「嘘だ…こんな…」
灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」
炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。
怪物に降り注ぐ弾幕
はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。
そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。
怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。
「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。
僕は叫んだ。
「こんな結末は望んでいない!」
光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。
「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」
真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。
「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」
ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。
「記憶を消させてもらうぞ」
---
週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。
目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。
彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。
そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。
謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 19:00:00
4578664文字
会話率:35%
※第二部が大分内容が異なるため、一度削除して再投稿しております※
起こるはずだった事件をすべて、なかったことにする。
それが死に戻りしたアイシャの目的であり、自分の死を回避する唯一の方法だった。
「エルドラド帝国皇太子ヴィンセント=シグ
ルズ・ガルシアは、アイシャ=キャベンディッシュと本日をもって婚約破棄をここに表明いたします」
一度目の人生でアイシャは帝国皇太子からの悪役令嬢と罵られ、婚約破棄。そして貴族から平民へ。
数年後には魔物大量発生なる原因を作ったとされ《裏切りの大魔女》として処刑台に送られて死を迎える。《審赦の預言書》に抗おうとするも、味方は誰もおらず処刑されて死んだ。
しかし死んだはずのアイシャは、運命の分かれ道となる十二歳にまで戻っていた。処刑の未来をなんとしても阻止しようと考え、行動しようとするが──。
「まずは魔物討伐遠征で騎士団と魔人族の両方を救う。
皇帝陛下と教皇聖下の暗殺または毒殺を防ぐ。
悪役令嬢と呼ばれる前に、ヴィンセント皇太子との婚約破棄! それから……。数年後に魔物が大量発生するので内乱を何とかする。魔女呼ばわりも回避! 魔物に対抗する戦力と治療……」
予想以上にやることが多かった!
最悪の未来を防ぐため行動を起こした結果、魔人族の長レオンハルトに気にられ、師として尊敬していた教皇にも求婚を迫られ、挙句の果てアイシャを処刑台に送った張本人のルークと意外な出会いを果たし、熱烈なアプローチを受けることに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 23:18:07
72554文字
会話率:40%
モヒカンで下品な薄ら笑いを浮かべて嫌がる婦女子に襲い掛かる気分の悪い典型的なザコ敵役。そんなヤツは当然演出のように颯爽と現れた勇者に脳天から股にかけて真っ二つにされ、情けなくかつコミカルに呆気なく殺されてしまう。
見てしまったアニメのワンシ
ーンが『自分の未来』だと知ってしまった少年は食い入るように全24話のアニメを『神様』から見せてもらい、そして誓うのだった。
『勇者に穢れを、伝説をなきものに!!』偶然更生してしまった『ザコ敵』の世界に対する逆襲が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 08:14:24
1526841文字
会話率:40%
忘れさられた神話が存在する。
かつて地上を闊歩し、生命の進化に干渉した古き神々は、正しき星辰に至りし時再び顕現する。
約束されし星地球を舞台に、定められし種人類を素材にした、神化の実験が開始された。
預言書に従い行動する組織。毀され
た忌神の巫女。混沌の端末。狂科学者。人造神の操者。数百年を生きる魔女。人を喰らう機織り人形。それぞれの思惑が交差する連作短編シリーズ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 21:00:00
213570文字
会話率:32%
ユグドラシル、地球と異なる位相にある世界。
夢と現実の狭間にあるという。
そこにはかつて様々な生物と神々が暮らしていた。
神々の加護、そして生物の進化により、長きにわたり平和であったその世界。
人類の発展に伴い神々は地上を離れ、天上界か
ら見守ることを決定。
一部の神を地上と地下世界に残し、天上界へと旅立った。
数千年の時が流れ、世界に満ちるマナの濃度変化により魔物が発生。
それでも平和に暮らしていたユグドラシルにおいて、ある異変が起こる。
各地に落ちた謎の魔石により周囲に起きる異変は何某か。
魔物の活性化に揺らぐ人々。
暗躍する神々と連なるもの。
神殺しの予知夢。
同時期、古の預言書により選ばれし場所において、この世の平和を手にするため、異世界からの勇者を召喚する。
--注釈--
剣と魔法のファンタジー世界ユグドラシルにおいて、世界各地に魔石が降り注ぎ、モンスターが活性化する等の異変が起きた。
同時期に「地を統べる神が神殺しの剣によって討たれる」という予知夢があり、それを回避するべく、古より伝わる預言書に記された魔術を以て異世界「地球」より勇者を召喚する。
召喚された勇者は元警察官の真面目男。魔石の謎を追いつつも、神殺しを回避できるのか??
