瀬戸内海に浮かぶ島にあった、外様の小藩『角亀藩』。
ある朝、奇怪な地震ののちに島の周辺は陸に埋まり、見知らぬ土地と地続きになっていた。
自分たち以外の人間と顔を合わせることのない魔境に、ぽつりと移動してしまった人里。
領民たちに襲い掛かっ
てくる異形の生物。
角亀藩の武士たちは傷つきながらも異族を撃退するが、襲撃はやまない。
当時の藩主は決断を下す。
武士、農民などの区別なく、地を耕し、異族と戦う。
どうにか異族の襲撃を退け続けて三百年あまり。
角亀藩の民は立派な戦闘民族になっていた!
類まれな素質を持って生まれてきた当主の次男、銅槻鬼角。
角亀藩の枠には囚われないほどの大器は、訪れた外からの客人との出会いによって、外界への興味を抱いていく。
後代『神殺しの一族』と称された戦闘民族カッキハン。
これは、その中でも一際武名の高い大魔王オドゥンの一代記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 20:00:00
72776文字
会話率:55%
ミラは、成人直前に前世の記憶を思い出しました。
この国で成人する女性は、敬愛を捧げてもらう騎士をひとり、こちらから選ぶことができるのです。
かつての情報に自信を持っているミラは、自分だけが知っている前世の力関係から騎士を決めてしまいます。し
かし、力関係は三百年で変化しており…
彼女が選んだ騎士は、彼女の父が与える試練を乗り越えられるのでしょうか。
彼女の身に降りかかる危険を除くことができるのでしょうか。
(ミンネくらいの時代になります。ゲームのような世界で、騎士と派閥は『ダンジョン攻略』、『魔物退治』、『領域踏破』、『武勲』で名声を高められます。
騎士は経験値、特殊なアイテム、場所、行動で強くなれます。
騎士は誘拐婚から身を守るのにも必要です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 23:54:04
2688文字
会話率:57%
開闢以来三百年を閲した迂朝は黄昏を経て、衰微の頃を迎えていた。皇帝の号はその実質を損ない、代わって覇王の台頭への予兆が、戦乱によって見せつけられる。
それは神託によって予言された世界の極みでもあった。野心家らは神託をこそ拠りどころとし、
力づくでその翼を広げようとほくそ笑む。またその神託の導かんとする血塗られた世界をその神託ごと憎悪し、強いられんとする運命をはねのけんと力を培う者もあった。
巡る覇王の椅子とその行方、それが瑠国の迂朝末期の有様であった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 10:25:03
35752文字
会話率:41%
魔王と勇者の戦いとやらが終わって三百年あまり。その戦いの影響からか、世界には大量にダンジョンが発生するようになっていた。
冒険者の俺、ドリー・イコンは、今年四十歳のベテラン魔法剣士。今日も仲間と共にダンジョンへ潜る日々が続く……と思って
いたら、突然パーティから追放宣言を受けてしまった!
そんな途方に暮れる俺の元に、突如として三つの何かが訪れる。
そして、一斉に口を開く。
「昔助けてもらった――――」
結果的に助けたことになっていたという三人の人外幼女に囲まれ、冒険者パーティを再結成!?
元気印の破天荒やんちゃ幼女・ベル。
穏やかに微笑むメガネ幼女・ヒナ。
高貴で勝気なお嬢様幼女・ルーチェ。
そんな三人と行動を共にし、そして俺は彼女らを装着することになっていた!!!?!?
オッサン魔法剣士と三人の人外幼女で送る、異世界ダンジョン冒険譚開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 17:05:09
121191文字
会話率:40%
【完結まで毎日更新予定】
藤井聡太、谷川浩司など現代も数多くの天才が活躍するプロ将棋界。
今から三百年前、彼らに匹敵する天才がいたことをご存知ですか?
