私が生まれ育った田舎で、実際に祖母の家で体験したお話です。
今でも思い出す、あの雨の日を。
もう近寄らないと決めたけれど、それも時間の問題かもしれない。
もしも訪れてしまったその時、私は。
※ 軽い気持ちで、田舎にあるお
墓に行かないようにしましょう。
※ お山に入る時も、決められた場所から入り、決められたところだけを歩きましょう。
作者とのお約束だよ、田舎はとっても怖いからね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:00:54
8307文字
会話率:7%
17歳の高校生、緋山狂士(ひやまきょうじ)。
天涯孤独の狂士は、ある事情から他人に興味が持てず、冷めた目で世の中を見ていた。
その目付きの悪さから、毎日のように絡まれていた狂士は、まるで憂さを晴らすようにケンカに明け暮れる。
夏休みのあ
る日、狂士はガラの悪い男達に報復を受け、ついには海に放り込まれてしまう。
(なんて呆気ない……くだらいな、俺の人生)
薄れる意識の中、死を覚悟する狂士。
しかし、次に目が覚めると、そこは見知らぬ海岸。そして何故か、着物姿の人集りに囲まれていた。
混乱のまま慌てて起き上がると、突然耳に残る大声が響く。
「動かないでっ! もう描き終わるから!」
目の前には、熱心に何かを描き写す一人の少年が。
狂士は少年が描く絵を覗き込むと、まるで死体の様におぞましい自分の姿があった。
軽蔑するような目で少年を見つめ、狂士は無言でそれを破り捨てる。
「あぁぁー! なんて惨いことを!」
「惨いのはテメェだろーが! 人の事、死体みたいに描きやがって!」
「だって、死体なんてなかなかお目にかかれないし」
「死んでねーし! こんなん描く前に助けろや!」
「あぁー、確かに!」
この珍妙な男の名は周三郎(しゅうざぶろう)。
画鬼と呼ばれ、後世に名を残す日本画家となる男である。
現代の荒くれ高校生《狂士》と、未来の有名日本画家《周三郎》は、民衆や《妖怪》までも巻き込んで、江戸の町を賑やかに騒ぎ立てる。
喧嘩上等、ドタバタギャグコメディー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:10:00
81914文字
会話率:49%
『テップス! みんな手に入れよう~。テップス! みんなもう持ってるう~。テップス! 最高のアイテムさあ~。テップス! テップ! テップ! テェェェェェップス! 新発売、テップス!』
時々、何を宣伝しているのかわからないCMに出くわすこと
がある。この「テップス」のCMもその一つだ。商品説明は一切なく、ただ耳に残るメロディと謎のフレーズが繰り返されるだけ。これはきっと、強烈な印象を残して興味を引かせ、自分で調べさせる戦略なのだろう。
私はその術中にまんまとハマった口だ。だが、ネットで調べても、部下に訊いても、テップスの正体はまるで掴めない。皆が夢中になる理由も理解できず、焦りだけが募っていく。急がないと、また――
「ん、係長。何か調べものですか? まさか……またテップスのことですか?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-10 11:00:00
4465文字
会話率:79%
――どっちへ行った!
――追え!
――向こうだ!
「はぁ、はぁ、はぁ……」
路地を抜け28番街へ。彼はスピードを緩めることなく、エルマストリートを駆け、また路地へ入る。
――そこだ!
――よし、言え!
――この偽物め!
街に狂気に満ちた声が響き渡る。それは耳にした者の恐怖心を煽り立てるが、その声からも怯えが窺える。走り続ける彼もまた怯えていた。自分が追われているわけでもないのに、彼は焦燥感に駆られて足を止めることなく走り続けた。必要もないのに息を荒げながら。まるで自分の存在をこの世界に示すように。
――言え! 言えよ!
――だ、駄目だ、おれには言えない。
――お前も偽人だな!
