人類の文明による化石燃料の大量消費と森の消失は、大気中の二酸化炭素の増加と温暖化をもたらし、地球環境を悪化させていた。
そして、高緯度地域の氷河・氷床が消え去った時期を境に、まるでアイスコーヒーの氷が溶けてしまったかの様に、大気温度は急激に
上昇し、人類にそれを止める手段はなかった。
空気は呼吸に耐えない酸素不足の熱気となり、動物はあえぎ苦しみ、鳥たちは姿を消した。
気温上昇による気候変動と大規模な自然災害は、深刻な食料危機をもたらし、海面上昇は、多くの陸地を海中に沈め、領土領海をめぐる度重なる紛争をもたらした。民族・国家間の核戦争が頻発し、人類と環境に壊滅的な被害を与えつづけた。
大地は放射能で汚染された沼地に、空気は有害な毒気と化し、地上に生きるほとんどすべての動物の生命を継続不能にした。
それでも人間たちは暫くの間、狭くなった陸地で食糧を作り酸素タンクを背負って、飢餓と疫病の中で生き延びていた。
しかしやがて、自らの存続を諦めたかのように、地上から消え去っていった。
残された地表には、二酸化炭素の増加に対応した赤い色の植物だけが繁茂し、小さな爬虫類と、昆虫と、もっと原始的な生物だけが生き残った。
そして、地球のほとんどは灰色の海に覆われていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-29 20:13:26
1455文字
会話率:0%
魔王・ルーダス=ゴート=ハインリウム。
弱肉強食の世界、魔界で自らの一族を守るため、魔界中でも五柱しかいない魔王にまで至った英雄。
しかし、彼は突如として現れた勇者と相打ちになってしまう。一族のためにまだ死ぬわけにはいかないルーダスは
、眉唾物の伝説の秘法、転生の法に全てを託した。
奇跡的に転生に成功したルーダスが目にしたのは、見たこともない白い肌の男女、そして信じられない程に魔素密度の低い大気だった。
混乱する彼はやがて理解する。自分が人族として、地上に転生したのだという現実を。
これは人族の王子に転生した彼が、家族や大切な人々との触れ合いの中で、自らの魂の故郷である魔界と、今世の故郷である地上双方の平和を目指す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 19:15:52
149141文字
会話率:40%
惑星『ステラ』そこは魔素という物質が大気中にあり、あらゆる生物が吸収・放出を様々な形で行っていた。
やがて『ステラ』にて魔素の放出を学問として体系化した『ヒューマ』は『ステラ』を照らす恒星『セント』から降る光を魔素とともに吸収し放出する光属
性の魔法『光魔法』を生み出した。
そしてヒューマをはじめとして『ステラ』に住む魔人たちも自ら放出する魔素を『魔法』として体系化させた。
のちに体系化された魔法は光・火・水・風・雷・土・闇と七つの属性に分かれた。
しかし光魔法は他のどの魔法よりも破壊力があり、ヒューマ達とほかの魔人たちは魔法を使い戦争を幾度も繰り広げた。
ある日のちに『勇者』と呼ばれるものが現れ、『ステラ』をヒューマが住む世界へと平定した。
しかしヒューマ達は勇者の世界平定後に各魔人たちを掃討し始めた。
魔人が一人、また一人と消えていく中『ステラ』最大の火山にある巨大な赤結晶の中からあらゆる鉱物を操るヒューマの形をした『星霊』が現れる。
光魔法を駆使し、すべてを焼き焦がす『勇者』。
土魔法を使い、大地から様々な鎧や武器、そして二足歩行する巨大な鎧『Magical Assault Golem』略して『M・A・G』を生み出し与える『星霊』
どちらがこの『ステラ』で生き残るか…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-05 22:17:32
1995文字
会話率:26%
R15(残酷描写、性描写あり)
この作品『金剛戦輝ヴァジュランテ』は、「カクヨム」、「ノベルピア」にも重複投稿されています。
(各話の文字数は、それぞれの媒体に応じて変えています)
イントロダクション
202X年。極東の島国で、あ
る奇病が広がった。
奇病を患った者は、皮膚が硬質化。
前身にヒビのような痕が生まれることから“ヒビワレ”と呼ばれた。
ヒビワレと化した人々は意識を失い、次々と人間に襲いかかるようになった。
ヒビワレは一種の伝染病だった。
ヒビワレに噛まれた人間は全身が硬質化した後、粉微塵となり大気中に消え去った。
生き残った一部の人間はヒビワレと化した。
硬い皮膚に覆われたヒビワレに対し、刃物、重火器といった通常兵器は一切通用しなかった。
彼らを倒せるのは“ヴァジュラ”と呼ばれる神の力を宿した戦士・ヴァジュランテだけだった。
この物語は、ヴァジュランテとしてヒビワレと戦う少年の一人・布都野ミチオの日々の記録である。
何も持たない平凡以下の少年だったミチオは、ヒビワレと戦う中で、何を獲得し何を失っていくのか?
