幕末の動乱期。様々な思惑と信念が入り乱れ、血の海と化していた京都にて。並み居る剣豪を押しのけ『剣鬼』と恐れられる男がいた。
長い黒髪。漆黒の瞳。一目見れば忘れられないほどに美しい顔立ち。美形な顔には似合わない血の香り──。
鬼の如し
太刀筋にて死地を切り開き。やがては『幕末最強』とまで言われたその男の名は──幻水迅鋭。
そんな迅鋭も歳には勝てず。最後の戊辰戦争である箱館戦争から五十四年。茶碗に重みを感じるほど弱りきっていた迅鋭は最期の時を布団の上で過ごしていた。
思い出すのは過去の記憶。淡い幻想に手を伸ばし、最後に放った言葉は──。
「もう一度やり直したい」
最強とまで呼ばれた男の遺言は。なんとも虚しく。なんとも憐れなものであった。
そこから更に時は過ぎ。時代は二二二二年。急速な技術革新によって治安が悪化した日本にて。
何でも屋『フライヤー』の社長であるロアと戦闘員であるイヴは、依頼されたとある物を盗み出している真っ最中であった。
人を抜け、銃弾を抜け、建物を抜け。酷い置き土産と共に二人は脱出。
追ってから軽々と逃げおおせ、たどり着いたのはごみ捨て場。いつも通りの軽い仕事と油断していた二人の前に現れたのは──なんと若返った幻水迅鋭であった。
毎日19時に更新予定!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 19:00:00
36537文字
会話率:60%
1人の公爵令嬢が罪を着せられて死地へ追いやられた。
それから8年後。
2人の旅人により、物語は静かに動き始める。
最終更新:2025-07-03 18:00:00
49046文字
会話率:45%
僕は道を探していた、そして見つけた道は過酷で常に死と隣り合わせだった
死を感じる事で生きている実感を得る、そんな道も有るのだと気付いた僕はただひたすらに前へ進んだ
進んだ先に有るのはさらなる死地への近道か、今はまだわからない
最終更新:2025-07-02 23:24:32
141037文字
会話率:45%
ある辺境の街、そこに暮らす青年に神のお告げが下される。
”勇者宣告”、世界で最も誉れのある残酷な宣告。
――神に選ばれし者。
――魔王と戦うことを宿命付けられた者。
――人類の希望。
そして、無事に帰ってきた者はいないという死地へ道。
青年
は手紙を送ると約束し家族に別れを告げる。
#S級云々や追放、ハーレム、極端なオレTUEEE展開など流行りの展開は含みません。悪しからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 07:20:00
189062文字
会話率:42%
ワノクニ、蒼神流・蒼月道場。
天城蒼真は幼き頃から剣を学び、努力を重ねてきた。
だがある日、異世界から来た「勇者」瀬名隼人との出会いが、すべてを変える。
鍛錬も経験もない隼人は、生まれながらの天才。
一目見ただけで蒼真と幼馴染の朱音の剣筋
を見切り、打ち破った。
朱音は琴音の命で、隼人の旅に同行することを決意する。
悔しさを抱えた蒼真は、道場を後にする。
目指すは“修羅の山”――魔族が封印され、誰も生きて戻らぬ死地へと旅立つ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 07:35:02
35937文字
会話率:29%
かつて「赤の騎士団」に所属し、戦場を駆けた男――カッサーノ。
そして、彼に敗れ、すべてを失った敵国の女騎士――アレッサ=グリマニ。
時が過ぎ、剣を置いた二人は、静かな再会を果たす。
傷つき、罪を背負い、それでもなお「愛」と呼ぶにはあまりに
哀しいものを、
剣越しに確かめ合うように――。
憎しみと赦し、戦火と祈り。
剣と心が交わるとき、彼らの物語は「終わり」ではなく、「始まり」となる。
これは、かつて“敵同士”だったふたりが辿る、赦しと再生の十章。
