世界を騒がせたパンデミックがようやく終息しかけた大学三年の夏。僕、鍛治隆弘はひさびさに九州の実家に帰り、そこで幼少時に慕っていた伯父・知明の死去を知った――
形見の一部について受取人に指定されていると聞かされ、伯父の遺した家を訪れた僕は、
従妹の香苗から伯父が使っていたという1970年代の古いラジオを渡される。それは、伯父が生前没頭していたBCL(Broadcast Listening)の機材だった。
ラジオと共に添えられていた「ベリカード(受信確認証)」を興味津々で整理していた僕だったが、奇妙なことに気づく。
それらのカードの中には数枚、電離層の反射を考慮しても到底短波で受信不可能な地域を発信局とするものがあったのだ。首をかしげる僕の周辺に、やがて不審な人々が出没し始める――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 15:46:54
33388文字
会話率:31%
短編小説「序章編」では、男性だった青山瑞稀が頭の中に響いた声(神)からチート能力を授かるが、女性に変化しないと使えないものだった。しかし、女性変化進行率が100%になると男性に戻る事は出来なくなる。やがて天寿をまっとうした為、女性変化永続中
となり、不老不死のチート能力によって女性として生き返った(生まれ変わった)。
前作連載小説「魔界編」では、女性として生まれ変わった神崎瑞稀(女性の時の苗字は母方の姓を名乗っている)は、生前の全ての記憶を失くしていた。男性だった時の妻・麻生佳澄と女性変化中に出来た恋人、山下巧と再会して生前の記憶に触れるも思い出せない。闇魔法『影の部屋《シャドウ・ルーム》』で闇の深淵に行くとそこは第三異世界(魔界)であった。瑞稀のチート能力を恐れた魔王バスター・ロードから魔王を譲位され、魔界統一を掲げて戦争を始める。そこへ資源を求めて侵攻して来た中国軍と因縁の戦いを繰り広げる。しかし、捕虜となった為、和睦を持ちかけて交易を条件に中国軍を撤退させる。その後、幾度の試練を経て遂に瑞稀は魔界を初めて統一する。
天界を攻める為には魔界のゲートと地上のゲートを開く必要があったが、魔界のゲートを守るのは大魔王10人がかりでさえ圧倒されるほどの武勇の持ち主であった。
ゲートを守っていた者は、項羽であり、死んだ妻の生まれ変わりに会う為、いつの日か地上に戻る為にゲートを誰にも譲らなかったのだ。
全滅も時間の問題と思われたが、瑞稀を見て戦意を失う。
瑞稀は虞美人の生まれ変わりだったのだ。
「阿籍《ア・ジー》」「小虞《シャオ・ユー》」と呼び、抱き合う。瑞稀も自分が虞美人であった事を思い出す。
地上のゲートを開く為に、瑞稀は地上に戻ると、山下巧と別れた。項羽の妻に戻る為だ。
チベットとネパールの間にあるゲートを開けると、再び頭の中に声が鳴り響く。
その声の主はチート能力で得た「自動音声ガイド機能」だったが、その正体こそ人類にチート能力を授けた神々の1人だったのだ。
瑞稀は抵抗するも、チート能力を奪われ、ただの人間に戻ってしまい、神と名乗る者の攻撃を受けて倒され、天界に連れ去られてしまう。
今作「神国編」では、天界に瑞稀が連れ去られてしまった続きから話が始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 16:49:00
67524文字
会話率:23%
歴史好き、異世界好きの主人公が戦国時代に逆行転生します。転生先で自らの側にあった物は、転生の原因となった宗三左文字と数種類の植物の苗や種だった。
最終更新:2023-09-25 05:03:16
34366文字
会話率:22%
介護が必要な高齢の京一郎は、息子の嫁の早苗を『マリコさん』と呼ぶ。京一郎は早苗をマリコという女性と勘違いをしているようだ。しかし早苗が知る限り、京一郎の周りにマリコという名の女性はいない。一体マリコとは誰なのか。早苗はマリコの正体に辿り着け
るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 17:21:16
166732文字
会話率:39%
アトランス界にある優秀なウィルターを育てる学校―『聖光学園(セントフェラストアカデミー)』では、新学期が始まった。神崎のぞみは神祇代言者の一族、神崎家の嫡伝巫女として、地球(アース界)から遥か遠いアトランス界に留学している。新学期から二
年生になるのぞみは自らの意志で、自分のルーラーの性質とは真逆の、闘士(ウォーリア)の学院への転校を決めた。許嫁の相手をはじめ、闘士のことを理解したい。加えて、まだ知らぬ自分の可能性を開発するための決意だった。が、そんな決意を軽く揺るがすほど、新しい学院での生活はトラブルの連続となる。闘士としての苛酷な鍛錬だけでなく、始業式の日から同級生との関係も悪くなり、優等生だったはずなのに、転入先では成績も悪化の一路をたどり、同級生の心苗(コディセミット)たちからも軽視される……。これは、泣き虫で弱い一人の少女が、日々の努力を積み重ね成長し、多くの困難を乗り越えながら英雄の座を取るまでを明記した、王道バトル×サイエンスフィクションの、ヒーロー養成物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 21:15:47
943428文字
会話率:50%
忍者の家系で育てられた主人公ナオは クラスのいじめに耐えかねていじめっ子を返り討ちにして殺害、突入して来た警官を殺害した事で、銃立てこもり事件となり、日本中の学校のいじめっ子に対する抑止力となる為、ネットに現場の動画をUPしながら突入して来
た機動隊と戦う。
最終的に捕まったナオは 銃を使った警備を行う日本の民間警備会社、ミハル警備に買い取られ、強制就職する事になる。
そして、この会社の裏の姿の 合法では解決出来ない正義を武力で執行するアジア系テロリスト組織『無敵の人』のメンバーとしてナオが仲間達と戦う。
登場メンバー
ナオ(神崎直人)
本作主人公、忍者の家系で育てられた人で、民間人は殺傷しては行けないのルールの元、暴力にいじめに耐えていたが、敵と認定した事により殺傷…ミハル警備に就職する。
アスペルガー症候群の障害を抱えており、興味のある事に対しては異様なまでの執着心を持つ。
経済や歴史、政治に詳しく、統計などの数字ベースで話すのが特徴。
ミハル(蒔苗美春)
ミハルカンパニーの社長、総資産額は1兆円ほどの金持ちで、衛生兵。
脳以外が全部機械の身体の全身義体であり、逮捕しに来た警官を皆殺しにする程度の戦闘能力を持っているので、逮捕が出来ず、首の強度が高いので絞首刑を執行されても普通に生き残れるので、法律に対しての無敵性を持っている。
本名は、サカタ・ハルミ。
ナオキ(神崎直樹)
元特殊作戦群所属の自衛官、海外派遣中に民間人を殺したと言う事にされ、業務上過失致死傷で起訴される。
保釈金と妻 勝子と息子 直人にDVをした事にされ、離婚した事による慰謝料で、財産をむしり取られ、現在は執行猶予期間中で、妻と息子に接近禁止令が出ている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 01:39:16
168645文字
会話率:35%
本リプレイは「アリアンロッドRPG 2E」の公式シナリオである、「早苗は住民登録もしてはいない、殺しても罪にはならない、そして、極悪非道の教育が始まる」収録の「早苗は、健康的で明るい少女である、しかし、寿命は15歳だ、臓器移植提供され、短い
一生を終わる運命にある。」を使用しております。
該当シナリオの内容に触れておりますので、未プレイの方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 16:13:36
3640文字
会話率:15%
私、歌野ことり。
苗字と一緒の「歌野神社」の巫女になることに!