これはその天才たちの物語。
『鬼』の字を与えられた天才。
『神局』と讃えられた天才。
江戸時代中期に実在した、天才たちの生き様を追いかけます。
この作品はカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354054918729361)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-02 13:13:47
169437文字
会話率:27%
竜の力を欲した魔法使いのジールズは、禁断の魔法である「竜の眠り歌」で竜を眠らせ、その力を奪おうとした。しかし、眠る寸前に竜が結界を張り、ジールズはそこから出られなくなる。
三百年後。
見習い魔法使いのラティーナは、魔物に襲われたところへ通り
かかった青年フェクトに助けられる。
翌日、臨時教師となったフェクトがラティーナ達の前に現れた。彼は魔法使い達が総出で魔物退治に出ている現状の真実を語り始める。
そして、ラティーナ達は伝説だと思っていた竜が、自分達が住む近くにいることを彼の話で知った。その竜が禁断の魔法で眠らされ、このままではもう長くはない、ということも……。
全二十一回折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-23 19:00:00
113431文字
会話率:40%
レザーク王国の子爵令嬢、フィリス・コッドには、前々世と前世の記憶がある。
六百年前、前々世のフィリスは、レザーク王国の第一王女だったが、義妹の第二王女に陥れられ、無実の罪で稀代の悪女として処刑された。その後、王国は混乱を極め、隙をついた敵国
に侵略されかけるが、かろうじて退け、国は存続する。
三百年前、前世のフィリスは、悪女としての前世の記憶をもったまま生まれ、やがて奇跡の力をもつ聖女になる。求められるまま民のために献身し続けた結果、命を削られ、亡くなる。その後、疫病が王国を襲い、死者の数は民の四割にものぼったという。
その三百年後、フィリスは、三度目の生を受ける。
今世でのフィリスは、レザーク王国の片田舎に領地をもつ貧乏貴族、コッド子爵家の娘だった。
そして、やはり今世も、前々世の悪女の記憶と前世の聖女の記憶をもっていた。
物心ついたフィリスは、過去、自分が亡くなったあと王国を襲った悲劇を知り、心を痛める。
そして、自分の死が引き金になって、王国が三度目の悲劇に襲われることのないよう願った。
だからこそ、今世は穏やかに暮らしたい──。
フィリスは固く心に誓った。
しかし、ある日突然、なぜか由緒ある公爵家の子息、セドリックから、初対面でプロポーズされて──。
悪女と聖女のふたつの記憶をもつ子爵令嬢は、なぜか公爵子息に執着され、今世ではしあわせな花嫁になるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 12:09:50
67555文字
会話率:19%
ユーリガルドには、かつて神秘の力を持つ麗しい聖女がいた。聖女が姿を消してから三百年、孤独な王が妃を娶ることになる。彼女の名はフェリス。聖女と同じ名を持つ彼女は、聖女の再来とも称される力を宿していた。
最終更新:2023-05-05 12:43:28
47926文字
会話率:37%
初恋は実らない――そんな言葉通りに、初恋どころか命ごと散ってしまった人魚姫。
海の泡から空気の精となり、三百年の善行をつめば天の国へ行ける……はずだった。けれど何の因果か、人魚姫は永劫回帰の円環に囚われてしまい……
※ 参考文献 アンデル
セン/矢崎源九郎訳(1967) 『人魚の姫 アンデルセン童話集Ⅰ』 新潮社
※ 「マグネットマクロリンク」にも掲載してます
※ 2019/07/02に短編集の中に投稿したものを改稿してあげ直しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-25 14:07:34
4006文字
会話率:36%
三百年間封印されていた、人間に害を成す存在【災禍の魔人】が解き放たれて三ヶ月。
災禍を封印するため旅をしている十五歳の少女レイラと、レイラに手を貸す死神のような出で立ちをした災禍の魔人エルピスは、アイラ教という宗教が有する教会に辿り着いた。
エルピスはアイラ教が【虚妄】という災禍の魔人によって創設されたのではないかと予想し、アイラ教のシスターとしてレイラを潜入させるも、レイラはメアという少女との出会いで虚妄を倒すべきか迷ってしまう。
しかしレイラは、苦渋、憂い、迷いを振り切り、覚悟を背負って虚妄に立ち向かい、正体不明の魔人エルピスと共に虚妄の魔人を封印した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-10 07:34:37
