一人の老婆が川辺に立っていた。夫に手を引かれ、小舟に乗り込んだ彼女は、舟が河を渡るにつれ、少しずつ少しずつ還っていく。
※公式企画「夏のホラー2023」参加作品。テーマは「帰り道」でした。
最終更新:2023-07-28 07:08:52
2141文字
会話率:63%
君達は願った。
救済を。
報復を。
罰を。
手段を。
皆等しく、「死」に意味を見出してしまった。
この物語の主人公は、貴方。
生きる意味を探す、未熟な少年。この物語の主人公。特異点。
死を知らない無知なガキ。口先だけのキレイゴトをこよなく愛
する無神論者。
終わっている高校生。何の力も持たない一個人。
…そう、貴方だ。
貴方はひょんなことから、学校の生徒たちの悩みを聞く「厚生委員会」
に入会してしまい、放課後、日々生徒の悩みを解決して回る毎日を送っていた。
一人の少女が、「死にたい」と相談してくるまでは。
この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 12:00:00
515文字
会話率:5%
望月孝司は二十三年ぶりに、東京の営業区に戻ることになった。若いころに営業を学んだ古巣だが、今度はエリア統括という重要なポストだ。
望月はこれまで歩んできた道を振り返り、決してきれいごとではなかった半生に若干の罪の意識を感じつつも、重責に
身を引き締めていた。
その日は、部下であり、新任の営業担当となった杉下美香に頼まれて、得意先のあいさつ回りに同行していた。ふたりとも東京に転勤になるのだが、まだアパートが決まっていないので、それまでは出張だ。
一日の仕事を終えたふたりは、先輩社員から特別に紹介されたビジネスホテル[紅葉館]に投宿した。そこは、信じられないくらい安いうえ、朝食ばかりか、夕食のブッフェまで付いていた。
紹介を介さなくては予約もできないホテルだけあって、そこには、望月が、今までの仕事で知り合った様々な知人が泊まっていた。
ブッフェで懐かしい面々と再会を楽しむうちに、次第に酔いは深まっていき、最後は、よく見知っている人が挨拶にきても、名前も由来も思い出せないほどになってしまった。
頃合いだと思った望月は、夕食を切り上げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 10:38:48
15120文字
会話率:28%
偶発的にパパラ・ネグラを狩った漁師の話。
最終更新:2023-06-27 03:38:36
4228文字
会話率:0%
【PR】3Dプリンタを錬金術と呼んでいたり、立体映像を幽霊と呼んでいたり、どこか違和感を覚える異世界に迷い込んだ記憶喪失の青年、久遠。錬金術師の幽霊、いのりとともに、元の世界へ帰るための旅が始まります。ちょっぴりSF寄りのファンタジーです。
【あらすじ】全人類が絶滅し、無数の墓標と花畑に覆われた惑星〝トドゥル〟。独りで世界を彷徨う幽霊・永久野いのりのもとに、絶滅したはずの人類・雲野久遠が迷い込んできます。失われた記憶を探す二人の旅路は、独特な死生観が付き纏っていて……。人類を滅ぼした機械生命体〝神獣〟との戦いの果てに、錬金術師の二人が直面する世界の真相とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-23 17:00:00
126888文字
会話率:48%
廃墟と化した空中都市を旅する二人の少女。ちょっと不思議な能力を持つミステリアスな美少女・天海ソラと、ソラがオシラサマと呼んで慕う機械仕掛けの創世神・雲野カナタ。しあわせの在り処を探して彷徨い続ける二人の旅は、どこか諦観に充ちていて、独特な死
生観が漂います。そんな二人が旅路の果てで見た世界、九十億年に及ぶ地球再建事業とは? 第二十四回電撃小説大賞、四次選考落選作品「トーテムポール/天地創造のアポカタスタシス」改題作。この作品はカクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-28 00:00:00
133099文字
会話率:44%
男は死の病(自称)のために床に伏せ、そこに死神のお迎えがやって来る。
だが、男は抗う。
生にしがみ付き、魂を刈り取る者を拒絶する。
《短編・7500字》
最終更新:2023-06-19 12:00:00
7572文字
会話率:54%
余命宣告を受けた少年が、生きたレコードを残すため、カメラの前に立つ。5日間の、80分のレコードに。
最終更新:2023-06-10 05:05:24
430文字
会話率:6%
遠い昔に安楽死が合法化された。それにより死というものは、人生における選択肢の一つとして定着していった。安楽死処置を行う施設の一つとして、俗に"夢屋"と呼ばれる業種が誕生する。夢屋では死ぬ前に、AIによって生成された安楽死
処置希望者が望む好きな夢を見ることが出来る。これは、そんな夢屋という場所で働く事になった、一人の男のおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 02:34:01
138181文字
会話率:46%
「死ぬにはいい日だ」
※自殺を推奨する目的はありません※