異世界ファンタジー初作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 16:39:40
15975文字
会話率:44%
魔法と自然が豊かな異世界に転移したのはまさかのラノベ本。
この世界でこの本を読めるのは『文字読解』の加護を受けたリリーシュアのみ。
流行には全く興味がなく、趣味は魔術具の研究という彼女が預言書を手に入れ進む道は・・・『お気楽’’研究’’生活
』
転移するのがわざわざ人じゃなくても良くない?という作者の思いで作ってみた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 23:46:40
128128文字
会話率:35%
【あらすじ】
その昔、ある救世主が、人間界の空に銀の林檎を降(ふ)らせた。そして人々に林檎を食べさせ、魔法の力を与えた。
だがそのせいで、神が創造した世界の秩序は乱れ、世界が崩壊。
しかしこの機会を使って、新たな世界を創り上げようともくろむ
神も、次々と現れたのだった。
神話物語を修正する者 『運命主義者』と、神話物語を改訂する者 『抗運命主義者』は、互いに教団を集め、対立するようになった。
抗運命主義者は、物語を完成させるために――様々な物語の中に登場する人物を、預言者として選び、預言書の創作をたくらむ。
運命にあらがう事が出来るのは、主人公達の補正の一つ。運命の歯車は狂い、新たな神話物語へと改変する。
エブリスタ 更新なし
https://estar.jp/novels/25714010 初期の頃に書いたものなので更新なし ただメモ用紙に載せるだけ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-05 08:01:42
67932文字
会話率:35%
いまが戦争中と、あなたはお気付きだろうか?
“人のいうことを聞いてはいけない。
天の声をききなさい。 人の仕事を手伝うのをやめなさい。 お前は自分のするべき仕事がある”
その声に従い、俺は現実の仕事を辞めた。
“お前に世界を救ってほ
しい”
はじまった俺の夢の旅―
イクスース、オプサリオン、ゲマトリア、聖書、死海文書、スフィンクス…
誰もが一度は見た事ある聞いた事のある話が、誰も見た事のない、聞いた事のない
形で描かれる壮大なスケールのフィッシュストーリー
※これは、現代の預言書です。
※注意事項※
この物語は以下の小説投稿サイトにも投稿しています。あしからず。
重複投稿サイト
・小説家になろう
・カクヨム
・破滅派
・note折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-21 01:24:38
147184文字
会話率:40%
この世界は一定進化のラインを超えるとリセットされる。
徐々に終焉に向かうこの星、それを予言していた先人類。
(ルーファス)の残した預言書(ルーファス預言)により世界の先進国が対策をする。
最終更新:2022-11-19 21:18:09
119611文字
会話率:40%
第一巻「ブルームーンパレス」
近未来。アポカリプスの汚染地帯に建設されたドーム型実験都市。世界最高峰の人工知能が、新人類の誕生を予測する。秘められた二つのミレニアム計画の狭間で、窮地に立たされた光の血族は、人類進化の鍵となる若者の覚醒を急
ぐ。
「カクヨム」にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 09:48:34
162448文字
会話率:34%
神と悪魔の戦争が起きている2022年1月6日から30年後の2052年1月6日世界は滅亡する。
更科預言書による予言。
だが未来を変えようと、英雄と人類は立ち上がる。
最終更新:2022-01-07 16:46:25
1040文字
会話率:23%
主人公の魁光太郎は苛められっこだった。ある日、古本屋で手にした本から天使のアナエルが現れる。光太郎はいじめっ子達に盗んででも金をもってこいと言われていたが、アナエルが不良達を蹴散らしてしまう。
ある日、光太郎が学校の帰りに大きな犬を目撃
する。それは魔術書で呼ばれた魔獣で人に危害を加えようとしていた。魔獣を撃退するアナエル。アナエルは光太郎に魔術書探しをしてほしいという。しかし、嫌だという光太郎。
光太郎がいつも通りに学校に行ったら、なんとアナエルが人間に化けて入学してきた。いつも一緒にいるつもりのようだ。そればかりか、学校位置の美少女の成城ゆえにまで魔術書の事を尋ねられる。預言書に見込まれたものはその戦いに身を投じねばならないと言う。逃げ出す光太郎。
光太郎はなじみの本屋に逃げ込んだが、悪魔のアスモダイに絡まれる。アナエルの助けが来るも、アスモダイにアナエルの力は通じない。ガキの相手はしていられるかと見逃される二人。
アナエルにきつく当たる光太郎だが、アナエルを置いてコンビニに行ったら、いつものいじめっ子達と遭遇し、ぼこぼこにされてしまう。光太郎は強く正しい人間でありたいという願望を口にし、物語的な展開の都合でアナエルに協力するという。
成城ゆえとザフキエルと言う上位天使も仲間に加わって、魔術書探しをはじめる。通り魔を退治したりやくざの事務所を襲撃したりと高校生にあるまじき活躍をする光太郎。
やがて魔術書を取り巻く事件は首謀者を暴く方向へと動く……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 21:00:00
100367文字
会話率:56%
複雑に分化していく多重世界。かつて神に愛された世界が終わった。世界の生存をかけて能力者たちが戦う。そして未来は一冊の預言書によって持たされる……。
最終更新:2021-09-27 16:00:52
