『私は強い子、元気な子』
三島響子は寝る前、いつも自分におまじないをかけていた。
そうしないと、自分の心が折れてしまいそうだったから――。
彼女には、ひとの心の色が見えるという特性があった。
嘘も愛想笑いも全部透けて見えてしまう。
そんな境
遇で自分を保つためのおまじない。
しかし、ある日父親が失業し酒浸りになり、響子に暴力を振るう。
限界に達した響子は絶望したまま家を出る。
そして、裏御神楽町という絶望を抱えたひとしか辿り着けない町に来る。
そこで出会った彩花荘の住人、秀男と蓮人。
荒っぽいが感情豊かで誰よりも優しい秀男。
そっけないが心の機微を感じ取れれる蓮人。
彼らとの出会いや町での日々が、少しずつ響子を変えていく。
一年中祭りが絶えない奇妙な町で過ごす日々。
祭りに盆踊り、神輿担ぎに風鈴市、打ち上げ花火や手持ち花火。
響子はこの町の生活を堪能しながらその住人達に触れ、次第に成長していく。
秀男に『この町はゴールだ』と告げられた響子。
自分はまだゴールしていないのではないか、その葛藤は決心に変わり元の世界に戻ることを心に決める。これはひとりの少女の青春と成長の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 14:41:33
110465文字
会話率:46%
青海(あおみ) 渉(わたる)は戦隊ヒーローカラフルレンジャーの青(ブルー)であると同時に、仮面ドライバーZ3(ズィースリー)、結城(ゆうき) 士(つかさ)でもある。
結城(ゆうき) 士(つかさ)としての記憶を失い、カラフルブルーとして望
んだ最終決戦で、仲間は力尽き、自らも傷つくという絶体絶命の状況を迎える。
あわや、もうダメかと言うとき、敵の頭部への一撃で結城(ゆうき) 士(つかさ)としての記憶を取り戻し、仮面ドライバーZ3(ズィースリー)に変身することで敵を粉砕して世界に再び平和を取り戻すことに成功する。
この物語は、戦隊ヒーローとしての打ち上げパーティーに向かう途中、空中に吸い上げられていく少年を助けたことで、異世界召喚に巻き込まれてしまった戦隊ヒーローの話である。
このお話は2話完結の『戦隊ヒーローの青(ブルー)は記憶喪失!?』の続編にあたります。一応、そちらを読まなくてもわかるように書いているつもりですが、出来れば前作もよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-23 09:49:12
93965文字
会話率:27%
「宇宙に国境線はない」
ある国の天文学者が言った。
この言葉には続きがあって、
「これから、つくるのだ」
一九五七年。
ソ連が世界で初めて、人工衛星の打ち上げに成功した。
さらに一九六九年。
今度は米国が成し遂げる。月への
有人宇宙飛行だ。
そして、その翌年。
ソ連も月面着陸に成功し、そこで予想外の行動に出る。
これは、月面における戦いの記録。
月面での借りは、月面で返す。
過熱する米ソの争いに、日本も巻き込まれていく!?
(※この物語は、フィクションです)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 08:00:00
8273文字
会話率:22%
ある日、押し入れを開けると、そこには幽霊がいた! 主人公の「僕」と、その友人のヨシノリは、この幽霊をどう撃退するのか!?
