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俺はずっと考えてあった、その名前を口にした。
「台地をゆけ、おおぞらをゆけ。疾走するもの。アルティスラ。」
ふぅっと。風が吹き抜けた。
膨大な量のハロロンが渦巻き、小さな部屋の中に、小規模の旋風が巻き起こる。
そして、それ
は具現化した。
「.....あぁ。。。」
テオシンが、俺の横に出現した、彼女を、見上げて目を見開いた。
基本デザインは、この世界の一般的な騎乗獣、ペレーという鳥型の二足歩行の騎乗獣に似せている。
だが、それよりも太めの首、鷹のような頭と口、そしてたくましい羽部分。がっしりとした脚と爪。
全体的に鉄色の鎧をまとっている。加えて、両側には、機銃を装着している。
---- はじまり、より。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 21:14:45
42595文字
会話率:20%
「レイさん、結婚して!」
「なーに言ってんの、お子さまが」
デュラハン防具職人のメルディは18歳。
父親の親友で、ハーフエルフのレイは141歳。
100歳以上の歳の差にもめげず、メルディはレイに恋をしていた。
初めて「好き!」と
告白してから早13年。
何度想いを伝えても、うまく躱されてしまう。
そんな中、メルディが作った鎧の偽物が出回っていると耳にする。
「レイさんと一緒に作った鎧なのに!」
絶対に犯人をとっ捕まえてやる!
そう決意したメルディは一人で旅に出ようとした……が?
「君を一人で行かせるわけないでしょ」
※歳の差もだもだ恋愛+お仕事+ほんのり冒険成分です。
※この作品はNolaノベルにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 08:03:39
301803文字
会話率:50%
様々な種族が暮らす、ラスタ王国首都・グリムバルド。
そこには一風変わった工房があった。
顔のない種族・デュラハンの鎧兜の制作を請け負う『シュトライザー工房』である。
そこに弟子入りしたアルティは、いずれ独り立ちすることを夢見て日夜腕を磨い
ていた。
そんなある日、師匠であるクリフが満面の笑みを浮かべて店に帰ってくる。
「ちょっくら旅に出てくる! 店を頼んだぞ弟子よ!」
「は⁉︎」
この物語は半人前の職人アルティとその周囲の人々が綴る、賑やかな日々の記録です。
※全100話(+おまけ)
※ジャンルはハイファンタジーですが、ちょいちょい恋愛要素が絡んできます。
※3部4話までは朝と夜の2回更新、それ以降は夜のみの更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 20:02:19
391755文字
会話率:46%
ソラシル王国に住む少年ラクレスは、幼い頃から幼馴染のレイアースと共に騎士になる夢を抱いていた。しかし、彼には魔力がまったくなく、それが騎士になるための壁となっていた。一方、レイアースは膨大な魔力を持ち、ソラシル王国の未来を背負う存在として期
待されていた。
十五歳になった時、二人はソラシル王国の兵士に志願するが、その試験でラクレスの無力さが露呈し、騎士になる夢は遠のいた。それから三年が過ぎ、レイアースは歴代最年少でソラシル王国最高の『七曜騎士』に選ばれ、一方のラクレスは騎士の道を諦めきれず、下っ端の兵士として日々鍛錬に励んでいた。
ある日、ラクレスは部隊と共にゴブリン退治に向かうが、予想外の出来事が待ち受けていた。ゴブリンの代わりに現れたのは、凶暴なオークの群れだった。全滅の危機に瀕した中、ラクレスは絶望の中で封印されていた漆黒の鎧を見つけ出す。生き延びるため、彼はその鎧を身に纏う決断をする。
しかし、その鎧は呪われていた。
「ぬ、脱げない!」
鎧に囚われたラクレスは、鎧に宿る『ダンテ』という存在と契約を結び、その力を引き出すことを余儀なくされる。さらに、彼は鎧を脱ぐことができない状態に陥ってしまい、『黒騎士』としての道を進むことになる。
彼の新たな力は『七曜騎士』たちの注目を集め、同時にレイアースとの友情に亀裂を生じさせる。ラクレスは鎧の呪いと戦いながら、自らの運命を受け入れ、ソラシル王国のために戦う決意を固める。
