【読者の皆さまへ
私は外国人なので、文章の中に不自然な表現や間違いがあるかもしれません。
もしおかしな部分があれば、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
これからもっと勉強し、上達できるよう努力しますので、どうぞよろしくお願いします!
】
「猫をかぶった反骨プリンセス vs 腹黒でミステリアスな兄の宿敵」
——8歳のあの日、私はに久我千世に拾われた。
あの日、私はボロボロの空き家に置き去りにされていた。飢えと寒さに震えながら、「このまま死んでしまうのかな」と思っていた。
しかし、突然ギィ…と扉が開いた。
白いシャツを着た少年が、私の前で膝を折り、優しく微笑む。その瞳には、まるで夜空に浮かぶ月の光が宿っているようだった。
「お兄ちゃんと、一緒に来るか?」
その瞬間、私は何も考えず、おそるおそる手を伸ばし、彼のシャツの裾をぎゅっと掴んだ。
それから、私は名前を変えた――久我絵名。
その日から、彼は私の全世界になった。
彼は私を甘やかし、守り、まるで掌の上の小さなプリンセスのように大切に育ててくれた。
だけど――私は永遠に「妹」でしかなかった。
私はずっと見ていた。彼の隣にいる女たちが、次から次へと入れ替わるのを。
彼は飄々としていて、軽薄で、決して誰かに本気になることはなかった。
なのに、私の秘めた想いだけは、荒れ果てた土地に根を張り、どうしようもなく伸び続けた。
気づけば私は、自分の感情にがんじがらめになっていた——。
—— そんな時、椎名夏樹が私の世界に踏み込んできた。
私にとって彼は、久我千世の友人であり、最低な男であり、絶対に関わってはいけない相手だった。
災いそのもののような存在で、できる限り距離を置くべきだった。
……だから、こんな関係になるなんて、夢にも思わなかった。
あの日——
皆が集まる賑やかな夜、酒がまわり、少しぼんやりしていた私は、静かな場所を探そうと二階へ向かった。
薄暗い部屋に入り、扉を閉めた瞬間だった。
影の中から、彼が現れた。
強い腕が私の腰を掴み、背中がドアに押し付けられる。
彼の体温が近づき、唇が押し当てられる。熱い吐息とともに、抗いがたい支配の感覚が襲ってきた。
驚いて身をよじる。逃げようとする。
でも次の瞬間、彼の唇が私の耳たぶをくわえ、低く、怠惰に笑った。
「お兄ちゃんに聞かれたくないなら……おとなしくしてろよ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 07:20:39
4626文字
会話率:32%
「それって、だせえよな。」
自信に満ちた口調でそう言い放つのは、高校1年生の凌央(りお)。185センチの長身にイケメンの顔立ち、明るい性格で誰からも好かれる人気者――そんな彼には、一つだけ絶対に許せないものがあった。それは「いじめ」。
凌
央は、自身の過酷な幼少期の経験から、「理不尽な奴らは絶対に許さない」という強い信念を持っている。「命の大切さ」を誰よりも知る彼は、どんな困難にも立ち向かい、美しく決着をつけることをポリシーとしている。
そんな凌央の隣にいるのは、冷静沈着な同級生紗菜(さな)。頭脳派で切れ者の彼女は、鋭い言葉で状況を冷静に見極め、時には凌央の無鉄砲な行動を止める役割を担う。
言葉は辛辣(しんらつ)だが、弱者を見捨てられない優しい心を持つ紗菜。凌央が唯一タジタジになる「どS」な性格の持ち主で、彼をフォローしながらも密かに惹かれていく。
二人はある日、学校で発生したいじめ問題に直面する。それは表向きには見えない、巧妙に隠された心理戦だった。
「だせえことしてんじゃねぇよ」
凌央の拳と紗菜の知恵が、隠された理不尽を暴き出す!