彼は自分が響かせている足音に神経を集中させ、耳に残る喧騒を散らそうと努めた。そして……
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-01 15:00:00
2466文字
会話率:50%
メインボーカル兼バッキングターの康人がバンドを脱退した。
流石にメインボーカル無しではバンドを維持できない。そんな理由も相まって、バンドリーダーである俺はその穴埋め要員を探し出す。
そして、音楽スタジオで彼女――相澤麻耶と出会った。
彼女
の澄んだ声が耳に残る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 21:07:06
3590文字
会話率:38%
高校生活に慣れ始めたある夏の日、俺は突然の出来事に直面した。
中学時代から付き合っていた彼女に別れを告げられたんだ。「暑苦しくてうざい」って、彼女の言葉が耳に残る。
失恋のショックを引きずりながらも、なんとか日常を過ごしていたら、不思議なこ
とに幼馴染、クラスの委員長、サッカー部のマネージャーといった女の子たちが俺に近づいてきた。
俺が一番熱中しているのはサッカー。
それなのに、なぜか俺に興味を持ってくる女の子たちが増えていく。幼馴染はいつも通り優しく、委員長は何かと俺のことを気にかけてくれるし、マネージャーはサッカーの話だけでも聞いてくれる。
あれ? なんで、俺こんなにモテているんだ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 12:05:47
65549文字
会話率:35%
AIの存在が当たり前になった未来。
小説家を目指す物垣ライタにとって『AI自動生成なんて創作じゃねえ!』という意見は共感できるものだった。と言っても、AIの便利さを全否定するつもりはない。昔と比べれば人類はすっかり数を減らし、食料生産、
交通、行政、医療から教育に至るまで、AIなしで社会は回らないところまで来てしまっているのだから。
それでも、創作に関しては……心を揺さぶる芸術や、耳に残る楽曲、人々を熱狂させる物語を作るのは、人類にとって最後に残された「人間らしさ」なんじゃないだろうか。創作を志す者として、その情熱は失いたくないと彼は思っていた。
全てがひっくり返る、あの日までは――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 17:02:24
108792文字
会話率:41%
サブスクで耳に残る。
誰かに聞いてほしいわけではない。
下手くそな歌だった。
最終更新:2023-10-25 23:34:51
200文字
会話率:0%
生まれた瞬間から職業が決まっている世界に生まれた「ボク」と「あの子」。
不器用な「ボク」の恋物語。
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新春なので、初夢がこんなのだった、という感じで始まり終わっています。
キーワードにファンタジーと入れました
が、ファンタジー要素がほぼありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-03 14:04:50
2651文字
会話率:0%
顔も知らない、ほのかな恋――。明治の中頃、カフェの給仕の三熊は汽車の止まる時間、乗客にお茶を売っていた。窓越しにお茶を手渡すだけの関係でありながら、彼の声が耳に残る。
最終更新:2022-04-05 23:50:05
2299文字
会話率:38%
就活で疲労困憊中の俺、新田勇紀。
友達が次々と内定を貰い始めて焦りが生じる中、ふと耳に残る歌声が。
路上シンガーソングライター、雨宮砂月。
夢追うヒロインを助けたことをきっかけに、俺のラブコメは始まった!
最終更新:2021-06-30 22:00:00
101613文字
会話率:34%
やっぱり音が違う。いつもの通学。いつもの電車なのに。どうしてあの場所だけ音が違うんだろう? 毎日耳に残るもんだから余計に気になる。ああほんと分かんない方が幸せだったなあ。知りもしない周りの乗客が羨ましいよ。※夏のホラー2020参加作品
最終更新:2020-07-12 11:02:16
1525文字
会話率:4%
関わりなんか持ちたくないと願っていた。
嘘なんて吐きたくない。
だからもう吐かない。それはただ自分が決めた呪いのような戒律。
それなのにまるで関わりを持つかのように歩みは進んでいく。
出会う。出会ってしまう。運命に。
これから動き出す歯車に
。
印象は、耳に残る、心掴まれる旋律だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-24 20:29:07
15893文字
会話率:51%
耳に残る音。言葉。
元気をもらえる薬。
キーワード:
最終更新:2019-12-02 00:19:57
234文字
会話率:0%
”この音だけは忘れない・・・”届け!この音色。
幼き日に1回だけ聴いた運命的に感じた音色を忘れずに居る柚葉。
女子高生になった柚葉は、今でもあの時の耳に残る音色をピアノで奏でている毎日を繰り返していた。
そんな柚葉の淡い恋心を抱いてた相手は
、思った人では無かった?!