人類の命運を賭けた、ヒビだらけの青春バトルダイアリーが今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 18:00:00
3548文字
会話率:32%
西暦3000年、
AI、ロボット、宇宙工学、生物学、医療、あらゆる科学の発展により人類は遂に火星への移住も成し遂げた。
火星で酸素を作り出すことに成功した人類は大気を造り、水を造り、海を造り、森を造り、
地球の各首都をモチーフとした都市を作
った。それはさながら、地球を再現するようであった。
高度化した文明で人類に残された仕事の一つはAIやロボットたちの管理であった。
AIやロボットは管制システムにより統率されているが、
中には故障したり不具合で管制システムに従わず暴走するものもいる。
そんな暴走システムを修復あるいは強制停止させるのがオペレーターの仕事だ。
彼らは暴走したロボット達に対抗する武力はもちろんのこと、高度な情報処理能力を求められる。
火星の81番目の都市コスモポリスに住む優良オペレーターの一人であるマキノセジュンは
自分の仕事に誇りを持つも日々の仕事に何か物足りなさを感じていた。
ある日、ジュンは夢の中でプラチナ色の髪をした一人の少女と出会う。
彼女は自身の名前をブバルディアと名乗る。
ブバルディアはジュンの望みを叶えることができるという。
そこで目が覚めたジュンはいつもと変わらぬ朝を過ごす。
ただ違うのは、夢の中で彼女に渡された端末を現実にも身につけていたことだ。
彼は身支度を整え、今日もマザーコンピュータにアクセスすると暴走しているロボットがリストアップされる。
その中には詳細データがない正体不明のロボットも表示されていた。
気になったジュンはそのロボットの追跡を開始する。
他の暴走ロボットの妨害や他のオペレーターとも遭遇しながら、
ジュンはその正体不明のロボットを捜索する。
そんな中、管制システムの一つが暴走するというありえない事態が起き、大量のロボットが都市の人々を襲撃する事件が起きる。
ジュンは人々の救助に向かうもいまだかつて無い数に追い詰められていく、
そんな中、突如通信が入る、その通信の主はブバルディアだった。
ブバルディアが曰うには、今起きている出来事は白昼夢だという。
ただしそれは予知夢であり、遠からず未来に起きる出来事であるという。
しかもそれすらも前触れであり、いずれ火星そのものが機械の暴走により滅亡の危機にあるという。
ブバルディアは滅亡を回避するために力を貸して欲しいとジュンに協力を要請する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-13 00:00:00
55204文字
会話率:39%
世界は『大天罰』によって大きくその歴史を変えた。
突如として起きた“白き滅び”によって、栄華を極めた『パンドラ文明』は滅び去った。
先史文明の滅びから千年。水は濁り大地は穢れ、緑は腐り墜ちた。生命活動に必要な大気すら、長時間吸えば死に至る。
過酷極まる環境の中で『魔獣』たちが世界を闊歩し、人の住まう領域を侵し続ける。
全てが終わった末世たる世界で『少年』は歩きだす。生きる意味と己に課せられた『償い』のために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-12 19:55:29
33654文字
会話率:29%
セブンとアグルとラウスが銀河獣を捜索中、機械兵器と遭遇。その頃、テラ(地球)で異変が起こり始める。科学特捜隊は地球の大気圏に怪しい影を感知し、捜査を開始する。地球の各地で災害が激化し、滅亡の危機を迎える。逃げ惑う人々の中に、ある男女がおり
