全体を統括している政府防衛省に連れていかれた2人は、殺されるのを回避するために抵抗をした結果、備えていたその戦闘能力と鍛え上げられた肉体を披露することとなる。
その力が政府に認められたクノとシノは、バグと戦うために改造された新人類賢者に加えられることとなった。
こうして、今度は人類を守るために命を懸けて戦うことになったクノとシノ。
新たに得た生活も戦い、命懸け―
そして、これすらも、エクラシーの思惑通りだった。
お互いが生きるため以外に戦う理由もなく、逃げることも許されない。
だが、そんな不幸でしかなかった兄妹が賢者になった途端に光が差していく―
同居人であるメイドのベルウィンとの出会いを皮切りに、ようやく【人】として扱われるようになったクノとシノは、自分達が戦う理由・守りたい存在を少しずつ見出し、信頼できるものを増やしながら戦っていく。
これは―そんな彼らや、共に戦う賢者たちがこの星からバグを滅ぼすまでを描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:10:02
397134文字
会話率:25%
トキソ国の騎士の娘のリーサ。彼女は王様に会うために王宮の女官を目指している。トキソ国では年に一度、朝駆けが行われる。リーサの父のガンジは一番乗りを勝ち取って王様に村の窮状を訴えようとする。だが専横を極めるドラス大臣一派がそれを阻止しようとガ
ンジを襲撃する。そのため走れなくなったガンジの代わりにリーサが走ることになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:10:00
82666文字
会話率:53%
(レンちゃん、冒険者になろ?)
(い、いきなりどうしたの? 冒険者って怖そうだし、めんどくさそうだから嫌だよ)
レオンは過去の夢を見る。
現実では思い出せない彼女の夢を。
ランド王国最年少でSランク冒険者に到達した<魔の刻>
のリーダー、レオン・レインクローズ。
僅か二年で最高ランクまで至った彼は……それから三年間全く冒険に行かなくなった。
「あいつはSランクの依頼についていけなくなった」
「仲間が依頼に出てるのに、恥ずかしくないのか」
「結局、仲間が強かっただけだ」
様々な噂が飛び交っている中、当の本人は……
「はぁぁぁ……やっぱりお風呂は最高だな」
拠点で悠々自適に過ごしていた。
ギルドから出る依頼は半年に一度しか受注せず、どれも簡単な依頼ばかり。
これなら噂通りの男なのだが……
彼は依頼に行かない理由があった。
*今作はカクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:09:17
585731文字
会話率:44%
王と執事その関係はただのそれではない。
王子が生まれた時から身代わり・替え玉となり王を守る役割を与えられた貴族。
そしてその伯爵家に生まれたローレライ。
ローレライは与えられた役割を順調にこなしていく。
そして王子が成人になった時、女性であ
るのに替え玉をしていたローレライのこれからの人生はどうなるのか。
転生したら不思議な人生を歩まなければいけなくなったローレライ。
けれどローレライは絶対に前世では経験することもないであろうその人生を楽しむのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:00:00
75589文字
会話率:40%
「嘘だ…こんな…」
灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」
炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。
怪物に降り注ぐ弾幕
はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。
そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。
怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。
「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。
僕は叫んだ。
「こんな結末は望んでいない!」
光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。
「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」
真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。
「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」
ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。
「記憶を消させてもらうぞ」
---
週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。
目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。
彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。
そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。
謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:00:00
