神々の声が響く社、代々その守り手として異能を受け継ぐ白蓮一族――。
その中でも「白蓮の守護者」と呼ばれる最強の力を受け継ぐ者は、一族の歴史において誰も現れることはなかった。
しかし、その力に選ばれたのは、3歳の幼い少年・白蓮透真だった。無
邪気で純粋な彼が知らないのは、自分の中に眠るその力が、白蓮一族と社の運命を根本から揺るがす存在だということ。そして、それが一族を狙う者たちの標的となり、悲劇を引き起こす火種であることを――。
無垢な日々の裏に隠された力の覚醒と、家族の愛、そして避けられない運命。
「白き蓮の記録〜零〜」は、後に探偵として数々の謎を解き明かしていく白蓮透真の幼少期を描く物語。彼の成長を知る前に、まずはその原点を追体験してください。
Pixivでも公開中!さらに、成長した透真の活躍を描いた「白き蓮の探偵記録」はアルファポリスで好評連載中。過去と未来、両方の物語をぜひお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 16:28:13
4813文字
会話率:40%
記憶のない少年、レイ。
平凡な日常を送っていたのに、禁断の石に触れてしまった。
そして手に入れた人知を超えたチカラ……チカラ。。。
何か僕だけないんですけど…?
不思議な力を操る奴らのド派手なアクション……に巻き込まれた少年の物語。
最終更新:2024-10-29 00:22:32
27022文字
会話率:52%
私の生きる目的は、この家を崩壊させるさせること。そして、母の仇であるお父様を討つこと。
「死神の一族」暗殺魔法に特化したレーグル公爵家の一人、オフィーリア・レーグルは、暗闇に包まれる自身の家の中で孤独に戦い続けていた。
あの日、母を殺し私
を捨てた父親を殺すために。
死と隣り合わせの世界でたった一人でもがき続ける彼女に、一筋の光が差し込む。
ーーー「リア、あの日の約束覚えてる?」
これは、死神とよばれた少女が幸せになる物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 18:21:29
5062文字
会話率:12%
『白蓮の帝』
白鳳麒が生を受けたのは、泰水の辺境にある小さな村であった。その年、泰水は干ばつに見舞われ、作物は枯れ、蝗が襲来し、疫病が蔓延した。白鳳麒の家族は貧しく、彼が十七の時、両親と長兄は飢饉と病で命を落とした。
白鳳麒は生き延びる
ため、近くの寺に身を寄せた。しかし、寺もまた飢饉の影響を受け、わずか二ヶ月で食糧が尽きてしまった。彼は托鉢の旅に出ることを余儀なくされた。
三年の放浪の末、白鳳麒は寺に戻った。その頃、泰水の各地で反乱の火の手が上がっていた。寺は反乱軍に通じているという疑いをかけられ、兵士たちによって焼き払われてしまった。
焼け跡に立つ白鳳麒の前に、一羽の赤い鳥が舞い降りた。鳥は彼に語りかけた。「汝の運命は白に染まっている。白の旗の下に身を投じよ」と。
白鳳麒は赤い鳥の言葉に従い、白巾軍の一派に加わった。そこで彼は才覚を発揮し、軍の中で頭角を現していった。
ある夜、白鳳麒の夢に老賢者が現れ、こう告げた。「汝は天命を受けし者なり。泰水を統べる者となるであろう」
夢の啓示を受けた白鳳麒は、独立した勢力を築き上げていった。彼は応天と呼ばれる地を本拠地と定め、そこから勢力を拡大していった。
白鳳麒は三つの大きな戦いを経て、泰水の覇権を手中に収めた。鄱陽湖の戦いでは、火を操る妖術を使って敵軍を焼き尽くした。蘇州の戦いでは、長き包囲戦の末に敵将を自刃に追い込んだ。そして最後の戦いでは、北方の異民族の軍勢を撃退し、泰水全土を統一した。
統一後、白鳳麒は自らを皇帝と称し、国号を大鳳と定めた。彼は荒廃した農村を立て直すため、流民を故郷へ戻し、新たな田地を開拓させた。また、農民の教化のため『六諭』を発布し、民に生業に励むことや孝行を説いた。
しかし、白鳳麒の治世は平穏ではなかった。彼は常に謀反の影に怯え、多くの功臣や知識人を粛清していった。「胡藍の獄」と呼ばれる大規模な粛清では、数万人もの人々が処刑されたという。
ある日、白鳳麒の前に再び赤い鳥が現れた。鳥はこう告げた。「汝の治世も終わりに近づいている。次なる者に道を譲る時が来た」
その言葉通り、白鳳麒は間もなく崩御した。彼の孫が後を継いだが、わずか一年後には白鳳麒の四男との間で王位争いが勃発した。
こうして白鳳麒の時代は幕を閉じ、泰水は再び動乱の時代を迎えることとなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 08:12:33
76688文字
