――ザワザワ……
と、静かな騒めきとともに、会場にあったのは女の遺体だった。
活け花やフラワーアートとともに、まるで“結晶華”というべきか? 冷たい“結晶”でアレンジメントされた、芸術的な遺体――
ここ最近、世間を騒がし続け
ている“結晶華事件”の被害者であった。
囲う群衆ですら、その遺体の美しさに息を呑む中、
「何? これ?」
と、会場に居合わせたパク・ソユンとドン・ヨンファが目にした、遺体に添えられた『華と鋸』のシンボル。
そこから、『フロリスト』と呼ばれる、この連続的にして不可解な結晶華事件の犯人を追うことに――
■ 主な登場人物
●パク・ソユン
モデル体型の美女で、ソウの芸名でDJ兼モデル。あだ名は“ソウ”、“ジグソウ・プリンセス”。その日の設定(1から6まである)次第で、語尾に『ぽよ』が付く。
●ドン・ヨンファ
大きな点線チェック柄の入った黄色の、クレヨンしんちゃんに出てくる組長ーー否、園長先生に似たGUCCI風のスーツを着た実業家。
●神楽坂文(かぐらざか・ふみ)
黒のアサシンドレスの美女の姿をした妖狐。ポンコツダヌキ。どらえもんのようなナニカ。デフォルトでタヌキ呼ばわりされる。神そうなヤツらはだいたい友達。
●マー・ドンゴン
ガタイの良い刑事。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-02 09:50:00
443文字
会話率:12%
この世は、私たちの生活する日本です
ですが、一つだけ明確に違う点があります。
それは、この世には、「異能力」を使う「異能力者」がいること。それだけです。
この世には代々言い伝われていることがある
過去に虐殺を繰り返し、人々を窮地きゅうちに
立たせた。
それは、人々に害を出す生き物...
「異能力者」というものだった
異能力者は生まれつき異能力を持っているものや、突然異能力者になる突然変異というものもある。
偏見や差別で行き場を失った異能力者。
そこら中に簡易的なドヤ街、スラム街が出来上がり、そこで静かに息を潜める異能力者。
人に騙され、人に狙われ、死にたくさえなった異能力者。
そんな異能力者達は...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 20:14:19
8855文字
会話率:97%
いくら身の回りの環境が変わろうが、人間の本質は変わらない――
それはどこであっても不変である。
恋焦がれた少女を殺し、その兄であり自身を虐めた相手を殺した「クズ」の青年も同じだった。
突如として起こったパンデミック。死んだ
人間が再び息を吹き返し、同じ人を食らう阿鼻叫喚の世界へと変貌した。
そんな中で、彼は偶然に助けられ、そして、生き残った。
常に孤独であった青年はただ死にたくないと生きる屍に抗い、一人の幼女と出逢い、一人の少女と出遭い——
しかし、彼は変わらず孤独のまま在り続けた。
十字架を背負い続ける。性懲りもなく、無様に、愚直に。それが朽ちてもなお――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 20:01:34
728984文字
会話率:34%
面倒。
全部全部面倒。
息をするのも食べるのも時として寝るのさえ面倒。
でも、一番面倒なのはこのくだらない矜持だろう。
十何年とあのゲームをやり続け、一度として枯らしたことはなかった。
あぁ、わかっているよ。
これは現実、ゲームとは違う。
面倒極まりない事実だ。
このままこの腕の中に潜り込んで振り返らなければ一番楽なんだ。
それでもこの矜持が、それを許さない。
あぁ、なんてめんどくさい。
「仕方ないから、助けるよ。まぁ、恩返しとでも思っててよ」
何もかもが面倒だと言う生き物シロと何もかもが愛おしいのだと言う世界樹レナーロク。
これは物語。
世界樹の世代交代に失敗した現実で覚悟を決めた誰かの物語。
―――――
練習兼ねた初投稿です。
あちこちころころ変わります。
しょっちゅう思い付きで書き直す可能性が高いです。
世界樹に会うまでが長い。
BLではありませんが書いてる人間が腐ってるので無意識にそれっぽくなる可能性がありますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 12:00:00
59389文字
会話率:32%
のどかな春の日差しがゆるゆるとふりそそぐなか、
王宮の一角にある庭園ではいくつものテーブルと椅子が据えられ、
思い思いの席に座る貴族の女性たちの上品な話声がゆったりと流れていた。
そんななか、ひときわきりりとした空気をまとった令嬢
がひとり、物憂げなため息をついていた。
彼女の名はヴァレンシア。
辺境伯の娘で。
三歳上の兄がひとりいる。
彼は『傾国の』が冠される美青年だった。
美女と見紛う中性的な美貌の兄と
美青年と見紛う中性的な風貌の妹。
クエスタ辺境伯の兄妹を取り巻く騒動と恋愛模様をお届けします。
※ 一年くらい前に思いついた設定を発掘し練り直しておりますが。
安定の見切り発車です。
気分転換に書きます。
※ 他サイトにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 23:47:04
24869文字
会話率:35%
ここは、山風町。都会の中の住宅街で、人の温かい、静かな町。その町のある場所で、有はため息をついた。かつて、高校生活を謳歌していた彼女は、その命を落とし、見事異世界転生を果たす。彼女は異世界ライフを堪能していたはずだが、気が付いたらここは……
現実?
