ヒルマニア王国は危機に瀕していた。貴族も平民も問わない、長期的な出生率低下という国難に。そんな中、貴族社会で子供を作れない女女セッ◯スを流行らせて、あまつさえ第二王女にまで手を出しちゃったとあれば、いかな公爵令嬢といえども追放処分は免れ得ず
。これは、貴族に生まれそして家名を剥奪された女ユリエッティが、市井に下ってもなお生き様を曲げず、なんやかんや一周回って国を救うまでの物語。
※ネタバレ:ヒロインの中にあんまり人の形をしていないタイプの人外娘がいます。苦手な方はご注意下さい。
※この小説はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 22:00:00
268438文字
会話率:54%
「能力の発現が見られないお前は東仙の家には必要ないと判断した」
──ああ、遂にきたか。
東仙家の次期当主であった東仙 宇月《とうせん うつき》は、養父の判断により生家を追い出された。
陽ノ国の貴族たちは、国を豊かにするため、主上を
助けるために、力を宿して産まれることがある。宇月は大貴族の生まれにも関わらず、特有の能力の発現がなかった。
しかし追放されると決まった時に、能力が発現。その能力のおかげか、宇月の亡き母が大切にしていた夏椿の木が優しく語りかけてきた。
『──心よ、心。心を読み取る力。今、私と貴方、こうやってお話してるでしょ? 私、貴方とお話できるようになってとっても嬉しいわ!』
東仙家が持つ能力とは少し異なる能力だとわかり、今まで現れたことのない能力に驚く宇月。しかも夏椿が語る内容はとんでもないことも含まれていた。
『天久《あまひさ》の血を継ぐ者だもの』
──天久とは消えた大貴族の家名だった。
その夏椿の言葉から少年宇月の物語は始まり、大きく揺れ動くことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 21:38:45
48087文字
会話率:52%
伯爵家長女のマージェリー・ヴァンダービルは、八歳の時誘拐されたことを理由に、十年間家族に虐げられてきた。
家名を汚したと責められつづけ、追い詰められるマージェリー。
彼女が心の支えにしていたのは、誘拐犯から助けてくれた見知らぬ少年の記憶だっ
た。
そんなある日、一人の青年がマージェリーの前に現れる。
それは十年前、助けてくれた人────なんと彼は王弟殿下だという。
だが、二度も助けてくれた恩人だというのに、彼はなぜか、自分のせいでマージェリーが虐げられたと謝罪してくる。
おまけに罪滅ぼしと名誉回復のためにといって求婚してきて……!?
「殿下はお人が良すぎます!
贖罪のための求婚はお断りします」
そんな虐げられ令嬢と王弟殿下の攻防劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 08:26:32
71617文字
会話率:32%
平凡な日本人女性だったはずの尾山遥加はフカフカのとてつもない豪華なベッドの上で目が覚めたこと、高級そうな鏡に映る自身の姿が地球人ではあり得ないような瞳の色と髪の色をした美少女だということで、自身が異世界に転生していることに気が付いた。
そして前世の記憶と今世の記憶が混濁しながらも何とか少しずつ思い出して記憶を繋げていくと、前世に読んだ不思議な小説の世界観と今世の異世界が酷似していると分かった。
今世の遥加の名前はハルミア・オルリス。公爵家の産まれだ。そしてオルリス公爵家とは小説の中の主人公サンドレア・オルリスと、サンドレアの義妹カイナ・オルリスの家名だ。
つまりハルミア(遥加)は、小説の主人公であり悪役令嬢のような姉サンドレアとヒロインのような義妹カイナとは、姉妹(次女)として今世の世界に転生しているということ。
しかし問題は小説の主人公である姉サンドレアは悪役令嬢ではなく悲劇のヒロインであり、義妹のカイナはヒロインではなく稀代の悪女だということ。
小説の世界観では、初恋相手でもある王太子の婚約者に選ばれたサンドレアはカイナの策略によって陥れられ、存在をまるごと消されてしまっていた。そしてカイナはサンドレアを消した後、王太子を含む王族や従者達を"魅了"という闇魔法で思い通りに操り、国を傾けるほどの悪行の限りを尽くした。
そのタイミングで隣国の軍に攻め込まれたことで国は滅亡してしまっている。
ーー国の平和な未来のため、そして今世での人生を謳歌するため。ハルミア(遥香)は無事にカイナ(義妹)の悪行と国の滅亡を食い止めることはできるのか!?
