推しを守りたい地味モブ×地味モブに惹かれていく魔性の黒幕のラブコメディ。
失恋をきっかけに、自分が乙女ゲームの世界に転生したことを悟ったレティシア。せっかく舞台となる学園の教師に生まれ変わったのだから、生徒たち(特に推しの王子)をバッドエ
ンドから守ろうと誓う。
そのためにも黒幕で侯爵家の跡継ぎであるノエルを懐柔しようとして婚約を持ちかけたところ、利害が一致して、正式に婚約することになった。
初めはレティシアを警戒していたノエルだったが、彼女が生徒たちと関わっていく姿を見ていくうちに、なにかと傍にいようとするようになる。
「僕のかわいい婚約者さんが何をしているか気になって毎日眠れないんだ。責任とって相手してくれ」
毎日会おうとするノエルに戸惑いつつも、彼が黒幕にならないように手懐けようとするレティシア。一方でノエルは、彼女を他の人に取られないように包囲網を張り巡らせ始めた。
「イケメンでエリートのノエルが私に惚れることなんてないだろうけど、懐いてもらえることくらいはできるかもしれないわよね」
彼の気持ちなんてつゆ知らず、卒業式を無事にみんなで迎えるために奮闘する地味モブ教師は、爆走気味な作戦を繰り出しては黒幕をたじたじにさせる。
目的のために婚約を結んだ二人がいつの間にか惹かれ合うものの、お互いに勘違いしてじれじれするお話です。
※カクヨム様、アルファポリス様でも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 06:30:00
480740文字
会話率:38%
お見合い結婚をした中年夫婦。大学教授の主人が過去に浮気をした学生が突然主人の前に現れるが・・・。結婚して10年たつが妻の幸子は彼の気持ちに時々不安を感じる。主人の本当の気持ちは・・・。
最終更新:2025-05-04 05:46:01
5155文字
会話率:24%
珊瑚は「誰からも好かれる」という呪いをかけられていた。夢は、自分だけを想ってくれる人とたった1つの恋を貫くこと。しかし13歳で東宮に嫁いでしまった。夜伽をあの手この手で避け続けた。東宮の義弟、第15皇子は、現皇帝が失脚すれば今の状況から抜け
出せると言う。珊瑚は第15皇子と、「誰からも好かれる」ことを求心力として、反乱軍を結成した。ある日、武器商人に告白され、彼の気持ちは呪いのせいではないかと疑った。呪いを解こうと術師を訪れると、呪いは「誰からも好かれる」であり、「誰からも愛される」ではないと言われる。珊瑚はたった1つの恋に気づいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 19:45:04
401322文字
会話率:55%
幼い頃から病弱だったヴァネッサは病弱で肌に赤みがあったことでティンナール伯爵家で役立たずと冷遇され続けていた。
ろくな栄養も与えられず、医師にも診せられず、物置部屋で寒さに震え咳を我慢する日々。
子どもも産むこともできないと医師に言われヴァ
ネッサは無能な役立たずだと使用人として暮らして虐げられていたのだが突然転機が訪れる。
なんとシュリーズ公爵家へと嫁ぐことになったが大金と引き換えだった。
しかも現公爵家ギルベルトは前公爵を殺して公爵家を乗っ取り、若くして妻を二人も亡くしているのだという。
ヴァネッサに抵抗する術はなく人体実験を繰り返していると恐ろしい噂の公爵の元へ。
ヴァネッサはシュリーズ公爵邸の前、あまりの恐怖から自害しようとしたのだが……ふと前世の記憶が蘇る。
(も、もしかして……わたくしは悲劇の継母ヴァネッサに!?)
前世で読んだ小説の番外編でヴァネッサの悲惨な過去が明かされると『悲劇の継母』と言われるまでに。
ヴァネッサはすべてを拒絶し続け、継子のアンリエッタの前で自らの命を絶ってしまう。
アンリエッタは心に深い傷を負い、ギルベルトの仲も悪化。
彼女は悪役令嬢になっていく……という流れだ。
最初はすれ違いの連続。生き残るためにはどうすればいいのか考えるヴァネッサだったがギルベルトの噂の真相や彼の気持ちに気づき、継子のアンリエッタとはどんどん仲良くなっていく。
「わたしもアンリエッタとギルベルト様を守りたい……だからわたしは強くなるわ!」
継母として頑張るヴァネッサはどんどんと溺愛されていき、ヴァネッサを虐げていたティンナール伯爵家は徐々に落ちぶれて地獄へと落ちていく……!?
