地球温暖化が地球沸騰化に変わったある日を境に蒼海は泣き崩れ、大地は笑い喜び、天空は怒り狂った。
それに対抗しようと、人類は数え切れないほどの研究と実験を行(おこな)ってきた。
しかし、自然の前には歯が立たなかった。
二〇五二年各国の首相・
大統領はその窮地から国を遠ざけるため、ある策を考えた。
自分たちの考えうる限りの『最強の人間』を闘い合わせるというものを_____
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 13:29:21
41423文字
会話率:35%
転校したボクの隣に座っていたトオルくん。
雨の日になると、トオルくんを迎えに来る女の人は誰?
最終更新:2025-07-24 08:10:12
2915文字
会話率:10%
世界は恐らく『偶然』の力学によって突き動かされている。
どんなに美しく愉快な喜劇も、どんなに陰惨で憂鬱な悲劇も、偶然という作用によって引き起こされた流れなのかもしれない。
そして面白いことに、たった一つの偶然が巡り巡って世界をひっくり
返すこともある。
ーー少女が内に秘めた復讐は、きっと世界を変えうるものだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:59:03
16262文字
会話率:51%
平和な花の国『可憐王国フラワ』で暮らす少女リンは、曰くその身に『自然界(セカイ)』を宿す『界法師(かいほうし)』だ。
その強大で多種多様な力は世の中の為……とは思わないが、他人や自分の為、花を出したり果物を出したりと、平和で平穏な日々に
合わせて使っている。
そんなある日、リンは自身に隠された秘密と運命を知ってしまう。ちっぽけだと思っていた自分自身と、界法師としての力。それは世界すら変えうるもので、同時にリンを手に入れようとテロリスト集団『アイン教』が動いていると知る。
世界の秘密と、自身の秘密。
かつての楽園は滅び、飼い主を失った小鳥は鳥籠から出なくては生きられない。
そしてリンは平和な『セカイ』での安住から険しくも美しい世界へと踏み出す。たとえ外の世界がどれだけ醜く美しいと畏怖してなお、止まることは許されない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:00:00
42149文字
会話率:38%
寒冷地の高山でひっそりと暮らす獣人「アストラ」のもとに現れたのは、火星からやってきた少女「フーリエ」と彼女を追う謎の女性「マリナ」だった。
かつて莫大な経済効果その星は、隕石衝突に端を発する全球凍結によって存亡の危機に瀕していた。
その中で
唯一凍結を免れ、赤々とそびえる巨山「オリンポス」を人工噴火させ、火星全体を再加熱する作戦を立てたマリナ。
「私と一緒に来て。共に火星を、私の故郷を救ってほしい」
凍結した火星の過酷な環境に耐えうる獣人のアストラはマリナの手を取り、「両親に会いたい」という純粋な願いを持つフーリエとともに、空の彼方への一歩を踏み出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 12:10:27
33399文字
会話率:52%
あめあめふれふれとうさんがー
じゃのめでおむかえうれしいなぁー
ぴっちぴちちゃぷちゃぷ
ランランラン!
