主人公は人間だった。人間はなんでもするし、きっと思考にもまとまりはない。昆虫と違い、合理的でないのだった。
最終更新:2019-04-04 06:22:17
982文字
会話率:17%
「生きるってことは、自由ってこと。細胞で出来ているか機械部品で出来ているかなんて問題じゃないわ」
「俺は『殺し』に本質的に悪性が備わっているとは思えない」
高汎用人工知能を搭載した一機のロボットと全人類との間で起きた『七日間戦争』は、東
京に降り注いだ核の雨によって終幕を迎えた。
後に残された巨大クレーターを覆うように建設された都市国家『オルビス』。それは、ロボットによる合理的で効率的な統治の実現された、人間にとっての理想郷だった。戦争の記憶は時代の流れとともに次第に薄れていき、いつしか『オルビス』は、世界中の人間が憧れ、いつかその地に住むことを夢見るまさに東方の楽園(エデン)となった。
しかし、その地下に、郷愁と懐古から生まれる刹那的センチメンタリズムに縛られた人間たちの作り上げたもう一つの都市があることを、多くの人々は知らない。
その名も地下東京。かつての日本の首都で今は灰燼と帰した大都市・東京を模した地下都市である。それは、かつてこの場所に存在した東京を愛してやまない者たちの執念が作り上げた、新たなる大都市であった。
しかしながらその実情は、オルビスにとっての体のいい実験場である。『科学爆発』により生み出される未だその効果や効用が未知な科学技術をこの箱庭に流し込むことで、社会に対する影響とそれにより引き起こされる事態をデモンストレーションし、データを採取するのだ。
それ故この地下東京は、かつての東京の面影を残してはいるものの、街には異次元の科学技術が蔓延り、それを悪用する者たちも大勢蔓延り、危険極まりない無法地帯と化している。
電脳を持つ自称探偵の木地屋都留萌とサイボーグ少女の沙羅牧菜は、地下東京の一角で探偵事務所を営みながら、今日も今日とて、行き過ぎた科学技術の引き起こす不可解な難事件を、タッグで解決してゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-02 19:00:51
31294文字
会話率:26%
宇宙歴947年、謎の異星文明「カラミティ」との大戦に敗れ、人類は銀河系辺境へと追い詰められていた。
圧倒的な物量と超技術を持ち、無慈悲かつ合理的な虐殺を繰り返すカラミティの前に惑星連合軍は大打撃を受け苦戦。要塞化した防衛戦で辛うじて敵を食い
止めた時には首都星地球を含む千を超える星系と800億の人口を喪失し、その生存圏は往時の三割にまで減少していた。
ーそれから三年ー
カラミティとの激戦が続く最前線。家族を殺した「カラミティ」への憎悪を募らせる青年士官ユウキ・タカノは、大規模攻勢に出た「カラミティ」との戦いで乗艦を撃破されてしまう。航行不能に陥った戦艦で宇宙を彷徨う中、偶然接触したのは大破漂流するカラミティ戦艦だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-15 23:00:00
11851文字
会話率:4%
男子でありながら女子の体を持つナオはネット小説家であり吸血鬼であり探偵である。
恋人というか友だちのハチバンは、物語の展開に納得できない、というのが口ぐせの、ごく普通だけど設定が安定していない女子である。
ある日、ナオのマンションの机に、一
枚の画像と「私はここにいます」というメッセージがプリントアウトされた紙が置かれていた。
私は誰で、こことはどこで、その私は何を望んでいるのか。
なお、属性を問題・テーマとするような、真面目な話ではありません。
※この物語はカクヨムにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 17:08:45
119818文字
会話率:25%
サイトとの重複投稿を行なわれる場合は、必ずその旨を明記して下さい。
[例]この作品は「○○○(サイト名もしくはURL)」にも掲載してい
キーワード:
最終更新:2019-03-04 12:00:23
539文字
会話率:0%
赦したとしても
絶対に許さない
キーワード:
最終更新:2018-09-27 17:35:11
554文字
会話率:34%
重複投稿を行なわれる場合は、必ずその旨を明記して下さい。
[例]この作品は「○○○(サイト名もしくはURL)」にも掲載して
キーワード:
最終更新:2018-09-26 20:51:57
575文字
会話率:0%
タイトルどうり進む予定(てきとー
最終更新:2019-02-20 02:28:54
216文字
会話率:15%
現代を生きるサラリーマンが直面する社会の姿をコンパクトに表現。