世界の謎を解き明かし、かつての仲間を守れ。使命に抗いながらも突き進む、ネコネコ冒険ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 22:00:00
664909文字
会話率:47%
とある魔法学校で落ちこぼれのしょうnがいた。魔法も満足に扱えずため息をつく日々。他のものを見て劣等感を覚えた少年は強くなりたいと願う。
そんなある日、少年は魔力を強化するというアイテムを知りそれを取りにいくことにする。
最終更新:2025-02-28 21:07:37
2861文字
会話率:61%
自称ゲームクリエイターの <ミヤ猫> こと「櫻井ミヤコ」は中学時代に自作したフリーゲームを発掘する。
興味本位でゲームを起動した瞬間、眩い光と共に意識が薄れ...。気がつくと、ゲームの世界に迷い込んでいた!?
痛々しい設定と
色々な理想を詰め込んだ自作キャラに悶絶しつつ、なんとかエンディングを迎えた<ミヤ猫>。
周囲に光が溢れ、再び現実世界に舞い戻った「ミヤコ」の隣には、ゲーム世界の住人であるはずの女の子が寝息を立てていた!
黒歴史受肉系SFファンタジー「ゲ製」、お楽しみに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 16:47:44
48629文字
会話率:18%
「きゃあああああああああああああああああああっっっっっっっっ!?」
薄暗い校舎に甲高い悲鳴が響き渡る。
あぁ、どうしてこんなことになってしまったのだろうか…。
恐怖からか震えながら歩いていく少女を見つめ、男はこうなってしまった元凶である少女
を思い出し、小さく息をついた。
カクヨム、アルファポリスでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 16:00:00
4364文字
会話率:38%
勇者の仲間だった聖女アグノラは泣き叫んだ。
愛する勇者マリウスが、魔王を討伐する目前で殺された。魔王との実力差は著しく、全滅は間違いなかった。だがよく見ると、マリウスは背中からナイフで刺されていた。それは仲間の裏切りを意味した。
何度も
告白しても愛を受け入れてもらえなかったアグノラだったが、マリウスが死ぬ直前に「愛しています」と伝えると、マリウスから「俺も」と返事があり、マリウスはそのまま息を引き取った。
様々な想いが駆け巡る中で激しく泣いた聖女は、光に包まれた。
そして気付くと、過去の姿に戻っていた。
まだ勇者と出会う前の自分に。
もう勇者は殺させない。
それなら、勇者を勇者にしなければいいんじゃないの、とアグノラは考える。
のどかな村でスローライフがしたいともらしていたマリウス。その夢、私が叶えてあげるからね、とアグノラは誓うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 07:40:00
401685文字
会話率:26%
よくある異世界転生かと思ったら、昔やった乙女ゲーム「運命の魔法は貴方と花開く」の世界だわ・・・。
ヒロイン可愛いし、大好きな世界にモブとして生きる私は見ているだけで満足だったんだけど、まさかの最推しの病んでるイケメン暗殺者に目をつけられるな
んて!!
大人しく、息をひそめて、見ているだけで満足なので!