最終更新:2025-07-03 21:08:38
717文字
会話率:30%
"何か"を失くした勇者はそれでも立ち上がり、世界を救う為に戦う
記憶喪失の状態で目が覚めたアグレイアスは、魔法が扱えなかった。この世界の基盤となっている魔法が扱えない彼は、それでも今の自分の前の事を知るものを探り始める
。しかしそれは、この世界を変えうるきっかけに過ぎなかった…不意に挟まる見知らぬ記憶、過去の自分を求め、世界を歩く物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:00:00
5479文字
会話率:62%
◆魔法が大好きな落ちこぼれ神子と魔法使いが嫌いな捻くれ魔術教師が、楽しく明るい学園生活を手に入れるまでの話◇
聖峰の奥。
ハジャ湖と呼ばれる湖近くに暮らすヴァルターの元に、師匠から一通の手紙が届いた。
王都の魔法学園に向かってほしい
、と。
「学園? 今更そんなもん通って何になんだよ」
ヴァルターの魔術師としての才を認めたのは、他でもない師匠ではないか。
それに何より、『魔法学園』というのが気に食わない。
彼処は、魔法使いの巣窟だ。
『君にはそこで、教師として魔術を教えて欲しいんだ』
「……うーーわ」
考えうる限り最悪の未来図である。
しかして、生来負けず嫌いで短気なヴァルターは、師匠の挑発に乗って学園で教鞭を取ることとなる。
『君ならきっと、彼女を助けてあげられるって信じてるよ』
ひっそり記された手紙の文言は、ヴァルターには届くこともなく握り潰された。
【交互に視点変更が入って進みがちな話です。
◇→魔術教師視点 ◆→神子視点】
【不定期更新です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 22:36:26
155092文字
会話率:26%
世界は、もう壊れている。
そう言い放つ乙女、神代セリカは、異界の力と融合し、“新たな世界”を創ろうとしていた。
犠牲をいとわず、あらゆるものを破壊するその力は、もはや世界を作り変えうる可能性がある。
それに立ち向かうのは、ひとりの探偵──
ナズナ。
仲間の祈りを背負い、世界を「守る」選択をした少女。
祈りか、破壊か。
信じる力か、壊す力か。
正しさをめぐってすれ違ったふたりの道が、ついに交差する。
過去も、未来も、想いさえも呑み込む最終決戦の先に、
待つのは、祝福か、それとも──絶望か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 15:13:53
6042文字
会話率:28%
16世紀末。若き錬金術師エリアスは、亡き師の工房と難解な研究記録を引き継ぎ、真理の探求を志す。しかし、パトロンである辺境伯からは「貴金属の生成」という非情な要求を突きつけられ、研究資金の枯渇と成果へのプレッシャーに苦悩する日々。
そんな中
、エリアスは師が封印した危険な実験記録の中に、未知の化学反応への可能性を見出す。それは、黄金とは異なる、だが世界を変えうるかもしれない「力」の片鱗だった。
薬草師の娘カタリーナの支えを受け、危険な実験に身を投じるエリアス。だが、彼の前には、華やかだが胡散臭い宮廷錬金術師バルテルミーの妨害、権力者の思惑、そして自らの研究が生み出す物質の恐るべき性質が容赦なく立ちはだかる。
偽りの奇跡と、地道な探求の果てに見いだす真実。これは、富や名声ではなく、純粋な知的好奇心と人間としての尊厳を懸けて、近代化学の夜明けを照らそうとした人々の、苦悩と希望を描く歴史ドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 15:00:00
22876文字
会話率:44%
嵐の海、荒れ狂う波。生還した男は砂浜で目覚め、未知の島でのサバイバルが始まる。男は何者かに追われ遺物を見つけ、その遺物を巡り様々な勢力が争う。遺物の力は男と島の命運を変え、さらには人類の存亡をかけて物語は歩き出す。その力が与えうるは繁栄か滅
亡か・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 16:35:05
22453文字
会話率:22%
こっちにしました。下は本編のあらすじです。
そこは古びた石造りの小さな温泉宿だった。MP回復の湯が名物だが、ご存知のようにある程度の魔法は札やコインによっていつでも誰にでも使える。にもかかわらず客は引きもきらない。
部屋は二階も合わせて
六部屋しかないが、どこも行き届いた手入れがなされ、家具調度に床までも丁寧に磨きこまれ鈍く深い色で光っていた。清潔で、質素な装飾は、例えば一時のいろどりの切り花ではなく、鉢植えの魔法の花が窓辺に置かれている。壁に掛けられた絵の中の人物も客にやさしく微笑みかける。客用の小物……タオルや櫛や石鹸などにもさまざまな魔法が込められていて、それらを家に持ち帰り、やがて魔法の効果が切れるとまたこの宿に行きたくなるようになっていた。が、それらを求めることが目的でなく、何度も宿を訪れる人も多いと聞く。魔法はMPによって管理されるが、心を込めるとは、時間によって効力が消えうせるものではないのである。