アルファポリス掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 17:10:00
103607文字
会話率:30%
「安心してください。ウォーターリーパーはたんぱく質が豊富で、魔物の中では味もいい方なんです。それに味噌ダレと一緒によく焼いたので、魚特有の生臭さも消えているはずです」
困っている兎耳の少女を助けるため、王都のバーで得意なギャンブルゲームを
披露する聖女のナトリ。しかし不運にもその場を訪れた騎士に見つかってしまい、聖女にそぐわない行為だったという理由で聖女資格剥奪に加えて王都からの永久追放を言い渡される。無一文で職も無いお先真っ暗な中、ナトリは追放先に向かう馬車で薬膳師のズゥシャンに出会う。彼にスカウトされ薬膳師の助手となったナトリは、魔物食を取り入れたズゥシャンの料理に胃袋を掴まれたり、個性豊かな患者さんと全力で接したりと真新しい日々を送る。そんなナトリの姿を見て彼女に思いを寄せ始めるズゥシャン。彼のまっすぐな好意を嬉しく思うも、自分より五つも年下であるズゥシャンの未来を奪いたくないナトリは彼の気持ちに気づかない振りをしてしまう。しかし真面目すぎる彼の全力アプローチからナトリは逃げられず、大きくなっていく恋心に蓋をすることもできなくて――⁉
多種多様な種族が互いを尊重し生活している国リンデンで巻き起こる、聖女資格を剥奪された元ギャンブラー聖女×魔物すら健康でおいしいご飯にしてしまうトカゲ薬膳師の年下攻めラブストーリー。
※この作品はpixivにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 20:00:00
89895文字
会話率:47%
ウィルフレッド・ウォッシュボン。
彼はアルヴェン王国随一の天才劇作家として、今や知らぬ者はいないほどにまで成功を収めていた。
だが世間の成功とは裏腹に、彼の気持ちは晴れなかった。
自分の真に書きたいもの。それが見つからず思い悩んでいた。
あ
る日、ウィルフレッドが自分の所属する劇場の一室で思い悩んでいると、ある一人の男が現れた。
男は魔神ラズガネスと名乗り、ウィルフレッドに言った。
「ウィルフレッド・ウォッシュボン。お前に劇の脚本を書いてほしい」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 17:52:29
9593文字
会話率:33%
【第一部】*全9話完結済*
押しつけられた結婚話から逃げ出し一人で生きてきた私は、仕事にも人生にも疲れきっていた。
そんなとき人違いから、半ば無理矢理のように異世界に引きずり込まれてしまう。
元の世界へは戻れないと知り、かといって諦めきれな
いまま魔法使いの弟子として過ごす毎日。不器用な優しさを見せる彼にどんどん惹かれていくものの、彼の気持ちはさっぱり掴めずすれ違う中、遠くの町に出かけた彼と連絡が取れなくなってしまった。
【第二部】*全10話完結済*
クローと無事結婚した私は、自分のお小遣い位は自分の魔力で稼ごうと試みる。だけど私のささやかな魔力では稼ぐ以前の問題で。元の世界の知識でどうにかならないかな?と頑張る話。
第一部が微糖過ぎた反動か、第二部は糖度マシマシ。甘々からの溺愛となりました。
【その後の私たち】*不定期更新*都度、完結設定
色々ありつつ最終的にはラブラブしてるだけの二人。
R15相当と思われる話には前書きにて注意喚起しておりますので、苦手な方は回避してください。
世界観はゆるふわですので細かいところはそっとスルーで、漢字の間違いや文章のおかしな所はこっそり教えていただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 12:40:52
242916文字
会話率:24%
レナーテとリュークは二か月後に結婚式を挙げるはずだった。ところが二人の結婚式を一番楽しみにしていたリュークの祖父エフベルト様が亡くなったことで、状況が変わってしまう。リュークの父カレル様が爵位を継ぐと結婚を白紙にしてしまったのだ。どうして白
