毎週水曜日、図書館のある敷地内のベンチで楽しげに読書談議をする若い男女がいた。
男性は王城に勤める役人と思われる貴族の青年で、相手の方はどこかの貴族の家のメイド見習いらしき、まだ少女といった方が適切だと思える女性だった。
いつし
か二人は互いに思い合うになっていたが、それを口に出したり感情を表すことはなかった。
二人が身分違いで結ばれることができないことなど一目瞭然だったからだ。
それ故にお互いに本名も住まいも伝えることはなかった。
そんな中、ちょっとしたすれ違いで、彼女は水曜日に図書館に現れなくなった。
彼女を探し出して謝罪したくても、彼女の居場所がわからない。それなら王都中の貴族の屋敷を調べてやると思ったが、彼にはやるべきことがあり、それを優先しなければならなかった。
それは母親が推し進めてくる縁談の阻止だった。
しかしその過程で偶然に想い人である少女と再会する。
そして二人は身分違いだけでなく、互いの両親が因縁の仲であることを知ってショックを受ける。
しかし、そんな辛い想いを隠しつつ、とある疑惑の解明に向かって二人は協力して行くことになる。
そして待ち受ける、二人の運命は……!!
クズ親のせいで辛い思いをして育った二人が、自己を犠牲にしても過去からずっと続いてきた犯罪を明らかにしていく、ちょっとだけサスペンス風の恋愛ものです。
ハッピーエンドで、ざまぁ有りです。作者は微ざまぁ専門なのですが、今回は過激なものはありませんが、微といはいえないかも……です!
あくまでも異世界の話で、出てくる社会制度も薬も植物も料理も虚実が混ざっています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 20:00:00
97127文字
会話率:20%
明治四十年の東京。匿名の人物より、大原男爵の屋敷にあるお宝を盗む依頼を受けた泥棒の「俺」。
首尾よく屋敷に忍び込んだものの、使用人たちに見つかってお縄となってしまった「俺」に、大原男爵はある「提案」をする。
「お前、わしの息子にならんか
?」
それは、「俺」が失踪した大原男爵の息子・旺太郎の身代わりになることだった。
姿形がそっくりで、しかも同い年だという旺太郎になりすました「俺」は、何とか正体を露見させずに済んでいたものの、旺太郎の許嫁で伯爵令嬢の梨都子には偽者だと見抜かれてしまう。
そんな「俺」に、梨都子はある「提案」をする。
「わたくしにも、あなたの泥棒のお手伝いをさせていただけませんこと?」
弱みを握られた「俺」は、梨都子とともに二人で大原邸にあるお宝を盗み出すハメに。
はじめは梨都子を疎ましく思っていた「俺」だったが、やがて梨都子の辛い身の上を知り、お互いにほのかに思い合うようになる。
そして、そんな二人が盗んだものが、じつは「偽物」だとわかって…。
※「エブリスタ」にも掲載している作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 00:00:00
108805文字
会話率:43%
結婚は待遇や世間体のためであり結婚しても恋愛が自由という国で、一途に思い合う結婚を思い描く令嬢エリス。その理想のせいで五度も婚約破棄をされている。
従者であるディルへの思いを断ち切りたくて結婚を急ぐが、そんなエリスにディルは「自分が貴族の令
息だったならすぐにでも結婚して一途に思うのに」と本気とも冗談ともとれることを言う。
そんなある日、エリスの父親がだまされて財産を失いかける。そんな父親にとある貴族が「自分の息子と結婚してくれれば家はつぶれない」と話を持ち掛けてきた。愛のない結婚をさせられそうになるエリスに、ディアがとった行動とは。
専属従者とご令嬢の身分差ハッピーエンドラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 19:37:20
8138文字
会話率:42%
私はグラフトン侯爵家のデリア。13歳になったある日、スローカム伯爵家のクラーク様が、ご両親と一緒にグラフトン侯爵家を訪れた。
クラーク様は華奢で繊細な体つきをしていた。柔らかな金髪は風になびき、ふんわりとした雰囲気を醸し出していた。彼
の笑顔には無邪気さと親しみやすさが感じられ、周りの人たちを引き込んでしまうような魅力があった。それに、とても優秀で古代魔法の分厚い書物を、たった二週間で読んでしまうほどだった。
私たちは婚約者になり、順調に愛を育んでいたと思っていた。私に対する態度や言葉も優しく、思いやりも籠もっていたから、私はこの婚約に満足していた。ところが・・・・・・
この世界では15歳から18歳まで、貴族の子女は王都にある王立貴族学園に通うのだけれど、クラーク様からのお手紙も来訪も入学を機にピタリと止まってしまう。寂しいけれど、きっと学業に勤しんでいて忙しいのだろうと思い我慢した。
