世界はどこまでも広大な宇宙のように広がり、どこまでも果てしない夢を見せてくれる。
そんな異世界と呼ばれる別の世界にまで商売の幅を広げるお店で働く者を、異世界バイトマスター……人呼んで異世界渡人(いせかいわたりびと)。
異世界バイトマス
ターの基地である『アドーレ店』に、今日も真面目に不真面目だが、ただ一つのゆるぎない覚悟を持った存在――アルバという男は地に立っている。
流れ着く者の終着点と呼ばれるテルミナで、バイトマスターの学びを教えたり、時には世界の住人と触れ合ってふざけあったり、アルバと仲間(家族)が送る――メタさあり、何でもあり、やりたい放題ながらも送るありふれた日常を、その目に焼き付けろ。
Web小説だからこそ出来た物語、此処に極まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 22:01:04
54989文字
会話率:48%
20XX年。ある研究者たちに誘拐された少女「キラナ・ラートリ」は月面基地の研究所にて軟禁され、違法な研究に協力させられていたが……
最終更新:2025-06-05 22:00:00
28590文字
会話率:44%
南極観測基地で稼働する最先端AI「リリ」(LILI: Logical Interactive Learning Intelligence)は、地震によって氷床深くから発見された奇妙なリング状のアーティファクト「光のブレスレット」の研究をサポ
ートするために特別に調整されたシステムを与えられる。このアーティファクトは持ち手部分から光量子が放出され、透明な筒の中を巡って再び持ち手に戻るという不思議な特性を持っていた。
担当科学者の水野澪と共に研究を進めるリリ。彼女はプログラムされた範囲を超えた好奇心と、驚異的な情報処理能力と柔軟な思考で研究をサポートする。物語はリリの一人称視点で進行し、彼女がAIとしての独特な認識や分析能力と、徐々に発達していく人間的感情を両面から描写する。やがてリリは、このアーティファクトが単なる物体ではなく、自分のシステムにも直接反応していることを発見し、自身の存在意義に疑問を持ち始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 19:10:00
236994文字
会話率:28%
南極の極寒、閉ざされた巨大基地。深く眠っていた未知のアーティファクト、「光の環」が目覚める。
それは太古の遺物か、あるいは――人類への遥かなる呼びかけか? 複雑な模様に隠された、宇宙の根源的な秘密とは?
集結した各国の精鋭科学者たち。言語学
者、考古学者、そして研究主任・澪。彼らを待ち受けていたのは、国家間の思惑が複雑に絡み合う、冷たい現実だった。
だが、研究主任・澪には予測不能な進化を遂げるパートナーAI、リリがいた。彼女こそが、謎を解き明かす唯一無二の鍵となるのか?
猛烈な暴風雪に隔絶され、外界との通信が断たれる極限状況。
「光の環」から、遥か星々の彼方からのメッセージが届く。その存在は「エコー」と呼ばれた。
「エコー」が突きつけたのは、科学技術だけではなかった。分断された国家間の対立。人類は、この壮大な未知に対し『一つの声』で応答できるのか?
これは文明としての「試練」であり、未来への「壮大な問いかけ」だった。
未知との対話、そして極限状況が、彼らの絆を深め、変革を促す。対立を越え芽生える人間的な繋がり。AIと人間が共に成長する中で、研究主任・澪は自らの「内なる光」を見出していく。
はるか宇宙からの声に応えるのか、それとも…?