紙に? エフベルト様の喪が明けるまでの延期ではなくて? リュークに会って彼の気持ちを確かめたい。ところがそれ以降レナーテはリュークと会えなくなってしまった。二人の運命は……。※この作品は他サイトでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 21:10:00
37942文字
会話率:48%
ジリアンはカーソン侯爵家でメイドとして働いている。ある日、お使いで訪れていた商会の男性から告白された。ジリアンも密かに彼を慕っていたが、ある事情から彼の気持ちを受け入れることが出来ずに断ってしまう。それでも彼は諦めないと言ってくれたが、ジリ
アンに縁談が持ち上がり隣国に行くことになる。急な出発にこんなことになるのならせめて彼に気持ちを伝えておけばよかったと後悔した。そんなジリアンの恋の行方は……。※このお話はアルファポリス様でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 19:00:00
102740文字
会話率:46%
引退後の水泳部の男子部長と女子部長。
プールサイドでライバル意識をむき出しの彼女と話す彼の気持ちは自然とあふれるのであった。
最終更新:2024-07-26 17:55:51
2427文字
会話率:60%
村はずれにひとりで住むエレネは、神様からの助言を人々に伝える仕事をしている。
ある日、彼女の前に現れた若い騎士は、湖の神様から『三日ごとにエレネの作ったスープを食べること』という助言を与えられていた。彼は初対面の時からエレネに純粋な好意を向
けて来るのだが、エレネには彼の気持ちをどうしても受け入れられない事情があった。
――色々あって逃げ癖がついてしまった娘と、初恋を拗らせた騎士のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 00:59:04
188409文字
会話率:35%
宇宙人っていると思う?
ふとしたキッカケで口にした言葉。
その答えを聞けないまま、疎遠になっていた幼馴染みと再開したアヤは、彼の気持ちを知って、再び同じ質問をする。
彼の答えを聞いて、アヤが話すのは、ずっと内緒にしていた、彼女のある秘密だ
った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 18:54:08
4195文字
会話率:46%
「お前を愛することはない」
そう冷たく言い捨てる目の前の美丈夫、わたくしの大好きなリヒト様。
リヒト・デ・オウラ・リーエールシュタイン侯爵。
この婚約が政略婚的なものだというのは重々承知している。
そもそも、成り上がりの男爵家の令嬢程度の
わたくしが、若くして侯爵位を継いだリヒトさまのお相手に選ばれるなんて普通だったらありえる話ではない。
お金で爵位を買ったと蔑まされているレイニーウッド男爵家はそれこそほんとうにお金だけはある家で、歴史あるリーエールシュタイン家を支えるためにと、リヒト様の後見人であるロックマイヤー公爵様の口添えのおかげでこうして彼のパートナーとなるべく婚約式にまでこぎつけた、のだけれど。
やっぱり彼、リヒト様はそれを快くは思ってくださらなかったみたい。
わたくしはリヒト様が大好きだ。
それこそ、生まれる前から好きだ。
最初にこのマギアクエストの、私が大好きだったゲームの世界に生まれてきたと理解した時には歓喜したものだ。
あのリヒト様に会えるかもしれない。
お近くで一目見る事ができるかも、そう思うだけで幸せだった。
私の最推し、薄幸の美少年、リヒト・デ・オウラ・リーエールシュタイン侯爵。
若くして両親を事故で亡くし、愛を知らずに育った少年。リヒト様。
悪いおじさんにお家を乗っ取られそうになったところでロックマイヤー公爵に助けられて、侯爵となった彼。
そのどことなく影を背負った姿に、私はメロメロになって。
そんな彼、ゲームのヒロインの男爵令嬢のことを憎からず思っていたけれどなかなか恋にまで発展しない、というジレジレキャラで、私もけっこう攻略に苦労した記憶が残ってた。
このルートのヒロインは、男爵令嬢という情報しかない、そんなキャラだ。
マギアクエストは自キャラの名前も容姿も全部自分で決められる。
私は雨森亜里沙という本名をもじって、アリティシア・レイニーウッドって名前でゲームをしていたから……。
