幼いころから「騎士」になることに憧れていた十七歳のハシュ。
少年兵を一人前に育て上げる、厳しい修練を無事に修了し、晴れて「騎士」なったのはいいが、ハシュを採用したのは武官の騎士団ではなくて、文官の騎士団だった。
ハシュはそこで「伝書鳩」と呼
ばれる伝達係として、新人騎士が味わう激務の忙しさを日々こなしていくが……。
ある日、ハシュはべつの騎士団の団長から「クレイドルを連れてこい」とわけのわからない命令を受けて……いや、強要されてしまう。
ハシュは「彼」に面識がない。名前以外に手がかりももらえず、ハシュは時限式に設定されたなか、「彼」を探し出そうと奔走をはじめるのだった。
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こちらは全年齢向け内容で話が進みます。
ボーイズラブ要素が強く表れる内容はムーンライトノベルのほうで、ほぼ内容の進みが一緒のタイトルのものになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 10:30:00
109336文字
会話率:20%
炎の女神エイデアリーシェを崇める国フランマテルムで、女神の巫女(リーシェン)であり女神の紅き剣であるカリタリスティーシア。
男神エイディンカを称え、神の巫覡(ディンガー)を最高の栄誉と地位としているグラキエス・ランケア帝国において神の巫
覡であり、神の蒼き槍であるプリメトゥス。
帝国よりの侵攻軍、若き総大将プリメトゥスと迎え撃つカリタリスティーシア、自らをも破壊する能力を持つ二人の闘いはフランマテルムの街に多大な被害をもたらすと思われた。戦うしか能力の使い道がないと蔑まれ続けたにも関わらず、自らを犠牲にしたカリタリスティーシアの献身や彼女の率いる私設騎士団員の犠牲により、エイディンカの神力を阻む結界が築かれた。それにより帝国の侵攻軍は撤退を余儀なくされ、国への侵略を長い年月阻まれる事となった。
神の権威を欲しいままに増長したフランマテルムの女神神殿の神官たちは、次こそは我々が…と先代とは違い侵略侵略を良しとしない、今や皇帝となったプリメトゥスの治める帝国へと武器を向ける。
帝国の炎の女神神殿に所属する若き神編術師フィリオラは、女神よりの警告を天啓として受けた、と皇帝プリメトゥスへ面会を求めて皇帝側近武官の前に現れる。
フィリオラを見て驚く皇帝側近武官にフィリオラが言った言葉は「久しぶりね」であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 20:00:00
247308文字
会話率:40%
「合衆国海軍ハ六〇〇〇〇トン級戦艦ノ建造ヲ計画セリ」
米国駐在武官からもたらされた一報は帝国海軍に激震をもたらす。
新型戦艦の質的アドバンテージを失ったと判断した帝国海軍上層部はその設計を大幅に変更することを決意。
六四〇〇〇トンで建造され
るはずだった「大和」は、しかしさらなる巨艦として誕生する。
だがしかし、米海軍の六〇〇〇〇トン級戦艦は誤報だったことが後に判明。
情報におけるミスが組織に致命的な結果をもたらすことを悟った帝国海軍はこれまでの態度を一変、貪欲に情報を収集・分析するようになる。
そして、その情報重視への転換は、帝国海軍の戦備ならびに戦術に大いなる変化をもたらす。(アルファポリスにも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 06:29:21
77065文字
会話率:11%
ザイヨン帝国の侵攻を受けたポランレフ=リトヴァ共和国は、撤退に次ぐ撤退で国土の半分近くを失おうとしていた。
亡国の危機に瀕した祖国を守るため、少女は銃を手に立ち上がる。
歴史に名を残す希代の戦術家(自称)で、共和国一の美少女(自称)で
ある貧乏貴族の娘エミリア・プラテル。
主席で士官学校を卒業して(本当)、観戦武官のお付き(本当)を務める上流階級出身の志茂平経。
砲兵が耕し、有翼重鵸兵(フサリア)が蹂躙し、鼓笛と共に燧石銃兵(フュージリア)が行進する華々しい戦場、……の裏側で、二人が少しだけ活躍するかもしれないお話し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 07:20:00
