駿河国滝脇松平家小島藩の年寄本役であった柳橋弾正敬忠。主君の主君松平信義 の逝去に伴い、その役を潔く退き江戸の粗末な家での生活を開始する。しかし彼の本意は別なところにあった―――前世―――令和の時代の記憶を取り戻しこの江戸時代にはない『ラ
ーメン』の味を作り上げようとする野望―――
転生グルメストリーが今幕を開ける―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-06 19:48:42
144738文字
会話率:35%
加賀国原村で打ち捨てられていた女童。
孤児の女童の前に、ある日身形の良きをんなが膝を着いて話しかけた。
「我とともに都へ行きませぬか」
その者の名は、後に白拍子として清盛入道に寵愛賜りしをんな【祇王】。
祇王は元服もまだな女童に、芸を仕
込む。字は基本、雅楽・今様・無論舞なども授けていった。
祇王と血の繋がりし大母御刀自、妹御祇女にも可愛がられ育つ中、祇王とともに清盛入道の前へと召される。ともに舞、たまに笛を吹く。
そして女童は祇王とともに清盛入道より寵愛賜ることとなる。
その際に名付けらる――――名を原村にある花山天皇植わえし松に準え【小松原童子】。
くしくも後に、【仏御前】として清盛入道に寵愛さる白拍子の出身であった。
そして、小松原童子と祇王を割く出来事来る。
かの仏御前、祇王の引き立てにより清盛入道の御前にて今様披露す。これ境に仏御前は召し抱えられ祇王は捨てられた。
小松原童子は祇王が見出すほどの、その優れた見目により継続で寵愛された。屈辱を受けしは祇王のみ。祇王はその後、仏御前と小松原童子の慰め役となりて程なく出家す。
その幾年後、仏御前もまた出家す。恩ありし祇王の坐嵯峨往生院にて妹御と大母御とともに。清盛入道の下おりしは小松原童子のみとなりはつる。
小松原童子、以前より清盛入道に囲われたる琵琶引きのめしひ男童【浮舟】とともに舞い踊る。
ある日清盛入道の下にやってきたのは、入内していた中宮徳子であった。
彼の者、この頃夫高倉院病臥す日々。
そこなに起る不穏な話。徳子を後白河法皇の後宮侍らすとのこと。
思うところありようで、最初の清盛入道への反意はこの小松原童子と浮舟を取り上げることであった。
「きっと、沙羅双樹のようなこの二人の舞と琵琶を聞けば、帝もお元気になられるはずです」
強引に囲いて徳子は二人の舞と琵琶を高倉院に聞かせたり、小松内府や後白河法皇に聞かせてあげることとなる。
その後、高倉院崩御と清盛入道逝去により院号宣下を受け徳子は建礼門院と名を改める。
そして来たる都落ち。小松原童子と浮舟はともに建礼門院へと付き従う。
日増しに強まる平氏討伐の声、あゝ無常なり
驕り高ぶりの行き過ぎ故に起りし不満が花開く。
西国にも見放され、仲間の入水・討死も相次ぐ。
維盛、清経、敦盛、師盛、忠房。
平氏はついに定る。この海原を母と。
壇ノ浦である――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 21:33:43
3713文字
会話率:11%
平安末期。人を人とも思わぬ男が二人。一人は「平家にあらずんば人にあらず」と放言した平時忠。もう一人は天下人に上り詰めた源頼朝。年齢も立場も生い立ちも違う二人の共通点はただ一つ、傲岸不遜の智者であり、流罪人であったこと。源平合戦では前線に立
たなかった二人だが、裏では激しい駆け引きが行われていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 19:00:00
39307文字
会話率:74%
貴一は大学でデモ活動にハマった大学生。しかし、知識が浅くネットでいつも論破されていた。愚痴を言う貴一に、部屋に貼ってあるチェ・ゲバラのポスターが語り掛けてきた。「お前、革命ナメてんだろ。ネットのない世界に飛ばしてやるから、そこで革命や民衆
のことを考えろ」と。
飛ばされた先は平安時代末期、源平動乱の時代が幕を開けようとする中、最強剣術&兵法家に転生した貴一。民のための政治を掲げて生きていくが、じょじょに現実に飲み込まれていく……。
※アルファポリスにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-28 11:00:00
268830文字
会話率:51%
※人物相関図を追加しました※ 源頼朝の旗揚げ以後、鎌倉幕府が成立するまでには、源頼朝を支える御家人がいた。逆らう御家人の姿があった。恋に命をかける女たちがいた。
後に二代目執権となる北条(江間)義時。坂東武士の鑑と呼ばれた畠山重忠。尼将軍
政子に並ぶほど恐れられた、北条時政の妻・牧の方。
この三人を軸に、鎌倉幕府創成期の武士たちと源氏の子が、どう生きどう死んでいったか。いかに源頼朝に抵抗したか。北条氏の歴史書「吾妻鏡」を下地に北条義時が執権になるまでの御家人たちの栄枯盛衰を描く!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-11 17:00:00
226585文字
会話率:51%
源義経VS平家。
源平合戦ラストバトルの、壇ノ浦の戦い。
実はこの戦い、歴史の節目のひとつにもかかわらず、具体的な戦の内容が現代に伝わっていません。
義経が八艘飛びしたとか、
潮の流れが変わったとか、
平教経が兵士二人抱えて沈んだとか、
平知盛が鎧二両つけて沈んだとか、
安徳天皇様海の底にも都はございますとか、
ほとんどのエピソードが物語か後年の学説なのです。
今回は、壇ノ浦の戦いでの義経の戦いについて、いくつかの説を検証しつつ、考察します!