てっきり自分の事をヒロインだって思い込んでいたのだ。
でも。こうしてやっと婚約者にまでになれて喜びすぎて肝心の彼の気持ち、好感度も含めて、考える事ができなくなっていた。
なのに、ほんと、どうしよう。
彼の人生を狂わせてしまうような真似、したくない。
だったら……。
もうわたくしにできる方法はたった一つしか、思い浮かびませんでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 09:36:58
6038文字
会話率:18%
乙女ゲームの世界に転生した私は|驚愕《きょうがく》した。
ゲーム登場キャラクターではない、平民のパン屋の娘・サラに転生したのだ。
けれど、私の推しこと平民から王族へと駆け上がる、乙女ゲームのヤンデレキャラクター・ルークに早く会いたくて
、ゲームの学園生活が始まる前に会いに行ってしまう。
晴れて両思いになったのに、最高のエンディングを彼に与えたいと考えてしまった私は、ルークを王族入りする算段を立てる。
彼の気持ちを考えずルークを王族にしてしまった為に、平民のサラは彼の命令に逆らうことも、異論を唱えることすら出来なくなってしまった。
捕まえられた鳥は飛ぶことを許されず、籠の中に閉じ込められ憂愁に閉ざされる。
※この話は『転生令嬢策に溺れず、花が咲く』の対の話になります。
※16000文字まではハッピーエンドと共通。その後、ED分岐により話が分かれます。ハッピーエンドとバッドエンドの違いが楽しめたら幸いです。
※通常、私生児に王位継承権を与える事はないと思いますが、あくまで乙女ゲームの中の世界という事を念頭に置いてください。
※目標3万文字以内!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 18:46:52
28184文字
会話率:36%
私は大バカ者だ! 彼の気持ちを知っていたのに、その気持ちに応えられなかった。
キーワード:
最終更新:2024-04-05 03:00:00
1211文字
会話率:20%
すれ違う私と彼の気持ちを引き留めるための赤い糸。
最終更新:2021-08-23 03:00:00
2282文字
会話率:58%
幼い頃に婚約した殿下が、私の初恋である。
しかし、殿下は殿下で『初恋の女の子』に夢中。婚約直後に高熱を出したせいで記憶があやふやではあるが、出会った女の子が忘れられないと語る。
『初恋の女の子』と比べて貶してくる殿下に、私の初恋はしぼ
み、ついに『初恋の女の子』が隣国の王女だと突き止めた殿下は「婚約破棄」を突き付けた。もう私の初恋は終わったので、受け入れた。
そんな私の元に駆け付けた学園のクラスメイト、辺境伯令息が婚約を申し込む。
「僕は苦しみからも、君を連れ去るよ」
その後、無事、隣国の王女と婚約が成立して、祝いのパーティーの隅っこでお酒をたしなんでいた私は、ついうっかり「殿下が話している『初恋の女の子』は、かなり美化されているけれど、私のことよ」と友人達に口にしてしまった。
「元々、政略結婚は建前で、婚約も彼の気持ちが先走ってちょっと強引に結ばれたもの。そのあと高熱が出てすっかり忘れてしまったのよね」
嘘をついてまで嫁ぐ隣国の王女への怒り。それに騙されている初恋の王子への情けなさ。うっぷんを晴らすために酔いの勢いで明かしてしまったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 07:07:41
18381文字
会話率:30%
この話は、幼馴染の圭介と美咲の間に起こる二度の告白という出来事を中心に描かれています。最初の告白は失敗し、落ち込む圭介ですが、夜妖精という存在が現れ、再び告白のチャンスを与えてくれます。夢か現実か分からないまま、圭介はもう一度告白を試みます