75773文字
会話率:58%
幸せな未来が待っているはずだった。
大過なく務めを果たし、慎ましくも暖かな家庭を築き、子や孫に囲まれた平穏な生涯を夢見ていた。だが、その夢は「お前との婚約を破棄する」という一言によって全て消えた。
彼女が望んだからこそ、血生臭い武官の道を捨
て去り文官の道へと進んだというのに、残されたのは借金と周囲からの侮蔑に嘲笑……。
尊厳を傷つけられた少年の復讐劇、敵を倒すためには力をつけて成り上がり、世界を変えねば望みはかなわない少年の、婚約破棄から始まる騎士という名の獣道。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 07:10:35
543119文字
会話率:40%
白州での武官試験に合格した明蘭は、飛龍国の都に向かっていた。その矢先、ある男に出会う。明蘭の運命はそこから回り始めるのだった。
最終更新:2025-01-22 19:24:14
4950文字
会話率:35%
大乱が終わり百二十年。
雁(がん)と呼ばれる大陸では、人と八十六の神が暮らしていた。
人は神を崇め、文武神は人を守る。それが雁の仕来りだ。
ここ仙楽(せんらく)という山間は、神の使いと呼ばれる『神獣』達が試練を乗り越えるために切磋琢磨する場
所である。
神の眷属である神獣は、時に鬼を殺し、時に自然災害を食い止める。
位、『疑獣』『霊獣』『幻獣』『仙獣』『節獣』の上位、幻仙節の獣のみが天界へ登れる中、下位の神獣達は呼ばれるまで仙楽で修業をし続けるのだ。
だがここに、八百年もの間『疑獣』で居続けた変わり者がいる。仙楽での修行も、試練も、全くもって意味をなさなかった神獣だ。
これは、そんな落ちこぼれ神獣の……子燕と呼ばれた彼の話である。
✥ ✥ ✥
*ほとんど自己流で書いています。
*がっつりBLですが、ピュアなのでご安心ください。
*作者の趣味、故に投稿頻度は遅めです。
*一話の長さは五千字ぐらいを目安にしています。
*この物語はフィクションです。中国文化について詳しくないので、意味は深く考えないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 06:40:00
22126文字
会話率:37%
山村育ちの団子屋の娘・雪華が、皇帝から突然告げられた驚きの言葉。
「そなたの功績を評価し、部下十名を与える」
事の起こりはひと月前――後宮入りを嫌がった姉が失踪したことからすべてが始まった。
◇
地主の馬鹿息子をこらしめたり、端正な武官と出
会って命を助けたり、軽薄で華やかな皇帝に振り回されたりしているうちに――……なぜかどんどん部下の数が増えていってます?
雪華は皇帝から、「後宮で噂になっている、獰猛な人食いあやかしを退治しろ。神秘のハサミを使い、『後宮縁切女官』として災厄を断ち切れ」と命じられる。
ただひとつ問題なのは、皇帝が『飛頭蛮退治』の助手として、端正な武官(皇帝の弟)を部下につけてくれたことだった。彼は身分が上すぎるのに、美味しいご飯を食べさせてくれるし、真摯に尽くしてくれる。雪華はこの好待遇に戸惑いを隠せず――……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 19:30:00
118095文字
会話率:32%
今ではない時、ここではない場所
四神と呼ばれる神々が創ったとされる世界。
田舎の郷ハベリームで暮らす武官の息子少年ティクバ。
彼は家族や友の優しさで成長していくが郷でとある事件に巻き込まれ
その運命を翻弄されていく。
最終更新:2024-12-21 00:55:56
252880文字
会話率:26%
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私
は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
本作品は以前公開していた「おおかみさんは聖女がお好き」を改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 18:11:11
272153文字
会話率:32%