これは、呪いの黒騎士が鎧を脱ぐため、国のために戦う物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 07:00:00
144216文字
会話率:51%
黒い鎧に身を包み、世界各地をその足と腕で旅を続けるのが1人。誰かが言った、黒鎧様と。
黒い鎧に高い身長、両刃の巨大斧、全てが大きい黒鎧。誰もが知りたがり、羨望のまなざしを受けるその中身、それを知るのは一緒に旅ができたものだけ。
これは黒鎧
が故郷に帰るまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 02:21:29
7008文字
会話率:60%
ここは竜と人が暮らす大陸である。そこにはかつて争っていた二つの国があった。南のイルスデン帝国と北のべリエル王国である。
争いに終止符が打たれ、両国は共に竜との繁栄の道を選んだ。
だが、戦士達は行き場を失った。そんな戦士達の様子を聴いた
イルスデン帝国のシンヴレス皇子が、コロッセオ設立に乗り出し、完成させる。コロッセオは主に戦いを見世物とする建物のことであった。
賞金と血沸き肉躍る剣の冴えを求めて戦士達はコロッセオに集った。その中には、身に余る鎧と剣を帯びた青年が新たな夢を目指すべく強者達に挑戦していた。その青年の名はフレデリック。彼はどこまで這い上がり、名を残すことができるだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 20:19:54
110516文字
会話率:38%
破壊の傭兵、あるいは門破の傭兵と呼ばれるアルフは、分厚い鎧に身を包み、鎖を旋回させて鉄球を振るい、その異名通り、破城鎚も通用しない門に単独で挑み破壊することが主な仕事だった。
そんなアルフはエリストール王国の王妃、ヴェラと深い関係を密接
に築いていた。ヴェラは子を成さないため今ではただの傀儡とされてエリストールの老王の側にいるだけだった。そんな彼女を憐れに思い、あるいは恋し、アルフはヴェラを連れて逃避行を始める。(ノベルアッププラスにも掲載中)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-27 06:00:00
105440文字
会話率:44%
王国は揺れていた。各地で凶悪な死体達が暴れまわり、国を脅かしている。背後にいるのは謎多き真紅の屍術師。教会戦士フラマンタスはゾンビ騒ぎの鎮静と、真紅の屍術師を追うことを命じられ各地を放浪していた。
最終更新:2021-12-10 17:47:12
206375文字
会話率:41%
熱海 憧(あたみ しょう)は主人公(ヒーロー)に憧れていた。
怪人を倒す仮面のヒーローは良い。
怪獣を倒す巨人のヒーローも良い。
剣を片手に鎧を纏い、魔物を倒す王道のヒーローなんて格別だ。
時に闘い、時に救い、時に助けた美少
女に好かれて、悪に挫け、道に迷い、意義に嘆き……
それでも前へ未来へ邁進する、そんな王道を往く主人公(ヒーロー)に、ショウは憧れていた。
けれど彼の一度目の人生は、輝かしい未来を歩む事なく幕を下ろした。
「今回の手違い、誠に申し訳ありませんでした」
「お詫びとして、次なる生は貴方が望む世界に。はい。え、はい……はい?」
「ええと、とりあえずヒーローになりたい、ですか?はぁ……変わった考えをお持ちですね」
「分かりました。では、貴方が次に生きる世界ではそのように、はい」
「では、逝ってらっしゃいませ」
「ふぅ。一時はどうなることかと……んぇ? なんですか。え、彼が言ってたのはヒイロという名前のキャラクターじゃなくて、ヒーロー。つまりは主人公だと?」
「…………え、うそ。彼の次の人生、主人公どころか、悪人寄りのモブキャラなんですがそれは。どどど、どうしましょう……」
これは、俗に言う"鬱ゲー"と呼ばれた、とある剣と魔法のコマンド式RPGの世界にて。
噛ませ犬貴族の取り巻きキャラクターに憑依しながらも自分を主人公と思い込んだ精神異常モブキャラが「でも俺主人公だから何とかなる!」の精神で、悪役故の周囲の低評価やら鬱展開やら黒幕の思惑やらを無自覚にお構いなしにぶち壊していく物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 00:10:00
