伯爵令嬢テリア・フラメル。
彼女は、父親の犯した罪によって婚約を破棄され辺境の地へと蟄居を命じられる。その最中、恨みを持つ兵士によって崖から突き落とされた彼女は、蛮族の戦士レイ・クラムによって命を救われる。
足のケガによって歩けない彼女を
、クラムは自らの家に匿い、甲斐甲斐しく世話をする。異民族ながらも優しく力強いクラムに、テリアはやがて心惹かれていく……。
儚く美しい令嬢と、思慮深くも荒々しい異民族の青年の恋愛ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 15:10:00
27862文字
会話率:38%
あらすじ
——裏稼業専門組織『アルトル』
『アルトル』は、小規模ながらも法律の枠を超えた欲望を持つ倒錯者たちに向け、「それ用に仕立てた人身売買」や「法を無視できる倒錯者達の斡旋や派遣」など、決して公にはできない裏稼業を手がけていた。
ある日アルトルの責任者であった「楪」(ゆずりは)は恩人「豬苅 総司郎」(いかり そうしろう)からの個人的な任務の最中、滞在先への敵襲により絶命。
豬苅は彼の葬式に参列。そこで彼は楪が以前から話していた、彼の愛玩兼秘書『福良木 杏実』(ふくらぎ あんず)を目撃する。
福良木は豬苅に気付かず、楪の棺に自身がつけていた首輪を犬のように跪いて入れる。
……そんな光景に豬苅はどこか目を逸らせない。
しかしアルトルの何名かが彼女に銃口をむける。
——「お前は楪を追うべきだ」と。
福良木は彼らをあしらうと毅然と遺言書を取り出し読み上げる。
読み上げられたそれの最後には何故か、
私が運営をしているアルトルと私の秘書『福良木 杏実』は『豬苅 総司郎』に譲渡する——
と書かれており……
長年裏社会組織の長を務め、少ない言葉と拳で場を制圧する人生にやや疲れてきた中年。色気と威圧に溢れた豬苅。
愛玩として飼われていたのにも関わらず、優秀な秘書として思慮に優れるがどこか無邪気な福良木。
歪ながらどこか純粋で、お互いがお互いの首を絞めるような主従の2人。
そんな2人すらも振り回すアルトル内の倒錯者達。
死した楪が用意した舞台で、彼らの倒錯に満ちた物語が今始まる——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 03:52:40
4825文字
会話率:21%
掟の女神テミスは、神々の王ゼウスの2番目の妃だった。
けれど、神妃という座を退いた今もなお、彼女はオリュンポスの傍らに立ち続けている。それは愛のためではない。世界を律する秩序と理のため——。
ゼウスの新たな正妻となったのは、結婚と家庭を司る
女神ヘラ。叔母でもあり、前妻でもあるテミスに対し、彼女は憎しみも嫉妬も抱かない。ただ、理解しきれぬ感情が、胸の奥で静かに渦巻いていた。
そして、誰も知らぬ場所から二人を見つめる声がある。
それは最初の妃、深き叡智を持つ女神メティス。
彼女はかつてゼウスに飲み込まれ、その精神の奥底で、今も静かに“思慮”として生きている。
掟か、愛か、それとも思慮か。
神々の王のもとで交差する三つの在り方が、今日も天上の秩序を形づくる。
これは、“妃ではなくなった女神たち”が、それでもなお大神の傍に在り続ける物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 17:34:40
2694文字
会話率:26%
「ねぇ、お姉様? 私の代わりに獣人国まで行って謝ってきてくれない?」「なんですって」
子爵家の長女──ドロテア・ランビリスは、ある日、妹のシェリーと両親から尻拭いを仰せつかった。
ドロテアの暮らすサフィール王国では美しい女性には『聖女』の
称号を与えられる。シェリーはその聖女の一人であり、王族の婚約者でもある。
反対に、ドロテアは産まれた瞬間から『将来は売れ残り』と言われ続け、現に誰一人からも求婚されたことがなかったため、生きていくために侍女として働いていた、のだけれど。
「ドロテア、お前が気に入った。俺の妻になれ」
謝罪先に獣人国で、ドロテアは当たり前の行動をしただけなのに、何故か王である黒狼のヴィンスに見初められ──。
「ドロテア教えてやろう。今までサフィール王国で求められなかったのは、お前が──過ぎるからだ」
「はい?」
一方その頃、妹のシェリーはとある理由から『聖女』の称号が無くなることが決まり、婚約者から必要とされなくなっていき──?