無実の罪を着せられて流刑となってしまった元・武官、楊鷹。
護送役人にぞんざいな扱いをされながらの流刑地への旅路は、思った以上に過酷なものであった。情けなさや悔しさを押し殺しながら、罪人への道を歩むその道中、楊鷹は一人の小さな子供と出会う。
赤子と言った方が正しい、全く見知らぬ小さな子供。しかしながら、その子は楊鷹を見るなり口を開いたのだ。
曰く、己は、長く行方不明になっていた楊鷹の父親である、と。
思わぬ再開を果たした父と子は、北を目指して旅立つことに。人と神仙入り乱れての、てんやわんやの親子の旅路。果たして彼らの行き着く先は――。
※バトル描写が多めで、流血表現等があります。苦手な方はご注意ください。
※お話やキャラクターの設定などに、原典水滸伝ネタを仕込んでいるのはわざとです。作者の趣味です。
※とはいえ、いろいろとガバガバな、なんちゃって中華です。広い心で受け止めてくださると幸いです。
※かつて小説家になろうにて掲載していた作品の再投稿です。
※この作品はエブリスタにも投稿しています。
(・URL 第一章→https://estar.jp/novels/25550984,
第二章→https://estar.jp/novels/25939035)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 12:00:00
433081文字
会話率:36%
壬申の乱初期、不破関を守る近江軍の武官・佐伯竹良は、大海人皇子軍の接近を察知する。最新の軍事技術を駆使した守りを固めるが、大海人皇子軍は予想以上の新技術を持っていた。
水牛の角を用いた強力な弓、改良された挂甲、そして潜水具や軽量はしごなど、
近江の技術を凌駕する装備で攻め込んでくる。三重の防衛線で応戦する竹良だが、敵の巧妙な戦術と技術力の前に、徐々に追い詰められていく。
最後は信濃からの増援部隊の到着と、伏兵の出現により包囲される形となり、夜明けとともに降伏を決意。この戦いは、日本の軍事技術が大きく進歩する契機となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 19:32:01
10813文字
会話率:37%
バイト先は後宮、胸に抱える目的は復讐 ~泣き虫れおなの絶叫昂国日誌・第一部~
の続編です。
タイトルの「創身」は「傷だらけの体」と言うくらいの意味です。
前編までのリンクは概要欄下記に。
中華風ファンタジー、ごった煮エンターテインメント。
友情、冒険、激闘、運命。
その中に見出す命の輝きをみなさまへお届け。
登場人物
北原麗央那(きたはら・れおな) 朝廷の学生女官
紺翔霏(こん・しょうひ) 麗央那の親友で武術の達人
応軽螢(おう・けいけい) 麗央那が世話になった邑のリーダー
環椿珠(かん・ちんじゅ) 麗央那たちの友人で豪商の息子
司午翠蝶(しご・すいちょう) 麗央那の元主人で皇帝の準妃
司午玄霧(しご・げんむ) 翠蝶の兄で謹直な武官
司午想雲(しご・そうん) 玄霧の息子で清廉な少年
涼明晴(りょう・みょうせい) 翠蝶と皇帝の間に生まれた男子
兆博柚(ちょう・はくゆう) 麗央那の後見人で後宮の美妃
素乾柳由(そかん・りゅうゆう) 皇帝の正妃
銀月奴(ぎんげつやっこ) 年かさの情報通な宦官
馬蝋奴(ばろうやっこ) 一番偉い宦官で知識人
川久奴(せんきゅうやっこ) 正妃の覚えがめでたい宦官
除葛姜(じょかつ・きょう) 旧王族傍流の天才軍師
百憩(ひゃっけい) 西方出身の学僧
一部
https://ncode.syosetu.com/n6836ik/
二部
https://ncode.syosetu.com/n2739im/
三部
https://ncode.syosetu.com/n9381io/
3.5部
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四部
https://ncode.syosetu.com/n9124iw/
五部
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酒見賢一先生のご霊前に捧ぐ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 21:44:40
