荊州領有をめぐる呉蜀の争いの末に、荊州軍事総督関雲長は臨沮において落命した。
無類の武勇を誇りながらもその生来の傲慢ゆえに人心を失い、味方の裏切りによって戦いに敗れた関雲長は、死を迎える間際において深い失意の底で己の愚かさを悔悟した。
何
故、全てを失ってしまったのか、その全ての責の遠因が己の内にあることを理解したためだ。
「もしも仮に、次の命があるのならば———」
そして戯言のような願望を抱いた。
「今度こそ己が天命を全うしたいものよ」
こうして関雲長は異世界に転生した。
———新たな天命を得て、それを全うするために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 21:40:41
70982文字
会話率:36%
『こんにちは! 妙高型重巡洋艦の一番艦、妙高です! 妙高は今、コスタリカにあるプエルト・リモン鎮守府、長門様が率いる第五艦隊に所属しています。親友の高雄やちょっと変わった信濃、駆逐艦の峯風ちゃん、涼月ちゃん。頼れる仲間と一緒に、人々を守るた
め、人類の敵アイギスと日夜戦いを繰り広げています! 今日はちょっと変わった任務で――高雄、危ない!! え……? 長門様、どうして……?』
『我々人類は本当の意味で機械を操れてはいないのです。我々は常に計器で機械の状態を把握し、ボタンやレバーで間接的に制御している。だから私は、機械と人間とを直接に繋ぎ合わせ、五感のように機械を把握し、手足を動かすようにそれを動かせる、そんな方法を研究しているのです。東條参謀長殿、いかがですか?』
『マイン・フューラー(我が総統)、命令を。スターリンもチャーチルも、我が艦載機で雑作もなく殺してやりましょう。――え? どっちも殺さないで欲しい?』
『タヴァーリシ(同志)スターリン、御命令を。我らが祖国を侵す敵は全て、この私が殲滅いたします。――決して沈んではならない、ですか。無論、政治的に私が沈むわけにいかないことは――そういうことではない?』
『――船魄(せんぱく)。それは軍艦を自らの手足のように操る少女達。艦が肉体であるのなら、私達はその魂。艦そのものである私達が操る軍艦に、人間が対抗することは不可能に近いわ。人類が最初に手にした船魄は、日本がフィリピン沖海戦で投入した瑞鶴、つまり私ってわけ。私は日本を守るためアメリカと戦い、奴らから全てを奪ってやった。その代わりに何もかも失ったけど。この話、聞きたい?』
本作のメインテーマは、あくまで史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。
新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またブックマークや感想などよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 19:03:12
204342文字
会話率:70%
一生懸命頑張りながらも結果が出ない、つい誰かと比べて自己嫌悪に陥ってしまう、何かに挑戦したいと思いながらもいざとなると自分には無理とあきらめてしまう。
そんな何となくうまくいかない日常から、一歩先に進みたいと願うあなたに届けたい。
物語や言葉に寄り添うことで、癒しや感動を感じてもらえれば、そんな想いを文章に込めました。
人が人に優しくありたいと想う。顔も知らない誰かの幸せを願う。現実はそんな甘いもんじゃないけど、そんな優しい世界があるのなら...。
【大人になった君に贈る大人のためのファンタジー小説】 永遠の人魚姫
アンデルセン童話「人魚姫」をちょっと違う角度で描いてみました。世界は愛で満ちている、そんな愛のあふれる物語を描いています。
◎pixiv(ネームc-lab)でも公開しています。
◎無断転載禁止。上記サイト以外では投稿しておりません。
◎週一(日曜)で投稿しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 17:00:00
376233文字
会話率:43%
始めて来る町、よく知らない親戚。
私はここでひと夏を過ごす。
安心して帰れるところがあるのなら、きっとただ楽しいだけの日々。
──愛されている、必要とされている自信が欲しい。
最終更新:2024-05-11 10:50:00
37065文字
会話率:36%
「女に愛されたい」と願い死んだ男は異世界で運命の出会いをする。しかしその女には心に決めた愛する王子様がいた。
『わがおろか』これは我がままにもほどがある女と、愚かにもほどがある男の物語。男主人公視点と女主人公視点で進行していきます。
男
主人公
「俺は女にフラれ絶望死したが童貞であったため異世界に転生することができた。
与えられた試練は『女に愛されよ』だ。
するとこの転生先の世界には俺を愛してくれる女が一人はいるということか!
