美麗で細かな模様に造り上げられた黒鉄の鳥籠が天井から吊り下がる。
荘厳な屋敷の家具の一つとして。
檻の中では一羽の小鳥が囀る。
小気味良い旋律を、機械じかけの楽器のように。
小鳥はやがて空へ舞い飛び、その羽根を存分に広げ大きな空へと
飛び立
つことなくその一生を終えた。
広い庭の一画に寂しく埋葬される。
暗く温かい土の中に。
カチ、カチ、カチ。
歯車は廻る。
いつもどおりに。当たり前に。
美しい屋敷の一画で小鳥が鳥籠に囚われていた。
羽ばたいては揺れる鉄製の鳥籠。
天窓から見える蒼穹の光に照らされて
小鳥は息を引き取った。
悲しげな旋律を残して。
カチ、カチ、ガチ。
楽しげな朝の音色。小鳥の囀り。
絵画の中の曲目。
小鳥が揺れ、鳥籠も揺れる。
鉄格子は壊れない。か弱い心が朽ちて錆びてもなお。
ガチ、ガチ、、、、、、がたん。
歯車が軋みを上げ、ついには外れる。
予定調和の理が劣化し、故障し、狂わす。
。。。。
歯車は止まった。
1人の家政婦が鳥籠の小鳥を眺めていた。
小鳥の世話をするのが仕事だった。
いつものように餌を食べさせ、
いつもとは変えて鉄の小窓の鍵を開け放した。
小鳥がひょこりと飛び出る。
小鳥はしばらく辺りを見渡し、
他の鳥たちが歌う森の中へと羽ばたいていった。
それは陽光きらめく穏やかな朝。
家政婦、否、彼女はすっきりとした面持ちで立ち上がり、外を見据えた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:08:35
559文字
会話率:0%
空中に細い柱で建てられた、一見すると浮いているように見える、木造の画工の教室のような場所。窓などなく、遠くを見れば、空と海の境はない。無限の蒼穹か、その下に栄える港町が見える。
体育で生徒たちが体操着で押し寄せる。大群だった。
給食の
おばさんの過失で携帯電話がなくなったことが知られる。しかし自分は何の逡巡もなく進み出て、それは違うと言い放つ。そして部屋に入り、携帯電話を探す。様々な骨董品が並ぶその部屋の中で、携帯電話御探すのは至難の業だった。そこにはもう一人、自分を待っていた人がいた。ライトグリーンの携帯は見つけた。それを他の人たちに見せびらかそうとして、氷の薄山に登る。そこで逃走車の金髪のエルフを見つけた。緑色で葉っぱの意匠のこらされた服を纏っている。氷の下のトンネルをくぐり、逃げるつもりらしい。俺は指揮を執り、エルフを追いつめた。そして壁際で僕は携帯電話を取り出した。それはいつの間にかライターに変わっていた。そのライターを付けて、上にかざす。するとエルフは手を祈るように組み、片膝をついてこちらに祈りをささげた。かくしてエルフは仲間になった。
氷の娘が溶けていた。
ぱきぱき、と次第に崩れ居ていく肢体を何とか運ぶ。この部屋は温度が高すぎる。大きく割れて、地面に落ちてしまった。もはや原型はない。目や口の位置がずれてしまっている。もはやただの氷と水の塊だ。そこで絶望する少女たちではない。ある少女のブーツの中に、その氷の娘は張り付いた。そうして一件落着し、氷の娘はその生徒の靴に憑りつくことになった。
「って靴の上のほうについてたのかよ!」
二人はいつも一緒になった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 11:58:16
685文字
会話率:17%
7名の作家による「空と海」をテーマにしたアンソロジー。
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【企画の要項】
①ジャンル/ファンタジー
②テーマ/【大空】もしくは【大海】のどちらか、あるいは両方
③読後感のいいエンディングを目指そう(読後感の良し悪しは各自判断)
④字数制限はとくになし
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【作品タイトル/参加作家】
❊いと高き果ての国へ/狼子 由
❊天縛の輝石/橘 紀里
❊嘘つきな鱗と譲れない翼/ながる
❊妖精姫の特別な翅/いうら ゆう
❊空と海が合わさるところ/173
❊空と海の愚者のうた/七ツ樹 七香
❊碧き海の戦士と天穹の花嫁/那月 結音
企画テーマ曲:Hokulea/中條 利昭
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※サイトの規約上、参加作家は本作のブックマークをしておりません。また、レビューと評価は受け付けないこととし、評価も非表示(ランキングから除外)としております。
※頂戴した感想は、主催者(那月)より各作家へお伝えいたします。ですが、その場合のお返事は時間がかかる、もしくは出来ない場合もございますので、あらかじめご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 12:00:00
129929文字
会話率:41%
白い髪に赤い瞳。白磁を彷彿とさせる薄色の肌。
国教の神子であるターリアは、民を救うため、今日も神に祈りを捧げる。
外界から隔離された彼女。そんな彼女の世界は、異国出身の傭兵アステルによって、しだいに明るく開かれてゆくのだが——。
最終更新:2017-10-01 08:00:00
13297文字
会話率:38%
アオイは記憶喪失で見知らぬ遺跡にいた。彼は特殊な力に気づき、遺跡を進む。最後の部屋で、彼は地球から来た救世主であることを知るが、力を使うと命が削られることも分かってしまう。
