「これは、成るべくしてなった事だと思う」
そう言った彼が口にしたのは豆乳だった。
「俺がのんびり筋トレに励む事が出来る環境を手に入れる事は!」
「何言っているんですか、貴方は」
引っ越しの途中に立ち寄った食堂にて。思わずツッコミを入れてきた
幼馴染みに笑う。
「だって、ずっと気にしてんじゃん。都から俺を引き離す事になったって」
「それはそうですが……。貴方はムキムキだろうが脳筋だろうが王族です。辺境の領地に移るとは」
「はいはい、止め!何か貶された気もするが、感謝してるんだ、ホント。俺だけだったら城から出られてないかもしれない」
それを聞いて彼女は溜め息をついた。本当、いつもほしい言葉をくれる。この男は。
「それにしても、よく彼女たちが着いてくる気になりましたね。自称執事はともかく」
彼女の視線の先には母親と2人の子供が和やかに料理を食べている。その横のテーブルに着いているのが、自称執事の美丈夫と彼らのもう1人の幼馴染みだ。
「そろそろ拠点変えようと思っていたから、丁度よかったんだって。俺の影響なくなるし。だから、成るべくしてなったって思ってる。王位継承権云々関係なくな。ともかく王都脱出お疲れ様」
「貴方こそ」
「俺は馬車の中で腕立てと腹筋していただけだからなぁ」
「そういえばそうでしたね。流石に引きました」
「仕様がないだろ、暇だったんだし。……ん、何かアイツ酔ってる?」
そう言って視線を向けた先は幼馴染みの男。何故か手から水を噴出させている。
「ちょっと!何でお酒飲んでいるのですか!?」
子供たちは喜んでいる。が、彼は普段ならこんな事しない。
「水芸しない!床が濡れる!自称執事、なぜ止めない!「無理」って、最初から諦めるなぁぁっ!」
布巾をひっ掴み、そちらに駆け寄る彼女。
それを見ながら平和だなー、と彼は思った。
--と、いうメンバーでお送り致します。やんごとなき筋肉アニキとその護衛で幼馴染みの筋肉ダルマと幼馴染みのインテリ令嬢、王子様な外見の美中年、母親な料理人とその子供のウサミミフードと義理の息子の辺境のんびり生活(ただし筋トレ重視)。恋愛なんてない!チートもない!あるのは楽しい筋肉生活だけだ!!
筋肉の筋肉による筋肉のための隠遁生活 (スローライフ)、開幕します。
「明日は俺、馬車に乗らずに走るから」
「止めて下さい!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-14 01:00:00
447956文字
会話率:37%
一族総出で□□を執り行っていた時の事である。
一人の和尚が私に話し掛けて来た。
今すぐお祓いをします。との事だった。
これは私が三途の森を渡りかけた時の話。
死者に導かれた話。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し
訳御座いません。
注意事項2
こんな夢を見たんですよ。
やっぱりまだ生きたかったそうです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 06:09:05
873文字
会話率:23%
なぜかいつもデートに着いてくる…
最終更新:2024-03-15 19:13:12
1210文字
会話率:9%
本作品は「カクヨム」でも宙色紅葉(そらいろもみじ)という名前で投稿しています。
「後で洗い物する詐欺」を繰り返した彼氏を叱ったらケンカが勃発し、ぽこぽこと怒っていたものの、夜中にひっそり甘えてくる姿が可愛くて……という、彼氏が大好きな女性の
話です。
コメディ要素強めな甘いラブコメで、フィクションです。
おまけ
構想段階では主人公が男性、恋人が女性だったのですが、夜中にコソコソと無言で抱き着いてくる成人男性(ガタイがいい)をどうしても書きたくなり、魔が差して性別を入れ替えました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 21:00:00
3617文字
会話率:7%
あなたは私の愛する人で、私の全てを奪った人。
斎木 蒼(さいき あおい)は通っている高校の終業式の日。