会話率:46%
大手企業で勤続十三年のサラリーマン、前園澪はある日突然異世界に転生した。
森の中で行き倒れていたところを城の護衛騎士に助けられ、そのまま城で下女勤めをすることに。
日々黙々と肉体労働に勤しむ中、偶然、皆が恐ろしいと忌避する医薬院長白蓮
様の執務室の清掃担当を交代したことで、澪の身辺は一気に動きはじめる。
白蓮様に側仕えと勘違いされて仕事に連れ回される中で、勤続十三で培ったサラリーマン魂が燃えはじめるのだ。澪はただただサラリーマンスキルと仕事の経験を頼りに、異世界で生き抜ける新たな仕事をゲットするため、鬼上司白蓮様の元で仕事に邁進するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 21:07:29
305532文字
会話率:38%
ある日、突然『天虹国』に転生した、独身、三十五歳、大手企業サラリーマンの前園澪。十五歳の少女姿になったうえに、チート能力も一切持たないという境遇の中、めげずに王城の下女として日々仕事に励んでいると、ひょんなことから医薬院長白蓮に勘違いされ彼
の元で侍従として働くことに。超のつくワーカーホリックで仕事に厳しい白蓮様に戦々恐々とするものの、勤続十三年で鍛えられたサラリーマンスキルは伊達ではなかった。澪は次第に本領を発揮してゆき──。
こちらのお話はすでに投稿している、『『私、転生してもサラリーマンなんですが!?(天虹国お仕事日誌)』異世界で侍従になったら、サラリーマンスキルで想定外に活躍して、美貌の鬼上司に溺愛されてます』( https://ncode.syosetu.com/n0176hk/ )の、第1話〜21話までを一部書き直し、完結済みとして再投稿したものです。
久しぶりに本編の続話を書こうと思って読み返していたのですが、どうしても最初の方を書き直したくなってしまい……すみません!(汗)。少しでも読みやすくなっていれば幸いです。最後に新話『閑話:逃げ出した男(葵屋 風河視点)』も追加いたしましたので、ぜひお楽しみいただければ幸いです。
時間はかかってしまっているのですが、折をみて本編も続話を書いていきたいと思っていますの、どうぞよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-02 09:24:57
85145文字
会話率:40%
平安時代に天竺から日本に渡ってきた九尾の女狐妲己と、平安京の帝の護衛をしていた天狐白蓮との間に生まれた女狐凛が、訳あって天狐慈空に育てられる事になる。千年の修行の後、天照大神の元で巫女を勤めるが偶然の事故により、人間界に落ちてしまう。そこか
ら色々な経験と人助けをしながら成長してゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 15:06:03
36699文字
会話率:39%
「——だから、これは契約による婚姻だ。私が君を愛する事はない」
気がついた時。目の前の男性がそう宣った。
婚姻? 契約?
言葉の意味はわかる。わかるけど。でも——
♢♢♢
ある夜いきなり見知らぬ場所で男性からそう宣言された主人
公セラフィーナ。
しかし彼女はそれまでの記憶を失っていて。
自分が誰かもどうしてここにいるかもわからない状態だった。
記憶がないままでもなんとか前向きに今いる状態を受け入れていくセラフィーナ。
その明るい性格に、『ろくに口もきけないおとなしい控えめな女性』と聞かされていた彼女の契約上の夫、ルークヴァルト・ウイルフォード公爵も次第に心を開いていく。
そして、彼女のその身に秘めた魔法の力によって危機から救われたことで、彼の彼女を見る目は劇的に変わったのだった。
これは、内気で暗い陰鬱令嬢と渾名されていたお飾り妻のセラフィーナが、自分と兄、そして最愛の夫の危機に直面した際、大魔法使い「白蓮の魔女」であった前世を思い出し、その権能を解放して時間を逆行したことで一時的に記憶が混乱、喪失するも、記憶がないままでもその持ち前のバイタリティと魔法の力によって活躍し、幸せを掴むまでの物語。
▪️アルファポリスさまで先行掲載中。ファンタジー大賞にエントリしています。
▪️なろう版同名の前後編短編は一人称、こちらは三人称に変更して改稿した長編連載版になります。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 22:10:20
71184文字
会話率:21%
「——だから、これは契約による婚姻だ。私が君を愛する事はない」
気がついた時。目に映るいかにも金髪碧眼な男性がそう宣った。
婚姻? 契約?
