憲貴歴三十八年。神々の住まう神域『神都・輝ヶ國』が存在する島国『天津原』。人と神が交わる天津原の中央、帝州に住む蓬生胡音は、神霊の力を封じる『神禍』の力を持つ蓬生家の長女として生まれた。だが、低級霊すらまともに祓えない彼女は家族からいとわれ
、小間使いとして日々を過ごす。そんな中、神都より一柱の神が蓬生家にやってきた。月にあるとされる黄泉比良坂の長、月黄泉――彼は役立たずの胡音を「娶る」ために訪れたというが……。
幻想的な和風世界で繰り広げられる、人と神のラブストーリー。
※不定期更新
※本文の無断転載・引用禁止
※レーティングは念のために付けています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 13:13:13
20161文字
会話率:49%
橘才蔵。
かつて「鬼神」と謳われた、幕府最強の武人。
しかし、三年前の死闘で受けた呪いが、彼の剣と誇りを、無慈悲に砕いた。
心を閉ざし、資料管理室という墓場で、ただ、死んだように息をする才蔵。そんな彼に、幕府大老から、一つの極秘任務が下され
る。
それは、最難関の瘴穴「黄泉比良坂」の討伐。
そして、その任務の鍵となる「神降ろしの娘」白鷺小夜と、偽りの祝言を挙げよという、あまりにも非情な命令だった。
心を失くした人形のような小夜を、才蔵は「任務の駒」として、冷徹に扱う。
だが、共に死線を潜り抜けるうち、彼女の、か弱さの奥に秘められた、強い意志の光に気づいてしまう。
呪われ、過去を失った男。
忌み嫌われ、未来を閉ざされた女。
偽りの契りで結ばれた二人が、互いの魂に触れた時、凍てついた心が、ゆっくりと溶け出していく。
これは、絶望の淵から始まる、不器用で、切ない、和風契約結婚恋愛譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 14:15:32
37299文字
会話率:17%
現世《うつしよ》とあの世、その狭間に存在する黄泉比良坂《よもつひらさか》は、古より語り継がれる境界の領域である。
そこは、行き場を失った怨霊たちがひしめき合い、蠢く場所でもあった。故に、人々は畏れを込めてその地を「終焉《しゅうえん》の呪陣《
じゅじん》」と呼んだ。
終焉の呪陣への出入り口は、遙か昔に神々によって張られた強固な結界によって、固く閉ざされていた。それは、現世を怨霊の脅威から守る、最後の砦。誰もがその結界の揺るぎない力に、絶対の信頼を置いていた。
しかし、その絶対は、音もなく、あっけなく破られた。
何者かの手によって結界は打ち砕かれ、今やそこには、ぽっかりと不気味な大穴が口を開けているという。
その穴からは、本来この世には存在し得ない、巨大な力を持った怨霊たちが、次々と現世へと解き放たれてしまったのだ。
静かだった日常は、突如として闇に包まれた。目に見えぬ恐怖が、人々の心を蝕み始める。これは、世界の終わりか、それとも新たな始まりなのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 12:57:59
7798文字
会話率:39%
大蔵一族が経営する喫茶店「黄泉比良坂の茶処」。ここは、仏も恋に落ちる味を提供するとして明治創業以来大繁盛の店であった。しかし、令和のいま、黄泉比良坂の茶処は廃業の危機であった。五代目店主・大蔵藍里は祖母との約束を守るべく、日々切磋琢磨して
店を興そうと躍起に。しかし幾度も失敗し、閑古鳥の声が増えていく。絶望し、自暴自棄になる彼女のもとに、ある日謎の客が訪れる。なんと彼は藍里の魂を奪いに来た”死神”・モルテであった。だが、藍里は死神である彼を”味”で落とし、ある契約を取り付ける。それは、藍里の味で仏を成仏させ、その魂をモルテがあの世まで導くというもの。
打たれ弱いけど心だけは折れない藍里と、奇妙な色気を漂わせた面倒見と顔だけは良いモルテ。二人は仏を味で落とし、魂をあるべき処へ導いていく。その先にあるものは、救いか、それとも……。人外×少女コンビがいく、グルメ&コメディショー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 22:45:22
17827文字
会話率:55%
往って還る。往って還る。私たちはそれを繰り返す。一体なんのために?