彼らが突きつけるのは「愚かな世界」への反撃の刃。そして二人はその過程で、愛情とは何か、信じることの意味とは何かを少しずつ学んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 12:01:12
29683文字
会話率:32%
「ねぇ片桐くん。楽しいこと、嫌いじゃないでしょ」
「あぁ、踊らにゃ損だな」
平穏な日々を送りたい高校1年生、片桐秋渡(かたぎり あきと)。親友であり王様気取りのイケメン、新谷ひろき(あらやひろき 通称ヒロキング)とともに藤樹高校普通科1年
2組に入学する。地味な高校生活を望む秋渡に対し、いつも賑やかで注目を集めるヒロキング。そんな対照的な二人の生活は、ある少女との出会いで一変する。
1組の中心的存在で、太陽のような明るい笑顔が印象的な宮本いづみ。ひょんなことから秋渡と彼女が関わるようになり、いづみの提案で委員会の仕事や文化祭準備などで顔を合わせる機会が増えていく。ヒロキングの後押しもあって、なぜかいづみと行動を共にすることが多くなる秋渡。しかし、いつも周囲を照らすいづみにも、他人には見せない影の部分があることに気づき始める。
「ねぇ片桐くん。楽しいこと、嫌いじゃないでしょ?」
いづみの天真爛漫な振る舞いに振り回されながらも、秋渡は彼女の本質に触れていく。そして、委員会活動、テスト勉強会、文化祭や体育祭といったイベントを通じて、いづみの隣にいる自分が心地よいと感じるようになる。
クラスを越えた二人の距離は、少しずつ縮まり始める――。
青春の甘酸っぱさと友情の温かさが交錯する、学園ラブコメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 12:00:00
150990文字
会話率:38%
通勤ラッシュとは無縁の、朝の下り電車。席は沢山空いているというのに、それでも毎朝隣に座ってくるJKがいる。これは気付いたらいつも隣にいる「JK」と過ごす、何気ない日常の物語。
※短編の「毎朝電車で隣に座ってくる女子高生の話」とは、違う世界線
の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 07:00:00
3554文字
会話率:49%
ミルヴァは婚約破棄を言い渡されて、婚約者のアルマスとその隣にいる妹のカトリーナを鋭く見つめた。
妹は妹でも、ミルヴァの妹ではなくアルマスの実の妹である彼女は、胸についた贅肉をアルマスに押し付けて誇らしげに笑う。
カトリーナが彼
を誘惑して奪ったのは明白だったが、こんなことはよくあることだった。
流行り病で上級貴族の女性がいなくなり、次世代のミルヴァを含めた四人の令嬢は熾烈なポジション争いを繰り広げている。
それは不正行為も、違法行為も何でもありの滅茶苦茶な、足の引っ張り合いだ。
ミルヴァはうんざりしつつも常に、負けないように立ち回っていた。しかし今回こそは秘策がある。
一人だけこの泥仕合から勝ち逃げしようと目論むのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 20:16:59
8670文字
会話率:28%
突然、新婚生活用の屋敷にやってきた、妹のアンネマリーは、エルナの婚約者であるハルトヴィンが自分に惚れていて、本当はおしゃべりなのだと言い出した。
その言葉に隣にいるハルトヴィンを見ると、とても困った顔をしていて、心当たりもまったくな
いという様子だ。
そして話を聞いていけば聞いていくほどにありえない話で呆れてしまう。
ハルトヴィンが彼女の言ったようなことをしない……というかできない事にはある特別な理由があったからだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 17:02:47
6615文字
会話率:44%
歌い手になりたいからって音大に繋がる高校受験を頑張るけど、あんまり上手くいかなくて。それで、星を見ながら、未来の可能性について、語り合って。歌い手のライブを見に行って。絶対に人気になってやるって。あなたみたいになってやるって。それで。それで
。それなのに。なんで。なんで。なんで!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 07:56:17