※カクヨムとnoteにも同内容のものを掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-01 11:33:16
3186文字
会話率:0%
源義経が、壇ノ浦の戦いで、平家側の水手・梶取(水夫、船頭のこと)を射殺したという、昭和に生まれた風説がある。
史料としての根拠がゼロの話なので虚構なのだけど、あまりに有名なうえ、研究者や作家の本でもあったことのように言い切っていること
があるので、史実だと信じられることも多い。
今回は、あえて「それをやったらどうなるか」「ほんとにその作戦は有効なのか」をゆるっと考察します。
※note、カクヨムにも同内容の投稿をしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-16 10:16:12
2443文字
会話率:0%
きみが云うつくり話を信じれば、別の世界に行けるだろうか
最終更新:2021-11-30 13:00:00
282文字
会話率:8%
平家物語の大原御幸の場面を書いた掌編です。運命に翻弄された建礼門院の一瞬の炎を書きたかった。
最終更新:2021-11-01 15:57:15
1551文字
会話率:27%
時は西暦2117年、警視庁のルーキーだったクロード巡査は、サイバーギャング団の起こした強盗事件に巻き込まれ、一度この世を去った。クローン細胞の移植手術で甦った彼を待っていたのは、「帝都の若き英雄」という虚名と、相棒となる可憐なロボット婦警
だった。特殊機動捜査隊の隊員として悪戦苦闘するクローは、やがて自らの意思に関係なく、世界を二分する国際貴族の争いに巻き込まれていく。そして、激闘のさなか絶体絶命の危機に瀕したとき、クローは自らの出自と、体に秘められた真の力を知ることになる。だが、神にも等しいその力は、決して彼を幸せにするものではなかった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-28 23:39:17
403563文字
会話率:21%
大地震と破局噴火による日本壊滅を間近にした現代と鎌倉時代中期、主に尾張(愛知県西部)と薩摩及び奄美(鹿児島県南部)を舞台に展開されるローファンタジー小説。時を超えて独りの少女が、未曽有のの危機に立ち向かう。
新型コロナ騒動の渦中にあっ
た令和2年の夏、お下げ髪、メガネの文系少女であるフウカは、夢の中で謎の少女からの救助要請を受ける。少女は、フウカの先祖であった。
フウカは、2000年に渡って熱田神宮に祀られている「クサナギの剣」を密かに奉じてきた古代氏族「千竈(ちかま)氏」の末裔であった。この一族からは、日本の危機に際して「剣姫」が現れる。
「剣姫」として覚醒したフウカは、ある青年の導きによって鎌倉時代へタイムトリップする。場所は、鹿児島県奄美群島にある徳之島。その島の神女集団から、救世主として崇められる。
まずは、平家と源氏による「壇ノ浦の戦い」の最中に失われた三種の神器「クサナギの剣」を探すことになる。クジラやイルカ、巨大なエイなどの協力を得て妖魔「平家ガニ」から奪い返す。
次いで、島へ来襲した「元・高麗軍」を迎え撃つことになる。ハンググライダーを操り、敵船団の真ん中に舞い降りて縦横無尽に剣を振るう。
当時、国土防衛のため幕府から命を受けて薩摩に一族を挙げて赴任していた「黒潮の武士団」こと千竈氏も、東シナ海を荒らしまわる海賊と海戦を繰り広げながら本命を達しようとしていた。一族の「守り人(巫女)」であるフウカは、災害の大元となる「ヤマタノオロチ」の覚醒を妨げるため、動くこととなる。
インドネシアにおいて破局噴火を引き起こし、日本を含む世界各地に冷害をもたらした「火竜」が、日本へ向かっていた。その予想ルートの途上にオロチの巣「鬼界カルデラ海底火山」がある。ぶつかれば日本は壊滅する。その影響は、現代社会へも及ぶ。
火竜の直撃は避けられたが、衝撃でオロチは半覚醒してしまった。フウカは白き竜「ファルコン」に騎乗し、オロチに立ち向かうことになる。
①南海トラフ地震と鬼界カルデラ海底火山の大噴火、②熱田神宮に祀られる「クサナギの剣」の謎を軸に時空を超えて物語は展開される。かなり事実に添った構成となっており、リアル感が伴ったローファンタジーなっているはず。
位置付けとしては、前作「荒海越えて針路は南!」の続編となっている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 11:00:00