4104162文字
会話率:35%
年末に行われる全国ネットの漫才コンクールで、香川県の高校生に通う素人の二人組み(鬼松と福家)が優勝した。
二人には小学一年生の時、全校生徒の前で予期せず辱められた経験があり、それ以来、赤面症と軽い対人恐怖症に陥った共通点があった。
小学三
年に上がる時のクラス替えで同じクラスになった二人は、似た境遇から親友になり、二人して木村サクラという女の子を好きになる。二人してサクラと同じ塾に通いだし、そこで数学講師の三島由紀夫に出会う。
三島は人と話すのが苦手そうな鬼松と福家を贔屓にし、三島を介して鬼松と福家はサクラと仲良くなっていく。
小学五年のクラス替えでも三人は同じクラスになったが、大きな変化としてまーくんという発達障害の生徒が転校してきていた。まーくんは何をするにも他の生徒たちには劣り、イジメの対象になった。まーくんの面倒を見るのはサクラの役目だったが、そんな優等生な振る舞いから妬まれ、サクラは陰口を叩かれ始める。
鬼松も福家もサクラは悪くないと分かっていながら、サクラを批判する言葉に反論できない。それを知った三島は嘆き怒って二人とは一線引くようになる。
ある日、まーくんが教室で排泄物を漏らすという事件が起こり、それを止めに入ったサクラもイジメの標的となった。
事件後サクラは腫れ物扱いされ、お漏らし事件はタブーとされるが、三島だけは意に介せずその話題に触れ、サクラの味方となった。
助けられなかったことを謝る鬼松と福家だったが、三島は許さず、「一日一回はサクラを笑わすこと」というミッションを二人に突きつける。それから鬼松と福家は笑いを研究し、日々サクラを笑わそうと努力する。対人恐怖症を克服し、人前でも研究した笑いの成果を発表するようになっていく。
鬼松と福家が漫才コンクールで優勝した年の大晦日。サクラと三島は、鬼松と福家が稽古に使っていた香川県総合運動公園の屋根がついた休憩所の下に居た。
正午を知らせるサイレンが鳴る。その音が細く聞こえなくなったところで三島が指を鳴らした。大きな柱の陰から鬼松と福家が現れる。人前で赤面することしか出来なかった二人が、六年十一ヶ月試行錯誤したネタが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:00:00
12587文字
会話率:21%
両親から愛されることなく生きてきたリリーフィア・ドルファン公爵令嬢。妹のみを愛する両親から少しでも愛されようと勉学に勤しみ、秀才と呼ばれるようになったが、子と比較される事を疎んだ父はより一層、リリーフィアを煙たがるように。
朽ちかけたドル
ファン公爵家を立て直せば見てもらえる……そう、病に倒れた父に変わり、寝る間も惜しんで書類にむかっていた。
そんな最中……「リリーフィア・ドルファン公爵令嬢。君を愛しております。婚約して下さい」と、ホズキ・オリーブ侯爵子息がリリーフィアに婚約を申し込んできた。
感情を忘れたリリーフィアを静かで共にいれば落ち着く。両親には疎まれる才も何が悪いのかと……自分を愛してくれようとする姿勢に、リリーフィアは婚約することを決意する。
ドルファン公爵家を建て直したら結婚することを約束し、漸く家を建て直したリリーフィアだったが過労により倒れてしまう。
起き上がることすらままならなくなったリリーフィアをホズキは「君のような奴を愛しているわけないだろう?」と罵倒し、全ては妹とホズキが結託し、立て直った家を乗っ取る為の計画だった。
後悔しながら死んだリリーフィアが再び目を覚ますと……過去に戻っていた。
2回目の人生では両親のためでなく、自分のために生きようと決めたリリーフィアだったが。
「リリーフィア嬢、愛しております」
次は王太子殿下からの溺愛コースなんて聞いてません!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:53:19
20046文字
会話率:32%
『2XXX年、地球に巨大な隕石が直撃します』
人々は隕石から逃れる為に
続々と惑星「オアシス」への移住を進めていく。
八割の人間が移住を終え、人気のなくなった東京。
それでも主人公は、地球を発てないでいた……。
退廃的な東京で、アンド
ロイドと恋する純愛物語。
【全六話・完結まで毎日二回更新!】
★★★
※本作品は過去に掲載していた作品を大幅改稿したものです。
※創作サイト、複数小説投稿サイトに掲載しています。
PV・フォロー・スター・本棚追加・スタンプ・コメント等、とても励みになっています。有難うございます。
もし少しでも文章や世界観を気に入って下さったら、他の作品も是非覗きに来てください。
主力長編ファンタジー「アリス事変」を連載中です。
https://ncode.syosetu.com/n6157ia/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:43:54
16049文字
会話率:41%
ある朝突然、月曜日が居なくなってしまった……!
居なくなった月曜日を探しに、各曜日の世界を巡る話。
擬人化した六つの曜日に惑わされ、導かれ、大切なものを取り戻しましょう。
※本作品は創作サイト「ことばかり」(https://sleepis
m.web.fc2.com/)「小説家になろう」「ノベルアップ+」「エブリスタ」に掲載しています。
※以前投稿していたものを手直しした【改訂版】です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-05 20:12:35