、一人の青年に助けられる。その青年は、地球で起きていることを話し始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-06 12:40:14
7845文字
会話率:75%
最強の異能力チーム〝カラミティハニーズ〟は、未来の超人・ホーリーの前に全滅した。
大気も、大地も、海もホーリーに浄化され、残る粛清のターゲットは人類だけだ。時空すら超越するホーリーの圧倒的な力に対し、カラミティハニーズを失った現代になすすべ
はない。
いや、まだだ。彼女が残っている。すべての始まり、フィアが。
想定外の時間軸が生んだ最強のフィア91は、すべての希望を背負ってホーリーとの最終決戦に挑む。
絶望の未来に、現実と異世界がタッグを組んで立ち向かうスウィートカース・クライマックス。
「さあ、〝戦乙女の再降下(ヴァルキリーリダイブ)〟の時間だ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 12:09:36
71414文字
会話率:42%
青い惑星、地球。2000年代、そこは青と緑に溢れ、人も動物も豊かに暮らす奇跡の星だった。しかし、西暦8000年。俺が生まれた頃にはそうではなかった。海や植物は枯れ、大気は変容し、巨大化した虫が跋扈する大地。文明など疾うに消え去り、黒が支配す
る死の星。それが今の地球――黒い惑星だ。そんな荒廃した世界で俺、ヴァルは大勢の家族と共に再起を図る。今を生きて明日へ繋げる。俺たち人類の、未来のために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-11 08:00:00
30195文字
会話率:40%
少し未来の話。軌道上での運用を終えた人工衛星や宇宙機は、陸地への被害をなくすために陸地から最も離れた海上の「到達不能海域」へ投棄される。
宇宙機の大半は大気圏で燃え尽きるが、稀に形を保ったまま落下してくることもある。その残骸は、たとえ歪
(いびつ)であろうとも価値が高く、武装高速艇に乗った「回収業者」たちがそこを訪れ、戦い、奪い合う。
「回収業者」の青年「ニール」はある日、戦闘の最中に被弾し海へ落下してしまう。陸地への帰還は絶望的だったが生きることを諦めず、浮かんでいた廃棄宇宙船の脱出ポッドに飛び込んだが、。
気を失っていた主ニールが目を覚ますと、自分がどこかに漂着していることに気付く。
そこは、宇宙機の残骸が積み上げられ島状陸地となった到達不能極「スペースクラフト・セメタリー」だった。
あまりの光景に言葉を失いかけたニールがそこで出会ったのは、無垢な表情の少女だった。「ネモ」と名乗ったその白髪の少女は、宇宙戦争の次世代戦力として開発されたのち破棄され、「自らがビーコンとなり、廃棄宇宙機をこの場所に誘導する」という命令のみを課された「失敗作の生体コンピューター」だった。
何も無いこの機械島で、死に損ないの青年がはじめる失敗作のコンピューター少女との不思議な共同生活。果たしてニールは生き残ることができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 12:29:01
6318文字
会話率:25%
どこにでもいる普通?な高校生の辻桐乃丞(つじきりのすけ)は貞操逆転シチュが大好きな男の子。
何故普通にはてなマークがついているかって?
そりゃあ彼が普通じゃないからに決まってる。
毎日起きるたびに貞操が逆転していないか本気で確認するなんて普
通じゃないだろ?