398079文字
会話率:39%
「あ”あ”ーー、うめぇ。酒と脂モンの後の水が一番うめぇ」歩きながらガラスボトルの水をがぶ飲みする女カーディ。鎧は黙ったまま横に並ぶ。彼女は路の真ん中に何かが転がっているのを見つけた。「……なんだよ、死んでんのかボウズ」言いながら、人の心など
無いのか彼女はそれをしたたかに蹴り上げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 13:11:56
3814文字
会話率:22%
数年前に突如としてその存在が認識された謎の空間"ダンジョン"人類は未知のその空間を調査するため二つの技術を生み出した。魔物と呼ばれる怪物が蔓延る場所でも活動するためのフルフェイスの鎧と、映像を空間を超えて地上へと送る配信
技術である。ここ数年で配信技術は急速に発達し、配信は日本の一定の基準を満たした者に限るが一般の人も行えるようになり、今ではダンジョン配信が配信の主流となっていた。
そんな少し未来の地球で水難事故で両親を亡くし妹と二人暮らしの主人公、泉夜道。彼は妹の学費のためにダンジョン配信をしてお金を稼いでいた。人気もそこそこ出てきた頃、配信中に運命か偶然か超人気配信者である女性を助ける。それがきっかけとなり一気にランキング上位へと上り詰める。ただそれによりトラブルも増えていき、夜道は様々なヒロイン達と出会い物語を紡いでいくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 12:04:59
101486文字
会話率:48%
自然の豊かな名もない村に住む2人。
2人を拾った男に育てられ、15の歳になろうとしていた。15を迎えたその日、鎧に身を包んだ騎士が村に現れる。
最終更新:2024-10-01 17:00:00
85049文字
会話率:66%
僕は、リコのことを、嫌いじゃ、ない。
でも、いつのまにか。
僕が世界で、一番。
リコを愛した人になってた。
世界とか、ナルコシンクとか、神さまとか、鎧武者とか。
そんなことよりも。
僕は、ただ。
リコと、幸せに暮らしたかった。
最終更新:2024-09-30 20:56:08
37947文字
会話率:65%
番藤茶太郎が目を覚ましたのはゴツゴツした石の床の上だった。辺りを見渡すと、クラスメイト達も同じように横たわっている。そして目に付くのは、彼らを取り囲む鎧姿の白人達。コスプレではないようだ。
「皆さん! 起きてください!」
人垣から歩
み出た若い女が声を張った。目を覚ました学級委員長が「ここは何処か?」と訊ねる。
「ここはガドル王国。私は第一王女のエミーリアです!」
聞いたことのない国。
異世界転移にざわつくクラスメイト達。エミーリアは「この世界を救ってください! 勇者様!」と言う。
ステータスで勇者の称号を確認したクラスメイト達は盛り上がるが、番藤は冷めた瞳でその様子を見ていた。
王女に悪態をついて追放された男、番藤茶太郎はその固有スキル【穴】を使い、異世界の侵略を始めてしまう。
#カクヨム先行
#カクヨム異世界ファンタジー日間週間月間一位折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 07:10:00
150714文字
会話率:49%
交通事故で命を落とした普通の会社員、霧島ユウマ。目が覚めた時、彼はまったく見知らぬ異世界の街に立っていた。中世風の建物、鎧をまとった冒険者たち、そして賑わう市場――まるでゲームの世界に飛び込んだかのような状況に戸惑うユウマ。彼は自分が異世界
に転生したことに気づき、強大な力やスキルを手に入れたはずだと期待に胸を膨らませる。しかし、現実は非情だった。
「ステータス」を確認したユウマが見たのは、「職業:NPC」「戦闘力:0」「スキルなし」という絶望的な内容。自分がただの背景キャラ――物語の主役になれない『NPC』として存在していることを知り、冒険者として活躍する夢は一瞬で崩れ去った。
だが、ユウマは「NPC」であるという立場を逆に利用できることに気づく。誰にも注目されず、影から世界を動かすことができるかもしれない――戦えなくても、情報を操り、誰にも気づかれない存在だからこそできることがあるはずだ。
この世界で、ユウマはどう生き抜いていくのか?