最終更新:2025-04-23 12:44:21
2900文字
会話率:28%
ミステリーの根源的な意味である「神秘や不可思議な出来事そのもの」を書いた。ロケット花火を打ち上げた暗闇から2枚の紙が落ちてきた。それは『「あの世」の郵便局にて』というタイトルの付いた掌編奇想小説であった。誰が落としたのか。この世界には「人間
の頭で理解できる世界」と「理解できない世界」とがある。この「謎」をどう解くか。読者の妄想力が試されている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 10:50:56
14400文字
会話率:39%
神蔵巳湖斗の住む家の近くに平坂という極々平凡な坂道がある。
しかし、その坂は且つて黄泉比良坂と言われ、逢魔が時に坂の途中で振り向くと死にゆく人が見えるという。
巳湖斗はある時その坂道でアイドルの有栖川美玖を見るのだが…。
黄泉比良坂の彼女
の元ネタです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 07:10:00
115402文字
会話率:45%
その噂はまことしやかに流れていた。
神蔵巳湖斗が通う学校の前から住宅街へと延びる坂道…平坂。
何処にでもある変哲もない名前の坂だが且つて黄泉比良坂と呼ばれていた。
逢魔が時に坂の途中で振り向くと死者が見えるという。
あるある都市伝説だと思っ
ていたが…ある日、巳湖斗は折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 06:56:18
3030文字
会話率:31%
一途な鬼の口説き方。「後悔なんて、死んでからすればいい」午前零時。鬼が嗤えば危機迫る。
幽世と現世の境界は、黄泉比良坂にあり。
閻魔庁の支配下組織『黄泉比良坂所』には、御役所勤めの鬼がいる。
霊魂管理部調査課のアスラは、今日も黄泉の入口と現
世を繋ぐ神木仏具店の仏壇から現れた。
「また、貴方ですか」
迷惑そうな老舗仏具店の店主・神木マヤに、鬼が嗤う。
「今日も明日も俺だ」
今宵の目的は、現世で行方不明になった霊魂の緊急捜査。メッセージは遺書。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 04:41:03
17418文字
会話率:41%
社畜化した日々を送っていた由良は、突如、黄泉比良坂の途中にある隠の地へと誘われていた。
そこで、正体不明の少年から干支守なる使命を言い渡され、その場に巻き込まれて居合わせた五百枝(いおえ)とともに、十二支を集めての儀式の段取りを任されてしま
う。由良は鼠の姿に、五百枝は猫の姿にされてしまったので、仕方なしに他の干支守たちを探すことになったのだが――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-28 23:35:53
25769文字
会話率:48%
強くて美しいものが大好きなの。だってすぐ死んでしまうから。
走馬灯の様に駆け抜ける車窓を眺めながら、女と俺は電車の座席に座っていた。
辺りには亡骸。服には返り血。あぁでも、俺達もこれと変わりないのかも知れない。
注意事項1
起承転結はあり
ません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
白昼夢見ているほど、何だか奇妙な話だと思ってます。
正統派では無いですが、耽美奇譚に入れときます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-22 15:12:14
824文字
会話率:50%
小径に差し掛かった処で死人とぶつかる
嗚呼、此処は宿場町だった
格子の間から怪し気な瞳が幾つも幾つも幾つも
目玉が何個あれば地獄へ行ける
黄泉比良坂に逢いたい人がいるんだ
先生、死体は八百屋さんでいくらで売ってますか
懐かしい夏は亡者の懐
に隠されている
墓場で花一匁
櫻の匂いは死の香り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-03 11:13:11
2380文字
会話率:0%
彼女は毒を身体に取り込み死んでしまった。彼女は思った、自分の身体に毒を仕込んだのは一体誰なのだと。黄泉比良坂から黄泉帰るために脱出し、自分を殺した犯人を突き止めよう。
最終更新:2022-09-25 12:00:00
8183文字
会話率:86%
坂ノ上一臣は人を殺した。最上曄夏という名の、心から好いた女であった。自責と後悔に苛まれる一臣は夢を見る。地底湖に架けられた桟橋を誘われるように歩けば、女がいた。
お待ちしておりました一臣様――と女は笑った。
黄泉路の果てに、想い合
った男女が織り成す愛憎の夢物語。
――
※この物語は作者の妄想に基づいた完全なる虚構です。登場する人名、地名、団体、組織その他名称に一致があったとしても創作上の偶然であることをお断りいたします。
※過去、異なる筆名で本サイトに投稿していたものを加筆修正しておりました。
――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-19 18:47:35
31571文字
会話率:38%
なんとか瀬織津姫を鎮めた真人たちが神域にある家に向かって歩いていると真人は体調の異変に気づく。
家で出迎える宇迦の声に安心した真人は玄関に入った途端に全身から力が抜けてしまいその場に倒れると真人の身体から穢れが発生し真人の身体を黒く侵食して
いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 10:04:18
17584文字
会話率:32%
死んだらあなたはどこへ往く?
獄卒にいたぶられる地獄か?
それとも極楽浄土で酒池肉林か?
地獄往き確実の人生を終えた後、極楽へ往ける可能性を示唆されたら――
曼珠沙華を題材にした幻想譚です
最終更新:2021-09-23 18:39:30
2904文字
会話率:25%
僕と良純和尚と山口は僕の里帰りに青森と新潟と大忙しだ。
そして、神奈川に取り残されている楊は、死者との戦闘で大忙しだ。
年末年始、ゆっくりと過ごしたいのに、一体何が起きているの!
最終更新:2021-09-20 15:11:26
122863文字
会話率:39%
他界したはずの恋人の人影を追いかけていると。。
この作品はショートショートガーデンに投稿済みです。
https://short-short.garden/S-uCTpYJ
最終更新:2021-07-31 20:30:16
394文字
会話率:15%
力を持たなかったせいで愛されなかった少年と
生まれ持った力のせいで愛する者を失った少女
そんな二人と、二人を取り巻く人間達のお話。
拙い文章ですが、、平に御容赦を…。
キーワード:
最終更新:2021-06-28 16:58:38
4070文字
会話率:42%
夜の峠の現れると言う謎の白装束の集団。その噂の謎を追う俺が悪意に満ちた死を司る神に仕える巫女に出会った。
最終更新:2018-10-11 11:05:10
8049文字
会話率:61%
世間ではすっかり、”eyes《アイズ》”と呼ばれる眼鏡型のウェアラブル端末が主流となった。
その流れに逆らい、「私」はある悲しい出来事の後から、アイズをなるべく遠ざけた生活を送っていた。
だが、U市に雪の日が採択されたある日、見知らぬ少年に
導かれた「私」は、過去とそして未来と向き合うことになる。
――近未来、VR技術が生活に溶け込んだ日本、その片隅にその店はあった。
Bar“黄泉比良坂”は、日常とは少し違う香りがする。
【近未来SF×日本古典風オカルト×人捜しミステリー】
*ご訪問くださった全ての方に感謝申し上げます。
遅筆な上に極度の推敲魔ですので、ブックマークには適さない拙作です。
新規更新の数ヵ月後にお読みいただくと、幾分読めるものに近付くかと思われます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-25 23:44:02
46933文字
会話率:57%