214152文字
会話率:34%
バイト先は後宮、胸に抱える目的は復讐 ~泣き虫れおなの絶叫昂国日誌・第一部~
の続編です。
前編までのリンクは概要欄下記に。
中華風ファンタジー、ごった煮エンターテインメント。
知と和と祈りの壮大な叙事詩をあなたへ。
登場人物
北原麗央
那(きたはら・れおな) 後宮の侍女でガリ勉
司午翠蝶(しご・すいちょう) 後宮での麗央那の主人
応軽螢(おう・けいけい) 麗央那が世話になった邑のリーダー
紺翔霏(こん・しょうひ) 軽螢の姉貴分で武術の達人
司午玄霧(しご・げんむ) 翠蝶の兄で謹直な武官
司午想雲(しご・そうん) 玄霧の息子で清廉な少年
利毛蘭(り・もうらん) 翠蝶の侍女で麗央那の先輩
楠江雪(なん・こうせつ) 後宮の佳妃
素乾柳由(そかん・りゅうゆう) 皇帝の正妃
銀月奴(ぎんげつやっこ) 年かさの情報通な宦官
馬蝋奴(ばろうやっこ) 一番偉い宦官で知識人
川久奴(せんきゅうやっこ) 正妃の覚えがめでたい宦官
除葛姜(じょかつ・きょう) 旧王族傍流の天才軍師
一部
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二部
https://ncode.syosetu.com/n2739im/
三部
https://ncode.syosetu.com/n9381io/
3.5部
https://ncode.syosetu.com/n9295it/
四部
https://ncode.syosetu.com/n9124iw/
酒見賢一先生のご霊前に捧ぐ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 23:29:52
187932文字
会話率:34%
バイト先は後宮、胸に抱える目的は復讐 ~泣き虫れおなの絶叫昂国日誌・第一部~
の続編です。
全編までのリンクは概要欄下記に。
中華風ファンタジー、ごった煮エンターテインメント。
登場人物
北原麗央那(きたはら・れおな) 後宮の侍女でガリ
勉
司午翠蝶(しご・すいちょう) 後宮での麗央那の主人
応軽螢(おう・けいけい) 麗央那が世話になった邑のリーダー
紺翔霏(こん・しょうひ) 麗央那の姉貴分で武術の達人
銀月奴(ぎんげつやっこ) 年かさの情報通な宦官
巌力奴(がんりきやっこ) 休職中の怪力宦官
司午玄霧(しご・げんむ) 翠蝶の兄で謹直な武官
司午想雲(しご・そうん) 玄霧の息子で清廉な少年
環椿珠(かん・ちんじゅ) 金持ちのドラ息子
環玉楊(かん・ぎょくよう) 巌力の主人で椿珠の異母妹
斗羅畏(とらい) 東北草原の若き首領
突骨無(とごん) 斗羅畏の叔父で中北草原の大統
阿突羅(あつら) 大統を引退した斗羅畏の祖父
除葛姜(じょかつ・きょう) 旧王族傍流の天才軍師
一部
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二部
https://ncode.syosetu.com/n2739im/
三部
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3.5部
https://ncode.syosetu.com/n9295it/
酒見賢一先生のご霊前に捧ぐ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 20:01:54
145449文字
会話率:31%
「あなた、わたくしの身代わりになりなさい!」 「……え、なんで?」
武芸に秀でる少女・楊依依(ヤン イーイー)は、都から遠く離れた辺境の村で、母親代わりの若晴(ルォチン)と共に暮らしていた。
しかし若晴より、自分が名門貴族の姫君であること
、妹の灼純花(シャク チュンファ)が後宮に居ることを聞き、妹に会うために都へと旅立つ。
女官として後宮入りし、上級妃らしい純花に会うことを目標に掲げる依依だが――気がつけばなぜか小猿呼ばわりされながら、筋肉質な男たちに囲まれて腹筋を鍛えていて?
しかもようやく出会えた同じ顔の妹からは、「身代わりになれ」と命じられてしまう。というのも純花は、何者かに命を狙われているらしく……?