旅人は孤独であり、放浪に身をやつし、いつも通り過ぎてゆく。体力の回復だけならば、王国の仕組みの適当な場所でいつでもできるようになっている。しかし、どんな人にもつかの間の休息は必要である。ここはあらゆる人にひとときの癒しを提供する魔法の宿だった。たとえ二度と消えることのない傷を抱えていたとしても……。
※
それはともかく、そんな宿のレストランは、地元の人たちが集い語らう場になっていた。きょうも寡黙な亭主がつくる珍しい料理に舌鼓を打ちながら、馴染みの面々が果実酒を傾けながらどうでもいいようなことで話に花を咲かせている。
今日も今日とて、若女将が女学生だったときの昔の同級生が訪ねてきて……。
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最終更新:2025-02-16 21:22:54
26784文字
会話率:0%
そこは古びた石造りの小さな温泉宿だった。MP回復の湯が名物だが、ご存知のようにある程度の魔法はコインによっていつでも誰にでも使える。にもかかわらず客は引きもきらない。
部屋は二階も合わせて六部屋しかないが、どこも行き届いた手入れがなされ
、家具調度に床までも丁寧に磨きこまれ鈍く深い色で光っていた。清潔で、質素な装飾は、例えば一時のいろどりの切り花ではなく、鉢植えの魔法の花が窓辺に置かれている。壁に掛けられた絵の中の人物も客にやさしく微笑みかける。客用の小物……タオルや櫛や石鹸などにもさまざまな魔法が込められていて、それらを家に持ち帰り、やがて魔法の効果が切れるとまたこの宿に行きたくなるようになっていた。が、それらを求めることが目的でなく、何度も宿を訪れる人も多いと聞く。魔法はMPによって管理されるが、心を込めるとは、時間によって効力が消えうせるものではないのである。
旅人は孤独であり、放浪に身をやつし、いつも通り過ぎてゆく。体力の回復だけならば、王国の仕組みの適当な場所でいつでもできるようになっている。しかし、どんな人にもつかの間の休息は必要である。ここはあらゆる人にひとときの癒しを提供する魔法の宿だった。たとえ二度と消えることのない傷を抱えていたとしても……。
それはともあれ、そんな宿のレストランは、地元の人たちが集い語らう場になっていた。きょうも寡黙な亭主がつくる珍しい料理に舌鼓を打ちながら、馴染みの面々が果実酒を傾けながらどうでもいいようなことで話に花を咲かせている。
今日も今日とて、若女将が女学生だったときの昔の同級生が訪ねてきて……。
上は『異世界旅館』のための前文です。挿話のようにしか入らないのにメインのような扱いの旅館。冒険譚は子供たち、アニキたち、王女も過去に……。
こっちは設定です。創作に興味ない人は物語のほうをお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 19:39:52
20101文字
会話率:0%
そこは古びた石造りの小さな温泉宿だった。MP回復の湯が名物だが、ご存知のようにある程度の魔法は札やコインによっていつでも誰にでも使える。にもかかわらず客は引きもきらない。
部屋は二階も合わせて六部屋しかないが、どこも行き届いた手入れがな
され、家具調度に床までも丁寧に磨きこまれ鈍く深い色で光っていた。清潔で、質素な装飾は、例えば一時のいろどりの切り花ではなく、鉢植えの魔法の花が窓辺に置かれている。壁に掛けられた絵の中の人物も客にやさしく微笑みかける。客用の小物……タオルや櫛や石鹸などにもさまざまな魔法が込められていて、それらを家に持ち帰り、やがて魔法の効果が切れるとまたこの宿に行きたくなるようになっていた。が、それらを求めることが目的でなく、何度も宿を訪れる人も多いと聞く。魔法はMPによって管理されるが、心を込めるとは、時間によって効力が消えうせるものではないのである。
旅人は孤独であり、放浪に身をやつし、いつも通り過ぎてゆく。体力の回復だけならば、王国の仕組みの適当な場所でいつでもできるようになっている。しかし、どんな人にもつかの間の休息は必要である。ここはあらゆる人にひとときの癒しを提供する魔法の宿だった。たとえ二度と消えることのない傷を抱えていたとしても……。
※
それはともかく、そんな宿のレストランは、地元の人たちが集い語らう場になっていた。きょうも寡黙な亭主がつくる珍しい料理に舌鼓を打ちながら、馴染みの面々が果実酒を傾けながらどうでもいいようなことで話に花を咲かせている。
今日も今日とて、若女将が女学生だったときの昔の同級生が訪ねてきて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 19:28:00
264730文字
会話率:54%
シミュレーションゲームの脳筋ラスボス、ジュダン・バーミリオンに転生してしまった元フリーターの主人公。
腐敗した国の大将軍ジュダンには当然、悲惨な最後が訪れる未来しかなかった。
生き残るため、前世でやりこんだゲーム知識を活かして、主人公は大将
軍の職を平穏無事に辞すことに成功する。
