女が魔女のもとに訪れる、『忘却薬』が欲しいのだと口にして。
魔女は全てを吐き出してからだと、女の物語を促した。
「ありふれた話ですわ」
懐かしむように女は言った。
「私は村外れでひっそり暮らしておりましたの。両親は鬼籍、兄を戦争
で亡くして、天涯孤独の身でした。一年前のことです。水汲みで川に向かった際、川岸に打ち上げられていた男を助け介抱しました。目覚めた男はなんと記憶喪失。フフッ、どこぞのおとぎ話のようでございましょ?」
川岸に打ち上げられていた男と介抱した女の運命の恋が紡がれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 12:44:30
16019文字
会話率:40%
とある国の山の辺の町に住む17歳になる少年カイは、幼い頃に両親を失い、叔父の家で一家に疎まれながら暮らしていた。蔑まれ、下男のようにこき使われ、苦行のような水汲みが続く毎日に倦み飽きて「魔法が使えれば楽になるのに」と嘆きながらも、何をする
こともできず、無為に日々を過ごさざるを得なかった。
ある日、カイは町の少年たちとの諍いを保安官の息子であるディートフリートに仲裁される。
その後にディートフリートから、お互いの父親同士が親友だったと告げられ、そして自分も知らなかった母親の死の経緯を教えられたことから、二人の運命が交わり、変わっていく……
約12万字、三十話にて完結予定、剣と魔法の世界での若者たちの古き良き物語です。
この作品は「ノベルアップ+」にも同時掲載しています。「カクヨム」にも転載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 17:00:00
121781文字
会話率:45%
何処か近くて昔の世界。荒野に住む少女「レナータ」は、水汲みから帰る途中に巨大な鳥が墜落するのを目にする。墜落した鳥に駆け寄ると、男が鳥の下敷きになっており、鉄の棒と畳まれた紙を手渡される。家族にどう誇張しては無そうか考えながら帰路に就くとそ
こには…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 00:13:12
618文字
会話率:28%
伯爵令嬢のアリシャは両親を亡くし、叔母の下に引き取られることになったが、意地悪で狡賢い叔母と娘たちにこき使われ続けることに。
ある暑い夏、森の泉に水汲みを命じられたアリシャは、そこで世にも醜い男に出会う。
最初は驚くものの、心優しい男の本質
を見るアリシャは怖がることなく接する。
心優しいアリシャは森の動物たちにも好かれて苦労しつつも前向きで穏やかな日々を過ごしていたが、王宮での舞踏会をきっかけに物語は急展開してゆく。
この作品は、秋月 忍さま主催の『サマーシンデレラ企画』参加作品です。
シンデレラのストーリーをベースに童話テイストも取り入れたハッピーエンドな物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 22:38:24
8874文字
会話率:57%
丸桶と尻尾。
おれは柄杓が好きだ。
最終更新:2023-01-11 07:00:00
471文字
会話率:0%
外国では女性でも教育を受けたり、社会に出たりと言うのは当たり前だと言う。
ただ、エベレからするとそういう話は、おとぎ話としか思えない。
エベレが生まれ育った国ではそんな余裕はなく、生きるだけで精一杯だ。一間だけのバラック小屋で十人家族が身を
寄せ合って暮らし、一日芋か豆だけで一食。そして学校など行けず、水汲みや弟妹の子守りなどして暮らしていた。
…そんなエベレが何故か、日本の我儘娘・菜摘と入れ替わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 19:14:55
2418文字
会話率:20%
とある大陸の傍にある小さな島。そこには様々な種族が住んでいた。
最も古くからいる獣人。人と獣の力や姿を併せ持つもの。
神々の末裔ニウェウス。エルフの片割れ、奇蹟を受け継ぎ精霊を友とする。
神々の追随者アトルム。エルフの片割れ、魔物を
生み出し精霊を友とする。
小さきドワーフとホビット。大陸から訪れ、片隅で様々なものを商う。
最後に現れたニンゲン。あらゆる種族の原型であり、融通無碍なるもの。
ニンゲンの英雄リトラと仲間達が上陸して百年。
アトルムの集落ライセンに住む少女エアは、いつも水汲みをしている川の近くで同胞の青年を拾った。意識のない彼を家まで運び、甲斐甲斐しく面倒をみる。
だが彼女の行為は、族長の許可を得ていなかった。余所者を勝手に迎え入れることは、氏族の掟に反していたのである。
十五歳のエアは、ようやく成人したばかり。記憶をなくしているらしい青年の保護を、氏族の会合で勝ち取ることができるのか。
【この作品は投稿者の個人サイト「物語の社」にも掲載しています】