165223文字
会話率:22%
夢のまにまに。稚児の舞い、久遠の刻を語る。夢の跡形。
平家の財宝、山奥に眠りし、巫女の守る祭壇に魔魅、潜む。
おはじきの数だけ、亡霊現れる、墓場の隅。
人魂が、道行く雲水さんの後をつけてゆく。
彼岸花揺れるお地蔵様の傍。空は晴れ、日差しは穏
やかな秋の白昼夢。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 09:01:30
1965文字
会話率:0%
ある日、桐原賢哉は就職の為にとある不動産屋に入った。
そこで紹介された物件は…。
築年数 不明
平家戸建
3DK 80.5㎡
風呂無しトイレ有
敷金礼金0
賃料1.5万
家具付き
事故物件ではないと言うが、前住居者は
失踪して随分と経つと言う。
養護施設を出て、引っ越すも壁にもたれ掛かり体重を掛けると、壁が崩れ新たな部屋が見つかる。
そしてその部屋には扉があり、中へ入ると異世界に繋がっていたのである。
前所有者から財産の全てとストレージやスキル等を受け継ぎ、新たな所有者として地球と異世界を行ったり来たりしながら始まる冒険ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 18:00:00
9170文字
会話率:48%
時は戦国。
血を血で洗うような時代とは無縁の様な優しい顔の足軽・鳥居強右衛門勝商(とりいすねえもんかつあき)。
親友の権平太・佐平次とともに、奥平家の長篠城の足軽であった。
戦国の世の一時の平穏の時から物語は始まる。
しかし、物語は急転直下
、勝商達の運命の歯車は急に回りだした。
それは、甲斐の武田信玄が死にその後を継いだ嫡子・勝頼。その勝頼に一報が届く。
「長篠、松平につく」。
亡き父信玄の怨霊のような重圧に悩まされてきた、勝頼は怒り、長篠城に1万5千の大軍で城を取り囲む。
対する長篠城の兵力は500人。犬一匹通さない厳重な包囲網を張りめぐらされ、絶体絶命の中、城兵全員が広間に集められた。
皆下を向く中、一人の男が手を挙げる。「行きまする。」と…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-27 23:00:00
52951文字
会話率:25%
平安末期、この世の栄華を極めた平家の長、清盛は最期を迎えた。肉体から魂が離れ、旅立った先には不思議な空間があった。そこで清盛入道は不思議な存在、「烏」と出会う。そして自分の人生を鏡に映して振り返っていく。(この作品はカクヨムhttps://
kakuyomu.jp/my/works/1177354054985791387、ピクシブhttps://www.pixiv.net/novel/series/1445847にも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-21 20:24:02
7674文字
会話率:42%
平安末期、平家一門が栄華を極める中、源家の血を引く九郎義経は藤原秀衡を頼り、奥州へ下る。そこで様々な人外の者と出会い、自らの心を見定め、歩む道を定めていく。
最終更新:2020-10-31 14:59:02
72470文字
会話率:36%
源平の合戦でも活躍した弓の名手である、このわし、浅利与一義遠は、五十歳にして若い女を嫁にすることになった。
平家方の城氏の姫、板額御前。
鳥坂城の合戦で、最も多く幕府方の者を射殺した女である。
最強の女に惚れた代償は、死と隣り合わせの新婚
生活。
※カクヨム、ノベリズムにも投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-14 21:44:01
2410文字
会話率:16%
菅原道真はあの世で怨霊となり、天神として崇められました。新古今和歌集には数々の神様が詠んだ和歌が収録されている。その中でも天神様が詠んだ歌はホラーと言っていいもので、平家物語のあまり注目されない記事にも視野を広げます。
最終更新:2021-02-09 19:00:00
1906文字
会話率:21%
ねこねこ平家物語
メインクーンのラスボス感
最終更新:2021-01-29 00:55:27
350文字
会話率:0%
平安末期、都を騒がす精退治を生業にする二人の物語。
剣の才を武器に戦う吉右衛門と不思議な力を操る金髪美女の靜華は共に毎夜日銭を稼ぐ日々。
そんな二人がある日を境に平家の息のかかった者たちから頻繁に襲撃を受ける。
何が目的なのか?