部下達にもそれぞれ、考えうる限りの最高の再就職先を用意したジュダン。
これでひと安心と、辺鄙な森でゆるFIRE生活を満喫しようとするジュダン。しかし彼の元にはなぜか彼を慕う元部下達がひっきりなしに訪れて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 08:34:20
6869文字
会話率:25%
三百年前。
闇黒の流星が、ワルド=ガング王国の北にある山脈に墜落した事から……全ては始まった。
流星が墜ちた場所に発生した謎の〝孔〟と、そこから時折這い出してくる謎の敵性生命体……通称『異相獣』に対抗するため、ワルド=ガング王国はそ
れらと、長い長い戦いを繰り広げた。
しかし現在、そんないつ終わるとも知れない戦いの行方を変えうる、究極の兵器がワルド=ガング王国でついに開発され……異相獣達と将来戦う事を宿命付けられた少年少女の内の、五人の少女達が、それを以てして異相獣に立ち向かう!!
果たして、国家の……少女達の運命は!?
そして〝孔〟と異相獣はいったい何なのか!?
ただの戦闘美少女モノでは終わらない(かもしれない?)まさかな異世界系戦闘美少女戦記、始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 09:00:00
8412文字
会話率:31%
300年前。
闇黒の流星が、ワルド=ガング王国の北にある山脈に墜落。
そして、墜ちた場所には謎の〝孔〟が発生し、時折その〝孔〟から謎の敵性生命体……通称『異相獣』が這い出して来るようになった。
以来ワルド=ガング王国は、それらとの戦
いを続けてきた。
そして300年後。
謎の〝孔〟や異相獣との戦いを変えうる、究極の兵器がワルド=ガング王国で開発されて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-11 00:00:00
18550文字
会話率:37%
突然地獄の使者であるお迎えうさぎの【きなこ】に、地獄の手違いで死んだことを伝えられた【暁月進】
彼が生き帰るためにはある貧乏神を一人前にすることが条件だった、、
果たして暁月進は貧乏神を一人前にして、生き帰ることができるか!?
最終更新:2024-10-09 01:20:34
590文字
会話率:28%
相崎玲子には悪癖がある。自分では制御できずに悪態をついてしまう。そんな彼女に、みんなは近づこうとしない。しかし、学校一のイケメン佐々原洋平だけはそんな彼女に、毎日話しかけるのだった。自分と一緒にいては良からぬ噂をたてられると、佐々原を遠ざけ
るのだが…………。担任の先生の助言もあり、相崎玲子は徐々に変わり始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 15:27:48
9233文字
会話率:29%
もちろん、僕は日本語が分かる。
最終更新:2024-10-04 17:20:02
4853文字
会話率:40%
そのことで副会長の視線が気になる……
最終更新:2024-09-12 17:21:48
2591文字
会話率:49%
異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件
について詩を書いてみました。
作中に登場する詩、歌を紹介するパターンもあります。
最終更新:2024-10-02 01:27:03
6748文字
会話率:21%
春の日差しに誘われて
目のまえ浮かぶは
夢か現か
遠い故郷変わらぬが
変わるは人の
心ばかりか
最終更新:2022-04-22 23:56:38
434文字
会話率:0%
とある東の島国ヒイズル。
畳の産地としても有名な街、ヤチロ。
そんな街の畳の名店として有名なコーザで将来を嘱望されていた畳職人フォルノ。
親方の一人娘アユカとの結婚を目前にして……
ヤチロ中の畳を一手に仕切るクラヤ商会の二男オキマジがアユ
カに横恋慕したために……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 01:10:54
461文字
会話率:0%
あおうえい
いえうおあ
キーワード:
最終更新:2024-09-22 02:55:44
213文字
会話率:0%
「悲しいことは昨日まで♪ 今日はきっと良いことがあるわ♪」
目下、継母ブルチャスカとその娘アンジェルに、芋の皮剥きやら食器洗いをさせられている私、ユキファールム。
「こんなことも出来なければ、将来とっても困るわよ」
「そうよ、ユキファー
ルム。私達は貴女のことを思って仕込んでいるんだからね」
うぬぬ、2対1では流石に勝てない。
けれど彼女達は、意地が悪い訳じゃないの。
ただ家事をさせられるだけなの。
その様子を見て、執事アーントや侍女のバタフライは目を輝かせていた。 “素晴らしい教え方です” “本当に良いタイミングでした。姫様は私の言うことは聞かないのです。 「バタフライがやってよぉ」 と甘えてくるのです。可愛いくて駄目なのよ” とか言いながら、ブルチャスカの方を向いている。私が頑張っているところは、目に入らないのかしら?
