これは壮大な野望に挑んだ女王と、彼女に仕えた家臣たちの物語――。
【ジパング帝国】の滅亡より二百年。大陸の東の海に浮かぶジパング島は、数十を数える中小の国々が乱立する平穏な時代が続いていたが、一人の【女傑】の出現が乱立の時代に終止符を打っ
た。
その名はオ・ワーリ王国女王フランソワーズ1世。傑出した武才の所有者である若き女王は、かつての【ジパング帝国】の再興という壮大な野望の旗を掲げ、島内の国々を次々と攻め滅ぼしていった。だが野望成就まであと一歩とまで迫っていた時、側近の謀反によって夢半ばで散ることとなった……。
すべての始まりは十年前。女王即位時にまで遡る。
島の中央域に位置するオ・ワーリ王国の王族の一人として生まれたフランソワーズは、急逝した父王の死後、次の王位を巡って争っていた兄弟たちの戦いに自らも参戦。天性の戦上手もあって兄弟たちを打ち倒し、女王フランソワーズ1世として登極。弱冠二十歳にしてオ・ワーリ王国の王権を握った。しかし即位したものの、国内にはいまだフランソワーズの即位に反発する反女王勢力が存在し、彼らは秘かに女王の失脚を画策していた。
そんな反女王勢力の一掃を、側近で女王主席侍従官のランマル・モーリーウッドとともに水面下で進めるフランソワーズは、一方でジパング島内に存在するすべての国々を武力で征服し、かつてのジパング帝国を再興させて自ら女帝として君臨するという【天下布武】と命名した自らの秘めた野望をランマルに披露し、彼を絶句させるのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 12:41:32
155354文字
会話率:35%
都市伝説「無期の回廊」と「朝に飢えた者」について調べている巫女がいた。
何故か心は知っている。未知なる怪異のこと。
所有者不明な謎の本を片手に持ち、巫女はその未知なる怪異を追い求める。
最終更新:2023-02-05 16:26:27
31853文字
会話率:37%
私の心霊スポット備忘録です
実際に行く事はおすすめしません
行く場合、私有地につき通報される場合があります
入るなら土地所有者の許可を取って下さい
最終更新:2023-01-01 08:42:14
37063文字
会話率:4%
荷物持ちにしてタイコ持ち。タンには、その二つ以外に芸がない。
そんなある日、タンは冒険仲間のリーダーにして幼なじみの剣士・カチからついに追放を宣言される。失意を抱えて森をさ迷ううちに若い女性・ニーとでくわした。彼女は数人の山賊に追われ
ていた。
タンは勇気をふるってタイコもちで山賊をおだて、時間を稼いだ。すると、彼の眠っていた本来の力が覚醒した。自分のタイコに不死鳥の姿がうっすら現れ、彼をふるいたたせたのだ。
詳しく調べる暇もなく、山賊はゴブリンの小集団に奇襲されて全滅する。
ゴブリンに彼らの砦まで連行され、ニーと同じ部屋に軟禁されたタンは身の上話を交換した。
彼女は、タンと同じくサレシカ市からきていた。タンがカチと森で冒険している間、サレシカ市は突如として異常な猛暑に苦しめられていた。事態を重く見たサレシカ市の元老院は調査隊を派遣し、その一員がニーだった。
しかし、ニーは自分の背景を隠していた。彼女はかつて、自分の命と引き換えに不死鳥を呼びだすための巫女として育てられていた。その運命に耐えられずに脱走し、元老院に拾われていたのであった。
そうとは知らないタンは、ニーから認められ励まされることで初めて自分に自信を持てた。