64029文字
会話率:51%
――「世界を救う旅の終わりに、俺は死ぬことになる」
人知れず滅びの砂時計を刻む世界『ラクリマ』
唯一世界を救うことの出来る可能性を特異な体質に秘める青年アークロイエルは、世界救済を依頼され旅立った。
待ち受けるのは救済の
ための七つの難行、手元にはそれを指し示す一冊の本。
一冊の本、それは古来よりこの世界に広く伝わる神話。
依頼主は言う――「この神話は救済への預言書であり、この通りに進めれば世界は救える」と。
しかし書かれている内容は酷く抽象的で曖昧……時には導かれ、時には惑わされながらも、必死に考え道を探し出す。
多くの困難を生態兵器の少女ラヴィリアと共に乗り越えていくアークロイエルは、果たして世界を救うことが出来るのか。そして彼はどのように自分の命、そして他人の命と向き合っていくのか。
ここに今、一つの物語が動き出す。
※だいたい週一更新、現在のメインはイラスト練習。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-05 15:35:07
530827文字
会話率:53%
この不景気がなんとかならないかと思い、バブル景気経験者がこうなればいいなぁ、という預言書みたいなものです。はい、信じる者は救われる。
最終更新:2020-08-07 14:46:32
10345文字
会話率:1%
人類史。
それは人間が育んできた歴史の足跡。
しかし、尚人間は終着点に辿り着く事はなかった。
2020年、NY。
特異点によって現界した赤い龍によって3分の1の人間が滅ぼされ、世界は壊滅的な被害を受ける事となる。
その後、謎の消滅をした赤い
竜だったが、竜がやってきた特異点の穴は、閉じる事なく広がったままだった。
そして人間は、未来に人間に振り起こる破滅と災厄を予言した預言書、「ヨハネの黙示録」を発見する。
「ヨハネの黙示録」には、赤い竜がそう遠く無い未来に突如現れ、人類に災厄を齎しそして再び眠りに着くことが書かれていた。
しかし、赤い竜の力は強力であり、特異点は必ず塞がらない、近いうちに異世界からの侵略者が必ず現れ、黙字録の獣を呼び起こすと預言されていた。
その後、異世界の侵略者が特異点から現れるようになってから、人類の中に特異な力を突然手に入れ者が現れ始める。
その力の名は「逆説」、仮に侵略者が持つ力が何かの意思によって与えられた「真理」で有るならば、人間のみが発現するその力は抑止力が産む物である。
正しき意思の破滅を遂行する「真理」と、それに抗う「逆説」。人間は人類存続の全てをかけて争う事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-17 01:40:05
341文字
会話率:24%
あらすじ?
そんなものはない
なぜならこの本は預言書であり
実際に読んでいる君らの世界で起きるのだからな
最終更新:2019-12-29 17:41:03
2376文字
会話率:0%
2019年6月10日以降、預言書「日月神示」は75年の時を超えて現在と繋がりました。天(あま)の岩戸開きと地(とち)の岩戸開き、4つが開かれたことで過去と現在がリンクしたのです。
『解読 日月神示』では、現在に活きる魔道書「日月神示」を解
読し、来るべき「ミロクの世」について解明してゆきます。
「ミロクの世」とは、現実世界のすべての人々が転移する異世界なのです。そこは、2次元から5次元低層部までもが次元融合する半霊半物質の世界です。これは、ノンフィクションの異世界転移物語なのです。
しかしながら、「ミロクの世」に移行する前には最後の難関が待ち受けています。神々と人類の双方の存亡を懸けた戦いが待ち受けているのです。これを、ラグナロック(神々の黄昏・神々と人類の最終戦争)と呼びます。
この連載『解読 日月神示』は、ラグナロックに参加する勇者の為の行動指南書でもあるのです。
敵の大将は古龍ヨルムンガルド、幽界を統べる悪神です。この古龍に挑む勇者、ドラゴンスレイヤーを募集しています。募集要項は、『アリオンの暗号』として、別途掲載致します。
古龍ヨルムンガルドに挑むドラゴンスレイヤーには剣も魔法も必要ありません。求められる資質は、「愛」と「智慧」、そしてちょっとした「勇気」なのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-09 11:47:14
62513文字
会話率:14%
1999の年。
いったい何が起こるのか? 世界が真剣に危惧した予言の、知られざるストーリー。
最終更新:2018-03-25 01:07:03
3498文字
会話率:45%
これは、どこか遠い異世界での物語。中央大陸最大の国家、エリクセン王国東方の辺境に住む少年レオンは、突如、預言書に記された神の子「運命の御子」として、ザウム教団によって王都へと連行される。それから10年。ある時、自分が偽者の御子であり、いず
れ抹殺される事を知ってしまう。
絶望に打ちひしがれるレオン。しかし、偶然にも封印を解いてしまった謎の存在、影(シャドウ)の導きに従い、全てを捨てて旅立つ事を決意する。ろくな魔法の使えない、自称・天才魔法使いのエレナを仲間に加え、西へと向かうのだが……。
迫り来る王国の追手、戦姫フランシーヌ。レオンを付け狙う隣国の特務部隊、更に南方の異教徒の刺客が動き出す。持つ者の魔力を高めるという魔唱石を巡る戦い、そして太古の魔法・黒の秘呪に隠された謎。
影(シャドウ)の目的は? 運命の御子とは、何なのか? 果たして、旅路の果てに待ち受けるものとは――― 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-04 23:41:23
373220文字
会話率:50%