それに彼は学校で空気になるために全力を尽くしている。
なるべく誰からも認識されず、しかし必要な人間になりたい。まるで大気中に存在する空気のように。
そんな空気になることか、貞操が逆転した世界じゃないと全力を尽くせない主人公が勘違いしながらポンポン女の子を落としていくお話です。
※この作品は作者的にエタるだろうなーと思いつつ息抜きで書いた小説です。
更新は不定期なので期待せずお待ちください。
またこの作品は貞操逆転世界モノではありませんので、どうかお気を付けください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 23:39:15
15304文字
会話率:36%
優秀だったがワーカホリックで自分の人生は失敗だったと落ち込む大賢者は、女神の計らいで辺境伯の三男坊として転生する。
しかし、スローライフを目指すあまり、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、前
世の知恵を生かし、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。そして、世界の管理者の龍も紹介され、明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。なんと、この世界はコンピューターによって作られた世界だった。
そして、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父から家督を奪い、次男に継がせ、押し寄せる魔物を倒す。
しかし、ここで世界の元管理者に捕まり窮地に陥る。それを救ったのが管理者の龍。
ところが、月面で祝勝会中に再度元管理者に襲撃されてしまう。何とか宇宙を渡り、一か八かの大気圏突入をこなし、地球に帰還し、この世界を創出しているコンピューターのある星、海王星へと渡り、元管理者との闘いの勝利を確信する。
だが、元管理者は想定外の行動に出ていた。コンピューターを破壊して地球を壊そうと試みていたのだ。
大賢者達はたまたま近くにいた戦艦大和を使って元管理者撃墜の準備を進めたが、それは暗黒流の少女も殺すことを意味していた。地球を取るか少女を取るか、悩む大賢者だったが、泣く泣く撃破する。亡くなって初めて少女の大切さを知り、絶望に突き落とされる大賢者。
そこに、最後の手段を提案する管理者の龍。それは女神に直訴することだった。少女を生き返らせるため大賢者は東京にいる女神へ直談判に行き、試練を超えて少女を取り戻し、プロポーズをして結ばれる。
最後は夢だった妻子とともに暮らすスローライフを獲得し、自分らしい生き方に目覚める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-30 11:00:37
132077文字
会話率:39%
超未来、マイナス重力物質と超空間航法の発展により地球を脱出した人類は遥か彼方の宇宙まで進出していた。その結果、人知を越えた数多の資源、あらたな技術を獲得し、さまざまな社会問題をクリアし文明は繁栄の一途を辿る反面――戦争から脱却できずにその
業がありとあらゆる宇宙民族に及びついにかつてない規模の宇宙戦争が勃発していた……。
――そんな、宇宙の片隅で。
一人の兵士が『軍人の資質無し』と解雇されようとしていた。彼は物心が付く頃から武器以外を握ったことが無い根っからの人殺しだが、それが信の厚い上官の勧めとはいえ二つ返事のノープランで軍を除隊してしまった。さて、これからどうやって生きようか――転職の充ても無く仕事を辞めてから考え出す阿呆はそこで初めて人生というものに悩んだ。
ドッカンドッカン、ズゴーン、バコーン! していれば生きていられた、それ以外の生き方を知らなかった。とりあえず平和な街で彼に出来る仕事はない、なら一先ず都会を出ようと短絡的に向かった空港で、受付嬢に薦められた。広い宇宙辺境での開拓民の募集――
ノルマを熟せば開拓した土地と家に住民権まで手に入るというそれに、元軍人はまた何も考えずに行先を決めた。とりあえず、これなら死ぬことは無さそうだ、と。
……だだっ広い宇宙で、また一人の若者がスローライフを始めようとしていた。
その行く先で、一人の天使が舞い降りるとはまだ知らずに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 21:00:00
280062文字
会話率:35%
大気が不安定
急な雨や雷
私のおシモは、瞬時に反応
最終更新:2022-09-20 11:43:59
459文字
会話率:0%
地球は多くの争いの中、たび重なる兵器の使用で大気は汚れ、森は燃え、虫や動物もいなくなり、どうしようもなくなって初めて、たった1人の少女によって争いが終った。
最終更新:2022-08-02 05:03:49
6838文字
会話率:58%
大気を引き裂くような雄叫びを残し暗黒大魔王が崩壊していく、その撒き散らす闇のすべてを勇者のつるぎが放つ光が白く染め上げていく。
たった3年の奮闘で暗黒大魔王を討伐、そして――
「私は還る、私の元いた世界へ」
勇者は苦楽を共にした仲間のた
めに決意した。
懐かしい世界、平和な現代日本への帰還を!!