――「俺の肩の傷は、まだ疼く。けど、それでも――お前を忘れたことはなかった」
死地に咲く、ひとひらの恋と救いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 22:23:24
6389文字
会話率:29%
主にこの小説を構成する要素であり、想定している読者層
①貴種流離譚
②ファンタジー
に興味のある層向け。
ソル・ルゥム大陸の大地(テッラ)暦1412年。
人々は生きる指針たる数多の宗教、信仰を巡る歴史で、さながら人の生と死の輪廻の
ように隆盛と衰退を繰り返した。
その中で幾度となく異教に否定されながらも、細々と続いてきたのは
『人間は生まれて間もなく、自らの血と肉にパラディスの昆虫の異能か、アップグルントの昆虫の力のいずれかを宿し生きる。
そしてどちらでもないものはニヒトと呼ばれ、信仰の外側にある人物として忌避され、あるいは恐れられ、無為な存在と貶められる』
……という素朴な死生観と人生への諦観であった。
各々が生をまっとうする、ソル・ルゥム大陸激動の時代。
ヴルム傭兵団の団長であり、容赦のない戦いぶりから〝耳切りの魔女〟、〝奈落の花嫁〟と恐れられるヘクセン・ガイストと、彼女に拾われたニヒトのコート少年は傭兵仲間と共に各地を流離う。
自らに相応しい死地や安住の地を求めるかのように……そして旅路で出逢う、運命に導かれて結びつく少年と少女は。
以下、作者(?がらくた)からの注意書き
基本的には3人称1元視点のファンタジー小説となります。
この小説は各種小説投稿サイトに投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 12:27:22
8634文字
会話率:20%
代筆係ランセツが夜半、第一皇子の命により書かされた手紙は、ただの季節の挨拶などではなかった。
そこに込められていたのは――ある貴族の暗殺命令。そして、ランセツはそれに気づいてしまう。
気づいた瞬間、命のカウントダウンが始まった。
逃げ場のない城中……唯一手を伸ばしてくれたのは、第一皇子と敵対する第二皇子ケイエンだった。
「この娘、俺の妾とする」
それは、命を救うために結ばれた仮初めの関係――。
書を極めたばかりに死地へ陥った少女と、冷酷な兄を嘲笑う弟。
宮中で繰り広げられる、命懸けの“筆”の駆け引き。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 06:10:00
5653文字
会話率:11%
怪異になった主人公が死地を乗り越え強くなっていくお話
最終更新:2025-06-02 22:33:42
2172文字
会話率:26%
※まずはじめにご一読下さい。
本作品は、過去「小説家になろう」にて2019年に連載開始した作品、また現在「ノクターン」に掲載されている「嫌われ勇者を演じた俺は、なぜかラスボスに好かれて一緒に生活してます!」の“リバイブ版”になります。
【あらすじ】
アレス・ブレイブは勇者である――
仲間への非道な行いの数々を繰り返していたアレス。結果、彼は最後の戦いに挑む直前に、仲間から離反されてしまう。
しかし、アレスの悪辣な行動の裏にはあったのは、仲間を死地から遠ざけたという思いで……
あえて嫌われ者を演じ、一人になったアレスは単身、敵の本拠地へと乗り込み、決戦の末に命を落とした……
はず、だったのだが……
「主よ……我と共に、生きてはくれぬか?」
なぜか生き残ったアレスは、戦ったはずのラスボスと一緒に生活することになってしまったのだった?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 18:20:10
255092文字
会話率:42%
いじめられっ子の吉川拓徒が異世界に転移して、恋愛したり、死地にたったりと日常を楽しむ異世界ファンタジー。吉川拓徒には何が待ち受けるのか?!