⇒http://chronicles.xsrv.jp折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-06 00:00:00
445832文字
会話率:39%
むかしむかし、おおきなおばあさんと、ちいさなおじさんがいました。
おばあさんは井戸へ水汲みに、
ちいさなおじさんは野山草原を自由気ままに走り回ったりしてました。(本編とは関係ありません)
記憶力と手先の器用さしか特に取り柄のない青年は
長く心霊現象(?)に悩まされた末、何かが起こる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-27 00:00:00
21199文字
会話率:21%
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛
の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは活動報告を参照してください。
※アルファポリス様でも別名義にて掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 16:00:00
34008文字
会話率:28%
町の学校に通う少女ビビアンは子どもたちから水汲み女と蔑まれ、自身も穀潰しだと感じていた。教師のブレットから試験を受けて首都にある学園に入ることを勧められ、一旦は断ったものの、クラスメートのバリーやレベッカの影響を受けて試験を受けることを決
意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-22 23:43:10
17260文字
会話率:47%
最果てダンジョンを守らされている中間管理職にして最下級モンスター(元聖女)のムカゴ。
元人間だが罪をおかして魔物に変化させられ、スライム・ドラゴン・サキュバス・ドラフ(ロリ獣人)に毎朝姿が変化する呪いをかけられ、HPも5しかない最弱というに
は生ぬるい魔界を生き抜く術ももたない明日すぐ死ぬモンスター。ダンジョンに罠をしかけ、幽霊のふりをして冒険者を追い出してきたが、なんとある日、世界最強勇者が来てしまう!
追い返そうとしても、すべての罠を突破。幽霊のふりをするが、サクッとかぶっていた白布(ダンジョン中のあまり布をお裁縫して頑張ったのに!)を奪われてしまった。もはやここまで……と思った時、勇者は言った。
「もう魔王討伐いいや。ここに住むね。あ、今日のごはんなにがいい?」
……はい? いや、もう怖いんでダンジョン出てもらっていいですか? あなた人間界守らなきゃですよね? 魔王様なら西の果てダンジョンにいますんで……。
「今まで床で寝てたの!? 布団作っておいたよ! お風呂もヒノキで今夜までに作るね! 水汲みも任せて! あ、この後俺狩りに行ってくるから、君はコタツ(10分まえになんかできてた)でゆっくりしてて!」
なぜか向上するQOL。今までこんなにやさしくされたことがあっただろうか……。でも、でも負けない!魔界一不憫といわれる私でも!きっと勇者をこのダンジョンから追い出して平和な日々を取り戻すことくらいできるはず!みんな、応援してて!私あったかいベッドにもおいしいごはんにも絶対に、絶対に負けないんだから―!!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-15 12:00:00
657文字
会話率:14%
白い花が咲く季節になると吟遊詩人がやってくる。
春先、六枚の花弁の小さな野の花が一斉に咲き誇る。深緑色の茎は細く、淡い黄緑の葉も葦のようだが引き抜いてみようとするとなかなかしぶとく、鎌で刈ろうとすると油のような汁が出る。だからその花
を知る農夫はその花を刈り取らないことにしている。そしてその花をよけて他の雑草を引き抜くので春の季節は一面の白い花が埋め尽くす。厄介な花だが、美しく可憐で匂いもほのかに爽やかなので、鑑賞には向いているのが救いだ。
その花が咲く地方では、春を「白い花が咲く季節」と言う習慣が多く残る。
国で一番南の小さな村では種まきで大騒ぎだ。
子供達は大人の言う事を良く聞いて手伝いをする。労働力は人間の力と、牛によく似たコレカという四つ足である。
この村の母親は一同に働き者で、子供達は母親達の真似をして子守りや水汲みを自発的に行い、寡黙な農夫の父親達は黙って野を耕している。
村の土地はほぼ平坦で、空と大地を遮らない。真っすぐ、一本道が豊かな水量の川と共にどこまでも続くその道に誰かの影が小さく現れると、子供達は目ざとくそれを見つけるのだ。
空が夕焼けに染まる時刻に一番年長の子供が嬉し気に声を上げた。
「ねえ母さん。誰かが歩いてくる」
「そうかい、誰かしらね」
「隣の村のジャイカかしら」
「あの子は無理だろう、子供を身ごもったと聞いたもの」
「それなら靴屋のコードーかもしれない」
「そうかもしれない。でもね、アイダ。いずれ解るのなら見ていなくてもいいのよ。すぐに解るんだから。あちらがくるというのならば、私たちは待てばいい」
