そこは、こことは異なる世界。自分の才能、適正にあった職を選ぶことで神の祝福を得られる世界。
人を先導出来る才能があるのならば貴族へ。経済への理解が深いならば商人へ。そして、多々買うものであれば、剣士や弓士に。
しかし、適正の職がな
く、しかし勇者、英雄に憧れる少年が一人、ここにいた。
その名はトーゼツ·サンキライ。
彼はその馬鹿にされながらも、夢のへと走り続け、多くの人々を守るために冒険者として魔物と戦っていた。
そんな彼が英雄となるまでの物語である!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 14:22:18
657496文字
会話率:30%
高校二年生の二宮吾郎はひっそりと配信活動をしている。だが、動画が全く伸びない底辺配信者である。
彼が憧れるのは自分と同じようなスタイルで登録者数を10万人まで伸ばしている大人気配信者『さてぃふぉ』。
さてぃふぉは顔出し無しで素性が一切
不明の謎の女性配信者であった。
数字が伸びず動画配信する気が無くなってしまい、適当に学園生活を送る中、
彼の隣に席に座る陰キャ女子・一ノ瀬御世のことがどうしても気になっていた。
聞いたことある声、耳なじみのある言葉遣い、そして”ある人”と同じジュ ースを愛飲している。
もしかして……。
俺は一ノ瀬御世に思い切って聞いてみた。
「もしかして一ノ瀬さんって『さてぃふぉ』?」
「……誰にも言っちゃだめだよ。私は身バレは絶対したくない。これは二宮君と私だけの秘密」
これを機に、御世は自分のことを言いふらさないか監視のため、毎日のように吾郎と一緒にいるようになる。
挙句の果てには、御世の家にも誘われることになり……
「最近、登録者数伸び悩んでいて……。ねえ、あなたも動画作ったことあるのなら、編集の手伝いとか企画を考えてくれない⁉」
「俺が『さてぃふぉ』の裏方をやるってこと⁉」
「口止め料と裏方の報酬として、私の家に好き勝手来ていいから! 料理も作るよ!」
こうして底辺配信者の俺が、人気配信者の裏方となり推しと半同棲生活を送ることになってしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 22:00:00
2624文字
会話率:15%
『こんにちは! 妙高型重巡洋艦の一番艦、妙高です! 妙高は今、コスタリカにあるプエルト・リモン鎮守府、長門様が率いる第五艦隊に所属しています。親友の高雄やちょっと変わった信濃、駆逐艦の峯風ちゃん、涼月ちゃん。頼れる仲間と一緒に、人々を守るた
め、人類の敵アイギスと日夜戦いを繰り広げています! 今日はちょっと変わった任務で――高雄、危ない!! え……? 長門様、どうして……?』
『我々人類は本当の意味で機械を操れてはいないのです。我々は常に計器で機械の状態を把握し、ボタンやレバーで間接的に制御している。だから私は、機械と人間とを直接に繋ぎ合わせ、五感のように機械を把握し、手足を動かすようにそれを動かせる、そんな方法を研究しているのです。東條参謀長殿、いかがですか?』
『マイン・フューラー(我が総統)、命令を。スターリンもチャーチルも、我が艦載機で雑作もなく殺してやりましょう。――え? どっちも殺さないで欲しい?』
『タヴァーリシ(同志)スターリン、御命令を。我らが祖国を侵す敵は全て、この私が殲滅いたします。――決して沈んではならない、ですか。無論、政治的に私が沈むわけにいかないことは――そういうことではない?』
『――船魄(せんぱく)。それは軍艦を自らの手足のように操る少女達。艦が肉体であるのなら、私達はその魂。艦そのものである私達が操る軍艦に、人間が対抗することは不可能に近いわ。人類が最初に手にした船魄は、日本がフィリピン沖海戦で投入した瑞鶴、つまり私ってわけ。私は日本を守るためアメリカと戦い、奴らから全てを奪ってやった。その代わりに何もかも失ったけど。この話、聞きたい?』
本作のメインテーマは、あくまで史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。
新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またブックマークや感想などよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 18:03:20
1093304文字
会話率:70%
世界は多くの願いが落ちている。
ーお金が欲しいー
ー空を飛びたいー
ー過去に戻りたいー
大小さまざまな願いだ。
もしも、どんなに実現不可能な願いでも叶う歯車があるのなら。
これは願いを持つ者たちと願いの管理者の記録。
キーワード:
最終更新:2025-05-17 20:48:44
23419文字
会話率:37%
一生懸命頑張りながらも結果が出ない、つい誰かと比べて自己嫌悪に陥ってしまう、何かに挑戦したいと思いながらもいざとなると自分には無理とあきらめてしまう。
そんな何となくうまくいかない日常から、一歩先に進みたいと願うあなたに届けたい。
物語や言葉に寄り添うことで、癒しや感動を感じてもらえれば、そんな想いを文章に込めました。