父の仕事相手である遠藤 雄大(えんどう ゆうだい)に送られて自宅に帰ったが、そこで蒼はリビングで血まみれで倒れている両親を見つける。
そして、倒れている両親の前に立っている人物の姿を見た蒼は、自分の見た物が信じられなかった。
そこに居たのはメイドの九国 里沙(きゅうこく りさ)
彼女は蒼が小学生の頃から働いており、蒼にとって心の支えで有り密かに愛する人でもあった。
だが、その九国里沙は両親の遺体の前に立っており、その現場を見て呆然としている蒼にナイフを向け、自分に着いてくるように促した。
里沙のビルに移った蒼は脱走を試みるが、九国里沙に阻まれると共にかつて知っていた、自分の支えであった頃の彼女とは異なる冷ややかな態度に激しいショックを受ける。
そんな中、蒼は謎の男達に襲われ里沙に助けられるも彼女への疑念と不信感は強かった。
そんな最中、居場所を移ることになった蒼は、雄大からの連絡によって九国里沙の元から逃げ出す決意を固める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-17 06:18:03
67088文字
会話率:38%
人間の記憶とはあいまいだ。
チャイナドレスを着てきたうざかわ系の彼女は俺の恋人だという。
人前で抱き着いてくる。
俺にはさらに暴力系の妹がいる。赤髪のきれいな妹だ。
そして眼鏡のおさけのいいんちょもクラスメイトにいる。
そんなどこか
のラブコメみたいな状況にずっと憧れていたのだと思う。
でもそんな世界は嘘ばかり。
どれが本当なのだろうか。
俺は彼女の恋人なのだろうか。
妹は妹なのだろうか。
いいんちょって呼んでいるけど、名前は??
誰が本当の記憶を持っているのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-21 11:17:26
29867文字
会話率:42%
マンションに一人暮らしをしてる月城天斗は徹夜明けのある日、飲み物を買いに行こうと近所のコンビニに向かった帰り道に奇妙な魔法陣を目撃し、そこから傷だらけの吸血鬼——シアと出会い、どうやら訳ありそうなものの助けた成り行きで居候させることに。
「
私は天斗に救われました! だからこの身体の全部を使って恩返しです!」
それからというもの、妙にこの吸血鬼に懐かれた。
毎日せっせと家事全般を引き受けてくれるけど、朝ごはんは真っ赤だし、洗濯機には魔法を放つし、しまいには隙あらば抱き着いてくる始末。天斗は正直不安で仕方ない!
それでも大好きな天斗のために、今日もシアは吸血鬼だけど早起きして頑張ります。
これはそんな一人暮らし大学生と異世界からやってきた吸血鬼美女の日常ラブ?コメディー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 18:08:12
190949文字
会話率:46%
小三の時、少年――涼風凛は誘拐された。
二年後――帰還したが連れ去られてからの記憶がなかった。
幼馴染みの少女――優椎世海(うすいよみ)は凛が誘拐されてから喪失感に苦しんできた。
戻ってきた凛を二度と失わないために、側から離れな
い。トイレ、更衣室、風呂、食事……、あらゆる場所へ付きまとう。
「凛がいなくなったら困る。誘拐されたら困る」
僕のために人生を犠牲にする世海がいたたまれない。だが、諭しても側から離れない。
それなら僕が世海の夢を叶えられる場所に、行くしかない。世海は着いてくるのだから――。
そうして少年は女子校に進学することになった――。
スカートを履いて……。
誘拐された少年と、歯車が狂った運命に翻弄される少女達の日常を描いた青春ハーレムラブコメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 00:00:00
33989文字
会話率:73%
異世界橙髪のロリ。キャロは種族間の争いが加速したこの混沌とした世界を救う為に異世界から勇者を呼び出すことにした。一番異世界に流れ着いてくることの多い民族「日本人」。日本人は異世界へ行くと特殊な能力に目覚めるとされている。まさに勇者の民族だ。