翌日、元老院から派遣されたアツとリズによって救出されたタン達は情報を整理した。まずニーが滞在していたベザ村に乗りこんで山賊を追い払い、村を解放した。しかし村人はすでに全滅しており、二人いたニーの仲間も一人が遺体で発見された。
タンは、元老院の許可をえて正式に調査隊の一員となり、アツとリズもまじえ改めて調査が再開された。
一方、タンを追放したカチは仲間のユマとナリを違法なやり方で養子にしていたのが元老院にバレてお尋ね者となった。かろうじて廃下水道に逃げ込んだものの、足なみが乱れた隙を怪物につかれて二人は戦死。カチも死んだはずだが、怪物の所有者……美少年のラグが気まぐれに許して復活させた。
ラグは、呪われた不死鳥から生まれた存在だった。
※カクヨムで先行連載中。
※アルファポリスに完結版掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 10:21:19
102582文字
会話率:57%
異世界に召喚され、色々あって今は街の外れで小さな質屋を営む少年トワルの元に、ある日怪しげな青い宝石が持ち込まれる。
トワルはそれを買い取るが、客が帰ったあと宝石から光が溢れ出し、一人の少女が姿を現した。
少女は告げる。自分は伝説の呪い
の宝石の化身。手にした者にあらゆる不幸をもたらし、数多くの所有者を破滅させてきた、と。
そして少女はトワルに、命が惜しければ早く自分を手放すようにと命令するのだが……。
異世界召喚された少年と呪いの宝石の化身の少女による質屋経営&遺跡探索ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-16 17:00:00
271125文字
会話率:37%
武神の一行が、諸国をさすらった末にようやく見つけた、伝説の剣。それを、大金を積んで買い求めた。しかし所有者は、剣が欲しけりゃ講師として働き、大成果を残せと言う。
育てるべき生徒は5名。肉ダレ饅頭、ガリ人形、雨漏り、手コスリに半寝ボケ。
そこに変わり者の手下を添えた、6人娘による騒がしい日常が幕を開ける。
全ては故郷を、この手に取り戻すために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 20:56:38
89158文字
会話率:68%
最後の決戦を挑むべく、邪神城に攻め寄せたのは聖者リスケルとその仲間たち。リスケルの背中には聖剣オレルヤンがあり、それは邪神を打ち倒せる唯一の武器である。
その剣をうっかり壊してしまった事は、所有者だけの秘密だ。事実を知らない仲間たちは
、自らを犠牲にフラグを積み上げていく。
「ここはオレに任せて先に行け!」
「私の事よりも、どうか世界を……!」
1人きりで、しかも素手のままに最終決戦に挑むリスケル。勝負の行く末は果たしてどうなるのか。
世界は今、歴史の転換点を迎えつつあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-05 08:34:55
225703文字
会話率:63%
片田舎の村で姉妹のように育った幼馴染の二人……マツリとミコト。
ミコトの祖父が猫を助けようと交通事故に遭い、亡くなってから1年。
今度は二人が幼い頃から共に過ごしてきた、ミコトの両親が営む神社が合併で無くなることに。
巫女として神社を
手伝ってきたミコトは傷心の中、叶わぬ願いを込めて最後のおみくじを作り、マツリに引かせる。
ミコトは、さらにおみくじのラストワン賞と称して、神社の御神体をフィギュアだと言い張り、村に残るマツリに託そうとする。
ところがその御神体には本当に神様が宿っていた――それも異世界の女神が!