ハルミア(遥加)の奮闘物語が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 01:42:59
29106文字
会話率:29%
一度目の人生は婚約破棄されて家名に泥を塗った贖いとして自ら命を断つことを強要された。二度目の人生は婚約破棄を拒否したら毒を盛られて死んだ。三度目の人生も婚約破棄をされたけど、もう理不尽で死ぬのは嫌だ。「王太子殿下の命、承りました」「っ、貴様
のような者はこの国から出て行け! 国外追放だ!!」しかし前二度とは違うことが起こる。「ちょっとよろしいかしら?」そう話しかけて来たのは、隣国の第二王子だった。王太子に婚約破棄された公爵令嬢スカーレット・レヴァインの物語。(全45話予定で毎日更新します!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 17:03:43
238332文字
会話率:31%
シュタイン王国マデュラ子爵家当主マルギットは、赤い髪、緋色の瞳を持ち生まれた。「罪人の家名の印」を色濃く引き継ぐ厄介者として他貴族から疎まれ育つ。
唯一、彼女の救いとなったのは「罪人の家名」の発端となったエステール伯爵家ハインリヒの掲げた
理想だった。
「共にシュタイン王国の繁栄のために100有余年前のことを我らで終わらせたい」初めて会った日にハインリヒはマルギットに力強くそう言った。
彼の理想は、いつしかマルギットの理想となっていく。
しかし・・・・理想とは程遠い現実にマルギットの中で眠り続けていたもう一人の彼女が目覚めの時を迎えて・・・・
とある騎士の遠い記憶~外伝:黒魔女のイデア(理想):復活編~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 08:40:00
52630文字
会話率:33%
17歳の少女でありながら、強力な加護〈剣聖〉を授かった令嬢レンシア。
――娘に勝利した者に、娘を嫁がせることを約束しよう。
生家はそう言って、大勢の男を彼女にけしかけた。
『剣聖』の強さを証明、宣伝し、家名を上げるためである。
――な
らば圧倒的な強さを手に入れてみよう。
やる気スイッチが入った令嬢は、並み居る婚約者候補を圧倒。
あまりに強すぎる令嬢に、いつしか挑戦者はいなくなった。
ただ一人の男を除いて。
※こちらは、「匿名両片想いな二人短編企画」に参加をさせていただいた作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 21:08:36
3513文字
会話率:20%
戦後一代で財をなした湊家は、家名を大きくする為に貴族であった六条家との縁談を進めていた。湊家の御曹司・圭一郎と旧貴族の令嬢・桃の婚約が内々にまとめられた。当人はまだ15歳と6歳。おままごとだと揶揄されても交流を深めていった。
だがその
わずか一年後、六条家は突如一家離散。桃は行方不明に。
納得のいかない圭一郎はずっと桃の行方を探している。あれから十二年。父の事業を受け継いで多忙を極める圭一郎の所に新しくメイドがやってくる。
彼女は「六条桃」と名乗った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 18:00:00
62543文字
会話率:47%
*本作品はアルファポリス様で連載中です。
同作品、作家名で登録しているので先読みされたい方はお手数ですが、アルファポリス様のサイトでお読みください。
(あらすじ)
ある理由でキャバ嬢として働いていたルキア。
やっと貯金が目標金額
に到達しそうなある日、不慮の事故で死んじゃったらしい。
大切な人への恩返しを計画していたのに、それは叶わなかった。
気がついたら異世界で別の女の子エレノアになっていた。
まずは、この世界の事を知る必要がある。
この世界では大切な人への恩返しを成し遂げてみせるんだ。
クヨクヨなんかしてられない。
異世界だって、自分の意志で生き抜いて見せる!
低体温だけど、たくましい女の子の異世界奮闘物語です。
前半しばらくは主人公ルキアの過去を掘り下げるので、恋愛要素はほぼないです。
舞台が変わってから徐々に恋愛に繋がる描写が多くなる予定です。しばらくお付き合いください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 06:59:26
5037文字
会話率:24%
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャッ
プを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
データバックアップ目的の為こちらにも公開させて頂いています。
この作品はアルファポリスにも掲載しています。(同作家名、同タイトル)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 06:48:59
27351文字
会話率:21%
魔術が生まれた地、ウェンデール。
そこで暮らす少女、アステリアは家名を背負って魔術学校の門を叩いた。
自分が存在する意味を示すために。
だが、いざ入学すればクラスの問題児の少年、レイの世話係に任命されてしまう。
「わたし、本当はあなたに構
ってる時間はないんです」
「お、気が合うな。俺もないから帰るわ」
「あなたの落第防げって言われるんですよ、わたしは!」
凸凹な二人の出会いは、この国の在り方を変えていく始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 01:05:39
1170文字
会話率:23%
こちらの作品は以前に投稿した『冷酷公爵と純天然庭師』の大幅な書き直しをした作品です。以前と結構内容等が違ったりしています。
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢「アレスリア・レイモンド」。少しズレてる彼女は人形のように愛らしいが、そのせい
で少し気味悪がられたり…
婚約破棄された数日後、領地の借金の肩代わりをしてくれる隣国の貴族『氷の公爵』と呼ばれ人々に恐れられている「クロード=アウグスト」に嫁ぐことになった。
彼と結婚した日の夜、クロードに「夫婦関係なく好きに生活して良い」と言われたアレスリアは本当に好きに生活することに…
アレスリアは宝石やドレスよりも花が好き。
そんな彼女の趣味はガーデニング(園芸)!