そして、ただの『NPC』が世界にどんな影響を与えるのか?
最弱の『NPC』となったユウマが織りなす、予測不能な異世界サバイバルが今、始まる――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 02:16:16
6877文字
会話率:44%
従騎士(騎士見習い)の少年ロランは、継承争いに巻き込まれて追われる身となったエリシール王女と共に、王国より北の森に逃げ込む。
森の中、ロランは宰相の放った追手によって瀕死の重傷を負わされるが、大精霊と契約を結び、その助けによって一命を取り留
める。
しかし王女は宰相のもとに連れ去られていた。
ロランは捕らえられた王女を救うべく、大精霊に与えられた古代兵器「聖鎧」を操り、再び王国へ向かうのだった。
この物語は英雄に憧れる少年が救いを求める人々を助け、大精霊との命約を果たす物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 19:37:10
81602文字
会話率:32%
日本の防衛大臣が殺害された。
その後も、関係者が次々殺されていく。誰が何のために?
政府と国民が翻弄される中、後にヨロイと呼ばれるようになるトカゲの進化系生物が現れる。
奴らの目的は? どこから来たのか? ヨロイが人類の未来を左右する脅威
となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 12:28:16
30197文字
会話率:44%
社畜人生を生きる男、才川慎吾はブラック会社に勤める社員だった。
そんな男はいつも通り会社に出勤、定時では帰れず当たり前の残業、そして気がつくと目の前には黒髪の鎧を身に纏った女性の背中。
――どういうことだ? なぜ俺の目の前に女性がいる
?
さっきまで残業してて、それで――思い出せない。俺は会社でどうなった?
あっ! これはまさか!? 白馬に乗った王子様――いや、王女様が俺をブラック会社から連れ出してくれたのか?
この状況を男はそう解釈した。というかさっきからなんか違和感が……。
男は自分の手を見る、その手は少女のように小さく可愛らしい。
もしかして、これってTS転生ってやつですかあああああぁぁぁぁぁぁぁ!?
驚いたぜ。だが、最高だ! もちろん俺が喜んでるのは可愛らしい少女に転生したからではない。あのブラック会社から解放されたからだ!
ここから俺の第二の人生スタートだぜ! 自由気ままに自分らしく生きてやる!
俺はそう心に決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 16:39:54
15548文字
会話率:29%
MMORPGで英雄的プレイヤーだった神崎真夜は、ゲームのやり過ぎで過労死してしまった。
レベル上げの鬼であった彼女が転生した先は、戦闘など無縁な乙女ゲーム世界。
しかも【死霊術士】として断罪、処刑されることが決まっている悪役令嬢マヤ・ニアポ
リートとして生まれてしまう。
「死霊術がある世界なら、事故死した地球の家族をアンデッドとしてこの世界に復活させられるかも?」
やりたいことができたマヤは、生き延びる力を得るために赤ん坊の頃から修行を開始。
強大過ぎる魔力を得て、無敵のアンデッド軍団を作り上げてゆく。
元暗殺者の屍肉ゴーレムメイド。
8本足のゾンビ馬。
巨人の骸骨兵。
強大な魔法を操るリッチ。
そして、ドラゴンゾンビ。
悪役令嬢として破滅する運命など、力でねじ伏せる。
陰謀で、「化け物辺境伯」と噂のザネシアン卿に嫁がされても気にしない。
「……というか旦那様。その全身鎧の中身、美ショタですよね?」
これは最強ネクロマンサー令嬢が、全ての敵を蹂躙していく無双活劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 17:10:00
135839文字
会話率:27%
アルファポリスで連載していた物のリブートです。
UMA(未確認生物)は実在した。
彼らは悪化の一途をたどる現代で生き抜く為に人間を含めた生物が進化した姿だった。