最高だ! 可能性があるのなら俺は心の底から頑張れるよ!
前世ではそんな可能性が皆無だったからね!
おっ! あそこに悪党に襲われ貞操の危機な美少女が!
ということはあれが俺の嫁! そうに決まっている!
なになに? 私には使命がある?
お任せあれ! 命を掛けて君を守りそして共に使命を果たそう!
だってそれが俺の存在そのものだもの!
さぁ冒険だ! 君と俺の幸せな未来に向かって、レディゴー!」
女主人公
「私は性悪女のせいで王子との婚約を破棄させられ、辺境に追放となり挙句の果てには力までも封印されてしまう最低最悪な状況に陥った。
こうなったのも私が性悪女の王子暗殺計画の陰謀を知ってしまったからだ。
ああ王子よ! おお心から尊敬する愛しの王子!
たとえこの身がどうなろうとも、あなたのことは私が御守りいたします!
偽王妃になろうとしている性悪女の陰謀を打破した暁には私こそが真王妃となってあなたと結ばれるのです!
えっなにこのおじさん? 私の力になりたいって?
うーむなんか不気味だなこいつ。
まぁきっと私が美人で好きになったから力になりたいわけよね。
ならば王子のためにあなたの力を借りましょ。
そう考えるとこんなに都合のいい存在はいないわね。
あなたの使命は私が王妃に返り咲くことを手伝うこと。
でもこのことを教えるとそのやる気が失われるから秘密にします!
なに? それはよくないって? 良いのよ、そんなの、こんなの。
だってこいつは私に惚れているんだからさ!」
全111話の週5投下で月火木金日のお昼12時頃に投下。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 07:25:06
124028文字
会話率:39%
いつからだろう
きっと生まれ持っての性質だったんだね
幼き日の記憶
心が弱くて、不安定で、誰にも言えなくて
他人と自分が違うモノに思えて
一人で悲しくて、抱え込んで、泣いていた
触れたら壊れそう
消えて無くなりそう
ニ度と同じものにはならな
い
そんな繊細な心
ガラスの心
だけど、自分で自分のことを気がついてなかった
僕は僕のことを当たり前のことだと思っていたけど
そうじゃないのかもしれない
不器用だけど
人に合わせられないけど
僕にしかない良さがあるのなら
それを表現しよう
この世界で折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-10 22:00:01
2584文字
会話率:0%
そこは、こことは異なる世界。自分の才能、適正にあった職を選ぶことで神の祝福を得られる世界。
人を先導出来る才能があるのならば貴族へ。経済への理解が深いならば商人へ。そして、多々買うものであれば、剣士や弓士に。
しかし、適正の職がな
く、しかし勇者、英雄に憧れる少年が一人、ここにいた。
その名はトーゼツ·サンキライ。
彼はその馬鹿にされながらも、夢のへと走り続け、多くの人々を守るために冒険者として魔物と戦っていた。
そんな彼が英雄となるまでの物語である!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 13:10:11
296061文字
会話率:28%
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛の予定です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品はアルファポリスでも公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 21:00:00
199360文字
会話率:41%
百人一首があるのなら、一人百首があっても良いのでは?