ラストワン賞で御神体の所有者がマツリになってると知った神様……。
あっさりと神社に返品されるのは、神としてのプライドが許さない。
女神はマツリが引いた超大吉のおみくじを叶えることで、御神体を神社に返すよう提案。
中身も確認せずに、おみくじに書かれたとんでもない内容を叶えてしまう……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 22:00:00
145738文字
会話率:44%
魔眼所有者たちの間で行われる「魔眼戦争」
主人公はある日、魔眼所有者たちの戦いに巻き込まれ、家族を失ってしまう。
そして、自分の身に宿った魔眼の力を使い、この戦いを生き抜き、家族を奪った奴に復讐することを誓った。
彼はどのようにしてこの戦
いを戦い抜いたのかをここに記す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 01:34:09
22749文字
会話率:25%
数百年前に世界に蔓延る数多の悪を斬り伏せてきた《聖剣の勇者》。
彼の活躍は後世にまで伝わり、後の世にまで多大な影響を残していた。
そんな《聖剣の勇者》に憧れて彼が使っていた聖剣をその手に収めるべく、ティルファ・ローエンスは世界に残された彼の
痕跡を徹底的に調べ上げて遂にはその聖剣を見つけ出す。
だが、彼女には聖剣の所有者たる資格が無く、何をどうやっても聖剣が台座から抜けないようだったのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-17 01:47:39
19520文字
会話率:42%
『未来は変えることができても、過去を変えることができない』
それが世界のルールである。
これから僕の周辺で起きる事件全てが、とあるノートに書かれていた。
ノートの元々の所有者であった友人の笹山健治(ささやまけんじ)。彼が死ぬその
前日にノートを手渡された。
笹山は自分が死ぬ未来を予測していた?何故ならそのノートには、笹山の死因や死亡時刻が事細かに書かれていた。
ノートにそれ以前に書かれている文章、それらは過去に起こった事件。まさかと思うが、それらも予測していた?
だけど、それは間違いだった。
そのノートには一日先に起こる事件が記される。
どういう仕組みでノートに書き記されているのかわからない。しかし、書かれた事件は現実になる。
どうして笹山は、僕にそのノートを託したのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-10 01:20:53
477文字
会話率:6%
私には推しがいる。
その人物はとても尊い。
彼女は学生であり、夜に駅の構内を使用して路上ライブをしている。
昼などには、黒川ライブと呼ばれる場所で路上ライブをしている。
路上ライブをするためには、施設管理者や所有者の許可が
必要である。
調べたとこによると、施設管理者や所有者の許可がちゃんと下りているようだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-27 19:32:22
575文字
会話率:0%
-[異能]-
・常人では成しえない、度を越えた能力の発揮。
・類義語「神業」、「火事場の馬鹿力」、「職人芸」。
・人並外れたこの能力は、時として人を助け、また人を傷つける。人知を超越し、科学をも嘲笑し得るほどの破壊力を持つこの力は、並大抵の
人間には習得出来ない。
何十年も刀を振り続けてきた老剣士が、一本の鉄塊を一振りで居抜き真っ二つにするように、また、幼いころの壮絶なトラウマから不思議な能力が開眼するように、この『異能』もまたその所有者の鍛錬、深層心理といった「人生の経験値」を色濃く反映する。
つまり、『異能』とは所有者本人の写し鏡であって、アイデンティティそのものである。
私たちは、君たちの『異能』を試したい。
さあ、ゲームに参加するのだ。君たちの人生がどのようなもので、それを武器に君がどこまでやれるのか。この一つの仮想空間の中で、存分に力を発揮し示してみろ。
君という存在の全てが『異能』に詰まっている。
それでは諸君、健闘を祈る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-07 10:18:20
7488文字
会話率:34%
この物語は、人間の感情が何であるかを知らない男と愛の概念をあきらめた少女についてです。彼女は二度と恋に落ちることはないと約束した。
男性の主人公(RAIN)は試験管の赤ちゃんでした。彼は有名な科学者によって研究室の中で育てられました。科学
者は、完璧な感情のない暗殺者を実験して作成するように組織から命じられました。それで、彼はレインを作成し、暗殺者になるように彼を訓練しました。
女性主人公(宮崎空)は大学生だった。彼女は契約のために15歳で35歳の男性(藤本)と継姉の代わりに結婚しました。藤本は上海で働いていた科学者でした。彼は結婚式の1週間後に上海に戻った。
5年が経ちました。藤本は東京に戻らなかった。彼女は心配し不安になりました。それで彼女は彼を探すために上海に行きました。彼女が最終的に彼の住所を取得するのにほぼ1か月かかりました。
しかし、彼女が彼に会う前、ホテルの部屋に戻っているとき、空の路地で殺人を目撃しました。彼女は殺された人を認識した。彼は彼女に住所を送るカジノの所有者でした。彼女はどういうわけかその場所から脱出し、ホテルに戻ることができましたが部屋を開けるとすぐにすべてが突然暗くなり、意識を失いました。