最終更新:2023-04-20 17:22:23
622文字
会話率:25%
修仙、それは人が神を超え仙人を目指す儚い夢の物語。
山奥で一人で暮らしていた少年は修仙者を夢見て、ただ美味しいご飯が食べたいという小さな望みからさまざまの人に出会い、様々なことを経験したことで、望みがどんどん変わり、力とは何か、なんのために
持つのかについて探し求め、世界の広さを実感する。
これは一人の少年と1匹の犬が世界一の修仙者になるまでの物語
少年が蒼穹にたどり着いた時、どんな景色が待っているのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-13 21:05:10
1736文字
会話率:39%
二つの月が巡り、魔物が跳梁跋扈する世界。
ある日、北方の寒村に住まう少女マリーは命の危機を奇妙な旅人に救われる。
この二人の出会いこそが、世界の謎を解き明かす旅の始まりだった。
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剣と魔法と美少女とおっさんと怪物とパワードス
ーツが出て来る話です。
カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-12 21:47:31
271566文字
会話率:47%
一人の怪異殺し。結城真城は、仕事に余計な感情を持ち込まない人間であった。
依頼内容に忠実に従い任務を熟す。
そんな彼が青森へ転勤し、始めての依頼を請け負う。
それは雪女の退治であった。
怪異の命乞い。それはよくある事だった。
しかし、彼女は
「最後に蕎麦を食べさせてくれ」という。
今までにない答えに彼は数年振りに笑い。
その願いを叶える事にするのだが。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 16:26:05
5500文字
会話率:35%
天才の兄、蒼穹斗。
天才の妹、椎名。
そんな二人が織りなす日常系ブラシスコンコメディ。
最終更新:2022-06-29 22:07:03
5635文字
会話率:20%
「俺は君に楼主を継いで欲しいんだ」
__ 気づけば異界の男遊郭の楼主になっていました。
「お前はいらない子だから『余り』って名付けたんだよ!」
両親が離婚し、そのどちらからも疎まれていた少女、あまり。唯一自分を受け入れてくれた祖母が亡くな
り、その葬式で父に「お前はいらない子だから『余り』と名付けた。」と告げられ突き放される。
絶望の中、一人たたずむあまりの元に、祖母の古い友人だという面布を被った謎の男が現れる。彼に誘われるままあまりは人ではないモノが住まう異界へと足を踏み入れてしまう。
そこは男が男娼として接待を行う男遊郭だった。そして、祖母が花街一の大見世の楼主だったことを知る。あまりは「祖母の後を継いで男遊郭の見世の楼主になって欲しい」と頼まれるのであった。
妖艶だが陰のある見世の看板花魁、兄のように面倒を見てくれる二番手、そしてほの暗いものを抱えているらしい面布の男。
これは、疎まれていた少女が遊郭での交流を通して自分を見つめなおしてゆく話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 14:27:43
39625文字
会話率:60%
見上げると蒼穹の青、見下ろすと紺碧の青。そんな場所がこの浮遊島だ。
足が地についている感覚が無くなる程開放的で、とても美しい島だ。
そんな場所だから次々人がやって来るようになり、住むようになった。
この島に来たある学者が表情を曇らせて言っ
た。
「このまま島に人や物が増えたら、この島は落ちるかもしれない」
――――これ以上、重くしてはいけない――――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 12:30:25
3604文字
会話率:48%
マークアレスについてのクソでか感情を吐き出していくだけの駄文です。よろしくお願いします。
最終更新:2022-05-12 12:00:00
2329文字
会話率:15%
蒼穹のファフナーthebeyondに登場するマークニヒトについてのガバガバ考察です。
最終更新:2021-07-21 12:00:00
1321文字
会話率:0%
10年前に目の前で母を殺された少年蒼翅蒼穹(あおばねそら)は10年の時を経て色々な意味で成長した。
実力も立場も得た彼は今度こそ大切な仲間、家族、帰る場所、そして愛する人を守るために戦う。
それがたとえ神であろうとも
これは『夢幻の刃』
と呼ばれる魔王の英雄譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 18:00:00
26694文字
会話率:60%
吉田彩は、受験も終わって卒業を間近に控えた中学三年生。幼馴染たちと残り僅かな中学校生活を満喫していたある日、彩は一冊の本から知らない場所に迷い込んでしまう。そこは妖精が管理する『妖精図書館』。
「君の物語を書きたいんだ」
妖精、魔法
や能力、自分の物語。彩はまったく知らない世界と出会い、妖精図書館に通うようになる。
――その出会いが、自分の人生を大きく変えることになろうとは、夢にも思わずに。
能力者、切り離された世界、過去の誓い、そしてその先にある結末とは?