言葉の意味はわかる。わかるけど。でも——
♢♢♢
ある夜いきなり見知らぬ場所で男性から
そう宣言された主人公セラフィーナ。
しかし彼女はそれまでの記憶を失っていて。
自分が誰かもどうしてここにいるかもわからない状態だった。
記憶がないままでもなんとか前向きに今いる状態を受け入れていくセラフィーナ。
その明るい性格に、『ろくに口もきけないおとなしい控えめな女性』と聞かされていた彼女の契約上の夫、ルークヴァルト・ウイルフォード公爵も次第に心を開いていく。
そして、彼女のその身に秘めた魔法の力によって危機から救われたことで、彼の彼女を見る目は劇的に変わったのだった。
これは、内気で暗い陰鬱令嬢と渾名されていたお飾り妻のセラフィーナが、自分と兄、そして最愛の夫の危機に直面した際、大魔法使い「白蓮の魔女」であった前世を思い出し、その権能を解放して時間を逆行したことで一時的に記憶が混乱、喪失するも、記憶がないままでもその持ち前のバイタリティと魔法の力によって活躍し、幸せを掴むまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-14 22:21:13
21934文字
会話率:14%
負け知らずの平民出身の若き李翔将軍の下に嫁いできた彩姫公主は実は――。白蓮皇国の大将軍である蔡李翔は、戦功を立てた褒美として皇帝の公主が下賜されることになった。だが、その公主というのが廃妃の娘だったのだ。結婚も面倒くさいし、皇帝の娘なんてさ
らに面倒くさいと不機嫌なまま公主を迎えることになる李翔だった。その妻となった公主との初夜の時、屋敷は突然暗殺者に襲われたが、暗殺者に対応した公主の正体はかつての……。なぜ、男装をしていたのかと問う李翔に、彩姫は母親の冤罪を晴らすためだと答えた。李翔はこれも夫婦になった縁だと彩姫の手伝いをすることを決める。李翔の親友である白蓮皇国の丞相である高劉信を巻き込んで、彩姫の母を冤罪に陥れた者を追い込んでいく。そして、ともに過ごすうちに互いに惹かれ合っていく彩姫と李翔。一方、敵は執拗に彩姫を亡き者にしようと企むが――。*ミーティアノベルス様から電子書籍化しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 21:00:00
55835文字
会話率:44%
ボクの入学した学校は、とっても怖い(もといとっても素敵な!)お姉さまたちが牛耳っている、不思議いっぱいの少女たちの大伽藍。 花の香りむせる女学院で起こる、謎の事件に巻き込まれたボクたちの運命やいかに!! やさしくやさしく楽しい気持ちになれる
ように一生懸命かきました!!