最終更新:2023-04-05 12:00:00
583文字
会話率:0%
一人の道化の世界の終わり。
絶望を見据えし者に天使は微笑まない。
最終更新:2015-07-16 02:53:34
1723文字
会話率:0%
世界中の地下に広がる死生混淆冥宮ラビリントス。冥界と繋がるこの大迷宮の出現によって世界の姿は一変した。動く死者や亡霊が闊歩する中、人類は電霊ダイダロスによって人類史上に現れた英雄たちの力を宿すことで死の軍勢と戦う手段を手に入れる。そして十
五歳の誕生日を迎えた少年少女には英雄の力を宿しラビリントスに挑むことが義務づけられた。
猫岸麻友は英雄召喚の日を迎え、同じ日に生まれた少年少女たちと共にラビリントスの試験に挑むことになる。試験からの生還率は95パーセント。安全なはずの試験で思わぬ強敵と対峙したことをきっかけにその運命が大きく変わることを麻友はまだ知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 22:45:27
63040文字
会話率:51%
生き方。人生観。死生観。
最終更新:2023-03-06 15:36:50
547文字
会話率:0%
数百年後の未来、「私」の住む日本は、前代未聞の超暗黒期に陥っていた。政府は増え続ける自殺率を食い止めるべく、ビタミン剤"ブルーバード"の活用を推進。サブスクの如く広がる「幸せ」は、「私」の人生を徐々に破壊していく。
こ
の作品は「カクヨム」「pixiv」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 20:09:10
9084文字
会話率:35%
生きることや死に対して高3が普段感じることをすごく短く書きました。
キーワード:
最終更新:2023-02-09 01:40:28
601文字
会話率:0%
1作がだいたい5~10分で読める(予定の)オムニバス青春短編小説シリーズ第31弾です。
シリーズ・コンセプトは「思春期の頃の自分に読ませてあげたい物語」。
(オムニバス・シリーズのため、話ごとに設定・主人公・文体が変わります。意図的にバ
リエーションを増やしている(多様な人生・多様な悩みを描くことを目標としている)ため、同じシリーズであっても、雰囲気や主人公の性格はだいぶ異なります。)
寝たきりになった祖父を、母とともに自宅で介護する少年の物語。
祖父の死を前にした少年の、心の内の物語。
SS用ブログ「言ノ葉スクラップ・ブッキング(http://mousou-story.jugem.jp/)」にも同じ内容のものを掲載しています。
(ブログ版はルビが少ない代わりに、下部(続きを読む)に蛇足な補足情報が付いています。)
なお、自作サイト「言ノ葉ノ森(http://kotonohano25mori.web.fc2.com/)」に本シリーズの「小説家になろう」版とSSブログ版両方へのリンク一覧を載せた「もくじ」ページを制作してあります。
運営さんも書いてくださっていますが、念のため→この物語はフィクションです。実際の人物・事件とは関係ありませんのでご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-22 10:39:08
3694文字
会話率:0%
誰も望まないのに必ずやってくる死というものに、私がどうやって理解して行ったのか。少し綴りたいと思いました。
最終更新:2023-01-19 01:18:07
1519文字
会話率:0%
大慶という国では人間は石を持って生まれてくる。二胡弾きの少女、苑円は赤子の頃に石を盗まれて以来、生の実感を得られずに過ごしていた。ある日夏の夜、一人の少女と出会い……。
最終更新:2022-12-07 22:02:50
8121文字
会話率:34%
彼女は生きようとしていて、僕は死のうとしていた。
でも命は平等ではなく理不尽だ。それが世界。
そんな作品です。
最終更新:2022-11-30 23:16:35
100011文字
会話率:42%
あるいは、閉じた目のまた開く時。
最終更新:2022-11-23 08:05:10
961文字
会話率:0%
気持ちを詩にしました
初めて詩を創りましたので多めに見てね!!!
最終更新:2022-11-19 21:01:15
638文字
会話率:0%
奈良坂啓太は、同じ死生学のゼミに通う一つ年下の宮崎楓と合宿で一夜を共にした。
理由は単純で、楓が秘めたる愛を伝え、誘ってきたからである。
それからというもの、別の彼女がいるのにもかかわらず楓と付き合うことになる。
奈良坂は、常に死
を想い、死に急ぐ楓をどうにか現世に繋ぎ止めようと考えていた。
もっと楓のことを知りたいから。死なずに済む方法は必ずあると信じて、別の生きる道筋を立てているところであった。
ある日、楓の気まぐれで家に招かれることになった。
一人暮らしの女性の家で何も起きないはずもなく――
※この作品は、以前R18で書いた『潮騒の宴』の後の物語です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-19 03:34:01
5019文字
会話率:40%