最終更新:2024-05-08 07:00:00
7075文字
会話率:53%
葛城玲は地味で売れない俳優。事務所の社長に勧められて受けたオーディションで売れっ子モデル/俳優の南条みつきが主演のドラマの端役を得る。ドラマの撮影が始まってからよく顔を合わせるようになる二人だがなぜかみつきは玲をみるとイライラして絡んでくる
。
実はみつきは前世で自分のために罪を被って処刑された玲(レイシャーン)と再び巡り合うため転生を繰り返してきたのだが、何度繰り返してもレイシャーンを目の前で死なせてしまう。
そのせいでこれが7度目の最後のチャンスなのにミシルカの魂はすっかりやさぐれてしまった。しかも現代日本に葛城玲として生まれ変わったレイシャーンは前世の記憶がないだけでなくいつもおどおどと先輩俳優の顔白を伺っている。そんな玲にみつきのフラストレーションはたまっていく。昔のレイシャーンはもっと明るくて自信に満ちていたのに。そんな時、レイシャーンをみすみす死なせてしまったことを悔いる同志たちが転生してきて二人のための舞台を作り上げる。皆で金と力を使いまくり今度こそ玲(レイシャーン)に正しい選択をさせ二人の魂を救うために奮闘する。
本人たちの望まないところで起きた王位継承権を巡る争いで陥れられ、ロンズディン王国王子レイシャーンは無実の罪で処刑される。その国内の混乱の隙をついた隣国ギルアドニアからの侵略でロンズディン王国は滅亡の危機に瀕する。レイシャーンを失って怒りと悲しみのあまり、自らの命を絶とうとしていたミシルカに不思議な声が聞こえてきた。
‟生まれ変わった世界で起こる悲劇を回避できたなら、この悲劇を防ぐ機会をやろう。お前にその覚悟があるのなら“
転生の度に失敗をくり返すこと7回目。現代日本に転生したミシルカ(南条みつき)はすっかり無気力になってしまった。また、不幸な人生を繰り返すレイシャーン(葛城玲)もネガティブ思考が身に付き、このままでは最後のチャンスも失われようとしてた。そこに新たに転生してきたのは、レイシャーンの盟友であるカーメイ国の王太子ゾリーク(佐伯剛)や神官長のだったドートリアニシュ神官長(渡利紘一)、そして腹心の部下であったダン.グレイド(楷ともや)など。彼らはロンズディン王国滅亡の悲劇をドラマ化し、葛城玲を巻き込んで記憶を取り戻し人生のやり直しをさせようと、やる気のない二人を叱咤しながら再生をかけた舞台が始まる。
カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 20:34:00
222786文字
会話率:1%
「――偽りの聖女ルナ、貴様を火炙りの刑に処す」
そうしてルナは焼かれた。これまで助けた人々に、罵詈雑言を浴びせられながら……。
(あぁ、疲れた……。もしも来世があるのなら、今度は自由に……そう、小説の中の『悪役令嬢』のように自由気ままに生
きたいな)
300年後、彼女は元の世界に転生し、絶大な聖女の力をそのままに伯爵令嬢の地位を――二度目の人生を手に入れた。
「もう誰かが困っていても、絶対に助けたりなんかしない。悪役令嬢に、私はなる!」
聖女学院に入学したルナは、聖女バレしないよう目立たず静かに過ごし、『悪役令嬢的セカンドライフ』を満喫する……はずだったのだが……? 聖女の力はあまりに凄まじく、無意識のうちに注目を浴びてしまう。
一方その頃――世界には邪悪な魔王の手が伸び、人類は存亡の危機に瀕していた。
追い詰められた人々はかつての過ちを後悔し、聖女の救済を求める。しかし、今更になってもう遅い。聖女は死んだ、否、彼らがその手で殺してしまったのだ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 12:26:02
413585文字
会話率:44%
「文字を解読できる喜びがこの世界でも味わえる……?」
階段から落ちたことで前世の記憶を取り戻したオフィーリア。前世では古代文字解読に関することに携わりたくて大学院で学んでいたが、不慮の事故で命を落としてしまう。しかし、さまよい歩いていた
らこの世界でも解読されていないであろう文字があることをたまたま発見する。
そこに文字があるのならば!