その1年後に同じ学園に入学してみると、私は上級生の女生徒に囲まれ「クラーク様から身を引きなさいよ。あの方には思い合う女性がいるのよ!」と言われた。 なんと学園では、私が無理矢理彼に一間惚れをして婚約を迫ったという噂が流れていたのよ。私は愛し合う恋人たちを邪魔する悪役令嬢と決めつけられ、(そもそも悪役令嬢ってなに?)責められた私は婚約者を解放してあげることにしたわ。
その結果、真実の愛を見つけた私は・・・・・・
これは私が婚約者を解放してあげて、お陰で別の真実の愛を見つける物語。魔法が当然ありの世界のラブファンタジー。ざまぁあり。シリアスあり、コメディあり、甘々溺愛ありの世界です。ヒロインはメソメソやられっぱなしの女性ではありません。しっかりしたプライドを持った令嬢です。
もふもふも登場予定。イケメン多数登場予定。多分、あやかしも出るかな・・・・・・
※作者独自の世界で、『ざまぁから始まる恋物語』です。
※ゆるふわ設定ご都合主義です。
※お話がすすんでいくなかでタグの変更があるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 20:26:10
159123文字
会話率:42%
孤児のイリスは幼なじみのレナルドが重傷を負ったことをきっかけに、「神樹の娘」と呼ばれる異能に目覚める。
そのため貴族社会に放り込まれることになったイリスだったが、目立ちたくないという願いとは裏腹王太子と婚約者のいざこざに巻き込まれ、気づけば
貴族になる前夜に戻っていた。
このままではまた騒動に巻き込まれて殺される、と泣き崩れるイリスに、レナルドは「命に代えても俺がお前を守る」と言い――。
時間逆行ものです。
あまり大きな事件はなく、思い合う二人が幸せになるためのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-01 21:00:00
55807文字
会話率:25%
王立の魔法学園に通う伯爵令嬢ルチアと侯爵子息アルベルトは、互いに深く思い合う婚約者同士。
最終学年への進級を控え、穏やかで幸せな日々を送っていた。
しかしある日、2人をある悲劇が襲う。
愛する婚約者を取り戻すため、ルチアの長く辛い日々が始
まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-19 21:00:00
156025文字
会話率:41%
ゆいことひろしとたくみは幼馴染み。仲良し3人組だったが、いつしか思い合う気持ちに変化が訪れて…。水族館でのデートは波乱含み
最終更新:2023-12-13 23:24:02
1752文字
会話率:0%
転生者リィナはFランクのスキルである『空間収納』を授かってしまう。
双子の妹であるアリアも転生者ではあるが、それとは対照的なSランクスキル『勇者』を授かる。
それぞれのスキルに翻弄されてしまうが、時の流れの中で2人の運命は交差する。
高ラン
クスキルと低ランクスキルという差はあれど、お互いに思い合う姉妹は周囲の差別的意識に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 19:31:59
73812文字
会話率:22%
ラーズと幼馴染みのミリアは、民間の魔法学校に通う一般平民だった。
物語の主要人物が通うような王都立の魔法学園ではなく、何の変哲もない普通の学校。しかしある日、ミリアがその王都立魔法学園への特別編入が許可された。飛び抜けた才のない自分が
どうしてと、不安がる彼女は、ラーズも一緒にと誘う。
「ミリアは俺が守る」
特例中の特例として、幼馴染みを守ると誓った彼は共に入学すると決めた。
ある種の奇異の目を向けられるラーズだが、入学後すぐミリアと一緒になって担当教師から呼び出しを受ける。そうして向かった先にいたのは、魔法学園の長――グラドニア。
彼はラーズとミリアを引き離すと、少年に向けて強力な魔法を放つのだった。
だがしかし、
「あ、れ……?」
万事休すかと思われた時、その魔法攻撃は霧散する。
そして学園長、グラドニアは告げた。
「お前には、特別な才能がある」――と。
その一方で、幼馴染みのミリアにもある事実を告げられていた。
これは互いを思い合う幼馴染み同士が、手を取り合って困難に立ち向かう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 20:16:25
8883文字
会話率:42%
貴方様にとって、少し無理なお願いをした。
それでも貴方様は快く受け入れて、共に着いてきて下さった。
それは私の一方的な思いでは無いのか……?