80159文字
会話率:34%
世界には解明されていない謎が多くある。そして、物陰から虎視眈々と狙い続ける化物、神話生物と呼ばれるモノもまたその一部だ。人間社会に溶け込もうとするもの、破壊しようとするもの。それらを排除するべく戦う組織があった。名を『オリジン』という。
自己犠牲の果てに力を得る。過去を背負って、前へ進む。全てを正面から受け止め、斬り伏せる。三者三様の在り方の男たち。やがて化物や人々を殺すことで、人を救う三人の男の物語。
その始まりは……一人の少年の、不吉な夢からであった。
シリアスに、コミカルに、やる時はやる彼らの英雄譚である。
この物語はハーメルン様、マグネット!様、カクヨム様でも掲載されています。
色々なゲームのネタ、発言、語録や例のアレが時折含まれます。それでもあぁ^〜いいっすね、という方はどうぞ。
後書きに神話生物の説明なんてものも適当に載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 21:10:01
826882文字
会話率:56%
【後に悔いる。】
「大好きなあなたとずっと一緒にいられますように」
これを伝えるべき相手は、神様なんかじゃなくて、隣にいる貴女だった。それだけのお話。
最終更新:2025-01-06 23:09:01
1899文字
会話率:38%
「わり、いつ言おうか迷ってたけど、お前との婚約は破棄させてもらうわ」
それは唐突な婚約破棄だった。
彼のために尽くしていきたいと思っていたはずなのに、簡単に捨てられた玲蘭は、ただ彼を”ぶっ飛ばした”
「──ん?」
元恋人を殴り飛ばした
瞬間、そこは異世界だった。
「異界の聖女よ。我が名はフィリーディア国王、カルザード三世。この国を治める者である。そなたをこの場に呼び寄せたのは、余の命令によるものだ。感謝するがよい」
玲蘭を召喚した首謀者である王は、あまりにも横柄な態度でそう言い放つ。
隣にいる王子である勇者ランスも偉そうな態度ばかりで、こんな奴らに従うのは死んでもゴメンだと勇者を殴り、拒否する玲蘭。
しかし、聖女にしか扱えない『聖女の武具』を扱えずに笑い物にされ、追放される玲蘭だったが、唯一まともなもう一人の勇者であるウィルズの世話になる。
聖女の武具すらも扱えない玲蘭をわからせてやりたい勇者は自分で聖女召喚の儀を行い、見せつけるようにその力を暴力に使う。
「聖女の力など本当に持たぬ証拠だなぁっはっはっは! 偽聖女の無様な姿を拝ませてもらおうじゃないか!」
ただ見せ物として利用してくる勇者ランスに、玲蘭の怒りが爆発する──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 23:30:28
21601文字
会話率:40%
2019年のパンデミックをきっかけに「数百年に一度」と呼ばれる事が多くなり、それが生活の隣にいる事がせ現代の生活様式となった世界。TVで「今日の感染者は」と淡々と報道されるなか、アメリカでは、そのウイルス、病気によりなくなった人を「場所が無
い」という理由だけで遺体を袋詰めにして焼き払った。どこかの発展途上国では予防策など取れず街から人がいなくなった・・・壊滅状態になった、中国では原因を起こした国として世界中から批判され、国内においても暴動が頻繁に発生、統制の取れない危険国として世界から距離を置かれている。世界は「ゆっくり」と「しかし確実に」僕たちをどこかに連れて行こうとしている。この物語は少し先の世界。僕と彼女が紡ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 20:12:46
22006文字
会話率:46%
左手の小指の赤い感覚器官(赤い糸)と、背中に蜻蛉の羽に似た羽(羽衣)。を持つ者の運命の相手を探す旅であり。始祖の言葉を伝える。衣、食、住であり。医術、精神、信念、行いを教える旅である。始祖の直系で一族の長の義務であり。人々の頂点に立つ者の義