彼らの目的はただ一つ。人類の抹殺である。
人智を超えた彼らと戦えるのは同じく
人智を超えた力のみ。
地球の力エレメンタル・エナジーを魔法に変えて戦う魔甲闘士だけである。
秘密組織に育てられた青年・芹沢達人は異世界で魔法の鎧を纏い魔甲闘士レジリエンスとしてUMAと戦う。
世界は人間とUMA双方の思惑が絡み合い混迷を極めていく。
果たして地球の覇者は人類か、UMAか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 10:00:00
384182文字
会話率:43%
「悲しいことは昨日まで♪ 今日はきっと良いことがあるわ♪」
目下、継母ブルチャスカとその娘アンジェルに、芋の皮剥きやら食器洗いをさせられている私、ユキファールム。
「こんなことも出来なければ、将来とっても困るわよ」
「そうよ、ユキファー
ルム。私達は貴女のことを思って仕込んでいるんだからね」
うぬぬ、2対1では流石に勝てない。
けれど彼女達は、意地が悪い訳じゃないの。
ただ家事をさせられるだけなの。
その様子を見て、執事アーントや侍女のバタフライは目を輝かせていた。 “素晴らしい教え方です” “本当に良いタイミングでした。姫様は私の言うことは聞かないのです。 「バタフライがやってよぉ」 と甘えてくるのです。可愛いくて駄目なのよ” とか言いながら、ブルチャスカの方を向いている。私が頑張っているところは、目に入らないのかしら?
まあいいや。この2人はもう高齢で、私から見たら祖父母に近い年齢だから、今さら文句も言わないわ。孫のように可愛がって貰ったもの。
それにしても、私に家事なんてさせてどうするつもりなんだろう。目玉焼きさえ焦がすし、味付けはいまいちだし、彩りも美味しそうじゃないし。まあ、何とか煮炊きは出来るようになったけど。
お掃除はハタキをかけて、箒で床を掃いて、水ぶきするのよね。
後はお洗濯。水仕事は指先が荒れるから苦手なの。ささくれとひび割れが酷いわ。洗ったものは重いし、干すのも大変だもの。
どうして私にさせるのかしら?
「お嬢様、私共はここでお別れです。ここから先はお一人で行って頂きます」
「私達はここで敵を迎えうちますから、お嬢様はこの先にある家で一人で隠れていてください。屋敷には生活用品が、庭には野菜も植えてありますから。庭にかかっている網は外しては駄目ですよ。動物避けですからね」
にこやかに笑っているアーントとバタフライだが、彼らが着ているのは鎧だった。
「なによ、その鎧は? 貴方達はもうお年寄りでしょう? 一緒に逃げましょうよ」
私は彼らも一緒に行こうと誘った。
けれど、首を振りここに残ると言う。
「姫様の幸福だけが私達の願いです。その幸せを壊さないで下さいませ」
「さあ、行くのです。必ず迎えに行きますから」
「あぁ………きっとよ、迎えに来てね」
私は真剣な様子の彼らに逆らえず、城裏のずっと奥山にある、二人の言う家屋を目指した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:08:46
10880文字
会話率:21%
鎧。かつて戦国武将が身に付けて戦った防具であり、その重さゆうに25キロと物凄く重いものである。
これを現代日本で着て歩いてみた。
めちゃくちゃ楽しかった。
最終更新:2024-08-16 21:06:47
93343文字
会話率:4%
遥か太古の昔より、鬼という異形の存在が異世界から現れて人を襲っていく世界。
鬼に対抗するために選ばれた人間が生まれ育つ、鬼狩りの里の1つ、真垣の里の梓は、本領を発揮すべき鬼の襲撃に際して、恐怖に駆られて逃げ出してしまう。
自分自身だけ
でなく、真垣の里までも嘲笑の対象となった梓は、鬼への復讐心に燃えるが、いざ鬼を前にすると、またしても恐怖に身が竦んでしまう。
臆病な自分への絶望に苦しみながら、勇敢に戦い、自分と真垣の名誉を取り戻す事だけを求めて、梓はどうしても逃げ出してしまう自分に悩みながら、鬼との戦いに身を投じ続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 16:41:58
36743文字
会話率:60%