私のことは放っておいていただけないでしょうか、マジで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 15:09:39
9596文字
会話率:59%
「ハア……まあ、普段が普段だから、しょうがないよね……」
デハウバルズ王国の第三王子ハロルドは、鏡に向かって溜息を吐く。
それもそのはず。ハロルドは、前世でやり込んだ恋愛スマホRPG『エンゲージ・ハザード」に登場する、主人公のライバ
ルの腰巾着で、いずれ処刑される運命にある噛ませ犬の最低キャラなのだから。
しかもこのゲーム、恋愛RPGらしく最終目的は『世界一の婚約者を連れてくること』。
ハロルドはチュートリアルで、いきなり婚約者である公爵令嬢と婚約破棄をして主人公に対抗するのだけど……その後は多くのヒロインを奪い合うものの、所詮は悲しき噛ませ犬。ヒロインと結ばれるはずもなく、最後は処刑される運命なのだ。
「と、とにかく死んでたまるか! 僕は絶対に生き残ってやるんだから!」
そのためには、前世のゲームの知識を活かして強くなることを目指しつつ、一番最初に婚約破棄をする公爵令嬢と婚約破棄をせずに、ゲーム本編開始直後に婚約者争奪戦から離脱して、バッドエンドを回避することを決意するハロルド。
何より、この公爵令嬢は、前世では最推しのキャラなのだから。
でも、この公爵令嬢、本当はどんなヒロインよりも強く、どんなヒロインよりもヤンデレであることを、ハロルドはまだ知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 12:02:30
708756文字
会話率:43%
ガルニア大陸の西側にある国、エルタニア皇国。
貴族出身で若き将軍ベルトランは溜息を吐きながら、今日も国境最前線にあるサン=マルケス要塞の執務室で仕事に追われていた。
それもそのはず。彼には平民出身で優秀な小さな補佐官、カサンドラ准尉
がいるが、彼女は事あるごとに仕事を振り付けてくるのだ。
とはいえ、彼女自身も常人の数倍も仕事をこなしており、到底文句を言える状況ではない。
だが、このままでは間違いなく過労死してしまう。
というか、彼女が配属されてからの一年間、ずっと敵であるタワイフ王国とは膠着状態なのに、こんなに忙しいなんておかしいだろ。
身の危険を感じ、部下からのパワハラに耐えかねたベルトランは、一念発起する。
「よし、今度こそ将軍なんてもう辞めよう」
これは、七年間最前線で常勝不敗を誇りながらも引退したい若き指揮官と、そんな彼をなんとしても引き留めたい小さな補佐官の、すれ違う想いの攻防戦。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-05 20:00:00
142722文字
会話率:47%
追放させられた聖女を追っかけてきた廃嫡王子に「3回まわってワンと言ってよ」と申し付けたら、大真面目に「きみのためなら10回まわろう」と返ってくるお話。
ちょっとギャグっぽいノリの、軽めのお話です。
最終更新:2025-02-26 17:42:08
5266文字
会話率:44%
これまで大陸を統べていた〝彩(さい)王朝〟が崩壊し、六つの国に分裂して5年。
覇権を争った戦争も一応の終息をむかえたものの、国内が疲弊するとともに野盗や魔物の出現による治安の悪化で各国もその対応に悩まされていた。
そんな中、〝青の国〟
中央政府は除隊した兵士たちを様々な仕事に就かせ、一般人では困難な仕事にあたらせることで、国内の不満や不安を解消させようとしていた。
〝配達士(ポストマン)〟もそのひとつで、元〝青の国〟兵士トウマ・ライナスは手紙を詰め込んだ鞄や腰の刀とともに、人々の手紙を届けるためにはるか遠方の地へと赴いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 17:25:02
859011文字
会話率:53%
生きることですら魔力を必要とする世界。
無魔力者のミルリミナ=ウォーレンは、魔力がないことで何度も死線をさまようほどの病弱な体で生まれついてしまった。
そんな中、皇家に次ぐウォーレン公爵家の娘ということでフェリシアーナ皇国皇太子ユーリシアの
婚約者に選ばれる。
だが顔合わせでミルリミナの良くない噂が本当のことだと知り、皇太子と不仲になってしまった。
婚約破棄されるだろうと思っていたが、なぜかそのまま5年の歳月が流れついに婚姻の儀が執り行われることに。
その婚姻の儀の最中、ミルリミナは皇太子を狙った矢の盾となり命を落とす。
ミルリミナの亡骸の前で、ウォーレン公爵から噂が事実と異なることを聞かされ、己の行いに悔いるユーリシア。
だが厳かに行われた葬儀の最中、突然ミルリミナの亡骸が暖かな光に包まれた。そのままミルリミナの体の中に吸い込まれ、ミルリミナは息を吹き返す。
魔力が全くない空っぽの体に聖女リシテアの力が宿り、再び生を与えられたのだ。
息を吹き返したミルリミナのもとに足繁く通うユーリシア。
ミルリミナに次第に惹かれていくユーリシアだが、ミルリミナは嬉しく思う反面、皇太子の盾になって死んだことへの罪悪感と、聖女としての自分が必要なだけだと思い込む。
そんな中、皇太子の命を狙った反政府組織「リュシテア」にさらわれたミルリミナ。
魔力至上主義国家であるフェリシアーナ皇国に反発する低魔力者たちの集団「リュシテア」に、無魔力者であるミルリミナは次第に共感していく。
複雑に絡み合っていくユーリシアとミルリミナの想い。