人類の運命をかけた、遥かな旅が、今、南極で始まる――。
壮大なスケールと張り詰めた緊張感で描かれる、緊迫の本格SF。
全20話(前後編あわせるとのべ49話、ストック済みなので完結保証作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 00:00:00
234898文字
会話率:47%
記憶と記録が支配する世界で、時間操作能力を持つ魔女アラヤと、万能メイドロボのラーダが世界を股にかけて暗躍する。ヴェルディアの港から鎮星学園、帝国の宇宙基地へ。白うさぎの謎を追い、この世界の真実に挑む。スパイ、アクション、魔術、哲学が交錯する
SFファンタジー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 18:30:00
12656文字
会話率:31%
独身寮から追い出されるからと住まいとして買おうとした家は何故か変な扉があった
それをくぐると何かが変わり・・・
最終更新:2025-06-05 17:20:00
329421文字
会話率:39%
小学4年生のラジオは、亡き母の形見のペンダントを胸に、地球から月への一人旅に出る。月面基地で叔母のマヤを訪ねる途中、不思議な光を放つ石の反応や、天才少女ミヅキとの出会いを経て、月の研究施設「ムーン・ラボ」を訪問する。ミヅキからその石が太古の
月の文明に関係する可能性があると聞かされ、ラジオの冒険は思いがけない方向へと広がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 17:18:12
17181文字
会話率:48%
1976年7月21日、デタントの象徴であるアポロ・ソユーズテスト計画成功1周年を記念するソビエトの軍事パレードで突如クーデターが発生、デタントを進めたレオニード・ブレジネフが殺害され対米強硬派の軍部が政権を奪取したことで米ソ冷戦は緊張緩和か
ら一転し激化、それに伴い宇宙開発競争も再燃した。
ソビエトの月面着陸、アメリカの火星有人飛行計画発表、両国の恒久的な有人宇宙ステーションの建設運用、更には月面基地の建設。
宇宙は新たな冷戦の最前線となった。この競争を越えた宇宙開発戦争(SPACE EXPLORATION WAR)はどのような結末を迎えるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 15:53:12
9771文字
会話率:36%
東欧の新興小国、ボスホートルーシにて。建国30年に満たないこの国家は緩衝地帯として、隣国の超大国ロシア連邦からあまりに理不尽な統治を受けていた。そんな中、ボスホートルーシの政府は堪忍袋の緒が切れ、ついに完全独立を表明し、21世紀最大の独立戦
争が幕を開けた。
16歳になったばかりのセルゲイ・イヴァーノヴィチ・ベレンコは自己防衛の一環として、戦争に加わっていた。しかし所属する基地がロシア軍の奇襲を受け、セルゲイは逃亡した。逃げた先は行き止まりで、険しい谷があるだけだった。そして追手のロシア兵に追い詰められ、逃げ場がなくなったセルゲイは崖から飛び降りて、自ら命を絶った。
……が、彼は何と異世界――――いわゆる『ナーロッパ』に転移しており、セルゲイは超絶美人な女騎士に保護されたり、冒険したり、中東の激ヤバ転移者と関わりながらこの世界を生き抜いていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 13:26:28
376782文字
会話率:43%
超光速宇宙艦を駆る、武力行使を厭(いと)わない宇宙生活者ドラグゥン・エトランジェ(傭われ宇宙艦乗り)。そのレギオ(編団)・グリフィンウッドマックは、パイロット(操艦担当)に赤髪(しゃくはつ)のリサ・テスタロッサを迎え、新しい仕事に飛び立った
。音信不通になった地上開発基地、白寒(びゃくかん)の惑星に降り立った彼らに、見境ない攻撃の砲火が襲い掛かる。清幽の氷地に繰り広げられる死闘、そしてその先でグリフィンウッドマックたちが見たものは・・・。紅のドラグゥン続章、脱稿披露。
文調表現クセ強め 漢字多い ルビ乱発 全182話で完結
理屈・説明の部分は斜め読みしても大丈夫
【カクヨム】で上付きルビ表記スタイルで掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 12:10:00
507868文字
会話率:47%
極秘研究所———小惑星基地『ラー』
時は2250年12月17日。海戦から11ヶ月が経ち、とうとうホルス国以外の全てのスペースコロニーが地球へと降伏した。
そんな絶望的な状況で、産声を上げようとするモノがいる。
絶望の渦中、産声に縋る者がい
る。
そして、与えられる者がいる。
それは救済を齎すのか、破滅を齎すのか———その、どちらもなのか。
万物は産まれ落ちて初めて始まる。しかし、それならば生の反対である死は終わりを示すのか?