人が人に優しくありたいと想う。顔も知らない誰かの幸せを願う。現実はそんな甘いもんじゃないけど、そんな優しい世界があるのなら...。
【大人になった君に贈る大人のためのファンタジー小説】 永遠の人魚姫
アンデルセン童話「人魚姫」をちょっと違う角度で描いてみました。世界は愛で満ちている、そんな愛のあふれる物語を描いています。
◎pixiv(ネームc-lab)でも公開しています。
◎無断転載禁止。上記サイト以外では投稿しておりません。
◎週一(日曜)で投稿しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 17:00:00
532156文字
会話率:42%
歴史とは、忘れられた未来の夢である。」
——伝承詩篇《光より昏きものへ》より
彼の名を今なお記す者が、銀河にはいくらか残っている。
だが、彼の“意志”を語る者は、もはやいない。
我々が知る歴史は、勝者によって編まれた「物語」である。だが
、この物語は“勝利”では終わらない。
この叙事は、あるひとりの男の《理想》が、世界の重力を変えた瞬間の記録である。
それは剣による革命であり、言葉による戦争であり、血と数字が交錯する冷たい神話だ。
かつて、「銀河連邦」と呼ばれる秩序が存在した。
それは百六十九の惑星系、三千八百の有人衛星、数億の種族と宗教、思想、矛盾を束ねた、銀河最大の政治共同体であった。
その統治機構は、地球旧世紀の「ローマ共和制」を模した《惑星代表議員院》によって運営され、民衆の名のもとに、秩序が維持されていた……と、記録にはある。
だが、真実は異なる。
連邦の中枢では、腐敗した貴族階級が《ゼロライト》資源を独占し、属星市民は法の名の下に沈黙を強いられていた。
議会は腐り、軍は宥和に疲弊し、商業同盟は密かに利を漁る——そして、辺境では飢えた民が銃を取った。
この歴史の頁は、そこから始まる。
《レオニス・アル=ヴァレンティア》。
辺境の星に生まれ、軍事の才を以て連邦に登用された若き将軍。
彼は正義を求め、力を持ち、やがて秩序そのものを敵に回す。
だが、彼の進軍には、常に“正しさ”があった。それは彼自身が定義した正しさであったにせよ。
本書は、彼の手による「戦略報告」と、彼を敵と見なした議会の記録、そして彼に忠誠を誓った者たちの詩編をもとに構成されている。
我々が語るのは、“帝国の興亡”ではない。
それは《人間の正義》と《国家という怪物》の相剋の記録である。
剣を取った理由は、誰のものだったのか?
民を救ったのは、彼か?それとも、誰か別の《帝》だったのか?
光の時代は終わった。
だが、この物語を読む者よ。
もし君が、“秩序”と“自由”の間に立ち尽くしたことがあるのなら、
レオニスの生涯に、かつての己の影を見いだすだろう。
それが、星々に刻まれた最初の問いであり、最後の応えである。
——銀河歴1520年、帝政書記官庁《記録局・第五室》より抜粋
再構成・文責:エレウシア・ダーン(惑星オルディア・学芸評議員)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 12:10:00
36211文字
会話率:29%
天涯孤独の身であった塩沢梓(性別男)は、現代日本でうっかり死んでしまった。
目を覚まして見たものは美しい森、湖、そして…女体化した自分!?
転生なんて仕組みがあるのなら、4年前に亡くなった母もここにいるかもしれない…。
でも、どうして自分は
転「性」もしてしまったのだろう?
ステキで不思議な異世界で女のコとして生きながら、もしもの再会を願ってお仕事に励みます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 19:00:00
34129文字
会話率:34%
じわじわと、毒に蝕まれて死に向かうコカトリス。
もしも来世があるのなら、自分は何になるのだろう。
ああ、これは仕方ないことだと思いながら、昔を振り返り。
最後には目を閉じる。
そんな、すごく本気で真面目な主人公の異世界コカトリスデスです。
最終更新:2025-05-11 23:10:34
851文字
会話率:0%
もし本当に明日という日があるのなら、俺はここで死ぬわけにはいかない!
織田信長の姿としてぼんやりと記憶にあるのは、中学の時の教科書に記載されていた、掛け軸に描かれた色白でつり目の肖像画がなんとなくだけだ。その姿を思いだそうにも、はっきり
と思い出せない。俺が最後に見た信長は、確か新着ゲーム看板のいかつい髭を生やしたもみあげのやたら勇ましい……。
「えー! 俺が織田信長!?」
この現象をもし異世界転生歴史タイムスリップというのなら、俺は直前に見た本能寺の変勃発の日である六月二日の、その三日前に信長に転生したことになる。
「マジか……」
意識が遠のく。強いめまいに襲われ、その場にバタリと倒れ込んでいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 08:37:28
20514文字
会話率:32%
百人一首があるのなら、一人百首があっても良いのでは?