最終更新:2019-01-01 10:57:14
7169文字
会話率:12%
川上涼香(かわかみ すずか)は文芸部員である。
本が好きすぎて、ファンタジーに憧れている彼女と同じ文芸部の部長、朱音(あかね)にはとある秘密があった。
それは自身が吸血鬼と人間のハーフだということ。
それをある日知ってしまった涼香は朱音に血
を分けるのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-26 21:31:17
5405文字
会話率:25%
埼玉県生まれですが、15年間京都に暮らしていました。
その間に、「関西的であるとはどういうことか」について考えることがよくありました。
それを「アホ」と「負け」に集約したという内容です。
もちろんけなしているのではなく、肯定的に評価して、
のことです。
必ずしも合理的な行動をとらない、敢えて取らない「アホ」からは何事も合理的につまり「うまく」やろうとするところから生まれないオリジナリティが出てきます。それを愛でる、評価する姿勢は興味深いものです。
勝つ者がいれば負けるものがいるのは当たり前です。だがみんなが勝ちたがる。愚かしいことです。
負けてなお美しい、面白い。「負け」の美学もまた興味深いものです。
あえて、ステレオタイプ的に「関西」を見て、それを論じておりますので、文化論のように堅苦しいものではなく、読み物として楽しんでいただければ幸いと存じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-24 08:56:49
5863文字
会話率:50%
道具屋兄妹は悩んでいた。
兄妹の道具屋はダンジョン手前の村という好立地が幸いして、冒険者達で賑わっていたのだが、
ダンジョンが攻略されたとたんに回復薬が売れなくなってしまった。
毎月赤字が続き、このままでは兄妹揃って路頭に迷ってし
まう。
そこで、兄妹は知恵を振り絞って売れる回復薬を考える。
思えば回復薬ってどうしてあんなに不便で、非合理的なのだろうか。
瓶に詰めた液体とか、重いしこぼれるし、戦闘中に両手を使わないと飲めない。
もっと簡単に、必要な時にすぐ使えて、効果もバツグン。
そんな理想の回復薬を開発していくうちに、商売は思わぬ方向へと発展していく。
極限まで回復薬の効率化を進めた結果、生まれたのは新しいダンジョンだった!
商魂たくましい道具屋兄妹の紡ぐ努力と絆の物語が今はじまる(大嘘)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 00:04:01
4024文字
会話率:29%
神の思い付きだけで異世界に転送されてしまった高校生たち。
彼らに救世主ご一行として活躍してもらい、その様子をニヤニヤ眺めるつもりなのだ。
だが、実は大した力など無いと分かってしまい、神の全ての予定が狂ってしまう。
目まぐるしく変化する状況
に翻弄されつつも、トチ狂った生徒たちが運命を蹴散らし、踏み越えていく。
モンスター騒動があれば貴族の首を刎ね、
戦争があれば皇帝をひっ捕らえ、
反抗する者たちは表情も変えずに処刑する。
合理的という名の暴虐ぶりを発揮し、異世界でのし上がっていく変態たち。
もはや色々と諦めて、取り敢えず小説と言う名の実況を続ける神。
その実態は、もはや小説と言えるものなのか謎である……
※ 『カクヨム』同時公開中
※ 感想書いてくれて良いのですよ!
※タイトルはフィクションです。実際の内容とは関係がありません。あらかじめご了承ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-20 16:16:31
488617文字
会話率:49%
――男は奪われ続けてもなお、求め続けた。
思考機械、通称TMの普及により、非合理的・非科学的なものが否定された世界。思想犯罪捜査班に所属するレイジ・キドーは、奇妙な現場で死んでいた男の事件の捜査に取り掛かる。一方、『黄金の王国』教団に所属す
るランス・ラヴァテインは、シスターのルナ・ツクヨが派遣先から戻ってこないことを不審に思い、足取りを追い始めていた。やがて、新たな犠牲者と共に、二つの事件は交差し始める。理不尽と陰謀が渦巻くなか、妄執と信念の果てに、男たちは何を見るのか。
※この作品はカクヨムにて投稿した作品を再編集したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-13 21:10:33
143063文字
会話率:39%
大学生の交番襲撃事件について考えて見ました。ちょっと暗いので、暗いのが苦手だよーって方は見ないことをおすすめします.