果たして二人の想いは、このまますれ違ってしまうのだろうかーーーーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 15:53:32
1286347文字
会話率:42%
アルムグレーン侯爵夫人は馬車に揺られながら腕を拱いた。
可愛い孫からの手紙に「好きな子がいるけど卒業まで様子見かな」と書いてあって「我が孫ながら……」と溜息を吐いた日を思い出す。
あの子が手を出すのを躊躇うくらいだ。相手方に何かしら問題があ
って、その問題の解決が卒業後になるだろうと見込んでいるらしい。
何を悠長なことを。
祖母に“知られても構わない”相手ができたというのに“見てるだけ”のつもりだとは。暢気なところは祖父に似たに違いない。
孫の尻を叩けるのは自分だけだ。
意を決したアルムグレーン侯爵夫人は結婚後数十年ぶりに初めて祖国に戻る決断を下す――。
※孫メインの話。おばあちゃんはそんなに出て来ません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 21:30:53
24185文字
会話率:55%
太古より「魔法」なる物が発明された。息を吹けば草木が生い茂り、手を振り上げれば誰もが驚く摩天楼を創り上げる、まさに「神の御業」と呼ぶに値する奇跡であった。
だが誰しもがその奇跡を崇めるわけではない。そうして一度「魔法」とその担い手は歴史
の闇に消え去った。
時は22世紀、「魔法」は再び世界へと舞い降りた。行き詰った人類を文字通り「救済」したのだ。人々はその神の御業を制御する術を身に付けた。人々はそれを「魔術」と呼んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 01:29:48
16596文字
会話率:56%
エールと塩煎り豆で晩酌をしていると酒場の扉が静かに開く
みたところ12〜3歳くらいの獣人の女の子が扉の前に立っている
こんな夜中に小娘が一人で来るなんて珍しいなと思っているとツカツカとこちらに歩いてくる
目を丸く見開き形の整った唇から息を
吸い言葉を紡ぐ
「あなたがウィルさんですね!
私はあなたの娘のリコリスです、今日からよろしくお願いします」
「はいぃぃぃぃ!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 00:26:35
879文字
会話率:50%
ある日、情熱的で向上心溢れる少女ソフィーが魔力と妖術、そして国の秘密を学びたいと懇願する。しかし、彼女の魔力は不安定で、無理をすれば倒れる危険があった。リードはソフィーを心配しつつ、彼女に休息を強いるが、ソフィーの好奇心は収まらない。そんな
中痺れを切らした九尾が部屋に勢いよく入ってきて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 22:44:52
3800文字
会話率:94%
——助けたくれて“ありがとう”…じゃあ、“殺すね”?——
旅商人である【カイル】は樹海窟で1人の少女—否、狡猾かつ残虐非道で恐ろしい生き物『魔族』と遭遇した。魔族とは人類の敵——最高峰の化け物である。たかが商人がどうすることもできない…刹
那で殺されるのなんか目に見えている。だが…『ゴフッ——』突然少女は血を吐き出した。彼女(魔族)はどうも瀕死にあるようだ。カイルの存在はまだ気取られていない——ならこの隙に…この時カイルはただ逃げればよかった…よかったのだが……
『どうしてこんなことしちゃったんだァア僕はぁああ!!??』
気付けば少女を助けてしまっていた。
自身の荷馬車に少女を乗せ——オマケに商品である貴重な薬草まで使ってしまって——
人類の宿敵である魔族を助けてしまう程の【トチ狂った“お人好し”】——コレが旅商人カイルだった。例え魔族だったとしても、傷を負った少女を森に置き去りになんてできなかった。
そして、彼女は今…宿屋の一室に設えたベットに寝かせて安静にさせている。『これからどうしよう』カイルは思案しつつ、その寝息を立てる少女を捉えたが…すぐさま現実を逃避するように視線を外した。次の瞬間——突然の浮遊感——
『ねぇ…人間、ここはどこ? 納得いく答えをくれれば楽に“殺して”あげる』
気づくと、カイルは首を掴めれ小さな少女に壁に押し付けの状態にさせられていた。幼気な少女は狂気に満ちた言葉を当然のように吐き捨て——その表情は冷たく無表情——まさに残虐非道——彼女は『魔族』だった。
『そう……助けたくれて“ありがとう”……じゃあ、“殺すね”?』
後に、カイルに突きつけられた言葉がコレであり——この時、カイルは死を覚悟した。
だけど……
まさか——この子と旅路を共にすると……誰が思うのだろうか……?
これは……
1人の なんの変哲もない ただの旅商人の若い青年が……
己の どこまでも善人気質で 飛んだお人よしな性格が 偶然的に——
残虐非道で狡猾 どこまでも快楽殺戮主義の『魔族』である“筈”の娘と出会い……そんな彼女と 何故か旅をするお噺。
そこには 数多の偶然が重なり合う。
互いの『打算』がありきな行く末に——
やがてそれは……
2人にとって大きな奇跡を紡ぐのだった……
◇基本情報◇
・この作品は完全オリジナルです。
・カクヨムにも掲載有りです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 12:00:00
155622文字
会話率:58%