☆カクヨム様にて先行公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 12:15:12
327901文字
会話率:29%
時はヘイアンの世——。安穏を目指していた帝の世に、事件が起きる。後宮に仕える女官らが次々と行方不明に。事件解決のため、帝の瑞獣である水影(みなかげ)と麒麟(きりん)が女官に扮し、後宮へ潜入。失踪した女官らに共通点を見つけた水影は、自ら犯人の
手によって誘拐されることに成功。しかしその犯人は、思ってもみない相手であった。そこから犯人による、瑞獣偽者取替騒動が起こる。「七日以内に偽者を見つけ出さねば、本物は一生帰ってこない」——犯人に脅され、水影、安孫(あそん)、麒麟、満仲(みつなか)、四人の中にいる偽者を見つけ出すため、帝——朱鷺(とき)による選定が始まった。【完結まで執筆済】
この物語は、「ヘイアン公達の月交換視察ー帝が天女を妃に迎えるまでー」のスピンオフ作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 09:11:44
95277文字
会話率:62%
大陸の覇者・西白国。その首府で武官見習いを務める文輝がある晩秋の朝、突如として動乱のさ中に放り込まれる。同輩と共に反乱に立ち向かうが、その中で文輝は「正しさ」が何であるか、「国」を守るとは何であるかを自問する。中華風架空歴史大河小説
最終更新:2024-09-06 18:23:30
211945文字
会話率:37%
新人侍女のベルルシア・クレヴァリーはある日突然、異世界に行って戻ってきた。
3年間を仲間と共に死ぬもの狂いで生き抜いた異世界の記憶は大切な宝物となったが、時間経過の無かった元の世界では一晩のうちに変わってしまったという扱いで、現実は厳しく転
がり落ちていく。
仕事を忘れて侍女はクビ、咄嗟に振るった異世界の体術は怪しまれ、美少女顔の若い武官・ユランに目をつけられたベルルシアは、王師第一師団特殊作戦部──部隊名『翼竜師団』という、不安極まる部隊へと脅しまがいに所属させられてしまう。
潰し合いや嫌がらせの蔓延る翼竜師団の中で、上司となったユランに庇われたり巻き込まれたりしつつ、ベルルシアは自分の平穏を取り戻そうと足掻くのだが──分不相応で得体の知れない強さを身につけたベルルシアには、黙っていても悪意と敵意が寄ってくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 05:30:33
78850文字
会話率:29%
故国を離れ、大使館付武官として聖皇国に赴任しているヴァランタンは、夏の休暇で赴いた避暑地のホテルで、美しい令嬢ヴィルジーニアが「婚約すると相手が死んでしまう、呪われた令嬢」だと悪評を流されているのを知る。
翌朝、ヴィルジーニアの三人目の婚約
者が本当に事故で亡くなってしまい──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 08:20:00
19561文字
会話率:24%
南に獅子王、北に龍王。
かつて一つであったこの島国は約四十年前に分裂し、今や南北に異なる王が立つ。
島国の南半分、金色の獅子に守護される獅子の国。獅子王の娘である咲は宵闇の中、一人竹林を駆けていた。
その身に流れる血液が異界の幻獣である獰
猛な金獅子を従える餌であるがゆえ、敵国の手に落ちることは許されない。利用される前に潔く果て、貴重な血を永劫に敵の手の届かぬ場所に封じようというのである。
覚悟はとうにできていた。
追いつめられて、とうとう自害を試みる咲。しかし、寸前でそれを阻止する者が現れる。
父王と咲の弟に仕える武官、春臣である。
彼は咲に、「獅子王が崩御し、新たに王となった咲の弟の命も保証がない」と衝撃の事実を告げる。
危うく絶えんとする獅子王家の血を守るため、二人は身分を偽り逃亡生活を始めることになるのだが……。
神の意志を問う御占が重大な意味を持つ島国で、神意と人為に翻弄される人間たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 20:00:00
128031文字
会話率:54%
平安時代。
武官貴族である源義平は、帝の命を受けて、毎年贄を要求する悪龍討伐のために、従者とともに信濃国へと向かう。しかし、姿を現した龍に大怪我を負わされ、連れ去らわれてしまう。
義平が目を覚ますと、不思議な雰囲気を漂わせる子どもがいた。子
どもはスズと名乗り、自分が義平を助けたと告げるが……。
一方、従者の紅葉と綱森元次、友人で術者の初音は悪龍討伐には裏の目的があるのではないかと怪しむ。そこには謎の術者の存在が見え隠れして……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 13:09:44
103647文字
会話率:56%