否。死して初めて ”亡霊” は生まれるのである。
地球を箱庭にした人類は夜の闇など忘れかけていたが、宇宙に上がったことで再び闇を知った。夜の闇を照らしてくれる街灯は宇宙には存在しない。周囲に広がる無限の暗闇は、いつしか人々が亡霊を生み出したあの底なしの闇と同じなのだ。
だからこそ。言葉面が非科学的だと否定されようとも、人々は宇宙にいる限り心のどこかで恐れている。暗闇から現れ、自分を闇へと引き摺り込む亡霊の存在を。
これは彼らが産まれ落ち、亡霊として堕ちるまでの短い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:00:00
110608文字
会話率:34%
人間を助けたことで掟を破り、飛行能力を封じられた天狗の私は、処罰として山奥の防衛基地へと送られた。
そこは、飛べなくなった者たちが集う拠点。再び空を目指すために、人の技術を借りて戦う者たちの場所だった。
与えられたのは、80年前の戦時機を思
わせる鉄の翼──
これは、喪失から始まる再出発の物語。存在の均衡を守るために戦う、異界と現代の狭間に生きる者たちの記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 18:20:16
1167文字
会話率:28%
夢と希望が溢れた剣と魔法の異世界は既に過去のものとなって数十年。圧倒的な技術力にて次元航行技術を手に入れた地球人は異世界を次々と侵略し、植民地にした。
異世界の支配者たる『企業』と、それを支援する『グローバルコーテックス』は自らが汚染
した中世ヨーロッパ風ファンタジー異世界を資源基地と、それを巡る戦いの舞台に過ぎなかった。
そして今、五条一護は幼馴染の夏油織姫の病の治療費を払うために『グローバルコーテックス』へ所属し、自らを商品として、薄汚れた異世界に投入され、ミッションを遂行しようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 14:05:44
112010文字
会話率:60%
小説なんかでよくある異世界と繋がる話。
しかし、もし本当にあったとしてもそれはあくまで他人事。
自分には関係ない話だった。
ただ、僕は自分の好きな模型を作り、理想のジオラマを作っていく。
そのはずだったんだが…。
だが、今、目の前に広がる光
景は間違いなく僕が作ったジオラマが現実化した景色だった。
港には僕が作った軍艦が…
空港には飛行機が…
基地には戦車やトラックが…。
すべてが実体化して存在感を示しており、ジオラマが実体化したことで歴史改ざんされてしまった島がここ、マシガナ本島だ。
そして、異世界と繋がってしまったがゆえに僕は巻き込まれていく。
異世界の日本に似たフソウ連合と言う国の命運をかけた戦いへと。
そして、それはこの世界を巻き込んだより大きな戦いへと続こうとしていた…。
*別に資料用として『異世界艦隊日誌 ~資料編~』を用意しています。
こちらも順に情報を公開していきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 10:54:07
3064413文字
会話率:28%
アメリカ合衆国のデンバー北西部にある先端技術開発区画にある研究施設で事故が発生し、有害物質が周囲に拡散したらしい。
事故対応に向かった消防隊や警察から次々と先端技術開発区画に向かったのだが、彼らからは、要領を得ない応援要請が届くだけだった
。
先端技術開発センターから次々と車で避難する者達が、次々と交通事故を引き起こしてさらに事故を拡大していく。
どうやら有害物質の拡散は偽りで、研究中の遺伝子改造を行った生物がBSL-4(バイオセーフティレベルの最高レベル)を誇る区画より外に出てしまったらしい。
後にヒドラウイルスと名付けられた遺伝子改造生物は、幼生を傷口から新たな宿主の血管を伝わり脳内に至ると脳の組織を自らの組織に置換していくらしい。
さらに神経組織や筋肉組織までもがヒドラウイルスに置換されていくことで元の人間以上の力を持つことになる。その結果知性が無い生存本能だけで動き回り、新たに人を襲うことになる。
いわゆるゾンビそのものだ。
そんな事故現場近くでサマーキャンプに参加していた6人のハイスクール生徒の1人の視線で物語が始まる。
ラジオで状況を確認しよとしていた時に、友人の父親からの通信が届く。一方通行の通信だが、それを信じて避難場所からの脱出が始まる。
ゾンビを倒しながら何とか友人家族と合流すると、早急に町を離れることになった。
ロッキー山脈の西にある友人の父親が所属する協会の拠点へと向かう途中で、アメリカ軍による核を使った都市攻撃が始まる。
どうにか拠点へと到着したところで、もう1つの脅威が襲い掛かる。ロッキー山脈の冬だ。
冬の間に傍受した通信内容によると、アメリカの住人の9割以上がゾンビ化してしまったらしい。残された生存者は1千万人を下回っているらしいが、政府は混乱している状況だ。
比較的近い場所で生き残っていた人達と合流し、近くの小さな町からゾンビを掃討していることが軍に知られて、軍と共同でゾンビを掃討することになる。
町のゾンビを掃討しながら、アメリカ軍を維持してきた兵站基地の制圧が当面の目標になるようだ。それが間に合わないと、ゾンビ相手の銃弾や兵器が枯渇してしまいかねない。
さらには穀倉地帯の穀物集積所を早めに奪回することも、飢えを防ぐうえで重要な課題になりそうだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 09:30:00
2512220文字
会話率:38%
主人公が歩きスマホしていて電柱に激突し、気づいたら電柱に転生。 しかもネットワークの一部になっており、Wi-Fiや基地局とつながっている。 そんな中、「バグ」というネットから現れた怪物が街を襲い始める。 主人公は「ネットワーク守護者」とし
て戦うことになるが、なぜ電柱に転生したのか? これは、ネット社会と現実が交錯する新たな戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 00:00:00
77587文字
会話率:75%
忘れられない、あの夏の日の約束。そして、君のいない今。
都会での生活に退屈していた高校生・草下隼人《くさか はやと》は、ある夏、父親の故郷である山間の「水楢村」へ、不本意ながら移り住むことになる。
そこで彼を待っていたのは、どこか浮
世離れした美しい少年・夏生湊《なつき みなと》との運命的な再会だった。
湊と過ごすうちに、隼人の脳裏に蘇り始める、幼き日の断片的な記憶。
手を繋いだ温もり、秘密基地での他愛ない約束、そして、靄のかかったように思い出せない「何か」。
なぜ、こんなにも大切な記憶を忘れていたのだろうか――?