歌の神社の家宝・虹のネックレスが盗まれたことから始まることりの巫女としての最大の試練とは⁉︎
最終更新:2023-09-09 21:04:47
2842文字
会話率:24%
文芸部に所属する高校2年生の橘は、関わりが無かった後輩・石森佳苗と出会い、ひょんなことから彼女と昼食を共にする。一方教室では、学級委員長と文芸部の後輩が言い争っていた。後輩達が共通して残した『天使』という言葉が、橘と委員長を非現実的な世界に
誘い込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 20:52:58
33055文字
会話率:53%
『「またね」』関連作品。ボク(土井)の同級生、田中を主人公としたスピン・オフ。大学入学当初、1990年頃の物語。*田中正彦はこうして土井と広瀬、まずふたりの顔と苗字を覚えた。*(小野さんとオレは、初めて会ったはずなのだがな)*「私は佐野っ
て言うの。佐野幸美。よろしくね、田中くん」*「いかにも私は森野、森野陽美その人だ」*(いくら本当のことでも、言ってはまずい)*「人の心とか気持ちって、なんなのかしら?」*「ぼくはさ、この世界に『縁』はあるって思っているんだよね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 19:39:05
206156文字
会話率:39%
俺に寝取られた元カノ?、知らない許嫁、陽キャな幼馴染が迫って来る。
俺立石達也(たていしたつや)は高校に入学して少し経った頃、同中で顔見知りだった本宮涼子(もとみやりょうこ)と仲良くなった。
俺は学校では図書委員、彼女はテニスクラ
ブに入った。最初の半年位でとても仲良くなり彼女から告白されて付き合う様になった。
最初は登下校も一緒にすることも多かったが、彼女が朝練や遅くまで部活をやり始めた事もあり、会うのは休日のみになっていた。
そんな休日も部活に出るという事で会えなくなって二ヶ月も経った休日に彼女が俺の知らない男とラブホに入って行くのを見てしまった。
俺はいつの間にか振られていたのだと思い、傷心の中、彼女と距離を置く様にしたが、俺が休日の出来事を見た事を知らない彼女は、学校ではいつもの様に話しかけてくる。
俺は涼子に証拠を見せつけ離れようとするが、私じゃないと言って俺から離れよとしない。
二年になった時、立花玲子(たちばなれいこ)という女の子が俺のいる高校に転校して来た。その子は俺の許嫁だと言って来た。でも俺はそんな事知らない。
そんな時、幼馴染の桐谷早苗が私を彼女にしなさいと割込んで来た。
何が何だか分からないまま時は過ぎて…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-29 14:11:08
557182文字
会話率:57%
中島勇太は2度、恋人を失った。
失意の中、突然スマホに現れる悪魔アプリ。
勇太は悪魔を呼び出し、2番目の恋人、沙苗を甦らせようとするのだが…。
ミステリー風短編読み物です。
最終更新:2023-08-29 08:14:49
2147文字
会話率:46%
帰坂 歩乃香(かえりさか ほのか)は、会社の帰り道にバス停まで近道しようとして、道沿いにある霊園に足を踏み入れる。
バス停は出口のまっすぐ先に見える。迷うはずはないのに、なぜか霊園内で迷い出口に近づけない。
☛自分でも動機はよく分からんが、
人の苗字を聞くのが嫌になる話を書こうと思った……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 23:59:09
4031文字
会話率:15%
主人公の山根沢真里花は外務省総合外交政策室キャリアの山根沢春平と友人が羨むような結婚式を挙げた。
しかし、結婚一ヶ月で夫春平は行方不明。警察は何もしてくれず、思い余って深川探偵事務所へ捜索を依頼。それは所長の深川新美が以前警視庁捜査一
課に在籍していたと知ったからだ。
深川は「山根沢」の苗字に十年前に起こった外務省の春平の父山根沢春樹と同僚の新藤大和の殺害事件を思い起こす。
当時深川が中心で捜査し、真相にもう一歩の所で上層部の命令で捜査を中断、警察を辞めることになった。真里花も深川も春平の失踪は父春樹の死と関連すると考えた。
ユニークな深川の娘華と春平の妹佑香の四人で潜入捜査なども行い夫の行方を求めた。
そして夫は十年前交通事故死した筈の恋人墨田彩芽を探し続け、本栖湖自立支援センターで生きていることを突き止めていたことが分かった。
そこは国民真理の会の教団施設で、夫は真里花と結婚する前から墨田の行方を追っていたのだった。
その施設の診療所ではDCZという未承認新薬で過去の記憶を消すことで墨田彩芽を凛子という名で施設で生活をさせていた。
夫は彼女の行方を追い続けていたある時、閉ざされた施設の敷地内で農作業をしている彩芽を見かけた。そして墨田を探すために施設を尋ねたが、DCZを飲まされ記憶を失い施設に囚われの身となった。
一方、教団は宗教法人の認可を長年に渡って交渉していたが、春樹や宗務課の青城秀則はそれを拒んでいたことが明らかになった。
その後青城の遺体が本栖湖畔で発見され、教団の人物らによって殺害されたことが判明。
新たな捜査本部の強制捜査で施設に囚われていた墨田彩芽と山根沢春平は自宅へ帰されたが、つかの間、品川プリンスホテルの一室で山根沢春平と墨田彩芽の心中事件が起こり春平は死亡、墨田は幸い一命を取り留めた。
その後、徐々に事件の全貌が明らかになるが、十年前の殺人事件の犯人として教団の理事や梅沢組の構成員は逮捕され、公判で重い刑期が下された。
しかし、教団の理事として名前を連ねていた外務省、警察庁のトップは事件の根幹であるのは明らかであるにも拘わらず、物証が得られないまま逮捕には至らず、真里花や深川らは虚しさを感じずにはいられなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 15:00:00
125505文字
会話率:41%
ボクは天使。名前はあるけど特定されると困るんでヒミツ。
本編はボクがある男を異世界に転生させるところから始まる。そいつは人がよくて争うのが嫌いで会社にいいように使われサビ残に休日出勤の常態化で過労死しちゃうバカな男だ。ブラック企業の社畜
ってヤツ?いい歳して一人称が「僕」ってひくわ~。ボクみたいにかわいい天使ならともかく、いくら童顔でもないわ~。
だけど使える素材だから魂を迎えに行って異世界に落とすことにした。現代人の発達した魂は貴重だから。キミたち人間は間違え傷つき、それでも自ら判断し成長することができる。だから未練のある魂は成長株ってわけ。元の人格のまま異世界に発展をもたらすことが期待されるんだ。記憶を調整するのは世界の発展をゆがめないよう配慮してるからで洗脳じゃないよ?