19881文字
会話率:31%
あぁ……どうしてこんなことになってしまったんだろう。
私は眠っている男性を起こさない様に、そっと寝台を降りた。
私が着ていたお仕着せは、乱暴に脱がされたせいでボタンは千切れ、エプロンも破れていた。
私は仕方なくそのお仕着せに袖を通すと、止
められなくなったシャツの前を握りしめる様にした。
そして、部屋の扉にそっと手を掛ける。
ドアノブは回る。いつの間にか
鍵は開いていたみたいだ。
私は最後に後ろを振り返った。そこには裸で眠っている男性の胸が上下している事が確認出来る。深い眠りについている様だ。
外はまだ夜中。月明かりだけが差し込むこの部屋は薄暗い。男性の顔ははっきりとは確認出来なかった。
※ 私の頭の中の異世界のお話です
※相変わらずのゆるゆるふわふわ設定です。ご了承下さい
※直接的な性描写等はありませんが、その行為を匂わせる言葉を使う場合があります。苦手な方はそっと閉じて下さると、自衛になるかと思います
※こちらの作品は「アルファポリス」「カクヨム」でも掲載しております(アルファポリスは先行投稿となります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:25:05
26812文字
会話率:36%
私には愛する婚約者が居た。リリーローズ。美しく、気高く、そして優しい。その名の通り、芳しい花のような。愛しい婚約者。
彼女が亡くなってもうすぐ一年。
あの日から、私はずっと暗闇の中だ。
彼女が居なくなった世界を、ただ、ただ生きている。 もう
私が笑顔になる日は来ない。
※ゆるふわ設定です。私の頭の中の異世界としてご覧下さい
※後味はあまり良くないかもしれないです
※温かい目でご覧ください
※この作品は「アルファポリス」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 20:16:55
14181文字
会話率:12%
禿(とく)王朝は滅んだ。
四百年以上も続いていた膨大な國は、一夜にして滅んでしまう。皇帝が暗殺され、政が行われなくなったからだ。
誰が何のために、どうやって殺したのか。それすら謎のまま、月日は流れていった。
國の主がいなくなって
から数ヶ月後、仙人になるための試験が行われることとなった。それに参加したのはふたりの青年で、どちらもが含みを持っている。
明るくて気さく、誰とでもすぐに仲良くなれる黒髪の青年爛 梓豪《バク ズーハオ》。
美しいけれど儚げな銀髪の青年、全 紫釉《チュアン シユ》。
ふたりは互いに相棒となり、昇格試験へと挑むことになった。
出された数々の課題をクリアしていくと同時に、ふたりの過去や謎も明かされていく。
そして徐々に惹かれ合っていって……
架空の古代中国を舞台にした、美しい青年ふたりの恋、そして國に潜む皇帝暗殺の謎を描く中華BLミステリーです。
焦れったくてキュンキュンするかもしれない、ふたりの初々しい初恋物語。そして昇格のために深めていく絆は、彼らの過去と心を結びつけていく。
「お前ら、もう付き合っちゃえよ!」がモットーな、ふたりの無自覚いちゃコラ中華BLです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:04:29
113086文字
会話率:39%
※冒頭抜粋
ワタシには霊感があるらしい。「あるらしい」と、忌避感のある言い回しで、明文化を避けるのには訳がある。鏡越しに自分の姿を手取り足取り、他人と共有するような手軽さに欠ける霊という存在は、舌先三寸でいくらでも飾り立てることが出来る
からだ。つまり、真偽を叩き台に上げて舌鋒鋭く言い合うだけの徒労なる時間が待ち受けており、幼少期から今日に至るまで建設的な意見の交わし合いに発展したことが一度たりともなく、苦渋を飲んでばかりの経験から、自ら率先して霊の存在を発信することがなくなった。だからワタシは、怪談話の中心となる「霊」について悍ましげに語られた瞬間、さめざめとした眼差しを向けがちだ。
18時更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
7559文字
会話率:48%
強力な魔法を扱える者によって統治された、統一国家エレメント。
その地で、地水火風、それぞれの魔法をもって領地を治める四大貴族は、領内の異種族を弾圧しながら、人間本位の社会を作り続けていた。
そのうちの一角、『火焔のヴェルメリオ』の長
女として生を受けたフルール・ヴェルメリオは、四大貴族であるにも関わらず、生まれながらに魔法がほとんど使えない少女だった。
フルールは、陰で家族やメイドに馬鹿にされながらも、脆弱な魔法や時代遅れの剣術の鍛錬を繰り返す。
実らぬ努力。
見て見ぬふりをするしかない異種族の弾圧。
家族や周囲の侮蔑の視線。
そうしたものに囲まれて、彼女は育った。
四大貴族の令嬢として、期待された役目の一切を果たすことができなかったフルール。
彼女は父親から、同じように『とある事情』から魔法が使えなくなった四大令嬢、スノウ・リアズールとの政略結婚を命じられる。
魔法が使えない二人は、家や魔法主義社会から見放された身として、傷を舐め合うように日々を過ごしていた。
そんなある日、フルールとスノウは、四大貴族の支配からの解放を目指すレジスタンス、『エンバーズ』と巡り合う。
しかも、彼らは革命を成せずして志半ばで死んだ祖父、フレア・ヴェルメリオの意志を継ぐものだった。
仮初の安寧か、不安に追われる逃亡か、それとも…。
彼女らは、決断を迫られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
