私は、カオルさんとして生きる。はずだった。
私は、タクミくんを守る、はずだった。
僕は、記憶を失う、はずだった。
メイさん。
話が違いますよ。
だから。
みんなを助ける、ヒントをください。
最終更新:2024-10-01 13:07:43
28462文字
会話率:53%
僕は八年の歳月に耐えられなかった。
でも、リコは、現れてくれた。
幽霊として。
カオルさんもだ。
みんなに支えられて、生きてる。
でも、運命は残酷だ。
忘れる?
そんなこと、できるわけないだろ!?
最終更新:2024-10-01 13:06:33
34956文字
会話率:62%
僕は、リコのことを、嫌いじゃ、ない。
でも、いつのまにか。
僕が世界で、一番。
リコを愛した人になってた。
世界とか、ナルコシンクとか、神さまとか、鎧武者とか。
そんなことよりも。
僕は、ただ。
リコと、幸せに暮らしたかった。
最終更新:2024-09-30 20:56:08
37947文字
会話率:65%
時は第二次世界大戦前のイギリス。記憶喪失の少女が赤レンガの家の前で気を失い倒れてしまい、そこに住む女に助けられ介抱される。その際に少女は夢を見た。相手の手を握ることで、人の心を読み取ることができる超能力を持つアリスと呼ばれる子供の夢を。
不思議なことに、その後も記憶喪失の少女は何度もアリスの夢を見ることになる。夢の中でアリスは成長し、やがて『エイト』と呼ばれる科学研究所で超能力の解明実験に参加することになり、そこで自分と同じ超能力を持つロリーナと出会うことになった。ふたりのように人の心を読む超能力者のことを、エイトでは『共感者』と呼んでいた。
夢を見続けるにつれ、その夢が十七年後の未来の出来事だと、記憶喪失の少女は悟った。どうして自分は未来の夢を見ているのか困惑していたが、夢の中でエイトの研究者であるグレイ博士が『夢占い師』の話題を口にし、その答えにたどり着く。グレイ博士の話によると十七年ほど昔、夢占い師と呼ばれる少女がいて、予知夢で未来の情報を知ることができたという。
記憶喪失の少女は自分がその夢占い師だと悟った。そして夢占い師は第二次世界大戦が起きる前に亡くなってしまったという事実を知ると、自分の死の運命に絶望してしまう。
なんとかして生き延びたい、と記憶喪失の少女は望むも、グレイ博士は肝心な夢占い師の死因を語らなかった。そのためこれから自分の身に何が起きて死んでしまうのか、わからずじまいだった。
記憶喪失の少女は自分の運命を変えようと夢を見る。そして未来の出来事から、自分が生き延びるための手がかりを探りはじめる……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-07 10:28:34
143216文字
会話率:57%