最終更新:2022-01-29 21:29:34
2601文字
会話率:37%
私が病院から出て来た時、既に殆どのことが片付いていた。先生の裁判は非公開のうちに片付けられ、家に残っていた翔の痕跡も片付けられ、湖畔の別荘も警察の手で、新築同然に片付けられてしまった。命を弄ぶための悍ましい機材も、生まれることのなかった命
の残骸も、罪のない家族の思い出さえ、最早あの家には残っていない。今も残っているものは、物置に隠したままの、真新しい車椅子くらいだ。それも月日が経り積もれば、遠景に紛れてしまうだろう。
死体が見つかったという話は、今のところ聞こえてこない。自力で生きていけるように造られたわけではないから、決して長生きはできなかっただろうけれど。どこかの浜に打ち上げられればニュースにならないわけがないから、都合のいい想像を慰めに今日を生きている。
私が見上げているのと同じ、広々とした青空を舞う、翔《カケル》の姿。無責任な話だけれど、私にはこう思えてならない。あの日私の目の前から飛び去って行ったのは、本当は翔《アキラ》だったのではないか、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-14 16:18:04
63032文字
会話率:43%
中学時代に元カノである、鮫島彩音(さめじまあやね)と喧嘩別れとした主人公、鷹山来夢(たかやまらいむ)。
しかし、バラバラになるはずだった高校で同級生として再会してしまう。
仲直りのチャンス到来かと思いきや、来夢に対する彩音の反応はとても冷
たく即解決とはいかなかった。
更に同級生から来夢に助けて欲しいと救難信号。彩音との時間が減ってしまう。
彩音も彩音でもう諦めてしまったのか、嫌いになったのかとヤキモキとしていた。
秀才同士のすれ違いは文化祭まで続いた。
文化祭を持前の連携で成功させた来夢と彩音。
来夢は打ち上げに参加したが彩音はしなかった。そういう集まりが苦手だったからである。
文化祭の帰り道に来夢の妹とバッタリと出くわした彩音は手伝いついでに一緒に帰ることに。
来夢の部屋の前まで来ると来夢への気持ちが彩音の中で膨れ上がった。
どうして? という疑問と、なんでもっと言い訳してこないのか。という苛立ちが沸き上がった彩音はエロ本を探そうと来夢の部屋に踏み込む。
しかしそこには大量の段ボールが積んであった。
そして妹から聞かされれることになった。
段ボールの中身と来夢が彩音との関係をどれほど真面目に考えていたのかを。
更に追い打ちをかけるように文化祭での来夢の動きを友人から聞かされた彩音は明らかな気持ちの変化を感じていた。
不安や疑問や苛立ち全てが、後悔へと変わり、最後には好意へと変わっていった。
喧嘩別れから始まるやり直してぇてぇラブコメディー!
同じ中学校出身という高校一年生からすれば特別な関係ともいえる二人が送るじれったくもてぇてぇ物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 00:00:00
248570文字
会話率:53%
冬休みの打ち上げ。クラス会で撮った集合写真から始まる、ちょっとした揉め事。
隙間時間にさっと読める、ほっこり恋愛短編です。
最終更新:2022-01-03 12:32:30
3586文字
会話率:28%
北海道のとある酪農地帯での物語です。
花火大会で打ち上げられている花火の音が、牛舎の外から聞こえてくる。
花火の音で、思い出すのは…
この作品は、2020年10月18日に地方紙に掲載されました。
最終更新:2021-12-30 19:55:08
5641文字
会話率:16%
雪田るなは、学園祭の打ち上げでミスターコンテストで優勝したイケメン堀に告白するつもりだった。
けれど、その堀が自分の事を『雪だるま』と呼んだことをしって、酒のせいもあり、意識を失う。
すると、気付けばチャラ男の車の助手席にいて……
雪だる
まと呼ばれた女子大生がざまぁする短い物語。
※この作品は「なろうラジオ大賞3」参加作品です。全部のせやってみました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-03 19:07:00
934文字
会話率:68%