11999文字
会話率:50%
魔女狩りで命を落とした魔女ディアナは三百年後、産業革命の起こった帝都で眼を覚ます。
既に魔法は忘れ去られたものとなっていた。
恩人の公爵令嬢エレナの婚約延期の真相解明のため、ディアナはエレナの許嫁、ライナスの家で働くことになる。そこでディ
アナと同じく古の魔法の使い手であるリーゴと出会った。
婚約の延期はエレナを危険から遠ざけるためのもの。
殺人すら厭わないライナスへの求婚者から、エレナを隠すためのものだった。
魔女と魔法使いは、エレナとライナスの婚約を進めるために求婚者が持っていると考えられる「魔道具」を追う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 21:17:39
24277文字
会話率:34%
大変革、それは世界の理がことを指す言葉だ。大変革後、死者は動き出し、不死者となって人間を襲う。不死者は如何なることをしても死なず、欠損しても再生する。不死者によって人間は瞬く間に数を減らしていった。絶望的状況の中、不死者を殺すことが出来る者
が現れる。人々は、そんな彼らを死神と呼んだ。大変革から約三百年後、二人の少女が機動隊に配属されるところから物語は始まる。彼女たちは任務の中で何を見て、何を感じ、何を考えるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 11:28:28
510619文字
会話率:55%
承認欲求高めで童貞なおっさんはロリロリエルフに生まれ変わり調子に乗った結果なんやかんやで世界を救い、神格化され、モテた。モテにモテた。
だが、肝心のお色気ムンムンでバインバインのメス属性との、えちちな行為には至らず数百年物のヴィンテー
ジ童貞(処女)
時が経つにつれ顔を拝むことさえ恐れ多いと民衆は平伏し、えちちなお店にすら行くことも叶わず。
とうとう、堪忍袋の緒が切れた、えるしぃちゃん(田中菊次郎三十五歳プラス三百年)は極大魔法を使用してかつての故郷である地球へと戻って来た。
――耳が長いしリアルなVチューバーって言えばいけるやろ!!
いけません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-03 20:57:11
234303文字
会話率:25%
【あらすじ】
かつて人類族と魔族の二種族が敵対し、そして併存していた茫漠な世界大陸「フロリア」。三百年の昔より互いの存亡を懸けて二種族間で繰り広げられた「祓魔戦争」は、十年前、ある一人の英雄の登場により大きく運命を揺るがすこととなる。
ある日、その者は当時劣勢を強いられていた人類の中で誰よりも勇敢に魔族と戦い、頭角を現した。
不利な戦況で希望を捨てず、自軍を常に先頭で導き、信頼出来る仲間と共に敵将を次々に討ち果たしたその武勲の程は数知れず。ついには聖剣の力により魔王さえも打ち斃し、遂に「祓魔戦争」を終結させるに至った。
後に魔族はその大半が掃討されたことで、事実上絶滅。世界は人類単一の所有物となり、遥か長きに渡って望まれ続けた念願の争い無き平穏な世が訪れたのだ。
これはそんな英雄の戦場における激動の軌跡を描いた伝奇。
内容は是非とも読者の目でご覧頂きたい――という、随分勝手な美談にされた。
【本当のあらすじ】
――「英雄は死んだ。もういないよ」
戦後。
表面上の平和が訪れた世界でかつて英雄と呼ばれた少女「ライカ・エルフォニア」は、その地位も名誉も富も聖剣も投げ捨てて表舞台から消え去った。理由を告げることはなく、肩を並べた戦友とは疎遠になり、華々しく着飾ることも止めて、世界各地を自由に放蕩する質素な毎日。ただ常にその傍らには、一人の幼い少女「マルタ」だけを引き連れて。
ライカの唯一掲げる旅の目的は「英雄を殺すこと」。
その意味の行きつく先は彼女自身の破滅か。それとも――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 12:54:01
15758文字
会話率:39%
おぼろげではあるが、『日本』という所の前世の記憶というものがあったシャルルマリー。
しかし、前世の記憶に出てくる『乙女ゲーム』で割り振られた自分の役は悪役令嬢。自分に用意された道はすべてが命を落とす結末ばかり。でも、それに気が付いた時には
もう時すでに遅し。こうなったらせめて大好きな親友の『ヒロイン』アリアと『メインヒーロー』であるアレクセイが一番幸せになれるエンドを目指すしかないと、『シナリオ』通りに動き、最後には命を落とした。師匠であり、最も愛したオズワルドを想いながら。
それから三百年ほど経ったころ、まさか『マリネット』として第二の人生を歩むことになるとは知らずに。