これは、空の下で生きる少女たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 22:28:48
586327文字
会話率:52%
《ギアーズヘッド》。ファンタジー系VRMMORPGが次々と乱立する2050年代後半にリリースされたロボットアクションオープンワールドタイトルは、顧客のニーズに沿ったタイトルを提供するゲーム業界において一際異色の存在感を放っていた。
──ヴァ
ージナム粒子の力場で浮かぶ浮遊島と、それを囲む蒼穹を戦場として人型飛翔兵器〈GHギアーズヘッド〉を駆り、廃機との終わり無き戦火に身を投じる──
3周年記念に同時接続数が5万人を超え、活気に満ち溢れた《ギアーズヘッド》はしかし、唐突に、15万人の消失を伴って呆気なく終焉を迎えた。
一度は引退し、しかし現実となった戦場で再びGHを駆ることとなったアカシは、同じく放逐されたプレイヤー達と共に浮遊大陸の謎、戦火、そして廃機に挑むこととなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 18:13:41
23247文字
会話率:35%
目線が私達だからといって、主人公の物語とは限らない。私達は敗北し、そして敵が勝利した。これはそんな悲劇の物語。敵の為にある奇跡の物語。バッドエンドシナリオ。後味悪し。(※重複投稿作品)2023.4.17簡易チェック
最終更新:2022-03-10 04:00:00
1570文字
会話率:17%
村の皆が“英雄”になろうとしていた。
田舎の小さな村で暮らす魔術師マサムネ・トキタは突如、パーティーメンバーに追放を言い渡される。
その原因は、彼自身が唱える魔術の詠唱時間。
並以下だった彼の技術にパーティーメンバーは不満を持っていたのだ
。
「いいか!俺が抜けて後悔するのはお前らなんだからな!!」
捨て台詞を最後にマサムネはパーティーを去る。
この村では“英雄”になれた者だけが外に出れる。
なんの娯楽もないこの村でくすぶっている彼らがマサムネに不満を持つのは、彼自身も当然だと思っていた。
だが、分かっていても抑えられないものはある。
マサムネは突如聞こえてきた謎の声を頼りに進み、なんの代償もなしに最強の力を手に入れる。
その力はただの初級魔術ですら、超級魔術に匹敵する魔術へと帰るほどのもので……。
これは最強の力を手に入れた青年が、理不尽に逆らう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-21 00:24:47
287158文字
会話率:53%
「ルシアちゃんはぼくが護るから!」
「……うん、約束、だね……!」
それは、かつて少年が少女と交わし、そして果たされなかった約束――
空に浮かぶ大陸・アトラスガーデン。
錬金術師の楽園の片隅に広がる森の工房。そこで引きこもりを満喫し
ていた少年は、工房の主である金髪碧眼の魔女・アリスに半ば強制的に追い出され、学園都市の名門校・アルヴァート学院に転入生として招かれることになる。
転入初日、事件が起きた。
クラスメイト達の前で、少年・イツキは紅髪の女生徒にビンタされる。
「……約束、破ったくせに」
それは、かつての幼馴染・ルシア=サルタトールとの再会だった。
思いがけぬ再会と、昔とは変わってしまった二人。
学院生たちとの交流、ぶつかり合い、そして暗躍する者たち。
少年は、かつての約束を果たすため、いま一度己と向き合っていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-18 22:00:00
100969文字
会話率:35%
忌み嫌われる”闇”の魔力を持つ公爵令息と、ある秘密を抱える侯爵令嬢。
少しだけ臆病な少女に、真摯に想いを伝える少年のやや重たい恋心。
ゆっくりと近付いていく、幼いふたりの恋模様。
※R15は保険です。
ブックマークありがとうございます!