でもこの世界では貴族がガーデニング(園芸)をするのは《はしたない振る舞い》に入ってしまうそうで…
だったら【庭師】になれば良いだけ!
でも公爵家の庭師と公爵夫人を両立させるのはとても大変…
純粋で鈍感でちょっとズレてる元伯爵令嬢の
庭師が氷のように冷たい公爵様を振り回す!
簡単には溶けない氷も時間をかけてちょっとずつ溶かしていけば……
クロードの家名、国の名前等を変更しました。
以前の作品よりもアレスリアに対して冷たい言葉を口にするクロードやユリウス等が登場します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 14:42:28
418772文字
会話率:51%
ネスティーは婚約者・オズバルドに出会って日本人だった記憶を取り戻す。オズバルドは彼女が前世で読んでいた冒険者モノの小説の主役だった。彼はまだ成人前なので貴族。成人後は平民となって冒険者に。
ということは、私と結婚しないのでは?
と思った
ところで、自分が病死する運命の婚約者だと小説に書かれていたことを思い出す。
確かに、私のこの環境では病死しちゃうかもしれない!
ネスティーは、家から追放してもらうことを考えるが、そのために婚約者・オズバルドに協力してもらうことを思い付いたーー。
***
夏月お得意の、ご都合主義。ゆるふわ設定。
爵位名無しで家名プラス爵位というご都合設定にしてます。(〇〇公爵の✖︎✖︎家ではなく、公爵の〇〇家という書き方)
夏月史上では溺愛モノ。(に、なる予定。多分)
夏月から見てのハッピーエンド。
ざまぁは無い。
しかし、因果応報というか……いや、自業自得?そこまでいかなくても、まぁそうなるよね、となる予定の人達も居ます。
一話ずつの文字数はバラバラ。
章立てしているように久しぶりに長編ものの予定(現状、文字数では10万文字以上にはなる)
一章の話数もバラバラ。一応、一話1500文字前後を目安にしてますが、確定してません。
一章書き上げたら公開していくので(でも一話ずつ)不定期更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 06:00:00
406099文字
会話率:32%
ある山に、『ヤマビト』と呼ばれる人々が住んでいた。その生き残りであるルートは、たった一人で薬草を摘み、ふもとの村と物々交換をしながら暮らしていた。しかし、強欲な村人は、ルートに渡す品物を横取りしてしまう。ある日、隠していた美しい素顔を見ら
れ、取り引きの場で襲われそうになったルートは、そのまま逃げだしてしまった。隠れ家で遭難していたルートは、ロッカ侯爵家の息子クラレオに助け出される。取り引きを盗み見ていた村の子どものレイや、クラレオの弟エウリコは、ルート本人は知らないまま、ルートの美しい姿の虜になっていく。
その頃、皇都ではプルラと呼ばれる疫病が流行っていた。プルラの特効薬はモンテグラシスという名の薬草から作られるが、最近は収穫量が減っており、薬が足りなくなっていた。そんな中、皇帝がプルラに倒れる。そこに、ベルレスカ侯爵が一人の娘を連れて、新しい薬を献上する。皇太子に気に入られたベルレスカ侯爵たちは、皇都を我が物顔に歩き回るのだった。
※世界観は、前作『魔女と呼ばれた令嬢』とつながっております。
※書いている本人が混乱してしまうので、貴族の家名=領地名としています。
※ボーイズラブは一応要素には含まれるので、チェックをつけています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 00:00:00
114998文字
会話率:46%
サルバドール王国宰相、エリオット・サルバドール。
王国名と同じ家名を持つ彼はアレックス大陸の名門王国であるサルバドール王国の宰相を務める若き公爵、その類まれなる内政手腕と『悪辣』と他国に恐れられる外交手腕で有名だ。そんな彼の秘密は
――
……極度の、シスコンであることだ。
この物語は、愛する義妹が『勇者』となり、悪しき……悪しき? 魔王を倒す旅に出る事になった若き王国宰相が、自身の持てる能力と権力をフル活用して義妹の身体や評判に傷が付かない様にする為に、陰に日向に全力で奮闘する物語である!!