が、目を覚ますと元の世界に戻り、美咲からの「ごめんなさい」というメールを受け取ります。圭介は美咲に電話をかけて、不思議な出来事について話すのですが、美咲は最初は驚きながらも理解を示します。それでも、夢かどうかは分からないという美咲の言葉に安心しつつも、圭介は自分の二回目の告白が夢だったのだと諦めかけました。しかし、美咲も少し迷っていたようです。彼女も圭介のことが好きだと告白し、昨夜のメールは無視してほしいと頼みます。圭介は美咲の言葉に背中を押され、再び告白のチャンスを手に入れることになります。そして、放課後の場面で、圭介は改めて美咲に告白し、美咲も彼の気持ちを受け入れます。二人はお互いの気持ちを確かめ合い、幸せな未来を迎えることができました。この物語は、一度の失敗から学び、諦めずに再チャレンジすることの大切さや、互いの気持ちを素直に伝えることの意義を描いています。最初の告白の失敗、夜妖精の登場、二度目(実際には三度目)の告白など、物語にはファンタジーの要素も組み込まれています。結果的に、圭介と美咲の関係は深まり、二人の間で愛と成長が生まれる物語となっています。それと、この物語は、夢か現実かわからない不思議な出来事を通じて、二人の関係性の変化と成長が描かれています。そして、最後は幸せな結末に繋がります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 20:00:00
9993文字
会話率:53%
私立小宮西高校に進学した利根遼平は、新しい高校生活に何か面白いことを期待しつつ、入学式に桜の下を歩いていた。そこで風に飛ばされてきた桜色のハンカチが彼の顔に張り付き、それが彼の気持ちを明るくさせる出来事となる。その後、怪我をした猫を助けたり
するなど、利根は新たな出発に対して不安と期待を抱えながら日々を過ごす。
一方、小樽鈴香は、自身の進学先である私立小宮西高校において、コーラスへの情熱を抱えたまま、合唱部の体験を経て失望を感じる。既存の合唱部に満足できず、独自にコーラス部を設立する決心を固める。しかし、部活を始めるためには部員や認可など、さまざまな障害が待ち受けていた。
利根と小樽はそれぞれの思いを背負い、不確かな高校生活を歩み始める。利根は、不本意ながらもコーラス部に見学に行くことになり、そこで小樽の真剣な情熱とコーラスの魅力に触れる。利根は高校生活での居場所と面白さを模索しながら、小樽と共に新たな可能性に目覚めていく。一見異なる二人の高校生が、コーラスを通して絆を深め、自分たちの青春を刻んでいく物語の始まりである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 17:06:06
6876文字
会話率:11%
エマは、幼いころから妖精が見える女の子だった。
家を追い出されてから、とある理由で旅を続けていたエマは、ある日、行き倒れの青年貴族ユーインを拾う。ユーインは治療できない病にかかった友人の命を救うため、伝説の万能薬を探して旅をしていたらしい。
(伝説の万能薬のパナセアって、存在しない薬じゃないの)
エマは当てもなく旅をするユーインにあきれるが、友人を救いたいという彼の気持ちは痛いほどわかる。
エマも、半年前に叔父夫婦に家を乗っ取られて追い出されてから、ずっと大切な友だちを探して旅を続けてきたのだ。
伝説の万能薬は存在しないけれど、エマならば妖精の特別な薬を手に入れることができるかもしれない。
エマはユーインのために、妖精の特別な薬を探す旅に出る――
妖精が見えるせいで「気味の悪い娘だ」と言われ続けて来たエマと、心優しくもちょっとした秘密を抱えた青年貴族ユーイン、それからにぎやかな妖精たちのラブコメディです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 06:00:00
122758文字
会話率:35%
全てが幻想のようでいて、しかし、全てが真実だった。
誰かが他の誰かを想うことで、ひとつの奇跡にたどり着く。
──これは、ひと夏の恋の物語。
病気で父親を亡くした少年、高橋都(たかはしいち)は、四年ぶりに故郷である神無し島に戻ってき
た。
島根県の沖にあるこの島は、守り神がいるという言い伝えがある反面、神の姿を見た者は誰もいない。そんな状況を揶揄してついた名が、「神無し島」なのであった。
花咲神社の巫女である、花咲夏南(はなさきかな)と向かった川で、仲良しグループの面々と川遊びをしていた都。そんなおり、人数が一人増えているのに気が付いた。
しかし、全員が知っている顔で?
誰が、何の目的で紛れ込んだのか、まったくわからないのだった。
――増えたのは誰か?