最終更新:2025-05-29 17:30:13
22303文字
会話率:54%
過去の真実を求める炎の美少女魔術師アーシャと、カタナを求める凄腕の剣士ソエモンは、恐るべき魔物の徘徊する危険な地下迷宮へと挑むのだった……。(第一部)
第一部より遡ること幾年。東方にある島国ヒノ
モトにて、最強の名を求め、剣士達は命と誇りを賭して相争う。(第二部)
迷宮都市には冒険者学園と呼ばれる学校がある。パーティーを組んだ六人は卒業のため迷宮に挑み、順調に最下層へと辿り着くが……。隣り合わせの恋と死地。彼らの行き着く先に、果たして相応の報いはあるのだろうか?(第三部)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 20:10:00
660393文字
会話率:40%
山奥で育ての親に育てられた15歳の少年ナキは、5年前に交わした約束――「15歳になったらギルドの試験を受けなさい」を胸に、喧騒の都会へとやってくる。腰に差した漆黒の剣と、育ての親の教え「剣は信念だ。どんな地獄でも己の刃で道を切り開け」を頼り
に、ナキはギルド試験に挑む決意を固める。試験会場は、街外れの「魔獣の巣窟」と呼ばれる死地。50人の受験者が集まり、ルールは「コイン10枚を集めるか、半数以下になるまで生き残る」という過酷なもの。森では魔獣の襲撃や受験者同士の裏切りが横行し、血と恐怖に支配される地獄が広がる。ナキはそこで、貴族ハーヴェル家の「出来損ない」として追放された少年テモと出会う。自信なさげなテモだが、バフ魔法を使う能力を持ち、ナキと共に行動を始める。同じ頃、深紅の髪を持つ皇族の少女エステルが圧倒的な爆破魔法で魔獣を屠り、傲慢な挑戦者ガルドとその側近ゼルに立ち向かう。ナキとテモはエステルと邂逅し、巨大なサソリ魔獣との戦いで共闘。ナキの剣技、エステルの魔法、テモのバフが連携し、危機を乗り越える。しかし、ガルドの襲撃が3人を襲う。ガルドは魔獣化し、圧倒的な力でナキたちを追い詰める。ナキは育ての親の言葉を思い出し、エステルの最大出力の爆破とテモの全力バフを駆使して、漆黒の剣でガルドを斬り倒す。生き残ったのはナキ、テモ、エステルの3人だけ。試験を終えた彼らの間に絆が生まれるが、森の奥で謎の黒幕がナキを狙う影が動き出す。ナキの育ての親の謎、エステルの皇族の過去、テモの成長、そして黒幕の企み――ギルドへの第一歩を踏み出した3人の前に、新たな試練が待ち受ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 18:59:49
9869文字
会話率:0%
時空の亀裂より迫り来る恐怖、アンレジデントと呼ばれる異形の生物。
人は発現したフレックスという未知なる能力で抵抗を試みるも、総人口数十万まで追い詰められた。
しかして、未来を予見していたかの如く方舟計画発動される。
世界各地で建造されていた
宙間移民船によって選ばれた人類は地球からの脱出を図るというもの。
やがて月日は巡り、人々の記憶からは母なる星すら曖昧になっていく。
世代を超越するほどの長き公開の果てに人々は命の芽生えぬ呪われた星へと辿り着く。
あるとき宇間移民船ノアから派遣部隊が、もたざる者と卑下される地上人の前へと現れる。
それは少年少女たちで結成された|新世代《ニュージェネレーション》たちだった。
そして彼らの星の案内役に認められた者の名は、死神。
死地へと出向く役目を務めながらも生存しつづける|旧世代《オールドジェネレーション》少年だった。
記憶を失って生きる少年は、死と踊りながら、家族を守るため苦しみ藻掻く。
空を見上げ、希望へすがるようにして手を伸ばしたとき、滅びの運命を辿る人類の夜が明ける。
たった1人の望んだ世界
すべての人類が願った未来
Turnary World Story ―三元世界物語―
世界よ、変われ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 16:32:10
1709177文字
会話率:31%
永き黄昏――銀河を二分する二大勢力、クロノス帝政とリベルタス共和国連合が、互いに疲弊し、睨み合う時代。宇宙暦七八八年、連合の辺境、カストル星系外縁部、「悪魔の三角宙域」と呼ばれる星々の墓場へと、旧式艦で編成された第十七駆逐隊は、危険な哨戒任
務に赴いた。だが、彼らを待ち受けていたのは、所属不明の敵――ヴォルフガング・シュタイナー率いる私掠艦隊「鉄の髑髏旅団」の、周到にして悪意に満ちた罠であった。
強力な電子妨害により孤立無援となった第十七駆逐隊は、アステロイドの迷宮の中で、圧倒的な戦力差を持つ敵の奇襲を受け、次々と撃沈されていく。それは、一方的な蹂躙、死の嵐が吹き荒れる地獄絵図であった。ただ一つ、若い通信士が、血塗れになりながらも発信し続けるか細いSOS信号だけが、虚空に響く最後の祈りであった。
その頃、近隣宙域では、若き少佐ソフィア・ベルナルド率いる第八高速機動戦隊が、新型機のテスト飛行を行っていた。型破りな才能と自由な魂を持つソフィ。彼女の旗艦『アルテミス』は、奇跡的にも、第十七駆逐隊の絶望的なSOSを傍受する。軍規よりも仲間の命を優先するソフィは、副官ラサール艦長の理性的な制止を振り切り、独断で、危険極まりないカストル宙域への救援出撃を決意する。「紅蓮の旗の下、我らもまた、流星とならん!」ソフィの魂の叫びに呼応し、戦隊は死地へと向かう。