元女勇者「すいませ~ん!!」
一般市民「あんたマスクは?」
…… な ぜ マ ス ク ?
たった3年の留守中に、世界は一変していたのだ――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-24 13:16:33
2983文字
会話率:46%
吐息が冷え切った大気と触れて、口元で白く煙る。
毎朝散歩に来る早起き老人も出発準備の最中だろう。
アタシはフランス発祥の球技「ペタンク」用のボール(ブールと呼ばれる、金属製だ)が入ったバッグを片手に、日課の朝練へ近所の公園へ向かった……
最終更新:2021-12-04 09:58:23
1000文字
会話率:45%
大気、小学六年生の夏。その夏の海はどこか様子がおかしかった。朝のラジオ体操は毎日変わらず続いていくが、段々おかしな事が起こり始めて――
小説家になろうさま、公式企画『夏のホラー2022』参加作品です。少しでも楽しんでいただけましたら幸いです
!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-17 17:04:32
8817文字
会話率:37%
双子座流星群を一人眺める少女、ココア。
帰宅の途中、ココアは双子座流星群と共に地球にやってきたという銀河妖精ポルックスと出会う。
ポルックスは『罪星』と呼ばれる宇宙犯罪者を『輝きの園』と呼ばれる宇宙警察への連行中に逃げられてしまった事、地球
では銀河法により能力使用を制限されるという事をココアに伝え、宇宙魔法省が開発した汎用型魔法杖をココアに渡し、魔法少女として『罪星』の捕獲を依頼する。
地球の大気内で太陽光を浴びると大爆発を起こすという『罪星』を魔法によって発見したココアは、類まれな魔力量を駆使し、時間と空間を操る魔法をポルックスに無断で使う事で戦闘技術を飛躍的に向上させ、『罪星』を圧倒する。
戦闘不能にした『罪星』をシールクリスタルという鉱石に封印する際にココアは疑問に思った事をポルックスに尋ねた。
輝きの園でしかシールクリスタルの封印を解く事が出来ないはずなのに、なぜこの『罪星』はポルックスから逃げられたのか?