務である。後の世で狩猟生活と言われるが、それは違う。使命を司る補佐をする者や教えを聞く者から敬意を込めて巡幸と言う。皆は好意を込めて巡幸にいらしてくれた。と喜び感謝の印として祭りを開くことから縄文王国の設立の理念なり一万年も繁栄する。超大震災が二度も正確に五千年ごとに起きる。超大震災が起きた区切りから縄文時代の前期、後期と区別され、文明が衰退し文明の利器など全てが無くなり。民の最低限度の生活を維持するために巡幸が再開した。縄文時代の後期は種族の長の数える者以外は正確な意味も忘れ一万年が過ぎ同族の多くが様々な理由から狩猟生活から定住の生活になる。禁忌とされていた場所も始祖の言葉を伝えるためと、全てを知るためと理由をつけて全てが発掘される。始祖とは地球外生命体であり。文明の元とは宇宙遭難グッズを利用した応用品が発展した物。人類も宇宙遭難者の友。恋人。母や父も代用だと知る。なぜに人を作ったか現在で無人島に流れ着き瓶に助けを求める手紙を流す感じだ。宇宙遭難グッズは機械である。故障のため推進力は使えずに宇宙を漂うだけで母星から救助は百万年では生き続けられず、遺伝子だけを残して同胞が母星に持ち帰って欲しかっただけのために人類は造られた。遺伝子の保管と百万年後まで維持させるためだと知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 10:10:00
4513文字
会話率:77%
学校で屋上で紙飛行機を投げる幼馴染みの雫。
何をしているのかと尋ねれば、テキサスで竜巻を起こしていると答える。
理解しがたいが魅力を感じている自分がいる。
雫とともに過ごす時間。隣にいる時間。笑ってくれる時間。
戻らない日々。青い春。青い空
に色を差す。
紙飛行機はプールの青に落ちて色を差した。
なろうラジオ大賞6参加作品です。純文学。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 12:52:37
887文字
会話率:52%
今夜は学園主催の卒業パーティー。 私は第二王子の婚約者で、パートナーの
はずなのだけれど,,,
なぜか婚約者の隣にいるのは、私ではない御令嬢でした。
婚約者の隣が私ではないことに、会場がざわついた。
仕方がないので、婚約者の第二王子、セイン
・ライトネル様のところまで行く。
「なぜ、私ではない方をエスコートされていらっしゃるので「今宵は皆に
話したいことがある!」
こんのクソ王子、人の話は最後まで聞くと教わらなかったのかしら?
無実で死んだ令嬢が幸せを掴み取る物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 14:10:24
16763文字
会話率:43%
「今日も寝言を言っていた」と、隣にいる彼に指摘される澪。
いつもの穏やかな日常なのに、その日常に違和感が募っていく。
澪は寝言を録音することにした。
その音声から、隠された真実が明らかになり──。
なろラジ6
キーワード 寝言
最終更新:2024-12-05 17:33:44
998文字
会話率:28%
『Legenda Septima Rex』。それは多くのオタクを魅了し、多くのカプ厨を生み出した大人気ゲームだった。
その世界に転生したカプ厨トーマ。彼は推しカプの誕生と始まりを見る為に幼馴染と共に王都『ソードリア』に向かった。
推しカ
プの片割れと出会い、推しカプが生まれる聖地を巡礼していた彼だがふとしたきっかけで主人公が抜くはずだった英雄剣を抜いてしまう。
その結果主人公が背負うべき全てを背負ってしまい、隣にいる幼馴染が本来の主人公だという事にやっと気づき……推しカプの誕生が遠のいたことに眩暈を起こした。
だが彼の悲劇は終わらず……ありとあらゆる推しカプがどこかに行き、願ったことは叶わずに、それでも尊いものを見る為に歯を食いしばるトーマはやがて気付く。
やっぱり推しカプって最高だな、と折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 19:00:00
316897文字
会話率:47%
世界は平等ではない。なぜかって?それはスクールカーストがあるからだ、容姿端麗であれば上位に位置する。しかし、俺の容姿は中の中だ、けど勉強はできる。けどスクールカーストは最底辺だ。これは平等と言えるのか。結論平等などない。そんな考えを浮かぶ拓
哉と容姿端麗な美少女たちとの困難あり、涙あり、ギャグあり、部活あり、裏表あり、性格に難あり、あり、が多すぎる恋愛ストーリです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 18:24:47