最終更新:2025-05-08 07:00:00
15743文字
会話率:53%
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛の予定です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品はアルファポリスでも公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 21:00:00
40554文字
会話率:29%
身分違いの恋に溺れた王子は気付かなかった。
結果として彼は身を滅ぼす事になる。
物語であるのなら、王子とヒロインになったかもしれない二人は、しかし悪役令嬢がいない事に気付きもしなかった。
最終更新:2025-04-06 06:00:00
6451文字
会話率:3%
もし、この悲劇をやり直せるのなら――
竜の加護を持つ聖女マルテノーラ。
彼女はある日、全てを失う。
そんな彼女の前に魔女が現れて言う。
「もしもやり直せるのなら、どうする?」
魔女の言葉にマルテノーラはやり直す選択をした。
大
切な人も、大切な人が暮らしている国も全部。
全てを救える道があるのなら――
この悲劇を、やり直そう。
そうしてマルテノーラは時を遡った。
※バッドエンドです。救いはありません。
むしろバッドエンド読みたかったんだわーって人以外にはお勧めしません。
個人的に大体レベル3くらいのバッドエンド。カレーで言うなら中辛。
なんでもばっちこいな人向け。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 06:00:00
72607文字
会話率:10%
異世界から聖女を召喚するのなら、そして聖女が望んで残る事を選んだ時以外であるのなら、役目を終えた聖女は帰さなければならない。だがしかし、そうしない者たちがいた。結果として世界は危機に晒され滅びを迎えた。
最終更新:2025-02-17 06:00:00
3832文字
会話率:11%
会いたくなどなかった。
会えば私はまた貴方を愛してしまうから
目を開けるとそこは見知った自分の部屋。
ユキ・スノウホワイトはなぜ自分が部屋にいるのかわからなかった。
確かに自分は死んだはず。なのにどうして……部屋にいるのか?
困惑中の
ユキの元に依頼が届きます。
ユキはスノーランド王国の最高峰な魔法使い──クインテットの一人だったのです。
彼女に与えられた任務……それは……
かつて魔法を習った王立魔法学園で起こる不可解な出来事の極秘調査。
その学園は悲しみしかない場所。
しかし任務は絶対来なさなればなりません。
そして意を持って魔法学園の極秘操作に向かおうとしたユキを待っていたのは──かつての最愛であり恋人でもあるルーベン・アルスベスタでした。
『君のことを守りたいんだ』
そう告げるルーベンにユキは戸惑いますが心は彼を求めます。
運命というものがあるのなら……もう一度だけ貴方に愛されたい。
氷の魔法使いがもう一度同じ人に恋をして幸せになる物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 12:00:00
9978文字
会話率:26%
乙女ゲーム『薔薇の誓い~運命に抗う恋の行方~』
それは聖女ミレイユとして、イケメンたちと恋をして世界の平和を守るために頑張るストーリー。
私に生きる希望を与えてくれた、エリオット・ルクセリオンが生きている世界。
何度も何度もトライして
みたけど、なぜかどのルートでも最後に、聖女をフッて兄のアルバートエンドで終わってしまう。
悪役令嬢、レオナ・アストレアとして、転生した私はわかりました。
乙女ゲームの世界でも、現実は現実なんだと……!
「私の推し、働きすぎじゃない⁉」
聖女ミレイユと兄アルバートに翻弄され、どうせ幸せになれない未来が、推しにあるのなら、私があなたを幸せにしてみせます!
逆プロポーズした私を、婚約者として受け入れてくれたエリオット。
これからは私がいっぱい、お仕事フォローしますからね!
ん?なんだかだんだんエリオットが私に甘くなっていくようなーー?
誰にも見せてないその顔、どうして私に見せてくれるの?
これは立派なただの『推しごと』なのに……!