この作品は「エブリスタ」に載せたものを改訂したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-20 08:00:00
100109文字
会話率:35%
意味不明な『夢』を見続ける高校生──曾我 柳。ある日突然クラスごとに異世界召喚されちゃった⁉
「おいその説明やめろ。量産型になっちまう」
謎の多い異世界で裏切られた彼は、世界の謎を解き自由を手にするお話──。
「……ねぇなんで俺裏切ら
れてんの? 舞台裏ではマジでみんなと仲良しなのによ……あ、おいこの脚本大丈夫なのかよ! 炎上とかしねぇだろうな⁉」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-09 21:54:22
213文字
会話率:59%
牡丹や桜、梅が咲き乱れ自然豊かな国・天香国。帝都・桜華。
梅花は、都一番の妓楼・月花楼の妓女である。
10日に一度の休日。都にて、買い物を楽しんでいた梅花は、商人に根も葉もない言いがかりを付けられていたところを、お忍びで都を探索していた、
国の王子・白桜に助けられる。
白桜には幼馴染みである白蓮との縁談が組まれているが、梅花との出会いで気持ちに変化が生じ縁談を白紙に。
このことで、白蓮は梅花に対して嫉妬心を募らせ、白桜の異母兄弟の桜薫らと手を組み梅花を消そうと企てるが……。
梅花と白蓮が抱いた白桜への恋心。白蓮の梅花への嫉妬心はやがて国をも巻き込み……。
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/1177354054912730909
エブリスタ:https://estar.jp/novels/25576740 でも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-20 23:00:00
206931文字
会話率:20%
〔毎週金曜日、昼11時更新!〕
高校二年の夏休み。
萩尾 小夜子は親元を離れ、とあるお店の二階に下宿することになる。その名も『心屋』。
不思議な店主・奏一郎をはじめとした新しい出会い。
日々の生活のなか、悲しいことも嬉しいことも抱きしめ
て、小夜子は少しずつ心の傷を癒していく。
奏一郎との生活は時におかしく、時に切なく、時に愛しく──幸せ、だった。
どこか、少しだけ欠けている人たちの紡ぐ日常。
恋も友情も青春も、妬みも恐れも切なさも。
すべて拾って抱きしめて。
皆様にお届けいたします。
*2011年4月より「FC2小説」にて公開しております
*ノベルアップにも適宜公開中です
*読者様のご感想やレビュー、大歓迎です
*時々挿絵あり どうか温かく見守ってください
*三人称のファンタジー小説ですが、魔法や妖精などは出てこないです
(不思議なモノならガンガン出てきますが)
謎の多い心屋の主人が、それらを伴わない“不思議”を表現してくれるはずですので……
……さて、心の準備はよろしいでしょうか?
──「ようこそ、心屋へ」──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 11:00:00
870578文字
会話率:42%
この世界は現在地球において実際にあったかもしれない世界。終戦後、日本においてかつては存在した財閥、それが解体されずに残ってしまった世界。天皇制度は無くなり、財閥が実権を握っている世界。たくさんの財閥が存在しており、その中でも最も大きな権力を
持つのが白石家である。
(財閥は貴族のようなものだと思ってください。)
主人公である白石 洵也(しらいし じゅんや)は、平凡に生きたいがために能力を隠し、家を出て、権力も何もかも捨てて、一人で生きようとした。だが、あるきっかけで彼が力を隠していることに気づいてしまった父親にある条件を突きつけられてしまった。それは、かつて彼の祖先が作ったと言われている私立白蓮学園へ行くこと。最も平凡という二文字から遠い学校へと。本人はそこがどんな学校かを評判だけは知っていたが、詳しい内容は調べてはいけないと父親に厳命されていたのでどういう人たちが通う学校かなんて全く知らなかった。そんな学校に行くので平凡に生きられるはずもない。この物語は平凡に生きたい症候群を患っている主人公、白石 洵也を中心として巻き起こす壮大な(?)ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 23:00:00
12025文字
会話率:76%
強大な力を持つ聖女エリカ。
彼女はある日、なぜか幼女となっていた。
こんな姿では、人前に出れない! そうだ、一旦、外に出よう!