これは結婚願望があるのに誰からも相手にされず、自身の秘めた才能に気付いていないドロテアが、思慮深いヴィンスに見初められ、もふもふで癒やされたり溺愛されたりする、そんなお話です。
◇短編版で日間総合1位ありがとうございます!
◇短編版よりも、溺愛&もふもふ増々、ザマァありでお届けいたします!
◇R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 06:30:00
356783文字
会話率:41%
「ねぇ、お姉様? 私の代わりに獣人国まで行って謝ってきてくれない?」「なんですって」
子爵家の長女──ドロテア・ランビリスは、ある日、妹のシェリーと両親から尻拭いを仰せつかった。
ドロテアの暮らすサフィール王国では美しい女性には聖女の称号
を与えられる。シェリーはその聖女の一人であり、王族の婚約者でもある。
反対に、ドロテアは産まれた瞬間から『将来は売れ残り』と言われ続け、現に誰一人からも求婚されたことがなかったため、生きていくために侍女として働いていた、のだけれど。
「ドロテア、お前が気に入った。俺の妻になれ」
謝罪先に獣人国で、ドロテアは当たり前の行動をしただけなのに、何故か王である黒狼のヴィンスに見初められ──。
「ドロテア教えてやろう。今までサフィール王国で求められなかったのは、お前が──過ぎるからだ」
「はい?」
これは結婚願望があるのに誰からも相手にされず、自身の秘めた才能に気付いていないドロテアが、思慮深いヴィンスに見初められる、そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 19:04:26
13626文字
会話率:46%
地味で冴えない伯爵家の令嬢リリエルの婚約者は、『完璧貴公子』と名高い公爵令息サイラス。見目麗しく、聡明で思慮深く、剣術の才能をも併せ持ち、常に冷静沈着なサイラスは「精霊王の再来」ともてはやされている。分不相応な婚約ながらも良好な関係を築けて
いたつもりが、学園に入学してからのサイラスは第一王女エルヴィーラと常に行動をともにし、リリエルのことは放ったらかし。エルヴィーラに気持ちが向いているのなら婚約を解消してもらっても、とやんわり伝えているのになぜか承諾してもらえず、不可解なことに学園の外ではこれ以上ないほど完璧な婚約者として振る舞うサイラスにリリエルは戸惑いを隠せない。そんな中、リュダウル帝国皇太子バルクが留学してきて状況は一変する。次第に明らかになるバルクの思惑、サイラスの真意、地味で冴えないはずのリリエルが有する特別なギフトの真相とは……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 12:25:09
68525文字
会話率:48%
二人は言葉にしなくとも、互いの心を少しずつ知っていく。喫茶店の一隅、歩道を行く足音、夜の静かな時間――どこにでもありそうな日常の片隅で、二人は互いに問いかけ、答え合いながら、ゆっくりと絆を深めていく。
彼女の言葉には、無意識に知恵が宿り、
彼はその一つ一つに驚き、心を開いていく。ふとした会話の中で、知らなかった世界が広がり、彼の心に新たな風が吹き込まれる。それは、知識がただの情報を越えて、二人の距離を縮める力となっていく。彼女の冷静な瞳の奥に見える温もり、彼の無邪気な笑顔に隠された思慮――そのすべてが、二人を結びつける。
物語は、ゆっくりとした流れで進んでいく。日常の中で交わされる会話、たまに見せる沈黙。その静けさの中に、二人の心が少しずつ重なっていくのを感じる。知識と愛が静かに交差し、二人の世界は少しずつ色を変えていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-24 11:55:51
4195文字
会話率:66%
やっぱり、思慮が足りないっていうのは罪深いことだと思うのよね
***
定期的に総括しようと思っています。
この作品は「カクヨム」「エブリスタ」にも掲載されています。
最終更新:2025-01-25 06:11:28
1107文字
会話率:0%
傲慢で思慮の浅いアーロン王太子の婚約者として選ばれてしまった伯爵令嬢のリアナは、王太子の失態を隠すため、体のいい小間使いとして扱き使われていた。今回もまた、学園で平民娘のロマンス詐欺に引っかかったアーロンがリアナに事態の収拾を求めたため、リ
アナは平民娘を容赦なく断罪する。