ポルックスはシールクリスタルを転売する為に『罪星』をシールクリスタルに封印せずに拘束するに留めていた事が判明する。
ポルックスの弱みを握ったココアはポルックスに宇宙が見たいと迫り、さらにポルックスが地球に来る際に乗っていた星船が取引相手の真の狙いなのではないかと切り出す。
ココアの言葉に星船の制御端末を確認すると、星船の制御が奪われておりココアの推理が当たっていた事を察するポルックス。
星船からの主砲がポルックス達に放たれようとしている事を知り、ポルックスはその命を懸けて、ココアを守ろうとする。
が、ポルックスはその魔力の大半をココアに吸収されてしまう。
吸収した膨大な魔力を用い、ココアは大規模魔法を使用して星船から放たれた高エネルギー弾ごと星船を宇宙の塵にした。
星船の消失を知り、愕然とするポルックスにココアはテヘペロと謝る。
ポルックスは叫んだ。
こんな子を魔法少女に選ぶんじゃなかった、と。
この作品は以前ピクシブに投稿した物のリメイクとなります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 00:29:55
20583文字
会話率:48%
二千五十年。大気汚染が深刻化し人が外に出なくなった時代。流星の如く現れたのがゴーグル型VRマシン『アース』。その中で他のゲームと一線を画するVRMMORPG『ネイバーワールド』の終焉を迎えていた。
|現実世界《リアル》全てを嫌っていた世界屈
指のトッププレイヤーである少年。アリアは不安の中、自身が時間を費やし造り上げたステージ『聖なる都ラウミガ』を従者NPCと共に思い出に浸っていた。
最後の最後。ベッドの上で己の無力さに打ちひしがれ、涙を流し諦めていた時だった。
気が付くとゲーム内のアバターのまま異世界に転移されてしまっているではないか。
感情のある従者NPCと守護モンスター。異世界で生きる住民達。自由を手に入れた矢先、同じように転移していたプレイヤー達が住民達を襲っているのを目にした。
異世界の住民達より遥に強い戦闘力を有するプレイヤー達を世界各国がこぞって集め始め、動乱の時代が訪れようとしているのを目の当たりにしアリアは決意する。
『世界を正し、均衡を守る存在になろう』と......。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 17:00:00
13913文字
会話率:49%
【古の惑星と遭遇した人類が出会う、太古の意識体との時を越えた物語】
太陽系外の宙域を移動する探査船。その行く先に未知の惑星と遭遇し、人型の分身体に意識を転送しているデイヴィット・ウォールトンは、創造された人工の意識体ガーディアンに見解を求
める。
ガーディアンは未知の惑星探査を承認し、ウォールトンは生命科学を専門とするBIR-Fを招集、未知の惑星探査を開始する。
太古の昔、誕生間もない太陽系では、巨大なガス惑星達が、大きさを徐々に小さくしてゆきながら、整然と並ぶ美しい惑星系が存在していた。
灼熱に滾る主星の傍には、グラファイトの地殻と、濃硫酸の大気に覆われた第一惑星が存在し、酸を吸収するアメーバが発生すると、長い歳月を掛け、クリスタルの周囲で集団生活をする真菌へと進化をしていった。
ある時、整然と公転していたすべての惑星達が、一列に並び始める。
惑星達は、互いの重力に引かれ、混沌としたガスの重力場へ、進化した真菌達を抱えた第一惑星が進入、一瞬の閃光と共に、第一惑星は、二つの塊に分かれ、外宇宙へと弾き出されてしまった。
その第一惑星の中では、真菌達が進化した知的生命体の物語が紡ぎ出されていた。
キの民、キナガのムゥは、戦士になる事を拒み、敵対するアヌの民、アヌナガの血を引くナンと共に、古から伝わる楽園へと旅立つ。
それを発見したムゥの父であるエキは、それを止める為に、クリスタルを纏った戦士たちをムゥのいる洞窟で発生させると、洞窟が振動し周囲の岩壁が崩壊し始め、
足元の割れ目から、
青い色の光に包まれ、黄金色の光を放つ巨大な何かが姿を現し、
天井が崩れた頭上の空間からは、
激しく光り輝き、ガスの帯で繋がった、惑星達が並んでいた。
惑星内部へと入るBIR-F隊、岩壁に溶け込んだクリスタルから、静電気を感じたウォールトンの意識の中に、何かの映像が浮かび上がると、最終目的地であるA333へ向かう事を決める。
途中、地底湖の奥底に、神殿のような空間へと辿り着く。すると洞窟が振動し岩壁が崩壊し、大量のクリスタルが水中へと落ちてゆき、未知の脅威からの攻撃を受けると、湖底が割れ地底奥底へと落ちてゆく。
ウォールトンは、地下空間に存在した生命溢れる世界で目覚めると、A333に誘われるように、巨大な何かの下へと向かって行き、その運命を錯綜させてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-04 20:37:58
41034文字
会話率:33%