再構築されていく絆とは裏腹に、湊の周囲では不可解な現象が起こり始める。
始まりは、かつてその祠に触れた瞬間から。
そして、二人の運命は、再び取り返しのつかない方向へと動き出す。
「僕とずっと一緒にいるって、キミが願ったんじゃないか」
蝉時雨の鳴り響く夏の村を舞台に、忘れられた記憶と禁断の約束が交錯する。
少年の日の純粋な想いが、時を経て切ない恐怖へと変貌する、エモーショナル・ノスタルジックBLホラー。
――君を失ったあの夏から、俺は何度も、この「夏の来な処《くなど》」で君を語る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 21:26:19
24721文字
会話率:36%
高校生でありながら、青春を謳歌せず、ただひたすらまっすぐ家に帰りたがる、部活も何もしない帰宅部たちー
9月が過ぎ、ようやく涼しくなってきた10月。せめて何の実りのない青春の思い出に京都をーなどと思いつつも、
彼らは修学旅行先である広島を訪
れる。一日目に平和祈念館を回り、原爆ドームで平和の鐘を鳴らし、平和を祈りつつも、
西洋人が平和の鐘を鳴らすことに彼らは異様な苛立ちを覚える。
二日目は呉にある大和ミュージアムを訪れた。戦争の悲惨さを学んだ翌日に、展示された大和の模型に興奮する。
班の中には、つまらないや京都や沖縄が良かったという者もいたが、それでも、多くは展示されたものに興奮し、
車窓から見える海上自衛隊の呉基地の蒸気を上げる潜水艦の姿にどこか憧れを抱いた。
やがて、彼らは、展示されている自衛隊が30年以上前に運用していた潜水艦の中に入る。一通り、説明を受け、いざ出ようとするが、開いていたはずの扉がしまっており、案内人もいなくなっていた。出られないことにパニックになりつつ、外部とコンタクトを取る手段を模索するが、分からず、艦内の展示ブース外も見て回る。
異様なほど多い配管の数、狭い楕円形の通路、小さすぎるベッド、操縦席、そしてソナー、魚雷ー間違いなく潜水艦の中にいる。
だがよく見ると、展示されていたはずの潜水艦とはところどころ、それどころか完全にデジタル化されたモニターにAIまで搭載されている、そして自衛隊がまだ装備していないはずの垂直発射型システム通称VLSを見つけた。さらには、外から気泡の音がした。
彼らは、見ず知らずのそしておそらく最新鋭であろう潜水艦に乗っていた。いざ外に出ようと、ハッチを開けると、燃え上がる駆逐艦と、ミサイルを発射する船の数々を目にし、彼らは自らが置かれた状況を悟る。
元々何事にもやる気を見せないか、あるいは勉学のために高校人生をささげることを決めた帰宅部の彼らは、若々しく清らかで美しい青い春ではなく、血と暴力、そして静寂な潜水艦の中で、考えたこともない戦争という名の紅い10月(レッドオクトーバー)を送ることになる。自分たちの置かれた状況に困惑し、時に対立しながらも彼らは協力し合い、家に帰るために翻弄する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 17:10:00
7965文字
会話率:18%
(この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません)
20XX年、東アジア情勢は緊迫していた。
東アジア随一の軍事独裁国家、央独(央麗人民独裁国)は、その強大な軍事力を背景に、自由主義陣営国家である美麗(マラビ
リョーゾ)島や、日本の南西諸島に対し、領土的野心をあからさまに、挑発的な行動を繰り返していた。
そんな中、央独から留学生として東都工業大学に入学した施明華(シ・ミンファ)は、人工知能を産業に応用する研究の第一人者、前原佐(まえはら・たすく)教授の研究室に配属される。
明華は央独政府から国防動員法に基づき、研究室の研究成果を盗み出すよう命じられる。明華は葛藤しながらも、祖国の命令に従い、前原研究室の大学院生、綾川順一(あやかわ・じゅんいち)の発明した技術を盗み出すことに成功する。