! とても嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-23 11:21:10
129179文字
会話率:51%
国民一人に一体のAIがサポートする近未来、絶大な人気を誇るオンラインゲーム「アンリーシュ」をプレイしてから、ゲームでのダメージがリアルで再現される体質となった穹(そら)。
人、AI、アンリーシュ運営会社、真相を確かめるうちにアンリーシュをめ
ぐる様々な思惑が交錯する。20年前に起きたコミュニティサイト利用者変死事件からすべて始まっていた。
面倒だからとてきとうに戦っていたが、穹の戦略はパートナー型AIであるシーナにも演算できないものへと変化し始めていた。ハッカーとの戦いから、AIとの戦いに発展していく。
逃げることも拒否することもできない強制バトルに参加させられ、演算能力が格上の相手にどう挑むのか。敵は人か、AIか、それとも……。
この作品はエブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-13 20:00:00
580019文字
会話率:38%
恐怖、悲嘆、嫌悪、絶望。人の強い感情は、ネオビルとなって悪夢に現れる。
ネオビルは夢という人の精神世界を食らいつくす。
いくつもの夢を渡ってネオビルを切り裂く少女、桜木青。
彼女は、まだ夢を見たことがなかった。
蒼穹と一つ哀しき竜の歌
夏の続きをまだ夢に見る折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-26 21:08:47
51778文字
会話率:45%
青い空は、奴らに奪われた。
西暦2080年、突如として現れた謎の巨大宇宙船は世界各国の主要都市に攻撃を開始した。
技術力の差は歴然としており、どんな最新鋭の兵器も、終始、彼らに敵しえなかった。
もし、この世界にパンドラの箱からこぼれ落ち
た希望というものがあるのなら、それはよほどへそ曲がりなものであるに違いない。
最新鋭の戦闘機すら赤子の手をひねるかのように落としていく宇宙人。
彼らの駆るUFOに立ち向かい、勝利したのは……
最新の技術をふんだんに使った秘密兵器でもなければ
地球の意志が生み出した巨大ロボット兵器でもなく
古びた、WWⅡ時代のレシプロ戦闘機だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-06 20:09:19
4147文字
会話率:3%
神の存在を証明したとき、人は神を従属させることを願った。そしてそれが全ての始まりだった。
魔人、魔獣、はたまた悪神、あるいは悪鬼羅刹。
かつて人間が空想した全ては最悪の災害として実現した。それが約千年前の神話血戦である。
あらゆる災害が意思
を持ち、神話の如く人間へと襲いかかった。
人類は異界を生み出すことで何とか事なきを得たが、意思持つ災害は虎視眈々と異界から抜け出す機会を狙い続けた。
そんなことも千年の時が経ち、伝承は途絶え、失われ、人類はそれを神話として再び空想へと落とし込んだ。
しかし、そんな中にも異界を研究する者も存在していた。また、千年の間に異界へと移り住むものも少なくなかった。長い時が過ぎれば、人も神も魔も遺恨を忘れていき、かつて人が生み出した異界は、神界とも魔界とも呼ばれるようになっていった。
かつての異界は時を経るにつれ、神話血戦以上のさらなる混沌を、今まさに謳歌していた。
そんな異界に移り住む者なんて馬鹿かロクデナシか、そうでなければ馬鹿かつロクデナシの両方なのは言うまでもなく、そして例には漏れず、異界においては最弱種族であるにも関わらず、あらゆる存在に喧嘩を仕掛けた異常者の集まりがいた。
その異常者達の目的は唯一つ。異界の空を蒼穹に染め上げること。
彼らは自らの目的を掲げるように、その名をコミュニティ蒼天大征と名乗った。
神からすれば意味不明。悪魔ですらも目を瞠る。
突如として異界に訪れた天災は森羅万象に問いかける。
「お前らの空は何色だッッッ!!!」
混乱極める異界の空に騒乱ならぬ蒼乱が訪れる!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-06 22:23:03
7438文字
会話率:16%
3年前突如として失踪した妹への手がかりは鮮紅の引鉄という3年前より活動し、現在は行方がつかめないという殺し屋の話だった。
そのことを知る酒場の店主から聞くことができたのは、弾丸と弾倉なら何か知ってるんじゃないかなというあいまいな一言だった。
そして、その時その隣で静かに酒の弱さゆえにノンアルコールカクテルしか飲めない男は自分が手掛かりをもつことを分かっていながらも口をつぐんだまま何も告げずに店を出た。
そして彼は、落ちる夕日を尻目にあの日の因縁を思い出す。
これは後に最悪の暗殺チームと呼ばれることになる3人の結成までの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-29 01:45:52
6040文字
会話率:33%