彼女は後に藤本に会った。彼女は彼が暗殺者と関わっていることを知ってショックを受けた。彼女は怖くて怒って東京に戻った。藤本はRAINにいくつかの贈り物と彼女への手紙が入ったバッグを手渡して、それをソラに渡すように言いました。そして、彼女を守り、決して彼女の側を離れないと彼に言った。
そらは藤本の手紙を読んだとき、心が痛んだ。彼女は最初はRAINが嫌いでしたが、同時に彼に同情を感じた。時が経つにつれ、レインは変化し始めた..彼はなぜ彼が他の人とソラを見るとイライラしたり怒ったりするのか、ソラが危険にさらされているのを見て自分自身をコントロールできなかったのか理解できませんでした。ある日、彼は古い巫女に会いました。彼女は彼にそれは人間の感情であり、嫉妬である..「 まあ..あなたが彼女を愛しているからではないですか?」 と言いました。知らないうちに二人とも恋に落ちた。しかし、彼らはそれを否定しました。それから、RAINの作成を命じた主要な組織が彼らを見つけ、それは彼らの平和な生活を完全に変えました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-17 07:07:41
3500文字
会話率:13%
――突然、世界に超巨大な竜が現れた。終末の竜と呼ばれたその竜は、人類へ侵攻をはじめ、やがて世界の半分を滅ぼした。残された人類は、滅びの運命から逃げるため、巨大な汽車「ノア号」に乗り込んだ。人類が終末の竜から逃げ始めて200年。ノア号で生まれ
育った少年ルキは、一流の「魔巧技師」になるため、師匠であり命の恩人でもあるアユラの元で修行を続けていた。ある日ルキは、偶然ノア号に隠された謎のAI「エア」を手に入れてしまう。エアの扱いに困っていた矢先、一人の美少女がルキに助けを求めてきた。彼女の名はアリーといい、幼き頃に生き別れた幼馴染であり、ノア号の所有者一族のご令嬢であった。二人が再会したこの日から、ルキとアリーはノア号や世界の命運を巡る事件に巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-16 12:12:03
25476文字
会話率:52%
州都からの逃亡犯が飢えて起こした惨劇で、故郷の家族を失った郷紳階級の末娘リズベル。
人にあらざる幻想種を認識できる瞳を持つため、厄介者扱いの彼女が身売りされたのは異国由来の蒸気文明が花開く、ロンドン近郊のシュピー島にある完全環境型の独
立都市ノア。
農奴のような非正規の二等市民として所有者の下、過酷な労働にもめげず、家族の分まで生きていこうとするが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-04 22:19:26
13406文字
会話率:32%
市役所職員、祐介は<空き家プロジェクト>を進めるため、ある空き家を訪れた。
そこは廃墟と化していたが、そこの所有者に許可を取らねばならない。
そして所有者はプロのサーファーだった。
そんなサーファーとの出会いが、祐介にある変化
をもたらし….。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-23 13:40:19
998文字
会話率:43%
202X年、東京都は中央防波堤埋立処分場を拡大しそこに東京都第24番目の特別区を作った。
『24区』に住む私立探偵、霧野直人は同業の私立探偵、郷田から訳ありの女子高生、円城寺眞佐子を預かった。
同時に霧野直人は『24区』に人捜しに来た老婦
人と所有者不明の謎の少女型アンドロイドに出会う。
円城寺眞佐子の父親は与党有力代議士の秘書官であり、違法献金疑惑の渦中にあった。
老婦人が探す人物は日本最大の財閥の跡取り。
霧野直人は図らずも政財界を揺るがす陰謀に巻き込まれていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-23 07:30:40
108804文字
会話率:45%
人間型アンドロイドの『リサ』。
彼女には自らの意思はなく、所有者からの指示でしか行動できない。
そんなアンドロイドと二人で生活する『文哉』。
彼はそんな彼女と二人暮らしをしている。そして、実はもう一人(?)彼女と同名の『リサ』が居る。
文
哉はそのリサを現実のリサに重ねていた。
文哉は引っ越しを明日に控えた夜、ある計画を実行する。
その計画は思いもよらぬ方向へ傾き方向へと進み始めた――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-25 21:07:11
10045文字
会話率:53%
とある経緯で初恋に敗れた中学二年生、桜井永嗣は、ある日自棄になって学年屈指の美少女に告白をしに行く。
振られること前提の行動だったが、告白された少女、神代真琴はこんな言葉を彼に返した。
「私の近くには、四つの『日常の謎』があるの。それを全
て解決できたら、貴方の彼女になってもいい」
彼女が提示する謎は、全て些細な物。気にしないならそれでよく、だけど確かに謎である物たち。
一つは、いつもミスをする吹奏楽部。
一つは、突然お小遣いが増えた友達。
一つは、二十枚の五円玉。
一つは、ペットボトルの所有者。
彼女に流されるまま、永嗣はこれらの謎を解くことになり……。
何故、彼女はこんなことを言い出したのか?