「前を見なさい。私も同じ様にするから」
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われた
ら申し訳御座いません。
注意事項2
同じの方向を見るという事。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 10:29:21
829文字
会話率:53%
カルロス・バベッジの解析機関の発明によって、爆発的な発展を遂げた巨大国家・ヴァングラトリア。
巨大国家の繁栄の裏では、蒸気文明の発展により消えた神に代わり、神託を得る上流階級の姿があった。
神託が蔓延る不変の社交界に身を置くダニエラ・ディ
アス。
神託に名前を奪われ裏社会に身を置くエルヴィタ・ディアス。
生きる場所もやり方も違う二人は、お互いを思い合うことで自身に降りかかる運命に立ち向かう。
これはその片割れである、ダニエラ・ディアスの記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 18:00:00
11925文字
会話率:37%
人界の片隅に位置する「悪魔の森」に人知れず建つ洋館には三人の人物が住んでいる。
悪魔の青年・アライズ、人間の少女・リル、悪魔と人間のハーフの少年・契架(けいか)。
三人の元へ人界の王直属の悪魔討伐部隊「青騎士(あおきし)」の少女・譲葉(ゆず
りは)が訪れた事で、少しずつ仮初めの平穏が崩れていく。
「…リル、君は人の世に帰れ。我は悪魔だ、人間と同じ時を生きる事は出来ない。…君は我の事など忘れて人間の中で幸せになるんだ。」
人間と悪魔が憎み合うこの世界で、思い合う彼らが幸せを掴むことは出来るのだろうか…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 23:00:00
146589文字
会話率:46%
主人公はとある舞踏会をキッカケにレオナルドという美青年に出会う。再度再会を果たし、2人の中は幾つしかお互いを思い合うように、だけども…2人の間には男爵令嬢と侯爵令息という大きな隔たりが。好きな人の為にも身分の壁なんて!と、拳を突き上げている
ところに不穏な空気が…。
好きな人の為に頑張る女の子の物語。
「絶対に成り上がってみせる!」
前作品名は「完璧令嬢の極意」(未完)となっております。第1話から第4話まではそこまで変わりません。一部変更箇所はあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 21:00:00
28595文字
会話率:51%
七夕の短冊に、ふたりはそれぞれ願いを込めた。
思い合う恋人同士を引き裂く七夕なんて——天の川なんて——大嫌いだと、そう思っていたあの頃が懐かしい。
神頼みも七夕の願い事も信じちゃいないけれど、彼も乗り気だし、付き合うのも悪くないかもしれない
。
だったら、私の書く願い事は——。
1話完結、恋愛小説です。ちょっとファンタジー要素あり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-07 18:00:00
7154文字
会話率:37%
文房具が好きな姫美とセラ。
いつしかお互いに思い合う。
しかし、その事に気づかない姫美。
最終更新:2022-06-20 21:51:17
5371文字
会話率:7%
幼馴染のクロウゼスとフェイブルは将来を誓いあっていた。互いを思い合うふたりはこのまま変わらぬ日々が続くのだと信じたままデビュタントを迎える。
初めての公式での社交を難なくこなし、手を取り合ってダンスを踊り、二人は幸福の中に居た。
それが壊
れていくことも知らずに。
香向歩舞『再び愛を誓うまで フェイブル視点(女主人公)』
こちらはフェイブル視点で進んでいきます。
カクヨムには緋ノ糸というアカウントで両視点一章の終わりまで掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-07 12:24:50
139432文字
会話率:40%
幼なじみのクロウゼスとフェイブルは将来を誓いあっていた。互いを思い合うふたりはこのまま変わらぬ日々が続くのだと信じきっていた。デビュタントのその時を迎えるまでは……
共同執筆の作品です。
旭米アカウントでは男主人公クロウゼス視点が投稿して
あります。
カクヨムでは緋ノ糸で両視点が一章終了まで掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-06 22:00:17
127151文字
会話率:49%
美貌の賢才と謳われる王子がいた。
高才の麗花と謳われる令嬢がいた。
二人は婚約を結び、惹かれ合う。
互いに相譲らない程に美しく、二人の深い知性があれば、皆が安心した。
国の未来は安泰だと。
だが、お互いを思い合うが故にすれ違い、悲劇へと繋が
る。
後悔は先に立たない。
どんなに想っていても、伝わらなければ意味が無い。
これはそんな二人の悲恋の物語……
※注意※
救いはありません。
バッドエンド系が苦手な人は見ないことをお勧めします。
ヘタレ要素も注意。
出だしから流血表現もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 23:00:00
5765文字
会話率:17%
恋人と別れて3年、30歳の誕生日を一人で迎えた雪江の前に、その日突然現れた10歳下の巨漢のオーク。
ザグルという名の彼は、雪江の苦手な異世界ファンタジーの住人で、稀人(まれびと)と呼ばれる不思議な存在だった。
成り行きから一緒に生活するこ
とになった2人は、徐々に互いを思い合うようになり、やがて周囲との関係を変えながら、互いの過去に踏み込んでゆく。
日常と日常と時々ファンタジーな恋、はじめました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 00:00:00
192730文字
会話率:27%
どんなに好きあったふたりでも、つき合うのと結婚は違っていて、どこかで必ずぶつかったりすれ違うことがある…。それを乗り越える為に大切なことは…。
最終更新:2022-01-13 23:59:54
722文字
会話率:11%