ボクが転生させた男はモーリ。これ苗字で名前は忘れたって。記憶調整されたからって自分の名前を忘れちゃう?自己愛が少なすぎるって言うか、バカ!
でも人の良さと平和主義は最適か。転生体は魔王がつくったから変な魂に入られでもしたら世界が終わる。それにその世界は狭い上に過酷な環境で、ウサギ小屋に慣れた社畜でもなきゃムリ。同じ現代人でもA国人なら発狂しそう。C国人は世界征服路線、R国人は魔王フラグ全立ち……天使が偏見?うん、反省。でも、武力行使に慎重な現代日本人は、異世界でも暴走する可能性が少ない。やたらとお風呂好きで潔癖で食べ物にうるさいけど、転生向きだ。過酷な環境に適応し新種の魔王にならず世界の終末を回避してくれることを、ボクはモーリに期待して送り出したってわけだ。言ってないけど。でも自分らしく生きていければ大丈夫。心配?でも天使に過保護は似合わない。
どんな世界か?ネタばらしが嫌いな人はここでやめることを勧めるけど……ズバリ、世界竜の胃の中!世界竜は山より巨大な竜で、その世界の秩序を乱す存在を飲み込み浄化すると言われる。消化?そうとも言うけど、浄化されたモノは再び大いなる円環の中に戻るんだ……ンコ?やめて。言い方大事!
大昔に呑み込まれたその王国は魔力で消化を免れていたけどもう限界で、だから父なる神もその小さな世界を救うくらいの小さな奇跡を許可した。
このささやかな奇跡がなるかならないかは……これからのこと。そしてボクはここまで!え?この後時々あるなんて聞いてないけど?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 16:30:45
512269文字
会話率:58%
さて! これから拙者が語りますのは江戸時代に実在した(マイナーすぎてだれも知らないけれど)スーパー名君・土方義苗さまの少年時代の物語でございます!
なぬ? 名前の読み方がわからない? ヒジカタ・ヨシタネでござるよ! 新選組の土方歳三とはいっ
さい関係ありません!
義苗さまは、13歳(今の11~12歳)。伊勢の国(三重県)・菰野(こもの)藩のお殿さまでござる。ご隠居の雄年(かつなが)さまにオモチャやお菓子を買いあたえられ、江戸の屋敷でぜいたくな暮らしをしていました。しかし、そんな若殿さまにも悩みがあったのです。
「オレは殿さまなのに、ご隠居さまが全部決めちゃうから、なんにもできない。領地の菰野に行ったらダメだとも言われている。家来たちはなぜかオレによそよそしくて、相談に乗ってくれる味方もいない。こんなんじゃ、父上と約束した『立派な殿さま』になんか、なれっこない……」
そんな一人ぼっちの若殿・義苗さまでしたが、空腹でたおれていた伊賀のくノ一・ミヤを助けたことによって大きく運命が動きだします。
「殿さま! 助けてもらったお礼に、ご隠居さまの秘密を探って来ましたです!」
「ええ⁉ ご隠居さまがぜいたくしすぎたせいで、菰野藩には9800両の借金があって破産寸前だってぇ~⁉」
自分の領地がいったいどうなっているのか激しく気になった義苗さまは、くノ一ミヤ、家庭教師の南川先生とともにこっそり江戸をぬけだして、伊勢の国へと旅立つのでした。
しかし、菰野藩のことをなぜか目の敵にしている老中・松平定信さまも、同じタイミングで菰野藩を陥れるために隠密を送りこんでいて――。
義苗さまは、吹けば飛ぶような弱小藩・菰野藩を松平定信さまの陰謀から果たして守ることができるのでしょうか……⁉
これは、一人ぼっちでヤル気のない少年だった義苗さまが、「人を愛し、人に愛される、立派な殿さま」へと成長していく名君誕生の物語でござる!