※作成次第随時更新予定です※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 17:20:15
28586文字
会話率:41%
罪に問われる主人公クロエ15歳
何も知らないままスパイ容疑をかけられる
誰も教えてくれないまま牢獄され
誰にも会えないまま何も知らないまま意識がなくなる
次に目が覚めたら10歳の自分に戻っていた
何も知らない事が罪ならば
真実を明らか
にするために私は生き延びる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 00:57:56
107181文字
会話率:50%
滲む夏が、色褪せてゆく
現実が過去に移ろいでゆく「生」の間に
不確かでも記憶があるのならば
きっとキミのことだろう。
最終更新:2025-02-19 04:07:33
281文字
会話率:24%
セーレシュアは見てしまった。
自分の婚約者である、アーヴィン殿下が自分ではない、他のご令嬢と仲良く楽しそうに王城の庭で散歩しながら、話をしているのを──。
アーヴィン殿下の婚約者は私なのに……。
でも、セーレシュアは気にしない
ことにする。
だって、もう殿下のことは諦めたから……。私は殿下の幸せを一番に考えて、身を引くことにしたのだ。
殿下、そのご令嬢と結婚したいのなら、私との婚約を早く破棄してください。そのご令嬢のためにも、自分自身のためにも。
そして、私に少しでも情があるのなら、早くスパッと婚約破棄してください。
余計、私が惨めになってしまいます。
私はもう、婚約破棄をされる覚悟はとっくに出来ているのですから……。
好きだけど相手の幸せを願って婚約破棄を願う少女と、婚約者ではない恋人がいるのに何故か婚約破棄をしてくれない王子の恋の行方は──?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 19:00:52
10387文字
会話率:26%
「貴様はナイーゼ家内の部屋に軟禁させてもらうこととする」
「お願い、どうかそれだけはっ」
実の妹に数々の悪事を働いた公爵令嬢リリア・ナイーゼ。彼女は遂に皇太子の手によって断罪された。それも、大勢の貴族の前で。
けれどもリリアは無実
だった。
ずっと愛し続けた皇太子に捨てられた彼女は、苦しみの中ひっそりと一度目の生涯を終えた。
"今度出会うことがあるのなら、今度は彼を愛さない。"と、そう心に決めて。
しかし、リリアが次に目を覚ますと、彼女の身体は幼少期の頃までに遡っていた。
※短編「今度は貴方を愛さない」の連載版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 23:37:41
54793文字
会話率:14%
「貴様はナイーゼ家内の部屋に軟禁させてもらうこととする」
「お願い、どうかそれだけはっ」
実の妹に数々の悪事を働いた公爵令嬢リリア・ナイーゼ。彼女は遂に皇太子の手によって断罪された。それも、大勢の貴族の前で。
けれどもリリアは無実だ
った。
ずっと愛し続けた皇太子に捨てられた彼女は、苦しみの中ひっそりと一度目の生涯を終えた。
"今度出会うことがあるのなら、今度は彼を愛さない"そう心に決めて。
彼女の思いに応えるように、次に目を覚ますと、彼女は幼少期まで戻っていた。
今ならまだやり直せる。そう思って行動に移そうとするも、皇太子の様子がおかしくて‥‥‥‥‥。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 23:31:43
37714文字
会話率:21%
幽霊、妖怪、怪異。
オカルトチックなそれは、案外人の近くでうぇいうぇい元気に暮らしている。もしくは存在している。
見慣れたら平気だ。どんなに怖い見た目をしていても、どんなにグロイ見た目をしていても。
慣れてしまえば彼女のように。何を見ても、
何かおかしなことがあっても心乱されることはない。力があるのなら殺意高めなモノにだけ、同じだけの殺意を返してぶん殴れば全て解決!
そういうものだ。そういうものである。きっと、そういうものであるべきなのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 11:57:08
90542文字
会話率:25%
人は過つ。
それは必然だ。遺伝子に刻み込まれた必勝法。それを駆使した者のみが生き残った。
だがそれが本当に正しいのか?偶然の産物に支配された積み重ねが最も正しい選択だとそう言えるのだろうか。
しかし人はそれに反することができない。
論理、理屈、予想、勘。その全てがそれを否定しようとも、抗うことはできない。
人類は弊害として究極的な利己主義に囚われ続けている。ほんの些細な日常が失われることを恐れるあまり、簡単に他者を犠牲にする。
それが些細な日常ではなくなったら?今度は自意識を侵されようとしたら?
選択肢にあるのならば、やはり世界を犠牲にするのだろう。
人類は利他主義を敬愛する。決して叶わぬことへの羨望を抱く。泰平の最中、見せかけのそれに安堵する。
それらを理解しながらに人類はただ、緩やかに破滅を見つめている。
どうすることもできないのだ。それは調和を説き続けて今に至る歴史が証明している。
だからこそ。
人の条理に縛られぬ存在。
歴史が語るイレギュラー。
統一された絶対意思。
究極的に完成された利他主義。
人類を統べる××が必要なのだ。
××を妄信すればいいのだ。
××の元で平和の虚像を共有すればいいのだ。
そしてそんな××が隣人になれば虚像は永遠になると。
そう確信している。
だから私は。
××を創ることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 18:56:02
34182文字
会話率:37%