そして、この四つの謎が示す答えとは何か?
予想だにしない「青春×日常の謎×ラブコメ」が開始する────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-23 18:01:04
371495文字
会話率:17%
近未来、異世界の存在が認められるようになり、異世界の力を持つもの達は勇者と呼ばれた。大国は勇者を国で管理することになり、日本では勇者を管理するために軍を作った。勇者の存在はその国の軍事力と呼ばれるほど強くなっていき、異世界の力は武器にも使用
されたり、一般市民にも浸透していってしまった。そんな中、特に力の強い神の力、世界を世界を変える10個の宝具の所有者二人を抱えていた日本。しかしその二人の戦いから日本は分裂に至ってしまった。世界でもう一度冷戦状態が起こり、世界中で異世界転生を経験した元勇者たちは軍人や科学者として重宝されていた。主人公神楽は小学生のころ異世界転移したが、国にはバレておらず、普通に生活している高校生。しかも異世界転移したときに10個の宝具の一つデュアルを手に入れていた。この世界で国の最高武力として使われる宝具。ばれたら世界戦争は免れないどうしたらいいんだ?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-29 21:56:58
4807文字
会話率:46%
近所の牛丼屋に晩御飯を買いにった帰りに、自転車で猫を轢きそうになり、慌てて猫をよけたが、道路脇の側溝に自転車の前輪がはまり、転んだ時に頭を打って死んでしまった三十八歳絶賛失業中のニート石元門大(いしもとかどひろ)は気が付けば一度もやった事の
ない乙女ゲーム内の悪役令嬢クラリスタに転生していた。
なんとかゲーム内の世界で、ハッピーエンドを迎えようと頑張るが、何度やっても、婚約破棄エンドになってしまう。百三回目のバッドエンドを迎えそうになった時、ついに、石元門大の我慢が限界を超えた。自棄になった石元門平は幼馴染で結婚しようと狙っていた王子様を痛い目にあわせてやろうと魔法剣を召喚しようとするが、自身の中にいたクラリスタに邪魔をされる。
石元門大はその時になって初めて転生先の体の所有者である人格クラリスタと精神的な邂逅をはたす。クラリスタと会話をしているとこのゲーム世界のメインヒロインであるキャスリーカが現れ、クラリスタの体はキャスリーカに撃たれてしまう。キャスリーカはそこで自分も転生者である事を明かし、転生者は二人もいらないと言う。お前はいったい何者で、どうしてこんな事をする? と問い質そうとしたクラリスタ(石元門大)だったが、言葉を出す前に意識を失ってしまう。次に目が覚めた時、中身二人とクラリスタの体は、王族に狼藉を働いた者が流され、永遠の責め苦を与えられるという流刑地の中にある深く暗き森の湖の畔にいた。
他サイトにも転載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 10:00:00
291986文字
会話率:57%