どうか最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたしまするぅ~!
(え? ところでおまえはだれだって? 拙者はただの物語の語り手でござる。別に気にしないでくだされ……)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 17:00:00
99699文字
会話率:49%
ピッキングのプロであり一流の金庫破りでもある湊早苗は、凄腕のドライバーである枢木ミクル、売れない小説家の及川直之と、窃盗団を結成していた。
ある日、情報屋の大熊がもたらした情報により、とある富豪の豪邸に盗みに入る。早苗と及川は金庫を見つけ
、無事に開けるが、中には現金の他に「あるもの」が入っていた。
その「あるもの」を手に入れてから、早苗たちは物騒な事件に巻き込まれるようになる。そして、物騒な事件に巻き込まれるなか、早苗の元恋人であり大金を借りて消息を絶った男、早瀬正臣が早苗の前に再び姿を現す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 10:00:00
132980文字
会話率:56%
高校一年生の女の子、山田花子《やまだはなこ》は、小学一年生の時、名前が変だと笑われたことをきっかけに、六年間苛め続けられた。
花子は、努力を重ね、成績優秀、スポーツ万能、誰からも見惚れられる絶世の美女へと成長した。
しかし、そんな花
子はどんなにイケメンに告白されても、ある願望を叶える為に、全て断り続けた。
花子の性癖とは、そう、変わった苗字しか愛せない、苗字フェチと言う物だった。
そんなある日、神楽坂楽人《かぐらざかがくと》と言う、超絶イケメンの先輩に出逢い、悲願だった、変わった苗字の人と付き合うと言う願いを、叶えるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 23:12:35
146753文字
会話率:50%
私は目を覚ましそれを眺めた。
一輪の花が朝の木漏れ日に頭を垂れるさまを。
雨滴を振り払い太陽を見上げる。
やがて花は天に花弁を広げる。
腕を拡げるように。踊るように。
見渡せば辺りには同じように空を目指し花たちが舞う。
色とりどりの花たちが
辺りを埋めていく。
虫、鳥、獣を取り込み苗床とする。
世界の一部になる。その中心に私はいる。
私がやっている。
花で作った大きな蕾。
枝の触覚がすべて知覚できる。
実に栄養をあげよう。
夕沈みまでに。森の全てを掌握する。
美しき花。花弁は開花しかけ。
西側の枝木が悲鳴を上げた。
針で刺されたような痛み。
「1匹、2匹か」
塵芥を排除する。
毒の荊棘で虫を排除する。
飛び回って命中しない。
イライラする。
今や森のすべてが私。私となった。
この花を開花させたい。
私は他に何も望まない。
森に生きとし生ける全ての生命を栄養にして。
2匹の虫が核に近づいてくる。
何をするつもりだ。
害虫が。殺してやる。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。
肥大化させた猛毒の荊棘を鞭のように撓らせる。
害虫2匹を押し潰す。
毒の穴に落とし溶かす。
漸くくたばったか。クズが。
人間の死体は栄養が豊富…だがいらない。
遠く海に投げ捨てる。
日が沈む。黄昏の空に、鳴動する新たなる生命の鼓動。
刻一刻。整った。
満月が祝福する。
桜色に夜を照らす巨大な花弁。膨大な光の渦。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:17:19
1122文字
会話率:11%
《あらすじ》
大輝と美羽の一日おうちデートから始まる。一緒に食事をしたり家事をしたり、遊んだり。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく――。
甘々イチャイチャな彼らはちょっぴり近づく。
《登場人物》
・大和《やまと》大輝《だいき》―
―主人公
・実沢《さねざわ》美羽《みう》――ヒロイン
・麻美《あさみ》――大輝の妹
・里奈《りな》――大輝の妹
・友樹《ゆうき》――美羽の兄
・大塚《おおつか》武雄《たけお》――大輝の友達。
・飯田《いいだ》早苗《さなえ》――美羽の友達。
《更新》
一話3000字の全33話構成となっております。毎日更新の予定です。
《注意事項》
本作はフィクションであり、実際の人名・事件・団体とは異なります。
また事件や犯罪などを助長するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 12:44:32
100665文字
会話率:45%