――《刀術師》。
それはいずれ、かの地へと至る彼に付けられた二つ名。
されど、未だ己の秘めたる理想に至るには程遠く、桜ノ宮の血を継ぐ少年、桜ノ宮冬次は己の剣の道に苦悩する。
そんな彼に、剣士としての――《領域顕現者》としての転機が、その日
……突如として訪れることに。
始まりは春――何の前触れもなく咲き誇った薄紅色の花が空を舞い散る中、冬次は出会う。
久しく聞くことの無かった、懐かしい声の主に。
半ば諦めかけていた、緋き輝きを湛える人物に。
それは煌めく黒き鞄、その内より出で――
明らかなる異常を以て、世界の垣根を越えてくる。
三週間後。
彼らは無事、『狐守魔法学園』への入学式を迎えた。
学園での生活を通し、様々な人々と関わり合うことで次第に絆を育んていく冬次たち。
だが、そんな彼らの行く先々で待ち受けるのは、鞄世界からの来訪者たち。
冬次たちは立ちはだかる困難に対処し、その結末への道を歩み征くことに。
そして、まだ見ぬ果てへと至るため、彼は願う。 在りし日の約束を守り通せることを。
しかし、だからこそ彼は、その約束を破却する。
胸に抱くは、あの日刻んだ、自らの誓い。
その誓いがあるからこそ、彼は理想を抱き、その至境を目指す。
――その場所に終わりがあるとも知らずに。
これはいずれ至る彼の、絶望を奏でる調べ。
終焉の時は近く、かの地より来訪せし悪は此処に顕現する。
――さあ、始めよう。 黒く染まる空を、蒼く染め上げる為の物語を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-10 06:00:00
56065文字
会話率:21%
物悲しい一軒家から一人庭を眺める男。夕日に照らされた顔は何かを待ちわびていた。
最終更新:2018-02-04 16:05:42
2172文字
会話率:52%
春は出会いと別れの季節と言うけれど、その出会いと別れを俺達はどれだけ覚えているのだろうか?
そんなこと俺には分からない。
けど、俺はこの桜舞い散る季節になると思い出す。
大学1年の春。
なんでも出来た兄貴を疎ましく思うことしかなかっ
た俺に、鮮やかな世界を教えてくれたあの出会いを
俺は、忘れない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-25 04:00:00
64272文字
会話率:53%
東都の街に舞い散る綿雪。
喋るイヌとちょっと良いとこのお嬢様が織り成す、クソ長台詞推理小説です。
最終更新:2017-11-09 04:53:00
3891文字
会話率:42%
天涯孤独な少年、桜坂幸(さくらざか こう)は入学式当日、寝坊をしてしまった。
そんな状況の中、桜が舞い散る校門前で一つの紙飛行機が飛んできたのだ。
その紙飛行機から天涯孤独な少年の青春は幕を開けることとなった。
最終更新:2017-11-04 21:00:00
78702文字
会話率:35%
小学6年生の優香と、親友の麻友
もうすぐ引っ越すことになっている優香は、麻友とこの先も一緒に花火を見る約束をするが…
最終更新:2017-09-14 22:26:17
1806文字
会話率:41%
そこに咲いているのは一瞬で舞い散ることのない花
この詩花は2013/7/25「詩花の花畑」にも掲載しています。
http://ameblo.jp/mayoeru-apostle/entry-11579967332.html
最終更新:2017-08-17 22:51:57
908文字
会話率:0%
桃色の髪をなびかせ、一人、戦場を駆け抜ける鬼神のごときその姿は、まるで嵐の中を舞い散る一枚の花びらのように見る者すべての心を奪っていく。ある者は彼女を勝利の女神とよび、またある者は戦場の死神とよぶ。
可憐な少女の名を「サクラ」冥府(メイフ)
へ誘(イザナ)う孤高の騎士(ナイト)。
ロマンス王国の騎士団長をつとめるサクラとロゼはお互いに国を守る剣騎士だった。願い続ける平和と勝利をあざ笑うかのように、運命に引き裂かれた二人の恋愛ファンタジー。
※この作品は別サイト「Fancy Field(http://id44.fm-p.jp/492/fancyfield/)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-30 15:58:56
16208文字
会話率:42%
戸倉夕介は五歳の息子、陽太と二人暮らし。ある晴れた休日、桜の舞い散る公園で自転車の練習中、接触事故を起こしてしまう。相手は運悪く石段を転げ落ちて気を失い、目覚めたときには記憶を失っていた。とっさについた嘘のせいで、夕介は彼女を妻として引き取
り、偽りの家族生活をはじめることになる。
*この物語はフィクションです。実在する名前、場所、企業、事件、宗教等とは一切関係ありません。
*不定期更新で遅めになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-25 20:00:00
53626文字
会話率:37%
高校生の私は恋人の蛍君に誘われて、ある映画を観に行く。その映画のタイトルは、『藍の灯火』。その日のデートの間、蛍君はずっと様子がおかしかった。そしてその翌日、彼は悲劇へと身を投げてしまう。芸術家としての血の滲むような努力と、運を賭けた罪悪の
記憶。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-08 20:01:15
26265文字
会話率:35%
凛々しい君と、歪んだ俺。
※お題は「名残の月(http://nagorinotsuki.oboroduki.com/)」さまよりお借りしました。
最終更新:2017-06-22 10:26:55
899文字
会話率:14%
肉は両面焼きに限る!鉄は火に弱い!金貨の数え方を知ってるかい?包囲殲滅陣――那狼正嗣(なろう・まさつぐ)は、異世界転生に憧れる男子高校生。いじめで登校拒否になって34歳まで童貞のまま自宅に引きこもりトラックに轢かれて異世界に転生する人生プラ
ンを立てている。周囲の権力者や悪人や罪もないクラスメイトを蹂躙するマサツグ様は、来たるべき転生に備えての予行演習を現実世界で行う。無双チートで最強無敵。作者の心の醜さと日々の恨みが投影された主人公――マサツグ様のカリスマ(予定)な日常を刮目せよ!