振り回されながらも1mmずつ近づく君との距離。
いつかの音色が繋ぐ切ない中でも前向きに純恋愛物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-25 00:00:00
7355文字
会話率:4%
「セイレーン」
★★★★★ 5つ星のうち5.0
一部抜粋
みんな、この曲を聴いてみて!
なんだ? この曲? 素晴らしすぎる!
うん、やっぱり最高の曲だ。
耳に残る。
伝説的曲だ。数十年は歌われ続けるだろう。
しかし、なんだこの曲。ま
るで海を感じる。
年中聴きたいなあ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-27 19:37:04
719文字
会話率:17%
鼻に残るにおい。
耳に残る罵声と叫び声。
口から洩れるため息。
今僕は、戦場の真っただ中にいる。
戦争によって人生を変えられた少年の物語。
最終更新:2017-11-08 23:00:00
3862文字
会話率:13%
とある会社にある「ヘルプデスク部」での日常を描いた、90秒/話で読める小噺。
仕事の合間に読んでいただき、笑い飛ばしてストレス発散していただけれぱ幸いです。
なんと作品を読んでくださった「フラグP」様が、テーマ曲を作ってくださいました!
耳に残るよい歌なのでぜひ聞いてみてください!
テーマ曲:http://www.nicovideo.jp/watch/sm28618008
イメージ画像:http://blog.guym.jp/p/helpdesk.html
※評価をくださる方へお願い:ストーリーはないので、ストーリー評価のところは、「おかしさ評価」にしていただけると励みになります!<(_ _)>
同じように「文章」も評価されるほどの地の文もないので、「テンポのよさ評価」でつけていただけると嬉しいです!(* ̄∇ ̄)ノ
・「小説」と呼べる物ではなく、あえて言うなら「小噺」です。
・ヘルプデスクへの質問は随時受付しています。感想にでもお書きください。ひねって採用される場合もあります。
・舞台は、すべて机の前です。そのため壮大な冒険スペクタクルなどはありません。
・ヘルプデスク歴、足がけ二〇年近い作者の実話が元になっている、あるある話も含まれます。
・更新は不定期です。
・正式略称は「H3」ですが、作者さえそう呼んだことはありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-18 22:00:00
141541文字
会話率:54%
学生のころに見かけた少女と、耳に残る少女の歌。
一度限りの出会いに縛られるかのように、青年は少女の面影を追う。
映像の世界に身を置き、いつか覗き込むカメラの先に少女を見つけられると信じて。
最終更新:2016-09-03 09:00:04
6042文字
会話率:26%
トリップした先は池田屋事件の最中。
お互い印象は最悪。
それでもなぜか気になる。どうしてこんなに気になるんだろう
『お前は生きろ』
その言葉が私の耳に残る
あなたと過ごした日々はほんのひと時。それでも確かに恋だった。
いつか他の誰かを好
きになっても、あなたはずっと特別で大切なんだ。
※史実に沿って物語を進めていきたいとは思いますが、あくまでもフィクションで、IFの物語です。登場人物や人物の性格は想像の産物であり、ご都合主義です。
温かな目で見ていただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-10 15:00:00
12914文字
会話率:52%
ある雪の日、白藍は一人の少女を拾う。
葵と名乗った少女は迷子であった。
その少女との出会いが白藍の生活を変えていく。
最終更新:2015-08-29 22:58:22
2574文字
会話率:20%