……たぶん
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 15:31:02
41838文字
会話率:70%
王立学園の卒業パーティーにて、第四王子レックスはアデライドを呼び出した。
アデライドは聖女であり、レックスの婚約者である。みなしごだった彼女に家名はない。
どこの馬の骨ともわからぬ出自と、その令嬢らしからぬ振る舞いをレックスは気に食わな
いでいる、というのは有名な話で。
自らに相応しく優秀な侯爵令嬢を伴侶にすげる気と専らの噂であった。
※設定はユルいです
※ざまぁはありません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 14:20:18
3911文字
会話率:31%
鷲巣忠隆(わしずただたか)は安土桃山期の武将である。
九州釜崎藩の初代藩主に仕えて武勲をあげ、死後は樅木神社(もみきじんじゃ)に神として祀られた。
時は流れて2021年。樅木神社は過疎化の波に寂れ、宮司の健さんこと白神健一郎(しらかみけん
いちろう)がひとり祭祀を守っていた。
だが冬至の祈祷の最中、健さんは脳梗塞で倒れ帰らぬ人となる。
祭神である鷲巣は、健さんと最後の別れをするべく、黒猫の身体を借りて葬祭センターへと向かった。
12月24日、市中がクリスマスイブに沸く日であった……
※作中に登場する人名・地名・家名・施設名等はすべて架空のものです。
※ノベルアッププラス・カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 18:11:08
9999文字
会話率:30%
伯爵ハーシェは愛のない家庭に生まれ育った。
喧嘩ばかりの両親を見て、結婚は家名を残すためだけの行為だと考えるようになる。
大人になり、最初の結婚は失敗に終わった。妻を蔑ろにしてきたツケだ。
離婚後に紹介された見合い相手はロゼッタという女性軍
人。
ロゼッタは軍人の仕事に誇りを持ち、仕事を続けたいと考えていた。
だからハーシェはロゼッタに契約を持ちかける。
形だけの夫婦になろう、と。
3部作完結編です。
シリーズ1作目
ドアマットは逃げ出した
https://ncode.syosetu.com/n0378je/
2作目
捨てられたドアマットは公爵夫人に拾われる
https://ncode.syosetu.com/n4619je/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 23:07:03
2309文字
会話率:0%
地方貴族の令嬢、アリシア・ルッツは、知人を介してマリーという少女を紹介される。明るく可愛らしい妹のようなマリーは家名を明らかにはしなかったが、明らかに貴族の令嬢であった。
マリーとの交流を深めたある日、ふとした話の流れで、マリー主催のお茶会
を開こうという話になった。客はマリーの実兄。それから、マリーに会わせたいという、とある人物。
マリーが主催、アリシアが補佐のお茶会が始まります。
誰も痛い目に合わないし、何の波乱もありません。おだやかな、ただのお茶会です。本当に、ただのお茶会のはず……です。ちょっとだけ、参加メンバーに癖があるだけです。何の難もない、ただのお茶会です。
なろうには初めての投稿になります。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-14 09:28:13
53439文字
会話率:50%
ルーカスは貧乏男爵家生まれの上級魔術師。エリートとも言える立場だったが、低い身分が仇になって上司たちにいいように利用されてきた。それでもルーカスは、世の中こんなもんだと諦観しながらも生きていた。
だが、あるスタンピードの討伐後、運命が狂い
だす。魔獣の攻撃を受けて生死の境をさまよっている間に、上司たちによって全ての責任を背負わされていた。目覚めた直後に無理やり連れていかれた軍法会議で、地位と家名はく奪の上、魔術封じをされて異界追放を言い渡される。
絶望するルーカスだったがなす術もなく、死の世界と言われている異界に捨てられてしまう。異界に足を踏み入れた途端に川に落ち、目が覚めた時に彼の身体には異変が……
R15は保険です(残酷描写があるかも?)
初の男主人公&ファンタジーです。
他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 07:30:00
159819文字
会話率:60%
カグワトは、シュクラに特有の習慣だ。
家に仕える専任の神子のようなもので、家名を継ぐべき嫡男の『護り』というべき存在だ。大抵その家の次男か庶子が、十三かそこらのときにカグワトの儀式を行って長男に仕えるものだ。護りといっても武術に長けた弟
が、兄の護衛をするということでは無い。もっと呪術的なもので、カグワトは大抵屋敷の奥深くの一室に、ひっそりと暮らして主の訪れを待つ、厳しい戒律に縛られた霊的な存在だ。神殿の僧侶なみの潔斎を強いられ、当主以外の他人には顔を見せることも憚り、また結婚などももちろん禁じられている。それを侵せば本人にも、またその主にも災いが及ぶと信じられている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 19:20:00
80724文字
会話率:49%