まあいいや。この2人はもう高齢で、私から見たら祖父母に近い年齢だから、今さら文句も言わないわ。孫のように可愛がって貰ったもの。
それにしても、私に家事なんてさせてどうするつもりなんだろう。目玉焼きさえ焦がすし、味付けはいまいちだし、彩りも美味しそうじゃないし。まあ、何とか煮炊きは出来るようになったけど。
お掃除はハタキをかけて、箒で床を掃いて、水ぶきするのよね。
後はお洗濯。水仕事は指先が荒れるから苦手なの。ささくれとひび割れが酷いわ。洗ったものは重いし、干すのも大変だもの。
どうして私にさせるのかしら?
「お嬢様、私共はここでお別れです。ここから先はお一人で行って頂きます」
「私達はここで敵を迎えうちますから、お嬢様はこの先にある家で一人で隠れていてください。屋敷には生活用品が、庭には野菜も植えてありますから。庭にかかっている網は外しては駄目ですよ。動物避けですからね」
にこやかに笑っているアーントとバタフライだが、彼らが着ているのは鎧だった。
「なによ、その鎧は? 貴方達はもうお年寄りでしょう? 一緒に逃げましょうよ」
私は彼らも一緒に行こうと誘った。
けれど、首を振りここに残ると言う。
「姫様の幸福だけが私達の願いです。その幸せを壊さないで下さいませ」
「さあ、行くのです。必ず迎えに行きますから」
「あぁ………きっとよ、迎えに来てね」
私は真剣な様子の彼らに逆らえず、城裏のずっと奥山にある、二人の言う家屋を目指した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:08:46
11376文字
会話率:19%
人類がさまざまな惑星に進出し、暮らすようになって二百年の年月が経過しようとしていた。
中でも惑星スルーズはその豊富な資源から、別の惑星に住む元地球人や、その他外敵生命体(エイリアン)から狙われていた。
襲いくる敵に対して防戦一方だった
防衛軍だったが、スルーズの深くに眠っていたヒューマノイド態の生物『機巧人』の登場によって戦況は好転する。
機巧人は魂の波長が合う人間を己の搭乗者とし、共鳴することで人型戦闘兵器に変化する。変化した彼らは絶大な戦闘能力を誇り、宇宙空間にも耐えうる外的生命体の外殻すら容易く打ち砕いた。
◼︎◼︎◼︎
スルーズのギクボーに暮らす女子高生ミヤは、外敵生命体強襲からの避難中に、古い機巧人の少女ムラクモを見つけ、目覚めさせてしまう。覚醒したムラクモに搭乗したミヤは、町、友人、家族を守るべくしてがむしゃらに戦いに身を投じることになった。
防衛軍に入ったミヤとムラクモはすれ違いながらも、絆を深めて戦果を上げていく。
防衛軍の思惑、機巧人の秘密、侵略者たち、新たに襲い来る敵──小さな日常を、己の世界を守るためミヤたちは必死に命を燃やして駆け抜ける。
変身ロボ×シスターフッド×青春
一話:全体ストーリー
二話:一話シナリオ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 09:19:23
8483文字
会話率:43%