真相を知りたければ、御神木がある時超山(ときごえやま)に向かうといいよ、と夏南に聞かされた鮫島真人(さめじままさと)は、新條光莉(しんじょうひかり)、南涼子(みなみりょうこ)、に都を加えた四人で山の中腹を目指すことに。
その道中。『同じ道筋を誰かがたどっていた』痕跡をいくつか見つけていくことで、増えた人物の『正体』が、段々と浮き彫りになっていくのであった。
増えたのは誰だ?
増えた者はいずれ消えるのか?
恋愛×青春ミステリー、ここに開幕。
※この作品は、アルファポリスとカクヨムでも連載しています。
【登場人物紹介】
〇高橋都
父親を心臓の病で亡くしたのち、神無し島に戻ってきた少年。心優しく面倒見のよい性格で泳ぎが得意。医者になるのが、将来の夢。
〇花咲夏南
島の守り神を祀っている、花咲神社の巫女。自分のことをボクと呼ぶ、明るく元気な女の子。過去に都と会ったことがある?
〇鮫島真人
造園会社の息子で、明るく活発なクラスのムードメーカー。都がやってくるまで水泳部のエース候補だったが、彼が来てからというものずっと二番手に甘んじている。
〇新條光莉
都と幼馴染の女の子。物静かで、優しい性格。心臓に先天性の病を抱えておりスポーツは苦手。病のせいで、いまひとつ積極的になれない自分の性格がコンプレックス。
〇南涼子
市会議員など優秀な人材を輩出することで有名な南家のお嬢様。
容姿端麗な美少女。都に思いを寄せているが、彼の気持ちが光莉に向いていることで、嫉妬の念を抱いている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 20:59:51
126267文字
会話率:43%
世間から見れば、普通に暮らしている伯爵令嬢ルイーズ。
けれど実際は、愛人の子ルイーズは継母に蔑まれた毎日だ。
継母から、されるがままの仕打ち。育ててもらった恩義もあり反抗できずにいる。
継母は疎ましいルイーズを娼館へ売るのを心待ち
にしており、それをルイーズに伝えてしまう。
18歳になれば自分は娼館へ売られる。そうなる前に逃げるつもりだ。
継母の狙いとは裏腹に、ルイーズは子爵家のモーガンと婚約。
モーガンの本性をルイーズは知らない。
婚約者の狙いでルイーズは、騎士候補生の訓練に参加し、侯爵家嫡男のエドワードは出会う。
この2人、出会う前から互いに因縁があり、会えば常に喧嘩だ。
「どうしてエドワードは、わたしと練習するのよ。文句ばっかり言うなら、誰か別の人とやればいいでしょう! もしかして、わたしのことが好きなの?」
「馬鹿っ! 取り柄のないやつを、俺が好きになるわけがないだろう‼ お前、俺のことが分かっているのか? 煩わしいからお前の方が、俺に惚れるなよ」
エドワードは侯爵家嫡男の顔の他に、至上者としての職位がある。それは国の最重要人物たちしか知らない。
その2人に、ある出来事で入れ替わりが起き、互いの距離がグッと縮まる。
一緒にいると互いに居心地が良く、何の気兼ねも要らない2人。
2人で過ごす時間は、あまりにも楽しい…。
それでもエドワードは、ルイーズへの気持ちを自覚しない。
あるきっかけで体が戻る。
常々、陛下から王女との結婚を持ち掛けられているエドワード。
彼の気持ちはルイーズに向かず、自分の結婚相手ではないと判断。
そんななか、ルイーズがいなくなった…。
青ざめるエドワード。もう会えない…。焦ったエドワードは彼女を探しに行く。
エドワードが、ルイーズを見つけ声を掛けるが、彼女の反応は随分とそっけない。
このときのルイーズは、エドワードに打ち明けたくない事情を抱えていた。
「わたし、親戚の家へ行く用事があるので、あの馬車に乗らないと…。エドワード様お世話になりました」
「待てっ! どこにも行くな。ルイーズは俺のそばからいなくなるな」
吹っ切れたエドワード。自分はルイーズが好きだと気付く。
さらに、切れたエドワードは、ルイーズと共に舞踏会で大騒動を起こす!
出会うはずのない2人の、変わり身の恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 08:26:25
206788文字
会話率:35%