アーロンとの婚約関係はしょせん仮初のもの。いずれは解放される。そう信じていたリアナだったが、アーロンの卒業を祝う舞踏会の日、リアナはアーロンの婚約者であることを笠にした傲慢な振る舞いをしたとして断罪され、婚約破棄されてしまう。
その上、明確な罪状がないまま国外追放までされてしまったリアナ。周囲の心配をよそに毅然とした態度で会場を後にするが、その場に崩れ落ちて。
そんなリアナを追いかけてきたのは、第二王子のジェームズだった。誰よりも高貴な身の上でありながら不遇な立場に追いやられているジェームズ。想いの通じ合った二人は手に手を取って隣国に渡る。だが、隣国で意外な事実が判明する。どこまでが彼女の計算だったのか。全ては誰かの手の平の上。
悪役令嬢役を強いられた令嬢がしたたかに幸せを掴み取るお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 20:58:23
8256文字
会話率:50%
そこに発信元不明のメールが一件
最終更新:2024-07-15 22:04:13
1756文字
会話率:0%
突拍子のない後輩は旅しましょうが口癖だ。
そんな後輩となんやかんや言って付き合ってあげる先輩のお話
最終更新:2024-06-24 23:41:10
3182文字
会話率:46%
宇宙が無の中に沈んでいた時代、創造神イリディアーンが突如現れた。彼(または彼女)は、光そのものを体現する輝かしい存在であり、無限のエネルギーを使って星々を創り出した。イリディアーンの指先から放たれる光の粒子は、次第に熱を帯び、輝きを増してい
き、宇宙の広がりに散りばめられた。これらの星々は、宇宙の最初の光となり、夜空を美しく照らし始めた。
イリディアーンは次に、これらの星々が軌道を回る惑星を創造した。彼は宇宙の素材を使って様々な大きさや形の惑星を作り上げ、それぞれに独自の特性を持たせた。いくつかの惑星には厚い大気や広大な海、岩石の大地が形成され、彼はこれらの惑星に生命の種を植え付けた。微生物から始まり、次第に多様な生物が各惑星で進化を遂げるよう計画された。
しかし、イリディアーンの創造の過程は単なる造形活動に留まらなかった。彼は、星々や惑星、生命体が持続可能なバランスを保てるように宇宙の法則を設定した。重力、磁力、化学的反応など、宇宙の基本的な力が調和するように微調整を加え、これら全てが互いに影響を及ぼし合う複雑なシステムを構築した。
創造の全過程は、イリディアーンの深い思慮と計画に基づいていた。彼はすべての星、惑星、生命が互いに依存し合いながら共存することを願っていた。しかし、予期せぬ新たな変動が始まる。創造の余波から混沌の神バステスが現れ、イリディアーンの築いた秩序に対する完全な対極として存在するバステスは、宇宙に新たな試練をもたらすこととなる。
バステスの登場は、宇宙の秩序を乱し、予測不能な混沌の海に変え始めた。惑星間の引力が乱れ、生命には突然変異が頻発し、イリディアーンの創り出した調和は一時的に崩れる。しかし、この混沌は多様な進化の可能性をもたらし、宇宙は一層複雑で豊かなものへと進化を遂げる。
イリディアーンはバステスの行動に対抗しようとするが、やがて混沌もまた宇宙の一部であることを理解し、バステスとの対話を試みる。二人の神が力を合わせることで、新たな宇宙の形が見え始める。創造と混沌の融合がもたらす新たな宇宙の調和が、今ここに描かれ始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 13:06:16
4797文字
会話率:0%
あらすじ
享年30歳の独身男性。気づいたら、実績全達成して、全クリした幻獣育成ゲームの世界に転生しました。
使用していたキャラ、アインとして。
相棒の幻獣たちは問題なく受け入れてくれるし、周りの人たちとも上手くやれてるから、心配はないと思う
んだ。
ただ一人、最後まで最強の幻獣使いの座を争ったライバル、ニコラウスを除いて。
ニコラウスだけは、アインになった俺を訝しみ、何かと突っかかってくる。
適当に彼をあしらって、相棒の幻獣たちとのモフモフライフを満喫するのだが……。
「王命で、不本意ながら貴方と一緒にSS級任務を遂行することになりました。これから、貴方の家に同居することになりますが……、異論はないですよね?」
と、寝耳に水で始まる、ニコラウスとの同居生活。
いやいや、異論ありまくりですが!? なんだけど、流されてニコラウスと四六時中過ごすことになる俺。