考え
られ事は一つ。
靜華の持つ人外の力。
今、力を奪うものと守る物の長い長い戦いが始まる。
EP1 竜の一族 降天の巫女編
全八場、中編読みきりシリーズ第一弾開始。
カクヨム併記作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 10:08:45
37979文字
会話率:53%
8月のある日、四国剣山で出会った少女に導かれて、徳島県旧丹生谷村に降り立った「私」。そこで彼を待ち受けていたのは、かつて源氏との戦いに敗れ、四国の山奥に落ち延びた平家と、安徳天皇の末裔であった。彼らは皇位奪還のため現政府に対し反乱を起こし、
「私」もまた動乱に否応なく巻き込まれていくが…
更新はゆっくりかつ不定期ですが気長にお願いします。
感想などお待ちしています。
舞台となっている場所の位置関係を表した地図です。参考までにどうぞ。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=69690952&mode=medium
誤字脱字発見あれば予告なく本文を編集することがあります。
カクヨム、ノベルアッププラスにも同名で連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-15 01:26:57
432327文字
会話率:47%
僕の親友の平一平は、平家の末裔らしい。
まぁ自称ではあるけど。しかし自称だろうと何だろうと僕と一平の関係は変わらない。
しかしある日、突然起きた異世界転移で……僕は一平が住んでいる村の恐るべき事実を知ってしまう!?
最終更新:2020-12-05 00:00:00
1000文字
会話率:25%
歴史に偉大な足跡を残した者は、転生に時間がかかる。……その魂は良くも悪くも「並」からは外れているのだから。
王子の亡命を手伝っていた船乗りズィルバーは、あるきっかけで自身の「前世」を思い出す。
「見るべきものは全て見た」そう言い残して散っ
た豪傑は、異世界にて新たな希望を見い出した。
それは、亡命中の王子アントーニョを守り抜き、立派に成長させること……
平安武士から異世界に転生した男と男装した姫君の冒険譚、いざ開幕!!
※タイトルは「いかいてんしょうせんぼんざくら」と読みます。平家物語、および義経千本桜のオマージュです。
※去年お試し投稿した作品ですが、ようやく本投稿始めました。完結までお付き合いいただければと思います。
※カクヨム、アルファポリス、ノベプラ、エブリスタにも同名義で投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 03:38:54
41682文字
会話率:41%
朝岐月彦(あさきつきひこ)は、他人の夢に侵入して夢を違える能力を持ち、臨床心理士として生活の糧を得ながら、依頼者の夢違えを行っていました。
或る日、亡き妻長夜(ながよ)が働いていた華岡亭という料亭で、琵琶と三味線奏者の黒沢環という少年に出会
います。
彼の演奏する琵琶の素晴らしさと、若さに似合わぬ悲愴感に心を揺さぶられ、弟子入りします。
実は、環は数奇な運命を起因とする悪夢に苦しめられていました。
環を通して、見吉(みよし)という彼の叔父とも親しくなるにつれ、悪夢が次第に環を蝕み始めます。
見吉は環の置かれた状況を朝岐に語り、環の夢違えを依頼します。
朝岐は無事に、環の夢を違えられるのか。人々の見る夢の世界を織り交ぜながら、物語は進んで行きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-04 18:57:12
49937文字
会話率:32%
朝岐月彦(あさきつきひこ)は見吉に依頼され、環の夢を違える仕事を請け負います。
環の想像を絶する夢の世界を見た朝岐は、危うい彼の命を少しでも長らえさせるため、悪夢の原因となったもう一人の少年「江渡(きみと)」の夢に挑みます。
最終更新:2020-11-04 18:45:18
40377文字
会話率:25%