学園都市で起きた一つの怪異、大きな打ち上げ花火を実用化すべく、花火の魔法を開発するにあたり使った本人に声がかかった。
最終更新:2021-11-19 23:29:48
3450文字
会話率:8%
病院の中から見る花火は綺麗だった。
僕は花火になりたいと願った。
そんなとき僕の目前に現れたのは不思議な空気をまとったお姉さんだった。
この作品はノベルアップ+さまにも掲載しています。
最終更新:2021-11-06 11:19:22
2924文字
会話率:20%
ある朝、海岸に打ち上げられてしまった鯨。しかし、その雌鯨はそのまま命を落とす事なく病院へと搬送されてしまう。何故なら人間の姿へと変わってしまっていたからだった。言葉が話せない少女、文字も書けない。見た目的に小学校入った頃と判断され、近くの小
学校へと通う事となる。全校児童10人とみたないその小学校で鯨娘は人間の姿で人間の生活を送る事となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 23:45:22
4139文字
会話率:0%
昨年の八月から時は流れ、新緑が芽吹くとともに新学期が始まる四月。
恋に破れた宮坂奏は、高校二年生になっていた。
新たな環境が始まり、部を牽引していた杏野深夏が今年で引退になることもあり、次期エースである奏が跡を継ぐことになるなど、奏を取り
巻く環境も変化していたクラス替え当日。中学からの親友である葉山美咲と進級の打ち上げにとショッピングモールへと足を運ぶ。
二人で談笑を交えながら甘いものを食べて満喫していたところへ、同じく半休を楽しんでいた榊原陽介と杏野深夏の二人組を見つけてしまう。
自身では整理の付いたはずの感情が再び揺れ動き、その場から逃げ出した奏は、新しくクラスメイトになった男子生徒――遠山祐樹にぶつかってしまい……。
前作の「すれちがい交響曲」で出てきた宮坂奏視点の後日談です。
失恋から新たな出会いに踏み出す彼女の姿をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-09 12:28:41
6079文字
会話率:52%
お盆に家でノートパソコンを開き仕事していると、妹の幸加が帰省する。
妹の彼氏の話や母親とのお喋りを聞きながら画面に向かう。
娘の帰省を首を長くしていた父親は仕事で、母親に言われて浴衣姿の妹と一緒にお祭りへ出かける。
打ち上げ花火まで
時間があり、屋台を物色していると偶然にも元カノと会ってしまう。
知り合いだという男性と一緒の元カノと分かれ、妹と花火を見て帰るが、疲れたと言う妹を背中に乗せて夜道を歩いた。
到着して二人声を揃えて帰宅する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 14:48:27
15742文字
会話率:54%
この国が世界から閉ざされていた頃、他の町から閉ざされた海辺の村があった。その村には海神(わたつみ)が居るとされ、村人の中から選ばれた一族を生贄にするという慣習があった。
それに選ばれた船吉は漁師をしながら、生贄にされるのを待っていた。
すると、海岸に一人の少年が打ち上げられるのを見る。
余所者と関わる事を禁止されている村の中で、船吉はその少年を守ろうと守ろうとするが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 15:25:03
21587文字
会話率:50%
帝国で勇者パーティとして活躍していた、死霊術師のアレン。仲間達から酷い扱いをされていたが、我慢して勇者パーティとして帝国に貢献してきた。
ある時、今まで誘われなかった打ち上げに誘われる。そこでアレンは腹を刺され、崖に落とされて死んでしま
う。
そこでアレンの人生は終了してしまう。
が、なんとアレンは死の女神ペルセポネに気に入られたのだ。
人間とは思えない力を与えられ、アレンは最強の死霊術師として、王国の冒険者になった。
極度の骨フェチのアレンは、骨に一目惚れしてネクロマンスをしまくる。
ある時は救国の英雄と呼ばれる、王国の騎士団長を。ある時は元Sランク冒険者を。またある時は、かつて魔王を討伐した勇者を。
仲間を増やしているだけなのに、いつの日か魔王と呼ばれるようにやって!?
一方その頃、アレンを裏切った帝国では異変が相次ぎ……?