とりあえず初めに見つけた壁文字を解読してみよう――――。
暮らしている孤児院の講堂の壁に彫られた見慣れない文字を読むためにオフィーリアは奮闘する。
そのするうちに、彼女は自分を精霊と名乗る小さな存在を呼び出してしまう。
文字を解読したい、その自分の欲求に従った行いがオフィーリアの今後の運命を変えていくことになる。
これは転生少女オフィーリアが忘れられた文字を読み解いていくことで巻き起こる物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 11:58:22
718862文字
会話率:49%
成績は優秀、スポーツも料理もそれなりに出来る。男女問わず友人はおり、教師からも信頼を置かれる中学二年生の九重佐奈。困っている人がいれば手を貸し、自分が出来ない事があるのなら出来る様になるまで努力する。家では家事手伝いを進んでやる。
まさに『
良く出来た子供』。そんな彼女は、日々人に嫌われたくないためにキャラを演じ続け、優等生として自分を偽る。
しかしそんなある日、鏡を見ると佐奈の顔にはヒビが入っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 02:00:00
22954文字
会話率:34%
もし千年に一度の才能というものがあるのならば、それは一人の人間の人生など容易く飲み込み、世界を巻き込み、呪いとして機能する。高校生高井悠理はまさしく才能に呪われた人間として、知らぬ間に魔術師たちによる世界的な争奪戦の渦中に放り込まれた。
父の死後送ってきた十年間の生活が偽りに満ちていたことに気が付き逃走を図った悠理は、その最中一人の少女と再会する。その少女は魔術師として圧倒的な力を見せつけ、悠理にある契約を持ちかけた。
稀代の才能を抱えた高校生と傷ついた最強魔女の現代青春魔術ファンタジー。
(2019年・2022年の作品)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 13:57:04
78547文字
会話率:52%
24年4月8日に発表された毎月勤労統計では物価の変動を反映させた実質賃金が前年同月比1.3%減と、23カ月連続のマイナスとなりました。
これはリーマンショックの時と並ぶ最長の低下となり、まさしく「岸田渦」を象徴している事態だと思ってい
ます。
この賃金低下の処方箋は無いのか? あるのならばなぜ実行しないのかについて個人的な考察を行いました。どうぞご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-10 18:16:23
3549文字
会話率:0%
「貴様はナイーゼ家内の部屋に軟禁させてもらうこととする」
「お願い、どうかそれだけはっ」
実の妹に数々の悪事を働いた公爵令嬢リリア・ナイーゼ。彼女は遂に皇太子の手によって断罪された。それも、大勢の貴族の前で。
けれどもリリアは無実だ
った。
ずっと愛し続けた皇太子に捨てられた彼女は、苦しみの中ひっそりと一度目の生涯を終えた。
"今度出会うことがあるのなら、今度は彼を愛さない"そう心に決めて。
彼女の思いに応えるように、次に目を覚ますと、彼女は幼少期まで戻っていた。
今ならまだやり直せる。そう思って行動に移そうとするも、皇太子の様子がおかしくて‥‥‥‥‥。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 23:31:43
37714文字
会話率:21%
わたくしは前世を覚えている。この世界が乙女ゲーム『トワイライト・エンチャンテッド』の世界だということも。しかし、ここに暮らすわたくしも貴族も平民も自我を持った人間なのだ。
だから、ヒロインがわたくしと同じような転生者であり、ここが現実ではな
くゲームの世界だと思って国をかき乱す存在であるのなら容赦はしない。
…………本当に?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 22:08:30
5955文字
会話率:33%
都子には物心ついた頃から人ならざるもの(怨霊、妖怪の類)、そして神様の姿をも見ることができた。
故郷の村で起きた子供の崖からの転落事故により犯人に疑われてしまった都子は身一つで命からがら逃亡する。
どうして他の人には見えないものが自分には見
えるのか?
一体自分は何なのか。
都子は自分を知る旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 20:30:00
169456文字
会話率:46%
ユルグンド大陸、南西の地にあるドウグ密林では20年間ほどを通してある2つの国が争っていた。
その地では2年ほど前からある噂が飛び交っていた。それは
[従軍から抜け出すと血濡れの子供が出る]
そんな噂だ。
そんな噂を全く知らない、血濡れの子
供たる名無しの子供は今日も従軍から抜け出し逃げてきたへっぴり腰の兵士1人を罠にかけ兵士の首を剣で叩き切った。
そんなこの少年の中身、いわゆる魂は日本から来た男の物だった。平和な日本からこんな危ない人間が生まれたのは単にこの男の心が腐りきっているからである。
平和にボケ、慢心し、お人好しで、常に人に気を使い生きた男は結局、人に裏切られ、借金にまみれ、暴力に合い、無理をして死んだ。
だから男はある事に気づいた。
世は暴力だけじゃ回らない。だが暴力という生物としての根本的なものはやはりこの世界で最も大切なのだと。
そんな男がいかに人を再び信じられるか、またはまた裏切られるのか。
そんな男の物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 00:00:00
2811文字
会話率:27%
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女
は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
コチラの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n0951iq/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 12:00:00
37360文字
会話率:39%
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女
は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 19:05:42
11216文字
会話率:34%