真紅の旗艦『アルテミス』は、流星の如く、敵の弾雨とアステロイドの迷宮を、ソフィの神業的な操艦によって駆け抜ける。
紅き流星の運命は、如何に――。銀河の片隅で始まったこの戦いが、やがて大きな伝説の序章となることを、まだ誰も知る由はなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 11:26:22
63403文字
会話率:23%
天才魔術師アレンは、信頼していた仲間の嫉妬と裏切りにより、その全てを奪われた。魔力を封じられ死地に置き去りにされ、命からがら生還した彼を待っていたのは「裏切り者」の汚名と、人々からの嘲笑だった。
絶望の淵で追われるように逃げ込んだのは、生
きては戻れないと噂される「禁忌の森」。そこでアレンは古代遺跡を発見し、未知の力――空間そのものを支配する規格外の異能『虚空魔法』に覚醒する。
「必ず、復讐してやる……!」
失った魔法の代わりに手にした最強の力と、同じように世界に傷つけられた新たな仲間たち。これは、どん底に突き落とされた天才が、裏切り者に裁きを下し、自らの運命を覆していく復讐と成り上がりの物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 16:30:00
109632文字
会話率:27%
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合のみの振り方を知っていた。『悪役転生もの
ということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
※別サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 20:04:56
130766文字
会話率:35%
文明が滅んでから幾千年の時を経た地球。魔素が溢れ、暗がりで魔獣蠢くその星は崩壊世界ミズガルズと呼ばれていた。
この狂った世界で産み落とされたノヒンは山賊一家に育てられ、荒んだ幼少期を過ごす。
初めて仕事を任されたその日、魔獣の力をその身に
宿した少女『ヨーコ』と出会い、恋に落ちる。
束の間の平穏と幸せな日々。しかしそれも長くは続かず──。
ヨーコとの離別を経て、やがて騎士となったノヒンは運命の相手『ジェシカ』と出会う。かつて愛したヨーコとジェシカの間で揺れるノヒンの心。さらにジェシカは因縁の相手、ラグナスによって奪われ──。
ノヒンの内に眠る、かつての英雄の力が目覚める。
「無詠唱特殊魔術」
それは敵意や痛みを糧に身体を強化し、自己再生力を限界突破させる力。
明かされる神話。
NACMO(ナクモ)と呼ばれる魔素。
失われし東方の国。
ヨルムンガンドの魔除け。
神話時代の宿因が、否応なくノヒンを死地へと駆り立てる。
※過去作「ヴァンズブラッド」の改稿版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 20:10:27
38469文字
会話率:57%
かつて剣を振るい、仲間と共に数々の死地を越えてきた冒険者、ヴァルト・エーベル。
しかし彼は、命を燃やすだけの冒険の日々に疑問を抱き、剣を捨て、鍋を握った――。
目指したのは、「戦いで疲れ切った冒険者が帰り、心と体を満たせる場所」。
そうし
て始めたのが、冒険者食堂『蒼の卓』だった。
「満たすのは、腹だけじゃねぇ。心まで届く飯を作る――」
寡黙な料理人ヴァルトと、明るく笑顔を絶やさない看板娘ミーナ・クラール。
二人が営む食堂『蒼の卓』は、今日も誰かの「帰る場所」となる。
ある日、倒れ込んできたのは、初めてのクエストで挫折を味わった少年、テオ。
一杯のスープが、彼の凍えた心を溶かし、「帰る場所」の温かさを教える――。
これは、戦わずして“救う”者たちの物語。
そして、食が、生きる力と生きる意味になることを描く物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-02 15:10:08
8681文字
会話率:39%
レスティヌ・マグナはマスニア共和国の国立指揮官学校に通う学生である。
彼は、マスニア共和国での最高指揮官である執政官を目指し、日々勉学、実習に勤しんでいた。
このマスニアでは、運動、勉学以上に魔法の実力によって優劣が決まることが多い。その
中でレスティヌは平均を下回る程度の魔力量しか持っていなかった。体格に恵まれているわけでもなければ、お金こそ持っているが家柄も決して良くはない中、試行錯誤して己を磨いていく。
そんな現在、マスニアは長期に渡る戦争の真っただ中だった。
マスニアの歴史の中でもトップクラスの危機的状況の中で、レスティヌは、自分が戦争に参加できないただの学生であることに苛立ちを積もらせていた。
やがて彼は、自らの判断で死地へと足を踏み入れていく――。
※カクヨムでも掲載させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 10:19:26
17934文字
会話率:63%