敬愛する師匠に対する前世での罪悪感から全力でオズワルドから逃げ回るマリネットと、遺言だけ残して死なれてしまい、溺愛をさらに拗らせてしまった師匠であるオズワルドによる大陸中を巻き込んだ追いかけっこの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-27 20:05:54
25491文字
会話率:39%
銀河系の片隅、一万四千光年の宙域には一千の人類惑星が見つかっており、二つに分かれて争いを続けてすでに三百年近くが経過していた。
一方を宇宙統一連合、通称「連合」と、銀河解放連盟、通称「連盟」と呼ばれるこの二つの陣営には、のちに伝説となる
……ほどではないが、両陣営のネットニュースを騒がせるほどの英雄が登場する。
一方の英雄の名は、アルトマイヤー少将。連合側の星、地球(アース)一〇七に所属する参謀長であったが、指揮官を失い崩壊寸前だった一個艦隊を何とか壊滅から救い出し、その手腕を見出されて一千隻の艦隊を指揮する司令官に抜擢される。
もう一方の英雄は、スクリャロフ少将という。連盟側の地球(アース)三一五遠征艦隊の副参謀長を務めるが、人型重機と呼ばれるロボット兵器を使い、接近戦で相手を翻弄する戦術を得意とする強襲艦隊の事実上の指揮官であり、これまでも数々の艦隊で武勲を重ねてきた。
この互いに強みの異なる両者が、同じ戦場で出会い、そして戦うという戦記物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 07:01:32
329482文字
会話率:53%
唯一神アドラーが竜と魔女を封印してから三百年。誰も成し遂げられなかった天下統一を果たすため、数多の英雄が名乗りを上げる中、神は一人の人物をシンデレラに決めた。その者の名はアナスタシア姫。三才にして軍のトップである大元帥に任命され、以後一度も
負けたことがない天才軍師である。彼女が数多の死線を潜り抜け、早十五年。アナスタシア姫十八歳の時、ついに天下統一の瞬間が訪れる。その身に竜を宿し、圧倒的な剣技を披露する『竜の託宣者』、巧みな戦術でアナスタシア姫の魔の手を躱す敵国『コーネリア商国』、アナスタシア姫の妹であり、常に優秀な姉と比較される『マリア姫』。そして、戦うという制約と戦わないという誓約の間で揺れ動く、本作の主人公『フェリク』。彼らに壁が立ちはだかった時、己の決意が試される!!
──偽りのヒヨクレンリ、第一章「始まりのF」。「疎外」を断ち切れ。
※この作品は「たいあっぷ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 14:51:54
102460文字
会話率:53%
身分の高低で治療順が決まる国で、『このままでは取りこぼす命がある!』と立ち上がったのは国に三百年ぶりに生まれた平民の大聖女。
志は高いが、身分が低いためにやりたいことが思うようにできない!
それなら、国で一番身分が高い人(つまりは国
王)に『機会が欲しい!』とねだってみる!
机上の空論を実績のある理論にし、命を救うため!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 00:00:00
4820文字
会話率:50%
三百年前、人々を恐怖に陥れた最悪の存在が今目覚めた。
腹ごしらえに何人の生き血を啜ってやろうと舌なめずりをした瞬間。
霊格が震えるほどの敵意を感じ、その場から一目散になって逃げ出した。
最終更新:2022-12-27 21:55:54
506文字
会話率:8%
創造主に創造された我々の世界は安定の時代から、混乱の時代に入った。
世界中でそれぞれの種族が群雄割拠する中で異常な強さを見せた勢力があった…それは神々の陣営、『神聖同盟』だった。
彼らは世界中に拠点を作り、徹底的な監視体制を敷き支配し
ていた…
しかし、彼らは統治体制の違いにより一部の神々はそれぞれの眷属を引き連れて『神聖同盟』の陣営から離反。新たに『背徳連合』を形成。『神聖同盟』に宣戦布告し、『神聖大戦』が勃発する。
この戦いにより世界は荒廃し、神々はこの世界とは違う世界に引き籠るようになり、悪魔や魔族たちは地獄に封印された。
しかし、地上世界に残された人種や獣人種は荒廃した世界を復興させた後、熾烈な覇権争いを起こし、最終的には人族国家である『魔導王朝トリスタニア』が世界を再統合した…
この世界の舞台は、魔導王朝トリスタニア崩壊後の混乱の終息とペトログラード平和条約失効後の大戦役時代から、神聖帝国による世界の再統合までの約三百年間の惑星ノアである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 22:57:00
83655文字
会話率:56%