「それでも母さん。誰かがくるというのは楽しみよ。それを誰かだろうと想像するのはもっと楽しいわ」
「そうね、それは母さんにも解るわ。…あら、アイダ。母さんには解ったわ。耳をすましてごらんなさい。音が聞こえる、誰かの声と、弦を震わせて音が鳴って、歌が聴こえてくる。誰かの足首に巻き付いた鈴の音が」
※ある世界では白い花の季節に吟遊詩人がやってくる。忌み子と呼ばれる子供と吟遊詩人の出会い。
忌み子の行方が語られ、ある男の成長譚となる。
そして時代が流れ、他の国で戦争が起こり争乱の時代になる時、忌み子と呼ばれた男が次第に時代に選ばれ時代に翻弄される。大人が読めるファンタジー伝記物目指してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-01 11:28:17
36325文字
会話率:43%
おぎゃあとこの世に生を受けてから、幸せだった記憶なんて思い出す限り一度たりともない。
一日一個のおにぎり以外は何一つ食卓にのぼらなかった。
なので、空腹が原因で倒れた時は、手を伸ばした先の泥水を食べたことだってあったし、(当然口の中で吐い
たけど、空腹を満たす為に吐瀉物(としゃぶつ)ごと飲み込んだ)
水道料金を滞納してた時なんて、水汲み用のバケツを持ってわざわざ遠くの公園まで水汲みをしに行ったのに、汲めども汲めどもバケツの中に執拗に小便をかけてくる悪ガキどもがいて、枕を濡らした夜もあった。
親も教師を悪ガキ共もーー
どいつもこいつも、世の中の人間というのは一人余さず俺の敵。
だけど、復讐したいやつは数え切れないほどいるけど、その中でも俺が一番ぶん殴りたい相手ーーーそれはそう、〇〇だ。
だからいつか、必ず復讐してやろうと思ってる。
最後に一つだけ。
容姿に恵まれなくても、家庭環境が悪くても、多少のろまで間抜けな性格でもいいので、どうか来世だけは、生きることに向いている人間に生まれますように。 高見 宙折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-19 15:26:33
409文字
会話率:0%
人類とアンドロイドの長きに渡る戦争のせいで、荒廃した世界が舞台のお話。
孤児院で働くアンナはある日、水汲みに出かけた森の中で、気を失って倒れている一人の旅人に遭遇する。アンナの介抱も手伝って旅人は意識を取り戻すが、彼は記憶喪失に陥っていた。
自身の名前すら思い出せなかった。
己が何者であるか分からないことの不安を押し殺しながら、旅人はアンナや孤児院の子供たちと暮らしはじめた。戦争によって荒廃した大地でたくましく生きていく彼らだったが、悲劇の影は、ゆっくりと、彼らの足元へ迫っていたのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-31 23:35:03
26879文字
会話率:22%
私はシンデレラ=バルファン。18才の父親とお菓子とパンの店を営むごく普通の子なんだけど、水汲みでスッ転んで頭を打ってでありきたりだけど前世の記憶が甦った。
前世の彼女は逆ハーでイケメン王子様とのハッピーエンドに憧れてた。
止めてよ私は
年上のオッサンが好きなんだから。
でも童話『シンデレラ』をふっと思い出すと、何やら若干かぶった環境。
いやいやあれ作り話だよね?あんなおっかない話、私と関係ないよね?
最終的にはハッピーエンドに出来たらいいなぁと思ったり思わなかったり。
そこそこ短めに終わる予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-08 22:35:34
20229文字
会話率:38%
エマは母親のマリーと二人で暮らす女の子です。冬のある日、マリーに水汲みを頼まれます。いつもの通り川へ向かっていると、桜色のドレスを着た女性が倒れているのを見つけ、彼女を助けます。エマが持つ人を笑顔にする優しさに触れた女性は、エマにある頼みご
とをします。
私たちの世界に来て春を取り戻してほしい。
四季の世界で、エマは春を取り戻すために仲間と一緒に旅に出ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-02 22:00:00
118458文字
会話率:49%
商家の主の年初の仕事は若水汲み。
それで米を炊ぎ、雑煮の仕度を整えました。
家人といえば若嫁と妾の二人。
それをうち連れて初日の出を拝みに浜へ出ました。
最終更新:2016-06-30 09:06:42
236文字
会話率:0%
北新地の恋シリーズ。
ホステスの女の子の恋愛物語です。今回が一番恋愛要素が高い気がします。
2/3,節分の時に北新地で行われる、堂島薬師堂のお水汲みというお祭りをメインとするお話になりました。
最終更新:2015-02-01 18:32:56
17487文字
会話率:37%