が、そんな日本人はどれもダメダメだ。「現代」の日本人は異世界に夢や欲望を抱きがちで常に自分本位だった。現代人は異世界を楽園と勘違いしている。召喚しても現代の日本人は世界を救うことをしてくれなかった。やることはせいぜいハーレムを作ることのみ。
だからキャロはもっと前。「江戸」から日本人を呼ぶことにした。呼び出す日本人はタダの日本人じゃない………英雄だ。
名は「流雨辺留途」と言う。
この物語はとびきりの英雄を呼んで世界を救ってもらおうとする異世界橙髪ロリと、江戸を救った河童による異世界統一記兼ラブコメである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 02:05:52
835文字
会話率:11%
事の発端はスプリングホリデーで社交界シーズン真っ只中の為、王都の邸宅で過ごしていた時のこと。
毎年スプリングホリデー時は幼なじみのヴォルフは暇人なのか、よく我が家に連絡も入れずに訪問してくる。最初は注意していたけど聞く耳持たないしもう無
視している。
そんな彼といつものように応接室でティータイムを楽しんでいる時、まさに今この時私は全てを思い出した。
こことは違う――そう、前世の記憶を………
そして、あることに気づき持っていたティーカップを落とした。
ガチャンッと音を立てて割れる音が聞こえた気がした。
なんて事だ。そんなまさか……
ぽかーんと口を開け呆然とする私を見てヴォルフは怪訝な目を向け、そんな彼の手を私はむんずと掴み立ち上がる。
「レイ!片付けてちょうだい!あと、今からヴォルフを大事な話があるから誰も通さないように!!」
「畏まりましたお嬢様」
「…は?いきなりなんだ……ておい!待てって!!」
ヴォルフは私が無言で手を繋いだまま歩き出したことに慌てながらも私に着いてくる。
侯爵令嬢らしからぬ大股で兎に角早く執務室にと急ぎ、扉をバン!と開きヴォルフを先に入れ閉める。
何故いきなりここに連れ出されたか分からない、といった表情の彼に私は言った。
「―――私、思い出したの…今から話すことは他言無用よ!」
そして、この日を境に私の人生は激変するのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-16 00:11:11
69987文字
会話率:51%
神様ではなさそうだが、神様っぽい何者かに死んだことを伝えられ、輪廻転生に必要な輪廻の輪が準備できていないので、準備ができるまでその異世界で生きろと命じられた。
言われずとも死にたくはないので生きてやると息まいたのはいいが、サバイバル
知識もないちょっとぽっちゃりな自分を森の中に放置とかそれは流石に無理だと思います。
せめて身体能力が上がっていればよかったのに・・。
まあ、俺はちっとも強くなっていないが、神モドキが規格外のサポーターを用意したので全く問題ないけどね。
主人を主人と思わぬ言動が飛んでくるが気にしない。
たまに砲弾やレーザービームが放たれるが気にしてはいけない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-09 20:07:53
62888文字
会話率:42%
大海原の中心にある島で千年もの間一人で暮らす魔女・フェーナ。
薬作り、植物採集、料理に読書、様々なことをしながら日々を過ごしていたが、ある日、孤独なことに寂しさを覚えつつ海を眺めていると、人間の赤ちゃんが流れ着いてくる。
その子を保護し
、スイと名付けて育てていくのだが、やがてフェーナはスイの寿命について考えるようになっていく。
「この子だけは、絶対に死なせない」
愛し愛され、泣き笑い、百年足らずの二人の関係を描いていく短編作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 23:18:25
13906文字
会話率:32%
これは異世界「イグナーツ」でずっと昔に起きた実際の話。
天使と人間が共存していた世界だったが、とあるきっかけで天使は人間を絶滅寸前まで追い込む。
天使の殺戮に一人の少年と少年の住む村も巻き込まれる。
「我が力にどこまで抗える?」
天
使の手によって家族を失った少年の復讐劇は時を超えて神話と化した。
高速で進むこの復讐に君は着いてくることはできるか!?