以下はあらすじ(予定)
第1章「マサツグ様は異世界で無双したい!」
那狼正嗣はなろう小説の主人公に憧れる男子高校生。超絶イケメンの正嗣の前では全ての女がメスとなる。口から紡がれる旋律が乙女の鼓膜を処女膜に変えて、絶対零度の嗜虐を孕んだ凶眼は少女を見据えるだけで妊娠を錯覚させる。人の形をした媚薬にも等しい正嗣の超絶エロスな日常ライフを刮目せよ!
第2章「クラス丸ごと異世界転移レイプ!野獣と化したマサツグ様!」
那狼正嗣はクラス丸ごと異世界に転移してしまう。転移先には正嗣たちの命を欲するオークの大軍勢が待ち受けていた。同じクラスの鳥田らに過酷なイジメを受け続けた正嗣は、神様に付与されたチートを用いて、罪もないクラスメイトたちに残虐無比な報復を始める。
第3章「マサツグ様の童貞をたべたい ~不治の病で余命僅かな『女性向けなろう小説好きの下僕嬢』でですが、書籍化のためなら手段を選んでいられません~」
桜が舞い散る季節、那狼正嗣は不治の病で余命わずかな少女「間院桜良(まいん さくら)」と出会って下僕に加える。天真爛漫で明るく前向きな性格をした間院とのふれあいを通じて、マサツグ様は『女性向けネット小説の闇』を知る――相互監視、同調圧力、群れる習性――好きな作品は作者が潰れるまで過剰要求を重ね、気に入らないものは賛同者を集めて折れるまで潰す。百人の悪役令嬢が在籍する『リリアンヌ女学園』で最凶の令嬢と畏怖されし爆雷娘の間院は、不正や馴れ合いで書籍化デビューを目指す。LAINEのなろうコミュに潜入して相互評価依頼、ツイッダーでのポイント売買。マサツグ様を置いてけぼりで余命わずかな爆雷娘の暴走は狂信者と共に加速していく。
※運営さんから「エロすぎ」と注意を受けたので修正。消さないよ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-11 15:34:36
5979文字
会話率:44%
桜が丘学園にある、桜の木には言い伝えがあった。それは、銀色のその桜の木の下に、男女がたち、銀色の桜が桃色にもどると、その男女は必ず結ばれるという。そんな言い伝えがある学園に、ある少女がいた。
それは、ある事故から、化け物と言われるようになっ
てしまった、朝日美桜。そんなとき、美桜のクラスに転入生がやってきた。それは、イケメンでどことなくあやしい、七草優斗。
二人は知らず知らずのうちに、桃色にもどった桜の木の下にいた――――。
二人の恋は、桜の言い伝えにのって結ばれるのか。それとも―――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-07 19:24:56
9348文字
会話率:59%
僕らの関係が終わりを迎えるのは、もっとずっと先の事だと思っていた。
最終更新:2017-04-17 07:00:00
1109文字
会話率:4%
友達の作家さんに影響されました。
エッセイです。
忘れたあの頃を思い出すことにも、意味はあると思うのです。
美しさとは、この桜の花びらにあるのかもしれません。
最終更新:2017-04-16 17:29:35
2316文字
会話率:7%
桜が咲き始めると、どこからともなく街中に観光客が湧いて出る。
その街に住んでいる『僕』と、近所の人と、旅行者の『彼女』。
これはそういうお話です。
= * = * = * = * = * = * =
本日(四月一日)二作目の新作になり
ます。
一日に二つ以上新作を書くことは初めてです。桜が咲き始めたせいで、脳が浮かれているのだと思います。
短篇のつもりで書き始めたのに、またしても思いの外長くなってしまいました。
今日、明日の二日間で投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-02 13:11:26
5881文字
会話率:12%
テスト中に銀色は思った。
ーーおや?ーー
ーーこれは夢だなーー
ーー今、夢を見ているーー
★今作品はしきみ彰様主催の「ドラゴン愛企画」参加作品です。
興味を持たれた方は是非「ドラゴン愛企画」と検索してみてくだ
さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-17 03:30:45
1130文字
会話率:12%
粉雪舞い散る2月。
それは恋の季節。
そんな2月のラブストーリー。
最終更新:2017-02-06 22:00:00
4117文字
会話率:55%
主人公木川 ひよりは小さい頃から普通のひとにはみえるはずがないもの、いわゆる幽霊がみえていた。しかし幽霊がみえるのは実はひよりの家族全員で、血筋で受け継がれてきたものだったのだ。そんなひよりの本業は学生ではなく…
最終更新:2017-02-01 18:18:18
1033文字
会話率:72%
――桜の花が舞い散る中で。
――気になっていた子が、消えてしまいました。
――代わりに、失われたはずの憧れが、亡霊のような人形として現れました。
※upppiに投稿した同タイトル作品と、同一のものです。
最終更新:2017-01-28 21:28:02
28113文字
会話率:32%