俺の穏やかなモフモフライフはいずこへ……。
登場人物紹介
アイン
最強の幻獣使いの座に就く、18歳の青年(中の人は享年30歳の独身男性)。
漆黒の髪と菫色の瞳が特徴。
好奇心旺盛で、楽観的。何事にも首を突っ込まずにはいられず、それが元で度々トラブルを巻き起こしている。
最近は、その行動が落ち着き、彼の周りの人たちは良い兆候だと喜んでいる。
ニコラウス
かつて、アインと最強の幻獣使いの座を争った、20歳の美丈夫。
腰まである長さの銀髪と翡翠色の瞳が特徴。
品性方向で、思慮深く優しい。
その気質と美貌から、老若男女に人気。
アインとは犬猿の仲だが、彼の実力は認めている。
最近のアインの行動が彼らしくなく、唯一、アインのことを本当にアインなのか疑っている。
※アルファポリス様、カクヨム様にも、同じ作品を投稿しています。ご了承お願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 23:00:00
14814文字
会話率:39%
「フローリアッ…………。
やはり生きていたッ…………リア………リア………」
『もし………?
どなかか存じませんが離して下さいませんか?』
「ッ…………リア………。
ルーだ。君の夫だ。
ルドルフだッ…………」
『ル―………?ルドルフ…
……?…………夫?』
リアは噛みしめるようにその名前を呟いた。
しばらく思案して小首を傾げた。
『記憶もないのに既婚者とかご勘弁を………。
公爵様………本当に説明が足らなくて困惑しますわ?
『身内』とは言え『婚家』では全然わたくしの身元の証明にならないではありませんかッ…………?』
「え?そうか………。ごめん。思慮が浅かったよ」
「リア?本当にわからないのか?」
『生憎ですが』
記憶喪失の妖精族のリア。
ある日保護されていた公爵から身内が会いに来た。
それは夫だった。
リアは知らぬ間に既婚者だったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-06 21:31:01
20042文字
会話率:23%
ある日。貴族令嬢のアニエスは、婚約者である公爵家の令息キールから謂れのない罪で婚約破棄をされ、更には格下の男爵令嬢のクレアという女にキールを奪われただけでなく、国からも追われるように追放されてしまう。
一見慌てふためいているように見せるアニ
エスだが、彼女はこの成り行きに安堵しながら国を出て行った。
それから数日後。公爵家の夜会にて、キールが新たな婚約者となるクレアとの婚約発表を行なうと、クレアは突然妙な事を言い出し、そして何を思ったか、今度はクレアの方からキールとの婚約を破棄すると言い出した。
この国のルールである婚約法によると女性側からそのような事はできないとあり、侮辱行為をしたクレアに対しキールと法を制定した国王グラハムが憤る中、衛兵たちの様子が変わる。
同時にキールの弟アランが現れ、全てを語り出す。
念入りに計画し自身の思うがままの国にしようとした愚王グラハムに対し、それを上回り緻密に計算してきた思慮深き令嬢アニィエクレールは全てを覆し、国を奪い取る。
最も秀才な令嬢は愚かな者らを罰し、そして自分の愛する者を手に入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 21:27:27
12301文字
会話率:42%
盗賊のニックの人生は逃げてばかりだった。
現実から逃げ、他人から与えられる善意から逃げ、全てから逃げて。
逃げていれば傷付かないからと、ずっと逃げていた。
しかしその日、勇者パーティに半ば強制的に参加させられて、ニックの人生は大きく変わる事
になる。
信頼出来る仲間が出来て、初めて人から感謝され、少しずつだがニックは自主的に勇者パーティに協力的になって行った。
行く先々で出会う人々との交流がニックの思慮を深め、逃げても逃げられない女難の相がニックを振り回して行く。
そしてその日、ニックは覚悟を決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 17:33:50
40190文字
会話率:44%
進学・就職・結婚・子育てと人並みの人生を歩んできた男、楠 圭一郎。アラフィフで家族を残し病没した楠は、チートな肉体を持って異世界に転移した。ゲーム的な異世界に戸惑いつつ、前世の経験を活かし、それなりの生き方を模索する楠。しかしその力は次第に