145366文字
会話率:46%
幼馴染で婚約者の斗真と明日菜は、いつも一緒にいるはずなのに、なぜか心の距離が遠くなっていた。
軽口を叩きながらも、素直になれない斗真。
そして、自信を失い、就職の道を模索する明日菜。
そんな2人が、それぞれの道を見つけるために一歩踏み出した
時、初めてお互いの気持ちに気づく――すれ違いの先に待っていた、再びの恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 00:00:00
7432文字
会話率:33%
アンジェラは、公爵家のご令嬢であり、王太子の婚約者だ。ところがアンジェラと王太子の仲は非常に悪い。王太子には、運命の相手であるという聖女が隣にいるからだ。
その上、自分を敬うことができないのなら婚約破棄をすると言ってきた。ところがアンジェ
ラは王太子の態度を気にした様子がない。むしろ王太子の言葉を喜んで受け入れた。なぜならアンジェラには心に秘めた初恋の相手がいるからだ。
実はアンジェラには未来に行った記憶があって……。
初恋の相手を射止めるために淑女もとい悪役令嬢として奮闘するヒロインと、いつの間にかヒロインの心を射止めてしまっていた巻き込まれヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 20:05:50
14138文字
会話率:50%
聖女シンディは、恋人だった王太子とともに口うるさい令嬢を断罪しようとするが逆に断罪返しをされ、辺境での巡礼の旅に出ることになった。
シンディの監視役は、美しいが毒舌でおねぇ口調な神官レイノルド。すぐに楽な方に逃げようとするシンディをしごい
てくる厳格な神官だ。
口喧嘩をしつつも仲良くなっていく二人。やがて功績が認められた聖女は、王都への帰還を許されるが、彼女は大聖女になんてなりたくないと言い募る。実は旅を続けるうちに、シンディはレイノルドに好意を抱くようになっていて……。
元気で明るく一途で素直なヒロインと、美しいが口が悪い可愛いもの大好きなヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 20:03:06
7999文字
会話率:65%
20歳の大学生アオイは、他人の感情が色として見えるという特殊な能力を持っている。しかし、この能力は彼にとって「呪い」に等しかった。友人や恋人が何を感じているのか、一目で分かってしまうため、自分の気持ちを素直に表現できずに生きてきた。
アオイ
が秘かに想いを寄せているヒカリは、いつも友情を象徴する「黄色」の色をまとっている。彼女は明るくて社交的で、アオイにとってかけがえのない存在だが、彼女の気持ちが「友情」から変わることはないことがアオイには見えてしまう。ヒカリに対する恋心を抱えながらも、彼女の隣にいるだけで満足しようとしていたアオイ。しかし、二人で出かけた星空の下、アオイはついに自分の気持ちを告げてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 17:30:00
7237文字
会話率:5%
──人と機械が争う時代、機械少年ミオは狼の友と人の路を征く
人が作り出す知能、所謂人工知能『AI』が独立して自己増殖を始めて数百年、人々と独立した機械達は覇権をめぐり戦いを繰り広げ、結果として宇宙が多くの残骸に覆われ、月も割れ、空を覆い尽
くす星の数が格段に増えた時代。
戦闘地域から後方に数百キロ離れた砂漠だらけの土地にポツンと位置する試験基地。
無数にある巨大なドーム状建築物、その中にある111試験場にて、一人の少年が目覚めた。
結果として処分が決まってしまう少年
しかしそのとき、試験基地に侵入者が現れる。
混乱に乗じ、幹部AIの命令に違反しつつ逃走した機体番号301『ミオ』と、その傍らにやってきた一匹の狼『アノン』
彼らは安全を求め、人類最前線の街を目指す。
果たして彼らは人の世界で安全を得ることが出来るのか。
一人と一匹の戦いが、始まる――――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 00:10:00
19988文字
会話率:29%