【一章完結】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 17:24:38
46881文字
会話率:43%
今を輝く芸人、吉池輝樹。ある日、お笑い特番の打ち上げで、彼は後輩の徳部司にビールかけをされる…。奇妙な短編…
最終更新:2021-08-27 16:39:35
2335文字
会話率:58%
自称魔法使いの男の子と、小学生男子の夏休みを描いた連作短編。
【秘密基地】「自称魔法使いと怪しい洋館」
夏休み前、小学生のユウヤは図書室で古めかしい本を拾う。
持ち主に返そうと、挟んであったメモに従い辿り着いたのは怪しい洋館。
そこで彼を
出迎えたのは外国人の小さな男の子だった。
【打ち上げ花火】「ライバルは自称魔法使い?」
幼馴染のユウヤを花火大会に誘いたいミユ。
小学校は夏休みでなかなか会う機会もなく、ユウヤがちょうど出かけるのを見かけて、ミユはこっそり彼についていく。
たどり着いたのは怪しい洋館だった。
【浜辺の漂流物】「自称魔法使いと魔法道具制作」
夏休み、小学生のユウヤは魔法使いを自称する子供、ケヴィンの屋敷によく遊びに行っていた。
ある日、ケヴィンが魔法道具を作るというので、その材料を集めに浜辺へと出かけることになった。
【アイスコーヒー】「自称魔法使いと再会の約束」
ユウヤの十六歳の誕生日にカフェデートに誘いだしたミユ。けれど、肝心のユウヤはどこか上の空でミユの話には生返事ばかり。
実は、彼の誕生日にはミユとのデートとは別に、忘れていたもう一つの約束があった。
【宿題】「僕様は自称魔法使い」
夏休み、山のように出された宿題から逃げ出すことはできないものの、気晴らしに遠くの国、日本へと羽根を伸ばしに行くことにしたケヴィン。
現地の人との交流をレポートにするため、居住場所に一番初めに訪れた人をその対象とすることに決める。
かくしてやってきたのは、小学五年生の男の子だった。
夏にまつわる五つのお題に沿って5000字以内の短編を書く企画に参加したものです。【】内がお題となります。
ノベルアップ+にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 18:15:54
20595文字
会話率:39%
はんなり(?)少女と男子高校生の夏祭りの一幕。
「夏祭りに行きたいんやけど」
世間知らずのお嬢様(?)の頼みで夏祭りへと駆り出される男子高校生の物語。
※作者の他作品『「せつぶん」ってこうでしたっけ?』と舞台、キャラクターが一緒で
す。
「せつぶん」ってこうでしたっけ? ↓
https://ncode.syosetu.com/n4873gm/
※この作品はカクヨム、ノベルアップ+、ハーメルンでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 21:22:39
4799文字
会話率:50%
岡山県玉野市に恐ろしくも悲しい伝説がある。
今を遡ること動乱のさなかの室町時代、安芸出身の盲目の座頭たち五人がいた。
一念発起して信濃の善光寺へ参るべく、瀬戸内の海を船旅の途中であった。
ところがその全財産に眼がくらんだ船頭。座頭たちは金
品をまるごと奪われたうえ、ちっぽけな岩礁に置き去りにされ、潮が満ちてきて海の藻屑と消えたという。
それ以来、周辺では怨みを飲んで死んだ五人の無念か、すすり泣く声が聞こえたり、火の玉が飛ぶなどとよからぬ噂が飛び交った。地元漁師は気味悪がって近寄りたがらない、いわくつきの岩礁だった。
……この悲劇伝説には諸説がある。
五人とも溺れ死んだのではなく、うち一人が近くの海岸に打ち上げられ生き残ったともされているのだ。
本作は、この生き残った座頭の逸話を題材に、恣にアレンジした物語である。
岩礁から近くの無人島に命からがら逃げた座頭の一人、杜の市。琵琶法師だった。
口封じするために追ってくる船頭、鬼市郎。
因果な運命の綾糸が織り成すさなか、得体の知れない不気味な島で命がけの遊戯がくり広げられることになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-14 10:07:34
61867文字
会話率:13%