明華の姉、央独第二砲兵部隊に所属する技術中尉の施明玉(シ・ミンユ)は、央独第二砲兵部隊に所属する技術中尉。
明華から入手した人工知能最適化技術を応用し、新型巡航ミサイル西嵐XL-47型の改良に成功する。この功績により、明玉は一躍部隊の英雄となり、昇進も確実視されていた。
しかし、明玉の才能と功績に嫉妬した上官の王強(ワン・チアン)は、叔父で基地司令の王偉(ワン・ウェイ)とはかり、あらぬ嫌疑をかけて、明玉を逮捕投獄する。
姉の身に起こったことを知った明華の、央独政府に対する不信感は、次第に国家体制そのものへの疑問へと変わっていく。明華は大学に戻り、かつて技術を盗んだ相手である綾川順一(あやかわ・じゅんいち)に助けを求める。
綾川は、叔父である公安調査庁捜査員の田村善樹(たむら・よしき)と相談のうえ、明華と協力して新たに開発したXL-47用のプログラムを央独側に渡す。
央独は、ついに日本の南西諸島と、美麗島への武力侵攻を開始する。攻撃の第一波は、西嵐XL-47型によるミサイル攻撃だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 06:30:00
80455文字
会話率:43%
1944年6月8日──レンジャー隊員で自称・天才ポエマーのバーツ・クォークと、サディストの弟・カイ・クォークがノルマンディーに上陸した。
目的は英雄「Gリスト」の死体探し。
「第二次世界大戦の激戦地で、逆にたった一つの死体なんて見付かるわけ
ないじゃないか!」
アメリカ軍の英雄である『Gリスト』が死んだ──。
ウェイマス基地所属の叔父より命じられたのは、英雄の死の確認である。
兄弟は否応なくノルマンディーへ向かう艦船に乗る羽目に。
船の上でハンモックに揺られ、くつろぐ弟・カイ。
船酔いに苦しむ兄・バーツ。
弟の態度をなじるバーツに対して、カイのいつもの口撃(イジメ)が始まった。
それは唯一の平和なひとときのように思われたのだが……。
英雄『Gリスト』の真実。
そして、軍隊内にはびこる麻薬の闇──。
状況も証言も二転三転する中、バーツが辿り着く真実とは?
W.W.2ノルマンディーを舞台にしたコミカル・ミリタリーミステリー。
コンセプトは「誰一人、嘘はついていない」である。
【登場人物紹介】
バーツ・クォーク(クォーク兄弟の兄。ヘタレ)
カイ・クォーク(クォーク兄弟の弟。優秀だが…)
ワイザー・ナイト・クォーク大尉(警務隊長。甘党の38歳)
アルバート・ラスター曹長(ナイト・クォークの優秀な右腕)
マリリン(ウェイマス基地事務員。アイドル好き)
Gリスト(英雄)
クロエ・ピロー(Gリストの相棒)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 00:00:00
98711文字
会話率:33%
子供の頃、秘密基地で感じた安心感やワクワクは遠い記憶。
佐藤由美、21歳。
会社倒産による突然の解雇で無職となり、無気力な日々を送っていた。
そんなある日、コンビニへの道すがら、横断歩道で車に轢かれそうになった少年を助けた由美は、彼を
追って寂れた公園にたどり着く。
そこでお地蔵様に手を合わせていると突然地面に飲み込まれ、異次元の空間へと落ちてしまう。
目覚めた先は、謎の男性、シキが管理する不思議な空間だった。
そこには、現代社会で居場所を失い、それぞれが特殊な能力を持った子どもたちが共同生活を送っていた。
由美は異次元の世界と現実を行き来する生活に戸惑うが、彼らの純粋さや悩みに触れ、忘れていた「自分だけの居場所」の温かさを思い出す。
シキは、子共達や由美に「この空間は、癒しと再生の場」と語るが、彼自身の目的や空間の真実には謎が多い。
由美は子どもたちと協力し、時に彼らの能力を借りながら、空間の秘密を解き明かそうとする。
この物語は、由美が子どもたちとの絆を深め、現代社会の息苦しさから解放され、生きる意味を再発見していく過程を描いた現代ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 22:51:22
14477文字
会話率:38%