世に知られることになり、否が応でも表舞台に出ることになるのだった。『厄災』が大挙して押し寄せてくる世界で、楠は自分が異世界に転移した意味を知ることになる……かもしれない。
【この小説の主な成分】
基本的に主人公の一人称視点の小説です(稀に他者視点、客観視点が入ります)。主人公は身体だけ20代中盤に若返ります。レベルやスキル、ステータスのあるゲーム的な世界です。ハーレムっぽい要素はありますが多分手は出しません。主人公は前世の経験を元に行動します。スローライフとかは特に目指しません。主人公以外の転移・転生者はいません(過去にいたという設定もありません)。戦闘シーンは基本一瞬で終わります。ストレス要素は最小限です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 10:32:54
737280文字
会話率:41%
神々と魔王とその配下魔族達との地上の覇権を争う中
双方の中立的存在の作成で人間を作り出すのだが
それぞれの思惑により神々の造ろうとしていた人間の原型である魂の雫が魔界へと堕ちて行ってしまう
それを作っていた天使がその雫を追って魔界へと向かう
のだったが、一方魔界でも魔族の中でも思慮深く悪賢い魔族が魂の雫を作り出していた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 15:52:14
615文字
会話率:0%
冒頭より——
俺に非があることは認めよう。それを救難信号と受け取り、借宿のつもりで自分の部屋を使わせる思慮に欠けることをした。只、言わせてもらいたい。逢瀬に飢えて無節操に声を掛けた訳ではなく、そこには必ず老婆心が介在し、男女の差異に関わら
ず受け入れるつもりだったのだ。今も尚、憂き目に遭う人間は数多存在するだろうし、逃げ場を失った者達に少しでも心を許せる場所を提供したいという意図があった。にも関わらず、俺は両手を結束バンドによる拘束を受け、足もまた尾鰭のように一まとめにされている。無闇矢鱈に身体を動かそうとすると、肋骨の上にダンベルを落とされた。叫ぼうとしても、舌をまな板の上に置かれてしまっては手立てがない。この世に神様がいて、隅々に目を光らせているなら訴えたい。「信仰」と「棄教」は同時に起き得ると。
毎日、18時更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 18:00:00
22318文字
会話率:51%
皇太子アイルは魔王の娘パールと禁断の恋に落ちていた。
しかし魔界との関わりが家臣や皇帝にバレてしまい、アイルは死刑を言い渡されてしまう。
皇后の助けにより帝都から逃亡することに成功したアイルは、冒険者ギルドに匿われることとなる。
さらに魔王
オーヴィスとの交渉の結果、支援を取り付けることに成功する。
彼の強い正義感は周囲に勇気を与えていき、膨大な魔力と剣の腕は誰もを魅了する。
一方皇帝は帝国軍に対しアイルの討伐を要請し、ギルド長にも討伐要請が届く。
窮地に陥ったアイルは逆転の一手を掴むため、魔王討伐に旅する勇者の下を訪れるのだった…。
冒険者ギルドが軍隊と戦ったらどっちが勝つのか。
そんな疑問から生まれた大戦争ファンタジーです。
とにかくギルドのフルメンバーを軍隊と戦わせたい!
大迫力の大戦争をお届けします!
〈登場人物〉
アイル
帝国皇太子 17歳
幼少期に魔界に迷い込み、魔王の娘パールと禁断の恋に落ちる。
人間と魔物が対立する今の社会を変えたいと考えている。
この世界の汚い部分をまだ知らない。
パール
魔王の娘 17歳
幼少期にアイルと出会い、禁断の恋に落ちる
魔界の危機的状況を察知しており、自分に出来ることを模索している
アイルが国を追われていると知り、彼を探すために人間界に侵入する
シトリス
帝国第二皇子 15歳
平民の娘との間に生まれたため、魔法の才能がない。
兄のアイルを敬愛しており、兄のようになるため日々努力している。
観察眼に優れており、思慮深い少年である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 11:31:44
213文字
会話率:34%
善意に基づく行為は、必ずしも受け止めてくれるとは限らない。
拒否、拒絶、あるいは遠慮されて、その善意が行き場を失ってしまうということはないか?
それは、まだまだ思慮が足りなかった、ただそれだけという話。
最終更新:2022-10-07 08:26:03
3325文字
会話率:0%