仙宮を飛び出した彼女の前に現われたのは、美しい男。彼はエリカのことを知っているようだった。
「おとうさまは、いっ
たい、だれ?」
そう思っているうちに、ある事件に巻き込まれ、エリカは彼の正体を知るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 11:24:44
21439文字
会話率:40%
ここは、どこかの田舎のどこかの町。
そのあたり一帯には、影骸《かげむくろ》と呼ばれる妖のような存在が確かに形を成していた。
そんな影骸を祓うことを生業とする、白蓮衆と呼ばれる軍団がいた。そんな軍団がここらをまとめているこの場所で、高校
生の早川《はやかわ》華名太《かなた》は、ある日、下校の道で蒼い目をした美少女を拾う。
そんな彼女に一目惚れした華名太は、彼女と仲良くなろうと歩み寄るが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 19:21:46
2569文字
会話率:32%
「ある夢の中に光を浴びている丘の上の尖塔を見た」
どっくろい夜の真ん中、ひたすらひとりだけ
踊っているような、その形は揺れない花を思い出させた。
https://www.pixiv.net/novel/show.php
?id=16423658
本作は2021年11月15日、ナメクジの名前でpixiv小説に
投稿された小説であることを明らかにします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-18 02:00:41
3408文字
会話率:24%
復興領の庶民街の八百屋「緑の三日月」の娘「風華」は、父親が連れ帰った謎の男「白蓮」と復興領に起きる争いに巻き込まれ故郷を離れることになる。かって父が暮らしていた城砦を目指して、激動の時代に巻き込まれた少女の生き残りをかけた逃亡劇。
最終更新:2021-12-07 11:08:21
1298157文字
会話率:50%
十五の国が群雄割拠する中原大陸。
その中の国の一つ、“涼”において親衛隊“銀鳳騎”を預かる最強の女将軍、“董白蓮(とうはくれん)”は、涼王から辺境かつ異民族国家の“蘇卑”及び“姜氏”、さらには近年台頭著しい強国“崔”に囲まれた最前線の
地、“武定”の太守を命ぜられる。
だがこれは、微妙な情勢で成り立っている武定での董白蓮の失脚を狙ったいわば厄介払い……つまり、左遷だった。
そんな中、董将軍の幼馴染でかつ補佐官を務める俺……”徐子孝(じょしこう)”は、俺の身を案じて王都に残していこうとする彼女に告げる。
「? 俺は“銀鳳騎”ではなく、将軍の補佐官ですよ? 当然でしょう」
何故なら、俺の居場所は……救われたあの日からずっと、将軍の傍だけなのだから。
そして俺は、自身の持つ使い勝手の悪い恩寵、【模擬戦】を駆使し、将軍と共に武定の地で強国に立ち向かう。
大切なあなたを、護るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-16 20:00:00
97052文字
会話率:47%
生命を殺し、厄災を齎す存在『禍神(まががみ)』。
そんな相手に対し、自身の命を賭して剣を振るう者たちがいた。『帰天師(きてんし)』。彼らのことを、人々は畏敬の念を込めてそう呼んだ。
濫觴村に住む火伏ユキムラという少年は、大酒飲みの父
のせいで村人から遠ざけられる日々を送っていた。幼馴染である白蓮が唯一の話相手であり、友達と呼べる存在だった。
そんなある日、二人は唐突に禍神と遭遇してしまう。奇策を使い、一度は何とか勝利したものの、心臓を斬られなければ死なない禍神はすぐに復活。再び人々に襲いかかった。もうダメかと思われたその時、遅れて帰天師が到着し、あっさりと両断する。
ユキムラはその姿を見て、憧れを密かに再燃させる。だが、長男であり容易に村から離れられないということと、父の法螺による忌避感から、その夢は選択肢から除外してしまうのだった。
そして、バッタを取り、遊んでいた時分、ユキムラは白蓮から八雲といういじめっ子と結婚の予定があると告げられる。それはユキムラからしたら予想だにしないことだった。自分と白蓮はただの幼馴染。その結婚を妨げる謂れは無い。そう自分に言い聞かせつつも、悶々とするユキムラ。だが、八雲に殴られたことをきっかけに、自分の本当の思いに気が付き、白蓮にこの村を出ることを提案するのだった。
やっとのことでお互いの気持ちを確かめ合った二人。ユキムラはしがらみを脱却したことで本懐である帰天師を視野に入れる。幸せな時間が永遠に続くと思われかけたその時、残酷にも殺戮の夜が幕を開けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-07 17:36:22
105533文字
会話率:38%
これはまだ天に仏、地に人、闇に妖が実在した頃のお話し。
帝の命により三蔵法師という偉いお坊さんは、天竺からこの世に平穏をもたらすありがたいお経を頂いてくることになりました。
しかし、王宮を出る際長い階段から転げ落ち、全身骨折して
しまいました。
そこで三蔵法師、もとい玄奘は妹弟子である白蓮禅師という女性のお坊さんを代わりに天竺へ行かせることにしました。
その旅のお共に、孫悟空、猪八戒、沙悟浄という三匹の妖怪がつきました。
これは、その1人と3匹が織りなす愉快で痛快な旅のお話しであります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 08:29:42
22082文字
会話率:65%