最終更新:2018-10-01 01:09:59
2013文字
会話率:0%
四部構成
第一章 東方の星 全15話
ドイツの老舗ピアノメーカー“クラウトミュラー”は投資の失敗により経営難に陥る。中国の音楽企業“イーストスター”はそんなクラウトミュラー社に資本参入し、経営を立て直そうとするが、伝統にこだわりを持つク
ラウトミュラーと合理性を追求するイーストスターとの間に衝突が生じ、その先陣を切っていたのは日本人同士であった……
第二章 修行時代〜日本編 全12話
第一章より10年以上前の物語。ピアノ調律師岡島は、ある日突然営業への異動を命じられ、不向きな営業の仕事に苦悩する。
第三章 修行時代〜渡独編 全20話
岡島は会社を辞めてドイツへ渡り、技術を磨こうと決意。晴れて老舗ピアノメーカー・クラウトミュラー社の整音技師となるまでの記録。
第四章 復活 全10話
イーストスター社の打ち出した新規企画により、クラウトミュラー従業員たちはまたもや翻弄される。岡島たちは腹黒い経営者や保守的で頭の固い古参者たちに悩まされながらも、任務を通じて会社の立て直しを図る。
※本作は以前カクヨムで掲載されていた「鋼琴一帯」に加筆修正したものです。
※題名を「ピアノ調律師岡島寿和の今昔物語」から「鋼琴一帯」に変更しました。
※この小説は完全なフィクションであり、現実のいかなる出来事とも関連はありません。また当作に登場するクラウトミュラー社、イーストスター社、ヤマカワ社、華商銀行等の企業は全く作者の想像の産物であり、実在する団体とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-30 23:00:00
157363文字
会話率:57%
哀れな男と入れ替わった悪魔は、男の生活をなぞる様にしながら、生活を始める。
悪魔は自ら選択する不自由や不合理に今までなかった自由を感じる。
だが、その自由を脅かすものが現れた。
さぁ、自由を脅かすという大罪を犯すものには、罰を与えなくて
はいけない……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-14 00:24:31
5507文字
会話率:11%
所有する感覚とは常に合理的なものではない。
最終更新:2018-08-29 05:33:07
2677文字
会話率:0%
積もり重なり、深刻化する環境汚染・資源枯渇に対し。新たなる世界秩序と、洗練され複雑高度化した科学技術による。世界の根本的な合理化・画一化が押し勧められた「世界」で、「低規格労働者」として生きる男――"安堂(あんどう) 礼儀(れい
ぎ)"は。
とあるVRゲーム――『リアリテーション・ダイヴ』を手にした事で、その日常に新たな彩を得たと同時に。知らずしらずの内に、最早VRから逸脱した本物の異世界へ独り迷い込みむ…。
その事実を知り葛藤、苦悩しながらも。そのまた新たな世知辛い世界ながらも、そこに確かな生の実感を感じた安堂は…。時折チラつく、異世界の不穏な影に首を傾げながら。
新たな自分、プレイヤーネーム――"レギ・アンド"は、新しき人生を歩んでゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-26 04:27:40
3888文字
会話率:19%
無表情な令嬢、キャロルは第三王子ハロルドの婚約者だが、夜会にて婚約破棄を言い渡される……
……というテンプレスタートから始まるラブコメです。
最終更新:2018-08-21 17:53:25
46982文字
会話率:24%
身分差の恋。
身分の方を取った人間は冷たい、冷徹。
それは。
本当にそうでしょうか?
最終更新:2018-08-09 14:13:25
10041文字
会話率:27%
神様から愛されてるという実感。
感じたことありますか?
小さい頃も?
大人につれて・・無くなったなあ・・と感じますか?
それは、あなたが忘れてしまったからです。
何をって?
神様への信頼を、愛を、信じる心をです。
最終更新:2017-02-09 01:09:37
1925文字
会話率:3%
「どうして、人間は生きるのですか。どうして音楽や物語を生み出したのでしょう。効率的、合理的に考えれば、人間はどうせいつか、死に、灰になって、消えます。ならば、それらすべては無意味で無駄で無価値でしょう。それなのに、なぜ」
感情のないアンド
ロイドと、世界の終わりに一人生き残った男の物語。
終わる世界で、一人と一体は、世界を復旧させるでもなく、文明や人類を再生させようともがく訳でもなく、ただただ生活を営む。
その中で、感情のないアンドロイドに、やがて変化が芽生えるが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-27 07:00:00
11170文字
会話率:57%