「十二天義翼会神話」ここに明かされる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 22:53:22
19819文字
会話率:54%
始まりは姉の海外への転向が決まったことによるものだった。
一人娘がいる姉。そんな姉は数年前夫に浮気されて現在はシングルマザー。
姉はその一人娘と話し合い、日本に残るか海外に着いてくるか選択させる。
一人娘が選んだのは日本への残留。そしてその
娘は姉の妹である私のところへ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-16 18:30:20
5456文字
会話率:34%
ある日の学校帰り、幼馴染の親友と歩いてたら、居眠り運転のトラックに轢かれてしまった。そうして病室で目を覚ますと、なんとあの子になっていた!?入れ替わりを隠したいのに、あの子は私に抱き着いてくるわ、授業で無双するわ、もう滅茶苦茶!……って、え
っ、私のことが恋愛的な意味で、好き……?※百合を題材にした作品です。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-02 20:12:14
24250文字
会話率:45%
高校三年生になる河野貴子は、眼下の入学式ではしゃぐ新入生たちを見ながらも憂鬱な気持ちを晴らせなかった。ここしばらく、貴子はずっと悩んでいた。妹のようにずっと接してきた少女を、あることをきっかけに唐突に意識して、恋に落ちてしまったからだ。
だけどその子は本当に家族同然の、家族ぐるみの関係で、そんな気持ちを口に出せるはずもない。まして、淡い恋心なんかではなく、下心バリバリでいやらしい目で見てしまうなんて、言えるはずがなかった。そんな風に悩む貴子に、当の本人である君原柚希は無邪気に懐いて抱き着いてくるのだ。
悩みながらも何とかよこしまな思いを気付かれないよう接しようとする貴子に、だけど柚希はこういうのだ。
「高校に入学したお祝いに、たかちゃんのファーストキスが欲しいな」と。貴子の悩みはどうなってしまうのか。
二歳差学生百合。小悪魔な妹分に姉の威厳は保てるのか。理性が勝つことはできるのか。そんな感じの入学式の日のお話。
この作品は別サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 10:00:00
15133文字
会話率:49%
小さい頃に助けてから同い年なのに自分の事を兄貴と言って着いてくる新島。鬱陶しかったが離れないのでそのままの関係だった。それは高校生になっても続いていた。しかし、ある日新島が死んでしまう夢を見てから新島が自分にとって大切な存在だと自覚する。が
、意識してしまい上手く話せない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 19:14:25
1489文字
会話率:52%
――この二人は確実にできている。
そう気がついたのは約半年前。
所かまわず手を繋ぎ、所かまわず抱き着き、挙句の果てにはキスをする。これでできていないと言われる方がおかしいだろう。
その事に気がついた俺はパーティを抜ける決意をした。
これで百
合の間に入る邪魔な男は居なくなったはず、そのはずなのにどうしてだか二人は別の街まで着いてくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 12:10:15
6413文字
会話率:39%
ごく普通、というには顔のいい高校二年生の葵。
ある日、自分に失望した葵は自殺をした。
これでようやく窮屈ではなくなる、と安堵感と解放感に包まれた途端、見覚えのない世界にいた。
逃げられなかった、と絶望を感じながらもただどこまでも自分に失望し
ながらフラフラと彷徨う。
ーーーはずだったのだが、何故か自分に懐き着いてくる青年たち。
その理由は葵の知るはずもない事実、その世界の美醜感覚にあった。
これは、どうしようもなく自分が好きで嫌いな葵とそんな葵が好きな者達の優しく残酷な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-20 18:07:23
1733文字
会話率:7%
いつも通りの何気ない、味気ない帰り道。
自分の足音に重なるように響く、もう一つの足音。
そいつはアパートの近くまでずっと着いてくる。
「オタクのストーカしてどうするよ。普通は逆だろうに。なあ」
やがて音はしなくなり、平穏な日常に回帰できるか
と胸を撫でおろした。
そのとき、自宅ドアの前に一つの影があった。
「よお、久しぶり」
見知らぬはずなのに、自分のことをよく知る女(?)と邂逅するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-11 19:39:30
9984文字
会話率:62%