233012文字
会話率:37%
時はU・C《統一歴》53年。
未だに西暦だ東暦だなんて言ってると、差別だ時代遅れだなんて言われてしまう。
なにせ子供の頃に夢見たあれやこれやが、今や現実のものとなってしまって久しい。
時の“|魔導帝《ジ・マギカ》”により、もはや伝承と
化していた魔導工学の知識が確立され、〈|魔動人形《ゴーレム》〉の生産技術が広く世に広まり、世界は|文明開化《ブレイクドーン》の産声を上げた。
未だ|魔物《モンスター》の|蔓延《はびこ》る辺境の地も、屈強な|鋼鉄騎士《アイアン・ゴーレム》によって警備され格段に安全となった。
農民達の貧困、そして人離れによる食糧不足も、疲れ知らず休み要らずの|作業用小型人形《パペットマン》によって解決した。
各都市を結ぶのは、馬より速く、魔獣より強力な|魔導列車《オートケージ》。
街のあちこちに放たれている|人工水魔《スライムドール》によって、道路は清潔に保たれ、ここ数年は大きな|流行病《はやりやまい》もなくなった。
それでも、この世界の知と繁栄は留まることを知らず、まだまだ技術と文明は加速していくだろう。
そして同時に、それは人の欲望も加速度的に深くなっていくことを意味している。
果たして、私の選んだ道は正しかったのだろうか。
願わくば、この子の未来が幸せなものになって欲しいものだ。
──マーリン=オクスレイ
そして数十年後、物語は、とある王国の貧民街から始まる。
蒼き|魔血《エーテル》と紅き血液が交わる世界の魔導活劇、開幕と相成ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
51353文字
会話率:24%
この世界、ステラには国が一つだけ存在する。国の名も世界の名前同様、ステラ。
この世界ステラが小さいわけではない。世界全てが一つの国なのだ。
そんな広大な土地を治めるのは『ポラリス』と呼ばれる羅針盤(王)と、その下につく『十二星座』と呼ばれる
十二人の臣下。その十三人を合わせてこの世界の『トップ』と呼ぶ。
ポラリスはこの世界に存在する四つの属性魔法全てを操ることが出来、更に上に立つ人間性も必要である。そして十二星座全員が認めた者しかなれない。この世界を治めるからには、条件も厳しくなるというもの。
そして十二星座は、それぞれの星座を襲名している人物から代々受け継がれるものである。ただし、それぞれ何かに秀でていなければならない。(まあ、主に戦闘面であるが)
そんな世界ステラで、初代に次いで有名な世代があった。小さい子から老人まで皆が知る世代。その名も『××の十二星座』。
その世代のことは小説や絵本などになってまで後世に根強く伝わっているくらいなのだから、相当の人気だったのだろう。
何故そこまで有名なのか。それは十三人とも美形揃いというのもあるが、この代の十二星座はとにかく世界が平和であることに力を注いでいたからだ。だからこそ、国民は当時の彼らを讃える。
これはその『××の十二星座』の時代のお話である。
───
※主要キャラ十二人は全員主人公が大好きです。しかし恋愛要素は多分無いと思われます。
※最初の『十二星座編』は主人公を抜いた主要キャラ目線で進みます。主人公目線は『一章』からです。
※異世界転生者(異世界語から現代語に翻訳できる人)はいません。なので物の名前は基本現代と同じです。
※一応主要キャラは十三人とも一人称が違います。分かりやすく書けるようには努めますが、誰が話しているか分からなくなったら一人称を見ていただけるとなんとなく分かるかと思います。
※一章よりあとは、話数に続いて名前が書いてある時はそのキャラ目線、それ以外はマロン目線となります。
※アルファポリス、カクヨム、ノベプラにも重複投稿しています。
※なろうに投稿し始めた時点で、他サイトで投稿していた時の題名と少し変わりましたが、中身は変わりません。他サイトでも題名を変更し、統一させました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
121235文字
会話率:52%
五〇年前、突如ダンジョンの出現した世界で、主人公「蔓木 剣一」は冒険者として活動していた。だが新たに施行された改正法により、ずっとスキルレベルがあがらない剣一は今までのパーティとは一緒にいられなくなったばかりか、まともにダンジョンに潜ること
もできなくなってしまった。
それでもめげること無く活動を続ける剣一だったが、賢さ担当の親友から離れてしまったばかりに、あっという間に色々なトラブルに巻き込まれて……その先に何が待っているのかは、今はまだ誰も知らない。
※この作品は複数サイトにて同時掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
261720文字
会話率:66%
引きこもりニートという言葉が珍しくもなくなった近年、その中のひとりである天原忍は部屋で眠っていた。
昨晩も遅くまでアニメを聞き流しながらぼうっと時間を過ごした。
無価値な努力を積み重ね、何一つ報われなかった。
話したくもない人生
、諦めた人生。
死ぬことも叶わず、生きる気力もない。
ある日、気がつくと、神の世界にいた。
トラック事故、召喚、話題の異世界転生に対して忍は思う。
なんて不運なんだ、もう一度苦痛にまみれた人生を生きろというのか。
嫌だ、嫌すぎる。
これは、ファンタジー異世界に召喚された男がブラブラしながらなんとなく過ごしていく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
207028文字
会話率:36%